【不滅のあなたへ】フシが大人になった姿をネタバレ！登場したのは原作の何巻？

気になる大人姿のフシについてネタバレする前に、まずはフシのプロフィールをご紹介です。『不滅のあなたへ』の主人公であるフシがどんなキャラであるのかが分かる内容となっております。また、『不滅のあなたへ』の作品概要やあらすじも簡単に解説しますので、作品をあまり知らないという方も今回のまとめを楽しく読む事が出来るはずです。

『不滅のあなたへ』は『週刊少年マガジン』にて2016年から連載されているファンタジー漫画作品です。作者である大今良時(おおいまよしとき)にとっては2作目となる長期連載漫画となっています。単行本は2022年8月現在17巻までが刊行されており、同年の2月時点で累計発行部数が300万部を突破して人気漫画の仲間入りを果たしました。2021年からは第1期となるテレビアニメも放送され、2022年秋には第2期も放送予定です。

観察者によって地上へと投げ込まれた球(キュウ)は、ありとあらゆるものに形を変える性質を持っていました。石からコケへと変化した後にレッシオオカミとなった事で意識を獲得したその存在はとある場所で少年と出会い、その少年の死を経て初めて人間の姿を獲得します。その存在は少年の姿となって刺激を求めて歩き始め、やがてニナンナにてマーチという少女と出会い、フシという名前を与えられるのでした。

フシは『不滅のあなたへ』の主人公です。観察者という存在によって作られ、最初の姿は手に収まるほどのただの球体でした。観察者によって地上へと投げ込まれた当初は意識というものが存在せず、ただ存在するだけの器物でしたが、刺激を受ける事で物体の性質を記憶・模倣する性質があり、石からコケへと姿を変えていき、その後にレッシオオカミとなった事で初めて生き物へと変化して意識を獲得します。

レッシオオカミの姿で出会った名前も知らない少年に強い思い入れを持ち、フシが最も常用する基本的な姿として使用するようになりました。ただし、決まった姿は無い事から性別も無く、のちに関わる事になる女性の姿になる事も多くあります。フシは様々な人との出会いで人格が構成されていき、大切な人の平和を誰よりも願う存在へとなっていきます。

『不滅のあなたへ』の主人公であるフシは不死の身体を持っており、それが名前の由来にもなっています。少年の姿を獲得して間もないフシは刺激を求めて歩き続けていましたが、その旅の中で何度も死んでいます。しかし、不死である事から何度も再生し、やがてニナンナまで辿り着きました。不死というこの世で唯一の存在である事から、その力を利用しようとしたり恐れる人間も多く出てきます。

フシが大人になった姿が登場したのが『不滅のあなたへ』の原作の何巻かと言うと、単行本6巻です。ピオランが死んでから直後の第54話にて大人になったフシの姿を見る事が出来ます。

ジャナンダ島でのノッカーとの戦いを終えたフシはピオランと再会し、一緒に旅をしながら生活するようになります。しかし、ピオランの死によって二度と大切な人の死を見たくないと感じたフシはその後1人で40年間無人島で生活をしていました。この長い間にフシはノッカーと戦い続けていただけでなく、倒したノッカーを干物にして食料としています。

40年後のフシの姿はおじさんとなっていました。フシは基本としている少年の姿のまま40年間無人島でノッカーと戦い続けており、他の姿に一切変化しなかった事からそのまま大人に成長したというわけです。大人へと成長したフシはかなりかっこいいおじさんとなっており、ノッカーを倒した後の余裕の表情が大人の魅力を感じさせます。ただし、無精ヒゲと伸びきった髪に上半身裸という格好なのでチョイワルおじさんといった印象です。

清潔感のある少年の姿を見慣れていたファンは大人に成長しておじさんとなったフシの姿にびっくりしたという方も多く、かなりギャップを感じたようです。元のかわいいフシが好きという方もいれば、大人に成長したおじさんのフシもワイルドでかっこいいと感じる方もおり、意見が分かれています。

レッシオオカミの姿だったフシは、初めて出会った人間である明るくて前向きな少年と一緒に暮らし始めます。少年は豊かな大地に思うをはせており、遂に旅を始めますが途中で負った怪我がたたって亡くなってしまいます。初めての大切な人の死を目の当たりにしたフシは少年の姿となり、過酷な旅を始める事になるのです。

少年の姿を獲得したフシですが言葉を話した事が無い為、刺激を求めて本能のままに歩き続けていました。そして辿り着いたのがニナンナでしたが、そこで出会ったマーチやパロナをはじめとする人間に話しかけられても反応せず、無言を貫いていました。

大人に成長したいと願っていたマーチは話す事が出来ないフシに対して母性を感じ、母親のように接するようになります。しかし、果物を与えられても無言で食べるフシに対してマーチは『ありがとう』という言葉を教えます。何度も言い聞かせてやっとフシが喋った初めての言葉が『ありがとう』です。フシがありがとうと言ったのは『不滅のあなたへ』の何巻何話かというと、1巻の第4話でした。

フシがパロナの自殺を止めるシーンがあります。それは『不滅のあなたへ』の何巻何話かというと、2巻の第11話です。マーチが大人になる姿を見届けたいと奮闘していたパロナでしたが、結局マーチはハヤセによって殺されてしまった事で生きる希望を見失い、自殺を図ります。それをフシが止めたのです。これは初めてフシが自分の意志で行動を起こした瞬間でした。

『ありがとう』という言葉を覚えたフシはその後はピオランからたくさんの言葉を教えてもらいます。それは『不滅のあなたへ』の何巻何話かというと、2巻の第12話です。ピオランと行動を共にする事になったフシはたくさんの言葉や文字を教えてもらい、カタコトで話せるようになっていきます。

フシはピオランと共にそのままピオランの彼氏が住むというタクナハに向かい、そこにいる酒爺の酒屋で兄貴分となるグーグーをはじめとする仲間達と暮らし、さらに言葉を覚えていきました。

酒爺の酒屋で4年間暮らしたフシ大人へと成長しており、髭が生えていました。もちろん4年なので前述のおじさんの姿のような大人ではありませんが、フシの成長を確認する事が出来ます。髭の生えた大人の姿のフシを見る事が出来るのは『不滅のあなたへ』の何巻何話かというと、3巻の第24話です。フシはこの4年間仲間と一緒の生活をしたいと考え、一切他の姿にならなかった事が大人に成長した理由となっています。

タクナハでの生活を始めてから4年後、髭が生えるまで大人に成長したフシはかなり流暢に話せるまでになり、もはや不便さを感じさせません。言葉だけでなく自分で考える力も成長しており、優しい青年といった印象を受けるまでになりました。『タクナハ編』の終盤では大人へと成長し、グーグーやリーンと言った人物と仲良く話すフシの姿を見る事が出来ます。

フシがイケメンというファンの感想があります。フシは『不滅のあなたへ』の主人公であると同時に作中で屈指のイケメンキャラです。もちろん基本となる少年の姿が中性イケメンとして人気となっていますが、グーグーやカハクなど、また違ったタイプのイケメンにも変化するようになっていきます。

髭が生えて大人に成長したフシの姿を見て感動を覚えたというファンの感想があります。『不滅のあなたへ』を1話から見ていくと、フシが少しずつ大人へ成長していく姿を見ていくというのが大きな楽しみとなってきます。大人へと成長したフシの姿を見るとまるで親になったような感覚になり、感動するというファンの感想は多くあります。

『不滅のあなたへ』というタイトルは不死の存在であるフシを表しているのではなく、フシと共にいる亡くなった仲間の事を指しているというファンの考察があります。非常に多く挙げられている意見であり、作者による発表はないものの可能性が高いと言えます。不死であるフシと共にいる仲間は同じく不死となり、それぞれの思いでフシに協力し続けていきます。

『不滅のあなたへ』の主人公であるフシの大人姿についてまとめてきましたが、少年のまま他の姿に変化せずに40年無人島で過ごした結果、かっこいいイケメンおじさんへと成長していた事が分かりました。結局はまた少年の姿に変身しなおした事で元の姿に戻りましたが、まだまだ連載中の『不滅のあなたへ』の作中でまた大人となったフシの姿を見る事が出来るかもしれません。