∀ガンダム(ターンエーガンダム)の評価・感想は?賛否両論の理由を考察

こちらの記事では『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』についての評価や感想をご紹介しています。『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』が「ガンダム界の黒歴史」と評価され賛否両論となっている理由が知りたい人はこちらの記事に目を通してみてください。また監督を務めた富野由悠季さんが作品に込めたテーマや、最終回の簡単なあらすじなどもご紹介しているので、そちらの情報が気になる人もチェックしてみてはいかがでしょうか?

∀ガンダム(ターンエーガンダム)の評価・感想は?賛否両論の理由を考察のイメージ

目次

  1. ターンエーガンダムとは?
  2. ターンエーガンダムは黒歴史?賛否両論の理由を考察
  3. ターンエーガンダムの最終回ネタバレ!ED曲は?
  4. ターンエーガンダムの声優一覧
  5. ターンエーガンダムに関する感想や評価
  6. ターンエーガンダムの評価まとめ

ターンエーガンダムとは?

これまでに多くの人気作品を輩出しているガンダムシリーズ。そのうちの1つである『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』という作品をご存じでしょうか?ガンダムシリーズはどの作品も人気となっていますが、その中でも『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』は視聴者から賛否両論の評価・感想を受けているシリーズ。中には「∀ガンダム(ターンエーガンダム)はガンダム界の黒歴史」という評価・感想を持つ人もいるようです。

こちらの記事ではそんな『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』がなぜ黒歴史と言われているのか、またどんな終わり方をしたのかなどをご紹介していきます。その前にまずは『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の作品情報をご紹介しているので、∀ガンダム(ターンエーガンダム)の内容をおさらいしたい人はこちらの項目にも目を通してみてください。

∀ガンダム(ターンエーガンダム)の概要

  • 原作:矢立肇、富野由悠季
  • 監督:富野由悠季
  • キャラクターデザイン:安田朗(原案)、菱沼義仁(設定)
  • メカニックデザイン:大河原邦男、シド・ミード、重田敦司、沙倉拓実
  • 音楽:菅野よう子
  • アニメーション制作:サンライズ
  • 放送期間:1999年4月9日~2000年4月14日
  • 話数:全50話
  • OP主題歌:西城秀樹「ターンAターン」(2話~38話)、RAY-GUNS「CENTURY COLOR」(39話~50話)
  • ED主題歌:谷村新司「AURA」(1話~15話、17話~40話)、奥井亜紀「月の繭」(41話~49話)、奥井亜紀「限りなき旅路」(最終話)

ガンダム界の黒歴史とも言われている『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』。こちらの作品は1999年に富野由悠さんを監督として制作されたガンダムシリーズの1つ。従来のガンダムシリーズから外れた雰囲気の作品で、視聴者から賛否両論の評価・感想を受けているのが特徴です。

監督を務めた富野由悠季さんも「僕がガンダムのメカ・ファンだったら『∀』は承認しない」と発言しており、新たなガンダムシリーズとしての様々な試みが施されています。その中には「話し合いでの問題解決」「メカニックデザインに海外のデザイナーを採用する」といったものがあり、そういった部分が従来のガンダムシリーズファンから賛否両論の評価・感想を受ける理由となっているようです。

∀ガンダム(ターンエーガンダム)のあらすじ

"月の民(ムーンレィス)"の少年ロラン・セアックは、月の民が地球に戻るための計画の地球先行潜入員として選ばれます。仲間と共に地球に降り立ったロランですが、川で溺れてしまいある姉妹に助けられます。そこで姉妹の家の運転手として仕事をすることになったロランですが、妹のソシエはロランの不思議な魅力に惹かれ彼について詮索を始めます。

∀ガンダムWeb

ターンエーガンダムは黒歴史?賛否両論の理由を考察

理由①富野由悠季が目指していたテーマ

「ガンダム界の黒歴史」として賛否両論の評価・感想があがっている『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』。視聴者からの賛否両論の評価・感想が激しい作品となっていますが、『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の監督を務めた富野由悠季さんは、『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の評価・感想が賛否両論に分かれることが始めから分かっていたようです。

というのも、『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』のテーマというのが「過去に作られた"ガンダム"と名のつく全ての作品を全否定かつ肯定する」というもので、『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』のタイトルとなっている"∀"という文字は数理論理学で「全ての」という意味を持っています。

『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の監督を務めた富野由悠季さんは、これまでのガンダムシリーズで描かれている戦争の歴史を"黒歴史"と称して、その戦いの先に行き着く結末がどういうものとなるのかを描きたいと願いをこめて『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』というタイトルをつけたとされています。

理由②シド・ミードが∀ガンダムのデザインを担当

次に、『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』が「ガンダム界の黒歴史」と言われている理由の2つ目の理由をご紹介します。こちらは視聴者からの評価・感想から判明しており、メカニックデザインに海外のデザイナーを採用していることが原因となっているようです。ガンダムシリーズはこれまで大河原邦男さんを始めとする国内の人気メカニックデザイナーを採用してきました。

しかし『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』では、監督の富野由悠季さんがこれまでのガンダムシリーズの雰囲気を一変させた物語にしたいと考え、『スタートレック』や『ブレードランナー』といった人気映画のデザインに携わっていたシド・ミードさんを採用。『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』のテーマとなっている「これまでのガンダムシリーズの否定と肯定」に合った斬新なデザインを依頼しました。

その結果思惑通り今までのガンダムとは違う斬新なモビルスーツができあがり、監督の富野由悠季さんでさえも良くも悪くも今までのデザインとは違うと感じたようです。『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の作中でも「不細工」と言われるほどの斬新なデザインとなりましたが、これまでにも『新世紀エヴァンゲリオン』のような個性的なデザインが人気となった前例があるため、監督の富野由悠季さんも了承したようです。

しかし、結果的には『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』に登場したモビルスーツはこれまでのガンダムシリーズのファンには受け入れられず、「黒歴史」という評価・感想を持たれ、プラモデルなどの購入率はガンダムシリーズ史上最低となりました。

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ターンエーガンダムの最終回ネタバレ!ED曲は?

ターンエーガンダムの最終回ネタバレ

上記では『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』が視聴者の評価・感想で「黒歴史」と言われている理由をご紹介してきました。次にここでは「黒歴史」という評価・感想があげられている富野由悠季監督の作品『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』のアニメ最終回についてご紹介していきます。『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の最終回では、主人公のロランとヒロイン・ソシエとの別れが描かれています。

ロランは憧れの人物である月の女王・ディアナの最期を看取るため、地球で隠棲することになります。そのためには今まで一緒にいたヒロイン・ソシエとの別れを受け入れなければなりませんでした。ロランはそれまでソシエの気持ちに応えるような素振りを見せたことはありませんでしたが、ソシエとの別れ際に彼女にキスをして彼女の気持ちに初めて応えたのでした。

ターンエーガンダムの最終回のED曲は「限りなき旅路」

「ガンダム界の黒歴史」と言われ賛否両論の評価・感想を持たれている『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』。『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』ではアニメOP曲とED曲が度々変更されていますが、最終回ではこの回ためのオリジナルED曲が使用されています。その楽曲というのはシンガーソングライターの奥井亜紀さんが歌う「限りなき旅路」。

この曲は『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の作中の音楽を担当している菅野よう子さんが作曲を担当している曲で、ロランたちの物語を締めくくるのにぴったりな壮大な曲となっています。「ガンダム界の黒歴史」と言われ賛否両論となっている富野由悠季監督の『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』ですが、物語の最後に流れるこの曲を聴けば従来のガンダムシリーズとはまた違った良さを感じられるのではないでしょうか?

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ターンエーガンダムの声優一覧

ロラン・セアック役/朴璐美

  • 誕生日:1972年1月22日
  • 血液型:AB型
  • 身長:161センチ
  • 出身地:東京都
  • 事務所:LAL
  • アニメ代表作:『鋼の錬金術師』エドワード・エルリック役、『BLEACH』日番谷冬獅郎役、『進撃の巨人』ハンジ・ゾエ役など

「ガンダム界の黒歴史」と言われ賛否両論となっている『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の主人公のロラン・セアックの声を演じたのは『鋼の錬金術師』のエドワード役などで知られている朴璐美さんです。朴璐美さんは第26回アニメグランプリや東京国際アニメフェア2004、第1回声優アワードなど多くの祭典で賞を受賞されている実力派声優です。上記の作品以外にも次のような作品に出演されています。

  • 植木耕助(うえきの法則)
  • マダム・レッド(黒執事)
  • 道蓮(シャーマンキング)
  • 一乗寺賢、デジモンカイザー(デジモンアドベンチャー02)
  • 大崎ナナ(NANA)
  • テマリ(NARUTO)
  • パクノダ(2011年版HUNTER×HUNTER)
  • パパラチア(宝石の国)
  • 樫本理子(ウマ娘プリティーダービー)
  • 白鐘直斗(ペルソナ4)

キエル・ハイム役/高橋理恵子

  • 誕生日:1967年11月28日
  • 血液型:A型
  • 身長:155センチ
  • 出身地:埼玉県
  • 事務所:演劇集団 円
  • 代表作:『ONEPIECE』コニス役、『テイルズオブハーツ』フローラ役、『シムーン』ネヴィリル役など

『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』でロランが地球で世話になっているハイム家の長女のキエル・ハイムを演じたのは声優の高橋理恵子さんです。高橋理恵子さんはキエルとそっくりの月の女王・ディアナの声も担当しています。普段は主に舞台俳優や洋画の吹き替え声優として活躍されています。

ソシエ・ハイム役/村田秋乃

  • 誕生日:1974年10月29日
  • 血液型:A型
  • 身長:158センチ
  • 出身地:東京都
  • 事務所:フェイスプランニング
  • 代表作:『ブレンパワード』宇都宮比瑪役など

『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』でヒロインのソシエ・ハイムの声を演じたのは声優の他に女優やナレーターとしても活躍されている村田秋乃さん。幼い頃から児童劇団員としてテレビや舞台などの芝居を経験され、1998年に『ブレンパワード』で宇都宮比瑪役を演じられてからは声優業もこなされています。アニメでの出演は少ない傾向にありますが、舞台では演技の他に脚本や演出も担当されています。

グエン・サード・ラインフォード役/青羽剛

  • 誕生日:1969年10月19日
  • 血液型:B型
  • 出身地:山形県
  • 事務所:劇団四季

『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』でロランに執着を見せたイングレッサ領主の御曹司グエン・サード・ラインフォードを演じたのは声優・俳優として活躍されている青羽剛さんです。青羽剛さんは劇団四季に所属しており、アニメや洋画の吹き替え以外にテレビや舞台で俳優として出演されています。アニメでは脇役を演じることが多いですが、舞台『ブドリよ、私は未だ眠る事ができない』ではメインキャストを演じられています。

ハリー・オード役/稲田徹

  • 愛称:トロンベ、ボス
  • 誕生日:1972年7月1日
  • 血液型:A型
  • 身長:184センチ
  • 出身地:東京都
  • 事務所:青二プロダクション
  • 代表作:『BLEACH』狛村左陣役、『ツバサ・クロニクル』黒鋼役、『僕のヒーローアカデミア』エンデヴァー役など

『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』でムーンレィスの女王・ディアナの親衛隊隊長を務めるハリー・オードの声を演じたのは声優の稲田徹さんです。優しい人柄や気さくな性格で知られている声優で、アフレコの際にはアドリブを入れようとして監督に止められるといったお茶目なエピソードもあります。上記の代表作の他には下記の様なキャラクターも演じられています。

  • 人造人間19号(ドラゴンボールGT)
  • 前田彰(魁‼クロマティ高校)
  • MAXマン(キン肉マンⅡ世)
  • いおりょぎ(こばと。)
  • タルカス(ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド)
  • マキシ(ポケットモンスターDP)
  • 日下幅広(おじさんとマシュマロ)
  • ロア(鋼の錬金術師FA)
  • ゴウセツ(吸血鬼すぐ死ぬ)
  • 荒くれ者(この素晴らしい世界に祝福を!)

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ターンエーガンダムに関する感想や評価

「ガンダムっぽくない」という意見がある一方、こちらの方のように「無性に見たくなる」と賛否両論を呼んでいる『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』。従来のような愛憎渦巻くバトルは少ない傾向にある『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』ですが、その分ドラマ性が深く掘り下げられていると評価されています。

ガンダムシリーズは作中に登場するモビルスーツなどのメカニックデザインも注目される要素の1つとなっていますが、『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』ではその斬新なデザインから「ダサい」という評価を受けることが多いようです。しかしファンの中には、そんな賛否両論の『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』だからこそ見て欲しいという肯定派も少なくないようです。

「ガンダム界の黒歴史」と言われることも多い『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』。過激な戦闘や殺し合いなどは他のガンダムシリーズに比べて少ない傾向にあるため、見る人によっては物足りなさを感じるストーリーとなっています。しかし『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』好きの人からはそういった穏やかな雰囲気が好評となっています。

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ターンエーガンダムの評価まとめ

以上、富野由悠季監督が手掛けた『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』の評価・感想や「黒歴史」と言われている理由についてご紹介してきました。『∀ガンダム(ターンエーガンダム)』は他のガンダムシリーズに比べ、激しい戦闘を控えたドラマ性重視の物語となっているため、従来のガンダム作品が好きな人からはイマイチな評価を受けているようです。

またガンダムのモビルスーツのデザインに斬新なものを採用したことで「ダサい」「かっこよくない」と感じる人が多く、そういった理由から「ガンダム界の黒歴史」と言われることが多くなっています。しかし中には「ガンダムシリーズで一番好き」「穏やかな雰囲気が良い」という声もあがっているので、まだ見たことの無い人はこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか?

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