【Zガンダム】カミーユ・ビダンの名言・名セリフ集!精神崩壊の理由と最後は?

ガンダムシリーズ・初期の作品で、アムロ・レイが戦った一年戦争から7年後の世界で勃発したグリプス戦没を描いた「機動戦士Zガンダム」では、最高のニュータイプと称されたカミーユ・ビダンが主人公を担いました。本文では、Zガンダムの主人公・カミーユ・ビダンの名言集や名セリフ、数々の名言を放つも最終回で精神崩壊した理由やファ・ユイリィとのその後、アニメ声優について紹介します。

【Zガンダム】カミーユ・ビダンの名言・名セリフ集!精神崩壊の理由と最後は?のイメージ

目次

  1. カミーユ・ビダンはZガンダムの主人公
  2. カミーユ・ビダンの名セリフ・名言集
  3. カミーユ・ビダンの最後と精神崩壊の理由
  4. カミーユ・ビダンとファ・ユイリィのその後
  5. カミーユ・ビダンの声優
  6. カミ―ユ・ビダンに関する感想や評価
  7. カミ―ユ・ビダンの名言・名セリフ集まとめ

カミーユ・ビダンはZガンダムの主人公

機動戦士Zガンダムの主人公・カミーユ・ビダンは、ガンダムシリーズで最も能力に恵まれたニュータイプとして注目される一方、アニメ・Zガンダムの最終回で見せたカミーユの変わり果てた姿は、多くの視聴者に衝撃を与えました。以下では、カミーユ・ビダンの名セリフ・名言集に、最終回で描かれたカミーユの精神崩壊の理由やその後、アニメ声優を紹介します。

Zガンダムの作品情報

アムロ・レイ達が参戦した一年戦争の終結から7年後を舞台に、地球連邦軍の特殊部隊・ティータンズとエゥーゴによる2大勢力の抗争と、後にジオン残党最大勢力・アクシズも介入した三つ巴の戦い・グリプス戦没を描いています。作中では、カミーユなど次世代の若者に加えて、アムロ・レイやクワトロ・バジーナに名前を変えたシャアなど前作の登場人物たちも姿を見せ、カミーユと共闘しています。

Zガンダムの概要

アムロ・レイが主人公の機動戦士ガンダムの続編にあたる「機動戦士Zガンダム」は、1985年3月~1986年2月にかけて放送された日本サンライズ制作のガンダムシリーズ作品です。また、グリプス戦没直後の物語が描かれた続編「機動戦士ガンダムZZ」では、物語の軸である第一次ネオ・ジオン抗争と並行して、精神崩壊に陥ってしまったカミーユのその後の動向などが描かれました

また、Zガンダムは、2005年~2006年にかけて劇場版映画三部作が公開されており、テレビシリーズを軸に制作されながらも、カミーユの悲劇的な結末をハッピーエンドに書き換えるなど、変更点も見られました。映画版機動戦士Zガンダムへの出演声優にも、大幅なキャスト変更が行われ、テレビアニメ版の声優とは全く異なる顔ぶれとなりました。

Zガンダムあらすじ

宇宙世紀0087年、ジオン公国軍の残党による反抗に対処するべく結成された地球連合軍の特殊部隊・ティータンズと、彼らの行き過ぎた行動に対抗するべく結成された反地球連邦組織・エゥーゴの対立が深まっていました。ハイスクールに通う17歳の少年カミーユ・ビダンは、ブライト・ノアが指揮するテンプテーションの見学と彼に会うために、幼馴染のファを引き連れてグリーン・ノアの宇宙港へ向かいます。

宇宙港では、カミーユのティータンズ将校に対する激昂をきっかけに、エゥーゴとティータンズによる全面抗争が勃発、カミーユはティータンズに加担していた両親を失ってしまいます。そして、一連の出来事を受けてティータンズに対する反感や敵意を強めるカミーユは、自らガンダムMk-Ⅱのパイロットを志願し、戦いに身を投じていきながら、ニュータイプと素質を開花させていきます。

カミーユ・ビダンのプロフィール

カミーユ・ビダンは、機動戦士Zガンダムの主人公で、宇宙世紀が舞台のガンダムシリーズでは、史上最高のニュータイプの能力を秘めた少年と称されています。作中では、エゥーゴのモビルスーツパイロットを担っています。カミーユという中性的な名前にコンプレックスを抱いており、機械いじりや、ハイスクールでは空手部に所属するなど、「男性的な趣味」に傾倒する面が強調されています。

また、自身の名前や恵まれない幼少期の影響もあり、非常に繊細で直情的な性格に育ち、中性的な容姿や名前について同級生などからからかわれると、相手が年上だろうと容赦なく殴りつけています。一方、幼馴染のファ・ユイリィに依存するなど、生活能力の乏しさも描かれています。

機動戦士Zガンダム|作品紹介|サンライズ

カミーユ・ビダンの名セリフ・名言集

カミーユ・ビダンの名言・名セリフ集

Zガンダムでは、感受性の強さから反抗的な言動が目立つカミーユ・ビダンですが、時には、視聴者の心を揺さぶるセリフも放っており、密かに注目をあつめています。以下では、カミーユ・ビダンの名セリフ・名言集を紹介します。

名セリフ・名言①「病欠です!」

アニメ「機動戦士Zガンダム」第1話の初登場シーンで放たれたカミーユの名言です。ブライト・ノアが艦長を務める船を見学したいがために、空手部をずる休みしようとした時に発せられた名言集のセリフです。しかし、「部病欠です!」と言いながら元気そうなカミーユの姿に、アニメ視聴者も仮病だと見抜いたり、カミーユの演技力の低さを感じたでしょう。

名セリフ・名言②「生命は、生命は力なんだ…」

カミーユが見た宇宙空間・イメージ画像

戦争を遊び感覚のように思い、敵味方関係なく人の命を平然を奪っていくヤザン・ゲーブルに対するカミーユの怒りが感じられる名言です。同時に、名言集の中でも、戦争を反対してきたカミーユが考える命の尊さも感じられるでしょう。

命は、命は力なんだ。命は、この宇宙を支えているものなんだ。それを、それを、こうも簡単に失っていくのは、それは、それは、醜い事なんだよ。

名セリフ・名言③「フフフフフ…これで若い恋人と…」

父親に対する皮肉を込めて母親の報告したカミ―ユの名言です。カミ―ユの父・フランクリン・ビダン大尉は、ガンダムMKⅡの設計を担った地球連邦軍の有能な技士である一方、若い愛人との不倫に走るなど、家庭を顧みることがありませんでした。

フフフフフ…これで若い恋人とうまくいくね。マルガリータとかってさ

名セリフ・名言④「その傲慢は人を家畜にすることだ!…」

カミーユの名言集は、カミーユの敵に対する怒りを感じさせるセリフが多いものの、現実社会に潜む闇に着目した考えさせられる名言も見られます。また、カミーユのセリフには、日常生活で使いたい奥の深い名言集となっています。

その傲慢は人を家畜にすることだ!人間を道具にして!それは人間が人間に一番やってはいけないことなんだ!

名セリフ・名言⑤「エマ中尉…カミーユ・ビダン、行きます」

カミーユ・ビダンの名言「エマ中尉…カミーユ・ビダン、行きます」は、機動戦士ガンダム・主人公アムロ・レイの名セリフを彷彿させます。ガンダム名言と言えば、「アムロ、行きます」が広く知られていますが、カミーユの名言集も共に覚えてみませんか。

名セリフ・名言⑥「…なんだ、この感覚!悲しみと苦しみが…」

カミーユの感受性の強さも、ニュータイプの特徴と言われていますが、戦場で目の当たりにしたサイド2・18バンチの悲惨さや、一瞬で奪われていく命のはかなさに対する怒りや悲しみ、それらを食い止めることが出来ない人間の能力の限界を知った名言でしょう。

…なんだ、この感覚!悲しみと苦しみが、入り交じって…!一人の人間の力で、あれを止めることなんて、できや、しない…!

名セリフ・名言⑦「お前は生きてはいけない人間なんだ!」

名言集に取り上げた「お前は生きてはいけない人間なんだ!」は、Zガンダムの女性悪役・ハマ―ン・カーンに対して放たれた、カミーユのセリフです。ジオン公国の事実上の指導者であるハマ―ンは、戦うことに肯定的な考えからカミーユの怒りの対象の1人になっているものの、男性を彷彿させる強い女性の姿に、女性ファンから高い人気を誇っています。

名セリフ・名言⑧「ここからいなくなれー!!」

カミーユの「ここからいなくなれー!!」は、シロッコとの最終決戦時に登場した名言です。日常生活では、部屋で1人になりたい時に思わず叫びたくなるような名言集のセリフでしょう。

名セリフ・名言⑨「分かるまい!戦争を遊びにしている…」

パプテマス・シロッコにとって戦争とは、自身の才能を発揮するための手段でした。そして、シロッコによって命を奪われた人々の悲痛な叫びが、カミーユのセリフを通じて表現された名言でしょう。

分かるまい!戦争を遊びにしているシロッコには、この俺の体を通して出る力が!

名セリフ・名言⑩「俺の体をみんなに貸すぞ!!」

「俺の体をみんなに貸すぞ!!」は、チームの力になりたい、誰かの手助けになりたいことをアピールする時に使用したいカミーユの名言です。

名セリフ・名言⑪「あんなの親なんかじゃありません!…」

連邦軍の技師として従事するカミーユの両親は、軍内では有能な人材である一方、家庭では仕事人間故に息子・カミーユに対する関心がほとんどありませんでした。父親の不倫や、夫の素行の悪さから目を背けるように仕事に打ちこむ母親の姿は、幼いカミーユに寂しさや愛情の飢えを芽生えさせ、カミーユの感受性の高さや歪んだ性格を生み出すきっかけになりました。

あんなの親なんかじゃありません!あんなの!!

名セリフ・名言⑫「こっちの事情も知らずに…」

カミーユの「こっちの事情も知らずに、暴力はいけませんよ」は、直情的な性格で、時には上官に向かって暴力を振るうカミーユの子供っぽさや、都合の良さが感じられる名言です。

名セリフ・名言⑬「目の前の現実も見れない男が!」

カミーユの名言「目の前の現実も見れない男が!」は、アニメ・Zガンダム最終回にて、特殊部隊・ティータンズの中心人物・パプテマス・シロッコを追いかけるカミーユが放ったセリフです。

名セリフ・名言⑭「本当に排除しなければならないのは…」

戦いの度に神経を疲弊させてきたカミーユと、平然と戦いを繰り出す敵味方の思考の違いや、命を奪うことを厭わない人間内部に潜む残忍・非情さを指摘したカミーユの名言です。また、ミュータイプと呼ばれる特殊能力を秘めたカミーユの感性も示した名言でしょう。

本当に排除しなければならないのは、地球の重力に魂を引かれた人間達だろ!

名セリフ・名言⑮「貴様のような奴はクズだ…」

「貴様のようなやつはクズだ。生きていちゃいけないヤツなんだ。」は、戦うことを誰もよりも嫌っていたカミーユの、戦争という絶好の戦いの場を楽しむヤザンに対する怒りが最高潮寸前まで登った名言です。

名セリフ・名言⑯「この子は強化人間なんかじゃない…」

自身の名前や過去の記憶も失われた強化人間・フォウ・ムラサメを、1人の人間として受け入れるカミーユの寛容さがにじみ出ている名言です。

この子は強化人間なんかじゃない・・・どこか普通なんだ

名セリフ・名言⑰「抵抗すると無駄死にをするだけだって…」

「抵抗すると無駄死にするだけだって、何で分からないんだ!」は、ゲーム版などでも頻繁に登場するカミーユの名言です。

名セリフ・名言⑱「何でそんな簡単に人を殺すんだよ!…」

己を守るという正当な理由のために、敵を次々と殺めていく戦上は、感受性の強いカミーユにとって、耐え難い試練でした。カミーユの名言「何でそんな簡単に人を殺すんだよ!死んでしまえ!」は、戦争そのものに対するカミーユのやり場のない怒りだけでなく、些細な理由で、殺害に及ぶ現代人の心の闇を反映させているでしょう。

名セリフ・名言⑲「知りませんよ、傷を舐めあうような…」

自分の都合の良いように物事を解釈する、利己的な性格が目立つカミーユが強調されたセリフでしょう。

知りませんよ、傷を舐めあうような男と女なんて

名セリフ・名言⑳「元通りにはならないさ。オレは…」

過去への決別と、自分に課された役目に責任感を持つカミーユの覚悟の名言です。

元通りにはならないさ。オレは、自分の役目がわかったから

名セリフ・名言㉑「賢くて悪いか!!」

命を奪い合う戦争を愚かな行為と考えるカミーユの考えは、一部の軍人にとって気弱に捉えられる一方、新たな打開策を見出そうとするカミーユの心の叫びが聞こえてきそうな名言です。

賢しくて悪いか!!

名セリフ・名言㉒「歯ぁ食いしばれ!そんな大人…」

クワトロ・バジーナ大尉だと、頑として自身の正体を認めようとしないシャー・アズナブルに対するカミーユの怒りと悲壮を表現した名言です。

歯ぁ食いしばれ!そんな大人、修正してやる!!

名セリフ・名言㉓「フォウ…嘘だろ、こんなの嘘だろ…!…」

自分を庇って死んでいくフォウの姿を受け入れられずにいる複雑な心境や、カミーユのフォウの存在の大きさを改めて感じさせる名言でしょう。

フォウ…嘘だろ、こんなの嘘だろ…!目を開けてくれよ、フォウ!

名セリフ・名言㉔「なんで生きている間にこんな出会い方を…」

出会いと別れ・イメージ画像

変えることが出来ない運命に苛立ちを覚えるカミーユの名言です。

なんで生きてる間にこんな出会い方をしなくちゃならないんです!

名セリフ・名言㉕「一方的に殴られる、痛さと怖さを…」

尋問を受けるカミーユがモビルスーツに乗り、生身の人間を相手に仕返しするシーンで登場した名言です。カミーユの行き過ぎた仕返しから、彼の人格を問題視する見方もされていますが、言葉の暴力が横行している現代社会に訴えかける、カミーユの考えさせられる名言でしょう。

一方的に殴られる、痛さと怖さを教えてやろうか!?

名セリフ・名言㉖「自分だけが特別だと思うな!…」

やり場のない怒りや大切な人の死を受け入れられない、カミーユの複雑な心境を反映させた名言でしょう。

自分だけが特別だと思うな!あの人が喜ぶものかよ!生き返るのかよ!

名セリフ・名言㉗「ロザミィ、もう一度、もう一度だけ…」

ティータンズによって、カミーユの妹として姿を表したロザミィことロザミア・バダムも、カミーユにとってかけがえのない人間でした。そして、この名言には、実の兄妹でないことが判明しても、あの幸せな時間の中のロザミィに戻って欲しいというカミーユの悲痛な叫びが感じられます。

ロザミィ、もう一度、もう一度だけあの時のロザミィに戻れ!

名セリフ・名言㉘「遊びでやってんじゃないんだよー」

人の命を奪い合うことを誰よりも嫌っていたカミーユにとって、戦争を遊び感覚で引き起こす人間が、敵味方関係なく許せない存在です。そして、この名言は、カミーユの戦争に対する考えも伺うことが出来ます。日常生活でも、仲間の気持ちや、チーム全体の空気を引き締めたい時に使用したい名言です。

遊びでやってんじゃないんだよー

名セリフ・名言㉙「戦場ではしゃぐから、はしゃいじゃうから…」

戦争を肯定するような思考に陥った原因を、戦争に対して否定的な考えを持つカミーユなりに考察した名言でしょう。

戦場ではしゃぐから、はしゃいじゃうから、そういう風に、なっちゃうんでしょ!

名セリフ・名言㉚「もし、戦うのに理由がいるなら…」

アニメ・Zガンダムでは、戦うことを誰よりも嫌がっていたカミーユが、精神崩壊を起こすその時まで戦場へ向かう姿が描かれ続けられました。自身の意志に反して戦い続けたカミーユの原動力を示した名言です。

もし、戦うのに理由がいるなら、その君の怒りこそ理由だ

名セリフ・名言㉛「戦い馴れしているようだが…」

カミーユから見たヤザンの印象を表した名言です。戦いを重ねるごとに進化を遂げていくニュータイプと呼ばれるカミーユと、オールドタイプのヤザンの違いが放たれています。

戦い慣れしているようだが、精神的プレッシャーは感じない。ただ強いだけだ。しかし!

名セリフ・名言㉜「ファ?…大きな星が…」

カミーユが見間違えた宇宙空間の様子・イメージ画像

アニメ最終回・パプテマス・シロッコとの最終決戦を制したカミーユでしたが、彼の精神は、限界を迎えてしまいます。モビルスーツの爆発を見て無邪気に笑うカミーユの言動は、多くの視聴者に衝撃を与えました。しかし、カミーユの視点で考察すると、この名言にはカミーユが受けた精神的苦痛の高さも示唆されています。

ファ?…大きな星が、ついたり消えたりしている…アハハっ、おおきーい!彗星かなあ?いや、違う…違うな。彗星は、もっとぉ、バァッ!って動くもんなー

カミーユ・ビダンの最後と精神崩壊の理由

カミーユ・ビダンの最後と精神崩壊の理由の紹介・イメージ画像

名言集でも紹介したように、戦争を心底嫌いながらも、最後まで戦いに身を投じ続けたカミーユの苦悩や葛藤は、物語の終盤にて見せたカミーユの変わり果てた姿を目撃するまで、誰もが知ることはなかったでしょう。以下では、カミーユ・ビダンの最後と精神崩壊の理由を紹介します。

パプテマス・シロッコとの最終決戦

エゥーゴとティータンズ・アクシズの三つ巴の戦いも、終盤にさしかかり、エゥーゴに加わるクワトロ(シャア)はハマ―ンと、カミーユは、パプテマス・シロッコとの最終決戦を迎えます。ハマ―ンとの戦いに敗れたクワトロは、その後行方不明となります。

戦いには勝ったカミーユ

激戦の末、シロッコとの戦いを制したカミーユでしたが、彼の精神的な疲弊は限界に達していました。そして、シロッコの怨念を受けてしまったカミーユは、それらをきっかけに精神が崩壊してしまいます。

精神が崩壊したカミーユ・ビダン

精神が崩壊したカミーユは、自分がさっきまで何をしていたのか、分からなくなっていました。そして、宇宙空間でヘルメットバイザーを開けたり、陰で支え続けてきたファ・ユイリィの呼びかけにも応じることが出来ず、目の前で爆発を起こしたモビルスーツを見て、星だと勘違いし無邪気な振舞いを見せます。

精神崩壊はカミーユ・ビダンの能力のせい?

アニメ最終回で、カミーユが精神崩壊を引き起こした理由について、ガンダムシリーズ最高のニュータイプと称された、他者との思考や死者の怨念との共有・交信することができる「共感する力」に原因が見られます。そして、この能力の影響は、カミーユの感受性の強さや起伏の激しさに色濃く反映されています。

能力の高さで疲弊する精神

グリプス戦没での戦いは、カミーユの戦士としてのニュータイプへの覚醒に大きな影響を与えました。同時に、ニュータイプの能力「共感する力」が高まるごとで、戦場に漂う人々の悪意や苦しみ、戦いで死んでいった者たちに対する想いを強く感じるようになっていました。

そして、戦争の元凶・シロッコを始めとする人間、戦争を遊び感覚に捉え、殺戮を厭わない非情な人間に対する怒りも、カミーユの精神を疲弊させていきます。彼の感受性の強さは、今回紹介した名言集でも知ることが出来、最高のニュータイプにとってあまりにも過酷な試練だったことが感じられるでしょう。

カミーユ・ビダンとファ・ユイリィのその後

モビルスーツを星を見間違えてはしゃぐカミーユを、アーガマ艦に連れ戻すファの姿に、誰もが心を打たれたでしょう。以下では、続編「機動戦士ガンダムZZ」で描かれたカミーユ・ビダンと、ファ・ユイリィのその後を紹介します。

ファ・ユイリィに看護されるカミーユ

シロッコとの戦いに勝利したことを機に、精神的に狂ってしまったカミーユは、彼の幼馴染で陰で見守り続けてきたファ・ユイリィによって、アーガマ艦に引き戻されます。カミーユが抱えてきた苦痛や葛藤を誰よりも知るファは、艦内に連れ戻した後もカミーユの傍に寄り添い、彼の看護を担いました。

治療のため入院

アーガマ艦で精神疾患の治療を受けるカミーユは、アーガマ艦が地球に降り立ったことを機に、ダブリン病院にて入院生活を送り始めます。そして、看護師手伝いとなったファが、引き続き彼の介護を引き受けて治療に専念します。

地球に降りるカミーユ・ビダン

地球に降りたカミーユは、入院直前に、ガンダムZZの主人公ジュドー・アシータと対面を果たします。そして、ジュドーの手を握ると、思念を送り彼をZガンダムに乗るように導きます。

行方不明

第一次ジオ・ネオン抗争によりダブリンも爆撃の危険に晒される中、カミーユは、病室を抜け出してしまいます。ファが、ダブリンに停泊するアーガマ艦のパイロット達にカミーユ捜索を依頼する中、カミーユは、窮地に陥ったエルピー・プルを思念の声で指示を与えたり、プルの危機をジュドー達に伝えるなど、思念によってサポートしていきます。

アーガマへ収容される

プルの導きにより発見されたカミーユは、アーガマへ収容されるも、ファと共にグラスゴーへ降下、ジュドー達に思念で後を託し、ジュドー達を見送ります。

カミーユ・ビダンの思念エネルギー

宇宙空間で戦い続けるジュドーに対して、カミーユは思念で彼に助言を与えます。そして、ハマ―ンとの最終決戦では、カミーユは、行動不能に陥ったジュドーのコア・ファイターへ思念エネルギーを送り、再合体を果たして、ジュドーの勝利に貢献しました。

回復したカミーユ・ビダン

アニメ「機動戦士ガンダムZZ」最終回では、ファと共に海岸を走る様子が描かれ、精神疾患から回復したことが示唆されています。同時に、カミーユことを献身的に支え続けてきたファ・ユイリンとの進展も描かれ、前作の悲劇的な最後から、ハッピーエンドの結末を迎えることが出来ました。

カミーユ・ビダンの声優

カミーユ・ビダンの声優の紹介・イメージ画像

ガンダムシリーズ初代主人公アムロ・レイと並ぶ人気を誇るカミーユ・ビダンの声は、声優・飛田展男さんが演じました。以下では、カミーユ・ビダンの担当声優・飛田展男さんを紹介します。

カミーユ・ビダンを演じる飛田展男

アニメ・機動戦士Zガンダムの主人公カミーユ・ビダンは、舞台俳優としても活動している声優・飛田展男さんが演じました。ガンダムシリーズでは、「機動戦士SDガンダム」や2005年公開の劇場版などで再びカミーユ役を演じましたが、繊細で情緒不安定な性格のカミーユ役は、難しい役どころであったことが語られています。

飛田展男のプロフィール

飛田展男のプロフィール紹介・イメージ画像

飛田展男さんは、茨城県出身の声優・ナレーター、舞台俳優で、1982年から声優活動を行っています。声優業では、ガンダムシリーズなどのアニメ作品を始め、海外作品の日本語吹き替え、ゲーム、ドラマCDなど数多くの作品に出演しています。

飛田展男の主な出演作

声優・飛田展男さんの主な出演作は、1983年にテレビアニメが放送された「キャプテン翼」の若島津健、2019年にアニメ放送30周年を迎えた国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の丸尾末男役、2016年の劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢」の風見裕也役などが広く知られています。

舞台俳優としても活躍

開演前の舞台の様子・イメージ画像

声優として広く知られる飛田展男さんは、舞台俳優としても活動しており、劇団NLT付属俳優教室にて、演劇を学んでいました。

Thumb声優・飛田展男の担当アニメキャラまとめ!代表作はカミーユ・ビダン【コナン】 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

カミ―ユ・ビダンに関する感想や評価

カミーユ・ビダンに対する感想や評価を紹介・イメージ画像

感受性が強い故に、アニメ最終回で精神崩壊を陥ってしまった結末や、名言集でも取り上げた利己的な発言で、現在も賛否両論が飛び交うカミーユ・ビダンに関する感想や評価を紹介します。

感想1:カミーユの結末に賛否両論

テレビアニメ版では、精神的疲労が限界を迎え、ファの呼びかけにも応じることができなかった衝撃的な結末でしたが、劇場版ではカミーユの性格を穏やかにしたり、ハッピーエンドの結末に変更されました。劇場版のシナリオを賞賛する声もある一方で、精神的な苦痛を受け続けながら、精神崩壊に至らなかったカミーユの言動に疑問や違和感を覚えたとの感想も見られました。

感想2:劇場版でカットされた名シーン

「カミーユ」という名前は、主にフランス語圏で見られる男性名であり、女性的な響きからカミーユのコンプレックスでもあり、名前についてからかわれると、烈火のごとく怒りを顕わにしています。しかし、劇場版では、それらのシーンがカットされており、近年問題視されている差別問題に配慮したのではないかと考察されています。

感想3:声優・飛田展男さんの演技力に賞賛の声

心底嫌う戦争へ身を投じ、苦悩する主人公・カミーユから、アニメ・ちびまる子ちゃんの丸尾君まで、幅広い役柄をこなす声優・飛田展男さんが出演する作品を、誰もが一度は視聴したことがあるでしょう。また、演技力も声優ファンの間で高く評価されており、人気声優の1人として幅広い世代に支持されています。

カミ―ユ・ビダンの名言・名セリフ集まとめ

機動戦士Zガンダムのカミーユ・ビダンの名セリフ・名言集や、テレビアニメで描かれたカミーユの最後、精神崩壊後からその結末、アニメ声優を紹介しました。名言集でも見られるように、感受性の強さや利己的な言動から放送当初は批判的な声もあったカミーユでしたが、時代を経るごとに、カミーユに対する評価が見直されたり、若者世代を中心に多くの共感を呼んでいます。

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