【機動戦士Zガンダム】レコア・ロンドの裏切りの理由は？担当声優や最後も紹介

『機動戦士Zガンダム』では、ネット上で「悪女」として評される機会の多いレコア・ロンドが登場しています。ここからはレコアが「悪女」として評されるきっかけとなったエゥーゴに対する裏切り行為を具体的に紹介していきます。それではまず、レコアが登場する『機動戦士Zガンダム』の作品情報からご覧ください。

『機動戦士Zガンダム』は1985年3月2日から1986年2月22日までの期間中、名古屋テレビにて放送されていたテレビアニメです。略称は「Z(ゼータ)」。1979年から1980年に放送された『機動戦士ガンダム』の続編にあたる本作には、主人公カミーユ・ビダンたち次世代の若者が登場人物として登場しており、年齢を重ねたアムロ・レイやシャア・アズナブルなど前作の登場人物と絡む展開になります。

『機動戦士Zガンダム』は前作の一年戦争から7年が経過した頃の様子が描かれています。前作では地球連邦対ジオン公国の戦争という明快な図式でしたが、本作は地球連邦軍から発生した「ティターンズ」と「エゥーゴ」の二つの勢力による抗争、そして中盤からジオン残党最大勢力であるアクシズが介入することで三勢力による権謀術数が相まみえる構図となります。本作の主人公カミーユ・ビダンはエゥーゴに所属していました。

『機動戦士Zガンダム』に登場するレコア・ロンドは、所属組織のエゥーゴにて情報収集を主に担当する女性士官です。出身は月面都市。年齢は23歳です。主人公カミーユ・ビダンやファ・ユイリィなどの面倒をよく見ている落ち着いた女性ですが、その一方で無意識のうちに危険を好む性格をしています。また強い女性を装ってはいますが、内心では女性である自分を認めて欲しいという気持ちを持っていました。

レコア・ロンドはガンダムシリーズに登場する女性キャラクターの中でも、「悪女」として評される機会の多いキャラクターです。先にレコアが情報収集を担当しているとお伝えしましたが、それは「スパイ」を意味しています。そのため、物語中盤では裏切り行為を働いています。そこで、ここからはレコアの裏切りや過去・最後を見ていきましょう。

それでは早速、レコア・ロンドの裏切りの理由を見ていきましょう。まず前述した通りレコアは女性であることを認めて欲しいという気持ちを持つような、強がって生きていた女性でした。これが裏切りの理由に関係しています。そもそも、レコアはエゥーゴを裏切りたくて裏切ったわけではありません。

ただ、自分を一人の女性として認めてくれる男性に目移りしただけで、その結果としてティターンズを裏切る形になったというわけです。もともとレコアはエゥーゴに在籍していたクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)に好意を抱いていました。そこで、一人の女性として認めてもらいたいという気持ちで行動していたレコアでしたが、その一方でクワトロはレコアを都合の良い女としてしか扱っていませんでした。

レコアもクワトロが自分を都合の良い女として扱っており、自分自身を見てくれていないと気付いています。そんな矢先、作戦で接触したパプテマス・シロッコがレコアを一人の女性として見てくれただけでなく、必要としてくれていたため、シロッコに出会うまでに好意を寄せていたクワトロから、シロッコに心移りをすることになったのです。そして結果的にティターンズに乗り換えています。

それが先ほどお伝えしたように裏切りの形となり、レコア自身、決してエゥーゴを裏切るつもりはなく自分が好意を寄せる相手を乗り換えただけという思いで行動しただけに過ぎませんでした。つまり、クワトロがレコアを都合の良い女として扱うことなく一人の女性として丁寧に接していれさえすれば、レコアがエゥーゴを裏切ることはなかったと言えるでしょう。

エゥーゴを裏切ったレコア・ロンドですが、彼女は最後に死亡してしまいます。レコアの死亡シーンが見られるのは、物語が終盤に差し掛かったティターンズに投降後のシーンです。レコアはエマ・シーンと女性観についての会話を交わせながら死闘を繰り広げており、最後にコックピットをサーベルで直撃されてしまいます。そしてそのまま蒸発死しました。男に対する憎しみを口にしながら最後を迎えるという悲しい結末となっています。

エゥーゴに対して裏切りを働いた挙句、男に対する憎しみを口にしながら最後を迎えるという悲しい末路となったレコア・ロンド。ここからは、そんなレコアの過去を見ていきましょう。まず、レコアは一年戦争で反ジオンゲリラとして活動したのちにエゥーゴに入隊しています。

入隊後は順調にキャリアを積み上げ、中核メンバーにまで上り詰めました。ゲリプス戦没開戦後は地球連邦軍の本拠地であるジャブロー基地にスパイとして潜入するも、連邦軍兵士に捕縛されて拷問を受けることになりました。結果的にはカミーユに救出されていますが、捕縛された時の拷問経験がのちの彼女の人格形成に多大な影響を与えることになっています。

ここからはアニメ『機動戦士Zガンダム』にてレコア・ロンドの声を務めた声優を紹介していきます。ここではレコアの声を務めた声優のプロフィールと、主な出演作品や演じたキャラを見ていきましょう。

• 名前：勝生真沙子（かつきまさこ）
• 生年月日：1958年10月15日（63歳）
• 出生地：青森県八戸市
• 職業：声優
• 所属事務所：81プロデュース

『機動戦士ガンダム』にてレコア・ロンド役を演じたのは、声優事務所「81プロデュース」所属の声優・勝生真沙子(かつきまさこ)さんです。声優として活動している勝生真沙子さんは、主に声優としてアニメやゲーム、吹き替え、ナレーションといったジャンルを担当しています。ヒロインから悪役、ギャグ役、母親役などさまざまな役を演じているのが特徴です。

• 1983年～：超時空世紀オーガス(アテナ 役)
• 1983年～：未来警察ウラシマン(ミャー 役)
• 1984年～：ガラスの仮面(北島マヤ 役)
• 1987年～：機甲戦記ドラグナー(ダイアン・ランス 役)
• 1988年～：超音戦士ボーグマン(メモリー・ジーン 役)
• 1988年～：鎧伝サムライトルーパー(迦遊羅 役)
• 1989年～：ドラゴンクエスト アベル伝説(ティアラ 役)
• 1991年～：トラップ一家物語(マリア・クッチャラ〈マリア・フォン・トラップ〉 役)

• 1991年～：満ちてくる時のむこうに(フローラ 役)
• 1992年～：クッキングパパ(荒岩虹子 役)
• 1993年～：バトルスピリッツ 龍虎の拳(キング 役)
• 1994年～：美少女戦士セーラームーン シリーズ(海王みちる/セーラーネプチューン 役)
• 1996年～：機動新世紀ガンダムX(ヴェドバ・モルテ 役)
• 1996年～：名探偵コナン(服部静華 役)
• 1998年～：ポケットモンスター(ヤマト 役)
• 2004年～：NARUTO -ナルト-(綱手 役)

レコア・ロンドがメインパイロットとして搭乗していた機体は3つあります。その機体というのが、「メタス」、「メッサーラ」、「パラス・アテネ」です。メッサーラという搭乗機体はテレビ版のみで搭乗しているため、映画版では搭乗していません。また一時的に「Zガンダム」、「ゲルググ」といった機体に搭乗していたこともあります。

レコア・ロンドの映画とテレビ版の違いについては簡単に触れていましたが、ここでそれを明確にすると、まずテレビ版『機動戦士Zガンダム』のレコアはカミーユやファ・ユイティの面倒を見てくれる落ち着いた女性である一方で、死線を彷徨う生き方をしてきたために危険を好む性格になっています。

映画版『機動戦士Zガンダム』のレコアはアーガマに来て不安に陥っていたカミーユの心の拠り所になっています。テレビ版は心の奥底に闇を抱えながらも、面倒見が良く落ち着いた人物を装う女性、映画版は優しく甘えさせてくれる女性と言えるでしょう。

それでは最後にレコア・ロンドが『機動戦士Zガンダム』にて放った名言や名セリフを見ていきましょう。ここではレコアの名言や名セリフを5つ紹介していきます。

『機動戦士Zガンダム』の第32話では、レコア・ロンドが「分かることは何もかも…」に続く名言・名セリフを放ちました。好意を抱いているクワトロに対して放ったレコアの名言で、この頃の彼女はクワトロが自分を都合の良い女としてしか扱っていないことに気付き始めています。それに対して不機嫌になっていることを嫌味を込めて遠回しに伝えようとしていました。

『機動戦士Zガンダム』の第32話では、レコア・ロンドが「私には私というものが…」に続く名言・名セリフを放ちました。クワトロが自分を都合の良い女としてしか扱っていないことに気付いたのを機に、レコアはシロッコがいるドゴスギアに心移りします。ちょうどそのタイミングでカミーユに戦闘がおろそかになっていることを咎められました。この名言はそれに対して逆ギレした時のセリフです。

『機動戦士Zガンダム』の第38話では、レコア・ロンドが「自分の心に従いたい…」に続く名言・名セリフを放ちました。レコアはガディからエゥーゴを裏切り、シロッコ側についた本当の狙いは何かと問われます。この名言はその問いに対して逆ギレ気味に返した時のセリフです。

『機動戦士Zガンダム』の第40話では、レコア・ロンドが「まるで、見たようなことを…」に続く名言・名セリフを放ちました。レコアはシロッコから「君の魂の安らぎが欲しいために、ここへ来たのだろう？」と問いかけられます。シロッコはガンダムシリーズにおいてトップクラスのナルシストキャラであるため、このいかにも「あなたのことを全て知っている」と言っているかのような己惚れたセリフがよく似合っています。

『機動戦士Zガンダム』の第49話では、レコア・ロンドが「エマ中尉分かってよ…」に続く名言・名セリフを放ちました。この名言はレコアの最後の死亡シーンで放たれたセリフです。エマとの戦いに敗れたレコアは、男という存在に対する思念を吐き出します。このセリフからは男に対する憎しみだけが伝わってくるため、レコアが男に振り回され続ける人生を歩んできたのが窺えます。

『機動戦士Zガンダム』に登場するレコア・ロンドの裏切りに関する声があがっています。どうやら、この方はレコア・ロンドの裏切り行為に怒りを覚えたようです。他の感想ではレコアの裏切りに対して、カミーユが怒りを露わにして当然という声があがっているので、レコアの裏切りが許せない方が多いのが分かります。

『機動戦士Zガンダム』に登場するレコア・ロンドの裏切りのフラグに関する声があがっています。どうやら、この方はレコア・ロンドが裏切ると予想していたようです。作中ではレコアの裏切るフラグがあるようなので、それをチェックしてみると良いかもしれません。

『機動戦士Zガンダム』に登場するレコア・ロンドの機体に関する声があがっています。こちらではレコア・ロンドが搭乗していた機体が彼女にはもったいないと言われていますが、おそらくこのように言われているのは、レコアの機体のデザインが魅力的だからではないでしょうか？投稿されている画像の機体は非常にかっこいいデザインと言えます。

今回は『機動戦士Zガンダム』に登場するレコア・ロンドの裏切りの理由や搭乗機体、担当声優、最後と紹介してきました。どうやら、ネット上ではレコア・ロンドの裏切りに対して許せないと考えている方が多いようです。また、レコアが裏切るフラグが立っていたとのことなので、興味のある方はそれをチェックしてみると良いかもしれません。