機動戦士ガンダムの年表を分かりやすく解説!宇宙世紀の時系列順に紹介

日本のロボットアニメに革命をもたらした機動戦士ガンダム。現在でも新作のガンダムが作られるなどその人気は衰える事を知りません。しかし作品が増えれば増えるだけ初心者に難しくなるのが時系列。ガンダムの流れを正しく把握する為には作品の公開順ではなく、時系列に沿って観るのがおすすめです。今回はガンダムの世界のベースである宇宙世紀の年表をそれぞれの年表に該当する作品と共に紹介していきます。

機動戦士ガンダムの年表を分かりやすく解説!宇宙世紀の時系列順に紹介のイメージ

目次

  1. 機動戦士ガンダムの年表まとめ!宇宙世紀作品を時系列順に紹介
  2. 機動戦士ガンダムを解説!宇宙世紀とは?
  3. ガンダム年表!時系列1:一年戦争まで
  4. ガンダム作品年表!時系列2:ネオ・ジオン抗争まで
  5. ガンダム作品年表!時系列3:ラプラス戦争
  6. ガンダム作品年表!時系列4:ザンスカール戦争まで
  7. ガンダム作品年表!時系列番外編:正規の歴史ではないもの
  8. ガンダムの年表と時系列まとめ

機動戦士ガンダムの年表まとめ!宇宙世紀作品を時系列順に紹介

現在でも新作が作られ続けている日本ロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」シリーズ。しかし作品が増えれば増える程、追い掛けるのが難しくなるのも事実です。現在10を軽く超える関連作品があり、しかも公開された順がそのまま時系列というわけでもないので、ガンダム初心者がこれからガンダムシリーズを追い掛けようと思ったら大変です。

また作品全てが同じ世界観ではないのもガンダムの特徴です。中にはこちらも大ヒット商品であるガンダムのプラモデル「ガンプラ」をモデルにしたアニメがあったり、ガンダムとは言いながらもまったく異なる世界観で作品が展開されている作品もあります。初代「機動戦士ガンダム」から始まる一連のシリーズを宇宙世紀と言います。

今回はガンダム作品の中でも宇宙世紀を舞台にした作品に絞り、その時代を描くそれぞれの作品を紹介しながら宇宙世紀の年表を作品公開順ではなく時系列で紹介していきます。

機動戦士ガンダム公式Web

機動戦士ガンダムを解説!宇宙世紀とは?

モビルスーツで戦うSF戦争シリーズ

まず基本知識としてですが、ガンダムには初代機動戦士ガンダムから始まる、人型のロボット「モビルスーツ」を使ったSF戦争シリーズの1つが宇宙世紀です。ガンダムには宇宙世紀以外にも、未来世紀やコズミック・イラ、正暦を舞台とした作品シリーズがあるので、それらと区別する為に宇宙世紀という作品群でくくられています。

ガンダムシリーズで一番関連作品が多いのがこの宇宙世紀シリーズです。初代機動戦士ガンダムのテレビシリーズが1979年に公開されて以降、その作品数は今現在も増えています。元々はテレビアニメとして展開されたガンダムシリーズは今では小説や漫画を原作とする作品も増え、OVAも多数作られるなどしています。

また同じ「機動戦士ガンダム」であっても別の媒体になると後から発表した作品などとの互換性の兼ね合いで発売時期に応じて設定が異なる作品が多いのも特徴の1つです。特に初代機動戦士ガンダムや逆襲のシャアなど正史を大きく描く作品はリブートなども含めて複数の媒体で展開されているので、その点には注意して媒体を選びましょう。

宇宙世紀とは?

そもそも宇宙世紀とは西暦から移行した年号の数え方です。西暦からの移行とはしていますが、具体的に何年から移行したかについてはこれまでも公式の設定にはなっていません。宇宙世紀元年は、「増えすぎた地球人が宇宙に移民を開始した年」です。初代ガンダムはこの宇宙世紀が始まってから79年後、宇宙世紀0079年から開始されます。

宇宙世紀の標記は基本的に0も含めた4桁で標記されており、英語読みが基本です。さらに注意しなければいけないのが「世紀」とは銘打ちながらも100年単位で数えられるものではないという点です。宇宙世紀79年と言えば、世紀で考えると79世紀、790年と考えてしまいますが、この宇宙世紀は年単位であり、現在の感覚に近付けるのであれば宇宙年になります。

現在物語として描かれているのは宇宙世紀0001年~0223年までの間になっています。数多くあるガンダムシリーズも宇宙世紀においては全ては200年と少しの間に起こっている出来事なのです。

ジオンと連邦とは?

機動戦士ガンダムには多数の組織名が登場しますが、その中心となるのがジオンと連邦です。まずガンダムに置ける連邦とは地球連邦の事で、文字通り、地球全体の国を1つの連邦政府が統治している状態です。さらには宇宙移民が開始されると、それら移民先の星も統治する事で宇宙全体を支配する形になります。アムロらが所属する連邦軍とはこの連邦が組織する軍事部門という立ち位置になります。

ガンダムの世界では宇宙移民に際して、既存の星、月などを利用した都市建設と共にスペースコロニーの建設も行われました。半ば強制的に移民させられた者達に対し、地球連邦の関係者や高官達は生活環境の良い地球に住み続けており、またスペースコロニーを維持する為という名目でコロニーの住民達に重税を課しました。その事が徐々に地球に残る者と移住させられた者の亀裂となっていくのです。

そうなれば当然、地球連邦から独立しようと考えるコロニーが現れても不思議ではありません。それを行動に移したのが地球から最も遠い位置にあるスペースコロニーサイド3に建国された「ジオン共和国」でした。ジオン共和国はより軍事的側面を強める為に君主制のジオン公国と政治体制と名前を変え、地球連邦に対して独立戦争を仕掛けるのです。それが初代機動戦士ガンダムで描かれる1年戦争になります。

宇宙世紀時空とそうじゃない作品がある

初代から現在も続く宇宙世紀の作品群。しかし全てのガンダムシリーズが宇宙世紀を舞台にしているわけではありません。「機動武闘伝Gガンダム」や「新機動戦記ガンダムW」、「機動戦士ガンダムSEED」などはそれぞれに独立した世界を持つ別世界の話になっています。

これらはガンダムというベースこそ、宇宙世紀の作品群と同様ですが、それぞれに新機軸で動いており、繋がりのある作品は少ないです。多くは年々上がっていくガンダムのファン層の年齢層を今のファンを離さないままに獲得する為に製作されており、「機動戦士ガンダムSEED」シリーズはその人気から続編が作られるなど成功した作品であるとも言えます。

ガンダムのモビルスーツの概念こそそれぞれの作品に登場しますが、シリーズを追い掛けなくても見やすいという点では、1つのガンダムシリーズとして追い掛ける事もしやすい作品群になっています。もちろん宇宙世紀のキャラクターであるアムロやシャア、カミーユなどは別世界の物語には登場しない点には注意が必要です。

作品間の矛盾点はどうしても発生する

ガンダムシリーズは長く続くシリーズである事、時系列順ではない作品展開をする関係で、どうしても作品間同士での矛盾点は発生してしまいます。とはいえ、宇宙世紀に限ればその矛盾点はそこまで大きなものではなく、作品を楽しむ上で大きく阻害される事は少ないです。

ただし年代を経て違う媒体で同じ作品を描く場合には違いが生じる場合も大きく、特に初代ガンダムとジ・オリジンでは階級の差や年齢設定なども大きく変更されています。そのような作品がある点にも注意が必要です。

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ガンダム年表!時系列1:一年戦争まで

ここからはガンダムの年表をそれぞれの時系列毎に区切って紹介していきます。最初に紹介するのは初代機動戦士ガンダムで描かれた1年戦争集結までの流れを描いている作品です。尚機動戦士ガンダムUCに関しては動きの発端は宇宙世紀0001年ですが、本編は0098年なので後述します。

一年戦争直前:ガンダム・ジ・オリジン

本編として一番古い年代を描いているのがガンダム・ジ・オリジンです。本作は、初代機動戦士ガンダムのキャラクターデザインを担当した安彦良和さんが漫画として連載した作品で、後に映像化もされています。物語は後にシャアとなるキャスバルの視点で物語が展開されます。原作アニメを元にはしていますが、今にして思えば不自然な設定が変更されるなどしています。

これまで断片的にしか描かれてこなかったシャアの過去などがより明確に書かれた事で、本作が宇宙世紀のガンダムシリーズを時系列純に追い掛ける上で1番最初に観るべき作品となりました。原作はコミックですが、劇場アニメ化もされており、ちょうど過去編をピックアップして描いているので劇場アニメを追い掛けるのがおすすめです。

一年戦争中:機動戦士ガンダムMSIGLOO

時系列的に2つ目の作品になるのは機動戦士ガンダムMSIGLOOです。ジオン公国軍側からモビルスーツを含む、ジオン軍の試作兵器の試験の様子が描かれる作品です。時系列で言えばここに入りますが、本来のガンダムが描く、モビルスーツ同士の戦争ではなくその裏側にスポットを当てた作品なので、観るのは後でも問題ありません。

一年戦争中盤~終戦:機動戦士ガンダム

そしてようやく初代機動戦士ガンダムが登場します。ガンダムの舞台は一年戦争ですが、厳密に言えば中盤から終盤の物語になっています。この頃には既にエースとなって活躍していたシャアの宿命のライバルであるアムロが登場し、ニュータイプの登場など、元祖にしてその後のガンダム作品の多くに影響を及ぼす事になった中心的作品です。

そのガンダムも放送当初はそこまで高い視聴率を確保する事ができませんでした。しかし再放送などをきっかけにしてその熱が高まり、現在まで続くガンダムシリーズの根幹を築きあげました。モビルスーツの設定なども詳細に決まっており、以降の作品に通ずる部分の強い作品でもあるので、ガンダムシリーズを追い掛けようと思ったら必ず観るべき作品になっています。

連邦vsジオンという構図においても、アムロvsシャアという構図においても原点となる作品です。ジ・オリジンの登場で、連邦vsジオンという構図、特にシャアサイドはさらに過去も描かれていますが、ジ・オリジンは過去編のみ映像化されているので、映像でガンダムシリーズを追い掛けるのであれば、やはり初代機動戦士ガンダムも視聴する必要があります。

一年戦争10月頃:08MS小隊

初代ガンダムと同じ時系列、初代ガンダムの物語で言うとアムロ達ホワイトベースがランバラルと交戦しているあたりの別の場所での物語を描いているのが08MS小隊です。同じ一年戦争を舞台にしていますが、アムロ達が立ち寄っていない東南アジア方面が舞台の物語でアムロ達との接点は特になく、完全に別の物語になっています。

ガンダムシリーズの宇宙世紀を追い掛けるという意味であれば観る意味は薄いですが、年代が1年戦争というだけあって、華美な装飾のないモビルスーツが多く、またモビルスーツ以外の兵器も多数登場するので1年戦争が好きという人はぜひ観るべき作品です。

一年戦争12月頃:0080 ポケットの中の戦争

同じく一年戦争の外伝となる作品が0080 ポケットの中の戦争です。上記の08MS小隊が地球を舞台にしていたのに対して、こちらは、連邦にもジオンにも与しない中立コロニー、サイド6をメインの舞台としています。当然、アムロ達との接点はなく、完全に独立した物語です。

08MS小隊と同じくガンダム正史を追い掛けるという意味では観る意味は薄い作品ですが、宇宙+地球で描かれる事がほとんどのガンダムシリーズにおいてスペースコロニーをメインの舞台としている点で観る価値のある作品です。

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ガンダム作品年表!時系列2:ネオ・ジオン抗争まで

ここから紹介する作品は、一年戦争終結後からネオ・ジオン抗争までを扱った作品を紹介していきます。ガンダム作品の歴史はまだまだ続きますが、アムロとシャアの物語という意味ではこのネオ・ジオン抗争までの作品を見れば一通りの決着を見せてくれます。

デラーズ紛争:0083 STARDUST MEMORY

初代機動戦士ガンダムと、その次に既に放送されていた機動戦士Zガンダムの間の期間を補完する形でアニメ化されたのが0083 STARDUST MEMORYです。構図的には連邦vsジオンである点は初代ガンダムと変わりませんが、キャラクターなどはオリジナルのキャラクターになっています。

グリプス戦役:機動戦士Zガンダム

機動戦士ガンダムの正統な続編として製作されたのが機動戦士Zガンダムです。年代としては宇宙世紀0087年と一年戦争から7年後が描かれます。前作の基本姿勢である連邦vsジオンでは無く、巨大な連邦の組織内から生まれた2大派閥、ティターンズとエゥーゴという勢力が衝突する作品で、簡略的に言ってしまえば、連邦内の内部闘争的な作品になっています。

しかし中盤からは、ジオン軍残党勢力アクシズなども加わって三つ巴の戦いとなりました。正統な続編として製作された事もあって、年齢こそ大きく上がっていますが、初代ガンダムに登場したキャラクターも多く登場する他、ジオン軍に属しながらその実ジオンを取り仕切るザビ家への復讐が目的であったシャアとアムロが同じ軍に属するという形になっています。

しかし敢えて主人公にはその2人ではなく、新しいキャラクターであるカミーユを作りだし、また違った物語が展開されます。本作のラストは、主人公のカミーユが精神疾患にかかるという物であり、その状態での行動がシャアの行動を引き起こすなど衝撃的なラストが描かれました。次作にも続く重要な展開も多い作品なので、時系列的にもぜひ視聴する事をおすすめします。

第一次ネオ・ジオン抗争:機動戦士ガンダムZZ

機動戦士Zガンダムが主に描いた宇宙世紀0087年から1年後、宇宙世紀0088年を舞台にした作品が機動戦士ガンダムZZです。上記の機動戦士Zガンダムにて主に争ったエゥーゴとティターンズ。そのティターンズが事実上消滅し、さらにはエゥーゴも多くのパイロットを失った状態になるという疲弊した状態で立ち上がったのがネオ・ジオンと名を変えたアクシズです。

本作は機動戦士Zガンダムからの正統な続編でありながらアムロやシャアは登場しません。さらにカミーユも戦線を離脱しています。しかし、時系列的には前作である機動戦士Zガンダムから地続きであり、次作となる逆襲のシャアに直接繋がる作品でもある事から、視聴しておくと機動戦士Zガンダムから逆襲のシャアまでの間に起こった出来事などを補完する事ができるので正史を追い掛ける意味では観ておくべき作品です。

第二次ネオ・ジオン抗争:逆襲のシャア

機動戦士ZZガンダムでは登場しなかったアムロとシャア、しかし本作、逆襲のシャアで再び合間見える事になります。宇宙世紀0093年、シャアが自分の出自や実績を明かしてネオ・ジオンをまとめ上げるのです。アムロもまた地球連邦軍を内部から変えようと留まっており、ここにアムロvsシャアの最後の決戦が描かれる事になります。

公開的には第4作目である逆襲のシャアはそれまでのガンダムシリーズとは違い、劇場公開された映画です。今でこそ、小説や漫画など多様な展開からアニメやOVAが製作されているガンダムですが、逆襲のシャアは映画からノベライズされた作品があるのみで連作形式のアニメにはなっていない点には注意が必要です。

上記でも触れたようにこの逆襲のシャアがアムロvsシャアの最後の決戦です。以降の作品にはそれぞれ名前がでたりする事などはあってもその姿を見る事はできません。ガンダム=アムロvsシャアという構図という意味では本作が最終作です。大元の原作は小説版ですが、作品を地続きに観るのであれば劇場版を観る事をおすすめします。

ガンダム作品年表!時系列3:ラプラス戦争

アムロとシャアというガンダムの2大キャラクターが姿を消しても宇宙世紀は続いていきます。連邦対ジオンという構図はまだ継続しているからです。ここからは、ネオジオン抗争集結後からラプラス戦争を舞台にした作品を紹介していきます。

ラプラス戦争:ガンダムUC

ラプラス戦争をメインで描いている作品が機動戦士ガンダムユニコーンです。本編のメインの舞台となるのは逆襲のシャアで描かれた第二次ネオ・ジオン抗争から3年後、宇宙世紀0096年です。しかし一方で初代ガンダム以前の年代、特に宇宙移民が始まった宇宙世紀0001年に起こった問題などにも言及されるなどしていると同時に、既に発売されていた、ラプラス戦争以降の時代へと続く物語としても展開されています。

本作は、初代機動戦士ガンダムから描かれ続けてきた連邦vsジオンという構図が集結を迎える作品でもあります。その後の年代の作品はどちらかと言えば壊滅したジオン軍の残存戦力というような扱いが多い事から、連邦vsジオンという2つの巨大組織による戦争という意味でのガンダムシリーズの終焉作でもあります。

ラプラス戦争後半:Twilight AXIS

ラプラス戦争の最終盤、或いは終結後を描いていると言われる作品が機動戦士ガンダム Twilight AXISです。元々ウェブ小説として連載された作品で、後にアニメ化も果たしています。時系列的に続く、ガンダムユニコーンと機動戦士ガンダムF90などに続く橋渡し的な立ち位置の作品でもあり、以降のシリーズもおいかけようと考えるなら観て置いて損はない作品です。

ラプラス戦争終結後:ガンダムNT

現在も新しい作品が作られ続けているガンダムシリーズその最新作となるのがガンダムナラティブです。本作は2018年11月に公開予定の映画で、時系列的にはガンダムユニコーンから1年後が舞台であるという事が発表されているので年表としてはここに当てはまります。しかし現在まだそれ以上の詳しい情報は不明です。

ガンダム作品年表!時系列4:ザンスカール戦争まで

ジオンという強大な独立勢力を失うと元々腐敗が進んでいた地球連邦の腐敗はさらに加速していきます。そうなれば独立戦争が起こるのは必至であり、それらを描くのがザンスカール戦争までを描く物語です。

ここからの展開はこれまでの時系列以上に、媒体が漫画、小説、アニメ、劇場映画と分かれているので追い掛けにくいですが、ガンダムシリーズの行く先を観るという意味では映像化されている作品だけでも追い掛ける事をおすすめします。

第一次オールズモビル戦役:F90

機動戦士ガンダムF90は、既に交際される事が決まっていた機動戦士ガンダムF91の先駆けとして展開されたコミック作品です。製作された頃にはまだガンダムユニコーンで描いたラプラス戦争が描かれていなかった事から一気に年代が開いてしまうF91を補完する目的もあって連載されました。

第二次オールズモビル戦役:F91 フォーミュラー戦記0122

さらに時が流れ宇宙世紀0122年を舞台にしたゲーム作品が本作機動戦士ガンダムF91フォーミュラー戦記0122です。世界観をしっかり共有しながら作られた初めてのコンシューマーゲームであり、一部に共通するキャラクターもいますが基本的にはオリジナルの物語が展開されます。

ゼブラゾーン事件:シルエットフォーミュラ91

同じく、F91の補完作としてこちらは漫画からスタートとした作品が機動戦士ガンダムシルエットフォーミュラ91です。一応年表としては宇宙世紀0123年を舞台としている作品です。

コスモ・バビロニア建国戦争:F91

上記3作という布石を打って公開された映画が機動戦士ガンダムF91です。時系列だけで言えば宇宙世紀0123年の物語で、公開当時最も年代の近い作品である逆襲のシャアから30年以上も年代が離れている事もあり、登場キャラクターは全て一新され、全く新しい物語として展開されます。

ジオンという連邦に対抗できる程の勢力を持つ勢力が無くなった事で平和を謳歌していた世界で腐敗した連邦政府を倒し、貴族主義社会を実現する為の国「コスモ・バビロニア」を建国する事になります。このように勢力などを見てもこれまでのシリーズから大きく独立しており、単独で観ても楽しむ事ができるようになっている作品です。

木星戦役:クロスボーン・ガンダム

機動戦士ガンダムF91で描かれた新しいガンダム世界での争いを描く形として漫画で連載されたのが機動戦士クロスボーンガンダムです。原作はガンダムシリーズを手掛ける富野由悠季さんによって行われており、F91の正式な続編として発表されています。

現在に至るまで映像化などはされていないので追い掛けるのであれば漫画シリーズとして追い掛ける必要があります。年代的には宇宙世紀0133年を舞台とした物語です。

神の雷計画:クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人

上記クロスボーンガンダムの連載終了後、いくつかの作品が散発的に描かれていましたが、その後、機動戦士クロスボーンガンダム 鋼鉄の7人というタイトルで再び連載がされました。年代はさらに3年後の宇宙世紀0136年でありながら、後の時代を描いたVガンダムに登場するキャラクターや技術を先駆けて登場させています。

ザンスカール戦争:Vガンダム

宇宙世紀を舞台とするガンダム作品の中で一番後の年代を描いているのが機動戦士Vガンダムです。テレビアニメシリーズ的には4作目である本作ですが、宇宙世紀は0153年であり公開時点ではかなり年代が離れた作品でした。どうしても難しくなりがちだった逆襲のシャアなどまでのシリーズの反省点を踏まえてより入り込みやすく仕上げられた作品になっています。

ガンダム作品年表!時系列番外編:正規の歴史ではないもの

ガンダムの時系列を紛らわしくするのが宇宙世紀の歴史上を描く作品でありながら、パラレルワールドであったり、同じ作品の別エンドを描くような作品がある事です。多くの場合、それらは特定の媒体のみと繋がっており、別の媒体に移る際には反映されない場合などが多いのです。

当然それらの作品から見てしまうと設定の矛盾なども大きくなる事から、正史を追い掛け終わり尚ガンダム作品に触れたい人が触れるのがおすすめです。ここからは、それらのパラレルワールド世界となる話になっている代表的な作品を紹介します。

パラレル一年戦争:サンダーボルト

パラレルワールドと言える代表的な作品が漫画連載された機動戦士ガンダムサンダーボルトです。初代機動戦士ガンダムと同じく、終戦近くから物語が展開され、終戦後少しまで描かれています。別部隊を描くという意味では08MS小隊などと同じく外伝作品でもありますが、展開などにおいて続編である機動戦士Zガンダムに繋がらない事もあり、パラレルワールドとしての立ち位置になっています。

もちろんアムロ達との接点もなく、これまでに描かれている1年戦争の別部隊の話とも異なる部隊を主人公に展開されます。舞台となるのは、宇宙空間で、1年戦争を扱う外伝作品の中では比較的初代機動戦士ガンダムに近い戦闘を楽しむ事ができる作品です。

パラレルエンド:劇場版Zガンダム

完全にパラレルワールドというわけではありませんが、エンディングが異なるのが劇場版の機動戦士Zガンダムです。アニメ版の総集編のように描かれる劇場版ですが、劇場版ではカミーユが精神崩壊する事はなく、最後の戦闘で勝利して無事に仲間達の元へ帰還しているのでエンディングだけが違うパラレルエンドとなっているのです。

カミーユが精神崩壊する事が次作である機動戦士ガンダムZZに繋がる重要な要素である為、劇場版では機動戦士ガンダムZZに繋がらなくなっているのです。単体の作品として流れを知りたいだけであれば面白い作品ですが、シリーズを追い掛けてみる場合には機動戦士Zガンダムはアニメ版を観るようにしましょう。

映画逆襲のシャアとは無関係:閃光のハサウェイ

上記では紹介していませんが逆襲のシャアは元々小説として展開された作品を映画化した作品です。映画化以降も小説が連載された事もあり、小説版は劇場版とは異なる展開がなされています。その小説版からの流れを受けて描かれた小説が、機動戦士ガンダム閃光のハサウェイです。年代的には逆襲のシャアから10年の宇宙世紀0100年代を舞台にした作品で主人公はブライトさんの息子ハサウェイになります。

当然ながら以降に発表された作品であるガンダムユニコーンなどの作品にも触れられていないですが、ガンダムシリーズの1つの楽しみ方としては追い掛けてみるのも楽しいかもしれません。その場合には小説版の逆襲のシャアも読んでおくとより深く楽しむ事が出来ます。

全ての総括:ターンA

ガンダムシリーズを総括するという目的で作られたのがターンAガンダムです。舞台は宇宙世紀から1万年後の未来という設定になっています。宇宙世紀に関わらず、ガンダムシリーズの行きつく先として描かれており、戦争よりも政治的な部分を強く押し出した作品となっています。

総決算的な立ち位置の作品ではありますが、年代があまりにも離れている事から他作品との繋がりは薄く、宇宙世紀とはまた違った表現が用いられる事もある作品です。ガンダムシリーズを締めくくる作品として観る事は出来ますが、今後の展開によってはさらに以降の年代が設定される場合もあるので、1つの作品として観る分にはおすすめできます。

ガンダムの年表と時系列まとめ

今回は宇宙世紀を舞台とするガンダム世界の年表を作品の時系列で並べてみました。こうして見ると作品数は多いですが、アムロvsシャアの構図を観る為には、機動戦士ガンダム・ジ・オリジン、初代機動戦士ガンダム、機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムZZ、逆襲のシャアとおっかければ良く、連邦vsジオンという構図を観るならその後にガンダムユニコーンを観るだけです。

もちろん作品数が限られると言っても近年の1クール形式のアニメとは違い50話近い作品数を持つ作品も多いのである程度時間が必要にはなります。それでも観るだけの価値のある作品である事は間違いありません。現在でも話題になる事も多い作品なので、その概要だけでも追い掛けてみてはいかがでしょうか。

それらを見た後によりそれぞれの年代を深く知るべく時系列毎に関連作品を観ていくという形式をとれば、スムーズに追い掛けやすくなります。映像化されている作品には、現在流行りの有料動画配信サービスなどで視聴できる作品も多く追い掛けやすくもなっています。ただしガンダム史の特に後期を描いている作品には今でも映像化されていない作品も多く、現在では入手が難しい作品も多い点には注意が必要です。

ガンダムシリーズは非常に大きなシリーズではありますが、その中心にあるのは初代ガンダムから続く宇宙世紀シリーズです。それは別世界の話を描きながらも現在でも宇宙世紀を舞台にした新作が作られている事でも証明されています。宇宙世紀のガンダムシリーズはガンダムシリーズの中心であると同時に屋台骨です。まず宇宙世紀シリーズを追い掛けた上で、別のシリーズに手を出すような形で視聴してみてはいかがでしょうか。

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