ブルーピリオドの恋愛要素を考察！登場人物の関係やヒロインキャラクターは？

『ブルーピリオド』は、挫折や困難を乗り越えながら、若者が成長していく姿を描いた人気漫画です。美術をテーマにしており、個性的なキャラクターが揃っているのも作品の魅力です。本記事では、ストーリーに恋愛要素が含まれているのかを考察します。また、登場人物の関係やヒロインキャラクターについても、解説していきます。

『ブルーピリオド』は、山口つばささんが描いた日本の人気漫画です。2017年8月号より月間アフタヌーン（講談社）にて連載開始されました。2021年10月からはアニメーション化され、テレビでも放送されています。2022年には舞台化が決定し、銀河劇場プロデュース「ブルーピリオド」The Stageのタイトルで上演されました。

絵を描く魅力に気づいた主人公の高校生を中心に、希望大学を目指す苦悩や、美術を学んでいく姿が描かれた青春群像劇です。また、美術だけでなく、コミュニケーションや人間関係などもテーマにしており、胸を熱くするシーンが多くあります。

『ブルーピリオド』の主人公である矢口八虎（やぐち やとら）は、成績が優秀ながらも、酒やタバコも嗜む不良優等生です。しかし、何をやっても達成感がなく、やるせない気持ちで毎日を過ごしていました。ある日、八虎は美術室にある1枚の絵画に出会い、それを機に美術の世界へ目覚めます。美術部に入部をして絵を描くことに魅了され、美術大学を目指すようになりました。八虎を取り巻く環境は、次第に大きく変わっていきます。

結論からいうと、『ブルーピリオド』に恋愛要素はありません。2022年7月現在で、単行本は12巻まで発売されていますが、恋愛というほどのシーンはないです。ユカちゃんが恋をする相手について描かれたことはあり、恋愛要素といえばその程度でしょう。

現在は、まだ八虎が美術にのめり込んでいるため、恋愛要素を入れる隙がないのかもしれません。ただ、『ブルーピリオド』の登場人物には、魅力的な女性キャラクターも多くいます。そのため、これから恋愛要素も入り込んでくる可能性はあります。八虎の成長と共に、今後の展開に注目していきましょう。

『ブルーピリオド』をまだ視聴していない人は、BL漫画のイメージを持つ人が多くいます。登場人物の男性は魅力的なキャラが多く、身近にいそうなリアリティさがあるのも作品の特徴です。また、本作はこの人がヒロインという、対象人物がいません。その上、男性が中世的に描かれているため、BL漫画と思う人がいると考察されます。

男性同士の絡みや裸でデッサンをするシーンもあるため、読み手の感性によってはBLだと感じる人もいるでしょう。したがって、『ブルーピリオド』はBL漫画ではありませんが、人によってはBLだと感じる描写もあるといえます。

『ブルーピリオド』には恋愛要素がなく、ヒロインも存在しません。しかし、魅力的なキャラクターが多いため、これから登場人物の誰かと、恋愛に発展する可能性はあります。ここでは、恋愛関係に発展しそうな登場人物を、考察していきます。

『ブルーピリオド』に登場する桑名マキは、八虎と冬期講習や夏季講習、Dクラスなど、ほとんど同じクラスになっています。家族の全員が東京藝大出身という、サラブレッドの美少女です。絵の才能は群を抜いており、予備校の公開コンクールでは1位を受賞しました。

同じように美術に才能のある姉を、意識しすぎる一面もあります。明るく誰とでも仲良くなれる性格ですが、時おり闇を抱えているような発言をします。単行本4巻では、八虎の前で桑名マキが自分の弱さを、さらけ出しているシーンがありました。

桑名マキの絵が、姉の絵に似ていると思われたことに対して、八虎がかけた言葉があります。「お姉さんの絵に似ていると思ったことはない。」「桑名さんの絵は、もっと奥行や透明感がある。」と評価しました。そのときの、桑名マキの驚いた表情からも、八虎と今後恋愛になりそうな雰囲気はあります。また、桑名マキは浪人して八虎と同じ藝大に入るため、その可能性は高いと考察されます。

『ブルーピリオド』に登場する森先輩の本名は、森まるです。八虎の1つ上の先輩で、美術部の部長を務めています。また、八虎が美術に魅せられたきっかけの絵を、描いた人物でもあります。身長は147cmと小柄で胸が大きく、絵を描くときは割烹着を着用するのが特徴です。

八虎の憧れの先輩ではありますが、恋愛関係に発展する可能性は少ないと考察されます。登場シーンも比較的少なく、八虎とはすれ違いが多いようです。現時点では、先輩後輩として良好な関係が続いています。大学編で出会ってからの八虎と森先輩の関係性が、どのように変化していくかも、見どころの一つでしょう。

『ブルーピリオド』に登場する高橋世田介が、ヒロインだという説が上がっています。世田介と八虎の出会いは、美大専門の予備校の冬期講習でした。世田介は両目の下にホクロがあり、童顔で子供っぽい見た目が特徴です。人見知りをするタイプで友達が少なく、基本的にあまり愛想がありません。美術に関しては才能に長けており、八虎のライバル的存在でもあります。

ただ、世田介はヒロイン的存在ではありません。八虎は世田介に会う度に声をかけて、アドバイスを求めたりしています。世田介に発奮されながら、前進している様子です。八虎にとって世田介は、ライバルであり親友でありたい仲だというのが妥当でしょう。

世田介以外にも、ユカちゃんがヒロインだという考察もありました。ユカちゃんは、見た目もキュートで魅力的なため、ヒロインのイメージが強いのでしょう。しかし、ユカちゃんは男の人で、本名は鮎川龍二（あゆかわ りゅうじ）といいます。

八虎とはよく言い争ったりしますが、いざというときは助け合う仲の良い関係です。ユカちゃんが悩みを抱えているとき、八虎は試験前日にもかかわらず駆けつけていました。ヒロインではありませんが、八虎にとって大切な友人であることが分かります。

八虎の憧れの森先輩とは、テレビアニメ最終話の第12話でもすれ違っています。今までは透明だった自分の色付きが、青色になったことに八虎自身が気付くシーンがありました。それは、ありのままの八虎をさらけ出していることと同じです。

絵を描くきっかけとなった森先輩が、八虎の絵を見て褒めるというラストシーンでした。絵を褒めるということは、今の八虎を肯定していることでもあり、締め方が最高という声も多く上がっています。いつもすれ違って会えなくても、絵で心が通じ合っている、八虎と森先輩の関係が好きだという感想もありました。早速第2期を期待する声も多くあります。

八虎が描いた渋谷の朝の風景を、友人たちに共感してもらったシーンが、印象的だったという感想が上がっています。人には伝えにくい自分の好きなものを、美術を通して認めてもらった喜びは、大きいだろうという声もありました。恋愛要素はありませんが、仲間やライバルと刺激し合いながら、共に成長していく過程が素晴らしい作品です。

ストーリーに恋愛要素などの余計なデコレーションがなく、シンプルに仕上がっているのが良いという評価もあります。シンプルだからこそ、描くものが明確に伝わってくるという理由です。また、テレビ版と漫画版では、受ける印象が多少変わるという声もあるため、どちらも楽しむと良いでしょう。

『ブルーピリオド』には、恋愛要素もBL要素もありません。登場人物の苦悩や葛藤などが、リアルに描かれているのが魅力の作品です。今後、登場人物の成長と共に、恋愛要素も加わる可能性はあります。主人公の八虎をはじめ、他のキャラクターの恋愛要素も出てくることに期待しながら、作品を楽しんでください。