【スパイファミリー】ロイド・フォージャーの過去とは？本名やスパイになった理由は？

『スパイファミリー』に登場するキャラクター、ロイド・フォージャー。彼は作品の主人公で、「黄昏」というコードネームを持つスパイです。ここでは、そんなロイド・フォージャーについて紹介。ロイドの幼少期など、気になる過去が描かれた「過去編」に触れながら、彼の本名についてや、スパイになった理由などに迫っていきます。

また、ロイドの家族や、アニメ『スパイファミリー』でロイドの声を担当した声優についても見ていきます。ストーリーのネタバレがありますので、これから『スパイファミリー』を見る人は注意してください。

『スパイファミリー』は、集英社が配信するアプリケーション及びウェブサイト『少年ジャンプ＋』で連載されている漫画作品。スパイの男と殺し屋の女と超能力を持つ少女、赤の他人である3人が「仮初の家族」として一風変わった日常を送り、その中で絆を深めていくホームコメディ・アクションです。主要キャラクターがそれぞれ重い過去を持っているにも関わらず、コメディで心温まる描写の多い作品となっています。

そんな作風が人気を博し、2022年4月にテレビアニメ化。6月25日までの間に第1クールが放送されました。2022年10月には第2クールの放送が予定されています。日本国内だけでなく世界各国でも連載当初から人気を博しており、海外ではアニメ化されるどころか単行本化される前から注目されていました。

西国・ウェスタリスの凄腕スパイである「黄昏」は、東国・オスタニアで絶大な影響力を持つ政治家ドノバン・デズモンドと接触し、彼の動向を探るという任務を与えられました。デズモンドと接触できる機会は、彼の息子が通う名門イーデン校での懇親会のみ。懇親会に潜り込んでデズモンドと接触するため、「黄昏」はロイド・フォージャーを名乗り、偽りの娘と妻と共に、家族としての生活をスタートさせます。

ロイド・フォージャーは『スパイファミリー』の主人公。彼は西国・ウェスタリスの組織「WISE（ワイズ）」に所属する敏腕スパイで、「黄昏」というコードネームで活動しています。出身地や年齢などの個人情報は一切不明。スパイとなる人間の過去は徹底的に抹消されるので、当然でしょう。

国から信頼されている敏腕スパイということで、戦闘能力はもちろん、変装術・記憶力・情報処理能力など様々な点で優れています。家事でも何でもできますが、家族と縁遠い生活を送ってきたため、世間一般が思う家族を演出することには苦戦している模様。偽りの家族となったアーニャ、ヨルとの接し方に戸惑っているところが見られます。

現在、表の顔として使っているロイド・フォージャーは精神科医という設定。妻と娘を大切にする精神科医として日常を送りつつ、その中でスパイとして様々な任務をこなしています。偽物の家族を作って自分の娘をターゲットの息子と同じ学校に通わせるという任務は「オペレーション〈梟〉（オペレーション〈ストリクス〉）」という名前で、この任務を達成するため、慣れない生活に奮闘しています。

ロイド・フォージャーはスパイらしく、クールで無愛想な合理主義者。しかし全く人間味がないわけではなく、偽りの家族となったアーニャとヨルに対して気遣う様子も見られます。スパイとして常に冷静であろうとしていますが、アーニャとヨルが予想外の行動を取るため、うっかりツッコミに走ってしまうこともしばしば。根は真面目でお人好しであることが窺えます。

そんな性格であるからこそ、懸命に他者に入れ込み過ぎないよう気をつけている様子。また、彼は自身の戦争経験から平和を望む気持ちが強い人物です。スパイとして冷酷に振る舞おうと努力はしていますが、それらの情報から、ロイドが実際は優しく正義感に溢れた性格の持ち主であることがわかります。過酷な職業に就いているため耐性があるかと思いきや以外とストレスに弱い一面も持っているようです。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その1、ロイドの幼少期。ロイドは自身の過去を消して活動するスパイであるため、彼の過去に関する描写は作品のボリュームに比べるとそう多くありません。しかし、彼の過去に何があったのか、大まかな部分は明らかになっています。現在では一応平和を維持している西国と東国ですが、かつてこの2つの国は大規模な戦争を行っていました。

その傷跡は、現在でも両国に残っています。ロイドが「黄昏」と呼ばれるようになる遥か昔、西国と東国は仲こそ悪かったものの、まだ決定的な戦闘状態にはなっていませんでした。幼少期のロイドの楽しみは、友達と兵隊ごっこをすること。幼少期から彼は演技が得意だったようで、兵隊ごっこをしているときの彼と普段の彼とのギャップに、友達は驚いていたようです。

兵隊ごっこが好きだった幼少期のロイドでしたが、彼の父はロイドの兵隊ごっこを良く思っていませんでした。そのため友人たちが持っているような兵隊セットは与えられず、寂しい思いをしていたようです。ある日、ロイドは父に勉強のための参考書を買うと嘘をついてお小遣いをもらい、そのお金で兵隊セットを買いました。父についた嘘は、幼少期のロイドの心に重く伸し掛かります。

大人のロイドはスパイとして嘘の世界に生きていますが、幼少期には自分のついた嘘に苦しむ心を持っていたのです。ロイドは父に謝ろうと決意しますが、そう決めた矢先、東国との戦争が始まってしまいました。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その1、ロイドの幼少期でした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その2、ロイドは両親と死別している。幼少期のロイドには厳しい父親と優しい母親がいました。父の出張中に東国との戦争が始まったため、ロイドは母と2人で伯父のところへ疎開することになります。

嘘をついてしまったことを父に謝ろうと考えていたロイドでしたが、父は帰ってきませんでした。疎開して少し経ったある日、ロイドと母が身を寄せていた町が空襲されてしまいます。外にいたロイドはシェルターに押し込まれたため無事でしたが、家は爆弾で破壊されていました。

ロイドの両親が死んだとはっきり描写されたわけではありませんが、いつまでも帰ってこない父親と、破壊された家にいたであろう母親という情報から、幼少期のロイドは両親を戦争によって失ったと推察できます。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その2、ロイドは両親と死別しているでした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その3、ロイドは昔から泣くことしかできなかった？クールで何でもできるロイドですが、そんな彼も幼少期は無力でした。戦争で全てを奪われ、誰にも助けてもらえず、泣くことしかできなかったようです。まだ親の庇護下にあるべき年齢だったため当然ですが、ロイドは泣くことしかできなかった幼少期の自分を厭うていました。

大人になった現在でも、子供が泣いているところを見ると、幼少期に抱いた無力感を思い出し、何とも言えない気持ちになってしまうようです。大人になったロイドが万能なのは、自らの無力さに打ちひしがれた幼少期の経験が大きく関係しているのでしょう。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その3、ロイドは昔から泣くことしかできなかった？でした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その4、ロイドがスパイになるまでの過酷な日々。親を亡くし、戦災孤児となったロイド。それから数年、彼は誰にも守ってもらえないドブネズミのような生活を続けたようです。そんな生活を乗り越え成長した彼は、自らを18歳の青年ローランド・スプーフィーと名乗り、兵士になって戦争に参加するようになりました。

ある日、ロイドは戦地で東国からの脱走兵であるフランキー・フランクリンと出会います。彼との出会いをきっかけに、ロイドは両国の国民が真実を知らされずに戦わされていることを知りました。その後、ロイドは同じく兵士となっていた幼少期の友人たちと再会します。再会を喜んだのも束の間、友人たちは無謀な作戦に駆り出され、亡くなってしまいました。ロイドは「無知」こそが許されざる悪であると考えるようになります。

そんなとき、彼は陸軍情報部からスカウトされました。ロイドは小銃ではなく情報を武器とするスパイになるため、本名も何もかもを捨てて過酷な訓練を受けたようです。こうして数々の悲劇を潜り抜け、一流スパイ「黄昏」は生まれました。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その4、ロイドがスパイになるまでの過酷な日々でした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その5、ロイドの本名。現在はロイド・フォージャーを名乗っているスパイ「黄昏」。彼は兵士時代、ローランド・スプーフィーという名でしたが、これも本名ではありません。18歳という入隊の年齢制限をごまかすため、同郷で亡くなった年上の男になりすまそうと、この名前を使っていたのです。

では、ロイドの本名は何なのか。彼の本名については、現状明らかになっていません。『スパイファミリー』作中、ロイドの親を含めた数名がロイドの本名を口にしていますが、肝心の彼の名前は黒く塗り潰されており、読者にはわからない仕様となっていました。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの過去編や本名をネタバレ考察その5、ロイドの本名でした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーがスパイになった理由と考察その1、スパイになった理由は子供が泣かない世界を作るため。泣くことしかできない無力さを過去に痛感したロイド。彼の望みは、子供が泣かない世界を作ることです。子供が泣かない世界とは、戦争によって大切なものを理不尽に奪われない世界。情報によって戦争を回避することが、ロイドの使命です。

自分のように無力さに打ちひしがれる子供が生まれないように、子供が子供らしく笑っていられるように、ロイドは全てを捨てて頑張っていたのでしょう。偽りの娘であるアーニャとの出会いは、ロイドが過去に抱き、長らく忘れていた自分の原点を思い出させました。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーがスパイになった理由と考察その1、スパイになった理由は子供が泣かない世界を作るためでした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーがスパイになった理由と考察その2、ロイドの主なスパイ活動。スパイの主な仕事は、国家の利益のために情報を収集したり、工作を行ったりすることです。国家の敵となりうる人物や組織の情報を入手し、国家が有利になるように偽の情報を流す。ロイドも様々な顔を使い分けながら、そのような仕事をしていたようです。

現在、ロイドは「オペレーション〈梟〉」という任務に就いていますが、この任務も西国との戦争を進めようとしているとされる東国の重要人物ドノバン・デズモンドに接触し、彼から情報を得ることを目的としたものです。

任務を遂行するため、ロイドは身分を偽って子供と妻を調達し、家族想いの男を演じながら、デズモンドと接触できるよう様々な手を打っています。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーがスパイになった理由と考察その2、ロイドの主なスパイ活動でした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーがスパイになった理由と考察その3、ロイドは「黄昏」として有名になる。辛い過去を乗り越え、ロイドは敏腕スパイ「黄昏」になりました。まだ若く見えますが、彼のスパイ歴は10年以上。

様々な任務を完璧にこなしてきた彼は情報に関わる者たちの間では有名で「黄昏」の名は国の要人にも伝わっています。敵である東国でも「黄昏」の名は知られており、彼を捕まえるために「黄昏」の情報を探っているようです。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーがスパイになった理由と考察その3、ロイドは「黄昏」として有名になるでした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの家族その1、アーニャ・フォージャー。アーニャは孤児の女の子。ロイドがターゲットに接触するためには自分の子供をターゲットの子供がいる学校に入れなければならず、そのためにロイドは彼女を娘として引き取りました。アーニャは他人の心を読むことができる超能力者であるため、ロイドの心を読んで彼がスパイであることを知っています。

ロイドの望みを叶えて偽りの家族であり続けられるよう、不器用ながらも努力しています。アニメ『スパイファミリー』でアーニャの声を担当したのは、声優の種崎敦美。主な出演作品に『魔法使いの嫁』（羽鳥チセ）、『この音とまれ！』（鳳月さとわ）、『約束のネバーランド』（ムジカ）などがあります。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの家族その1、アーニャ・フォージャーでした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの家族その2、ヨル・フォージャー。ヨルは市役所に務める27歳の公務員で、ロイドの妻。旧姓はブライアです。独身女性は周囲から疑惑の目で見られてしまうため、それを回避するためにロイドと偽装結婚しました。裏の顔は殺し屋で、コードネームは「いばら姫」。特殊な生い立ちであるため世間知らずですが、基本的には正義感が強く優しい人物です。

アニメ『スパイファミリー』でヨルの声を担当したのは、声優の早見沙織。主な出演作品に『魔法科高校の劣等生』（司波深雪）、『赤髪の白雪姫』（白雪）、『鬼滅の刃』（胡蝶しのぶ）、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』（マリア・キャンベル）などがあります。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの家族その2、ヨル・フォージャーでした。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの家族その3、ボンド・フォージャー。ボンドはフォージャー家の飼い犬。未来予知の能力を持っており、長い間実験動物として扱われてきました。

爆破テロに利用されそうだったところフォージャー家と出会い、心が読めるアーニャとコンビを組んでテロの阻止に尽力。アーニャの希望により、フォージャー家に引き取られることとなりました。以上、『スパイファミリー』のロイド・フォージャーの家族その3、ボンド・フォージャーでした。

『スパイファミリー』の魅力の1つは、スパイの父・殺し屋の母・超能力者の娘がそれぞれ自分の正体を隠し、偽りの家族として生活しながら絆を深めていく点です。ロイドは西国の組織に所属するスパイですが、ヨルはそれを知らず、逆にロイドもヨルが殺し屋であることを知りません。

そしてロイドとヨルは、アーニャが超能力者であることに気づいていません。現状、家族全員に裏の顔があることを知っているのは、他人の心を読むことができるアーニャのみとなっています。今後、それぞれの秘密が家族にバレることがあるのか。そこも『スパイファミリー』の注目すべきポイントとなっています。

アニメ『スパイファミリー』でロイド・フォージャーの声を担当したのは、声優・歌手の江口拓也です。江口拓也は1987年5月22日生まれで、血液型はB型。茨城県出身で、所属事務所は81プロデュースです。2007年に81オーディションに合格し、専門学校に通いながら81プロデュースの養成所に通い、2008年に声優デビューしました。2011年には、声優の木村良平、代永翼と共に音楽ユニット「Trignal」を結成しています。

江口拓也の主な出演作品は『GOSICK-ゴシック-』（久城一弥）、『俺物語』（剛田猛男）、『LOVE STAGE!!』（一条龍馬）、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』（比企谷八幡）、『アイドリッシュセブン』（六弥ナギ）、『バキ』（花山薫）『あんさんぶるスターズ！』（日々樹渉）、『A3！』（皇天馬）、『転生したらスライムだった件』（ソウエイ）、『東京リベンジャーズ』（半間修二）などです。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーに関する感想や評価、その1。「黄昏」の「過去編」に登場する幼少期のロイドは、当然ですが周囲から本名で呼ばれています。しかし、その本名は黒く塗り潰されていて明らかになっていません。彼が過去に失くした本名が明かされる日はくるのか。多くの読者が気になっているようです。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーに関する感想や評価、その2。ロイドの過去についてのコメントです。ロイドの過去は、多くの悲しみに満ちたものでした。「過去編」を見て泣いてしまった、辛くなってしまったという読者は少なくありません。

『スパイファミリー』のロイド・フォージャーに関する感想や評価、その3。元々、ロイドがアーニャを引き取ったのは任務達成のためで、彼女に対する情はありませんでした。しかし、共に過ごしていく中で父性が芽生え、アーニャの頑張りに誇らしさを感じるほどになります。ロイドが少しずつ父親らしくなっていく様子も『スパイファミリー』の見所の1つです。

『スパイファミリー』の主人公、ロイド・フォージャーの過去について描かれた「過去編」に触れながら、彼がスパイになった理由や幼少期の出来事に迫ってきましたが、いかがでしたでしょうか？「過去編」を見れば、ロイドがどんな思いでスパイ活動を行っているのかをより深く知ることができます。

興味は持った人はぜひ自分の目で、ロイドの過去が描かれた原作62話を読んでみてください。以上、『スパイファミリー』ロイド・フォージャーの過去とは？本名やスパイになった理由は？でした。