【よふかしのうた】星見キクの正体と目的は?過去やマヒルとの関係も考察

週刊少年サンデーにて連載中のコトヤマによる漫画「よふかしのうた」。発売からわずか3年足らずでコミックスの累計発行部数は250万部を超え、2022年7月にはアニメ放送もスタートしています。この作品に謎の多いキャラとして登場するのが今回特集する星見キクです。これから、星見キクの正体や過去、そして彼女が求めた真の目的に迫っていきます。あわせて探偵さんやマヒルとの関係も考察、星見キクに関する情報をまとめてお届けします。

【よふかしのうた】星見キクの正体と目的は?過去やマヒルとの関係も考察のイメージ

目次

  1. 星見キクとは?
  2. 星見キクの正体や目的
  3. 星見キクの過去や探偵さんとの関係
  4. 星見キクとマヒルの関係
  5. 星見キクに関する感想や評価
  6. 星見キクまとめ

星見キクとは?

よふかしのうたの作品情報

この記事で特集する星見キクは、漫画「よふかしのうた」に登場する吸血鬼で、謎の多いキャラクターです。まず、彼女の話題に入る前に、「よふかしのうた」の作品情報を解説します。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

よふかしのうたの概要

「よふかしのうた」は、小学館の週刊少年サンデーの2019年39号に掲載され、現在も連載中のコトヤマによる漫画作品です。不眠症に罹り夜通し起きている少年が吸血鬼の少女と出会い、やがて恋をするという話です。コミックスは、2022年6月現在11巻まで刊行され、発行部数は既に累計で250万部を超えるまでになっています。

ちなみに、タイトルの「よふかしのうた」は、2人組のヒップホップユニット・Creepy Nutsのミニアルバムの楽曲から採られています。同曲はアニメ「よふかしのうた」のエンディングテーマとして使われています。

よふかしのうたのあらすじ

不眠症を患う中学2年生の夜守コウは、ある日寝床を抜け出し夜の街へと繰り出します。あてどなく彷徨うコウは謎の少女・七草ナズナに出会います。意気投合した2人は彼女の部屋で添い寝することに。突然コウの首筋に噛みつくナズナは何と吸血鬼だったのです。ところがコウは噛まれたのに吸血鬼になりません。ナズナによると吸血鬼になるには吸血鬼に恋をしなければならないとのこと。そこでコウはナズナに恋することを決意します。

星見キクのプロフィール

星見キクは、本作「よふかしのうた」に登場する謎の多い吸血鬼の女性です。コウの幼馴染で実家の花屋を手伝うセキ・マヒル(夕真昼)がよく花を届けに行くバーで働いており、マヒルとただならぬ関係にあるようです。また、他の吸血鬼とはつるまずに単独行動を取ることが多いようです。

普段は穏やかな話し方をする星見キクですが、一旦吸血モードに入ると形相が変わり恐ろしい本性を顕わにします。百戦錬磨の探偵・目代キョウコ(鶯餡子)でさえ怖くて話もできないと漏らしていましたし、ナズナも何を考えているかわからないと訴えています。

星見キクが怖いと言われる理由

プロフィール欄でも触れましたが、目代キョウコだけでなく「よふかしのうた」の読者の中にも星見キクが怖いという人は多いようです。

日頃は穏やかな口調でゆっくりと話す星見キクですが、何らかのきっかけで怒りのスイッチが入ると大変です。表情が一変し、普段は下がってる目じりが上を向き、恐ろしい目つきで相手を睨みつけます。沈着冷静な探偵のキョウコでさえ、まともに話ができなくなると語っていました。

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星見キクの正体や目的

考察①星見キクの正体

周囲からは怖くて話もできないと恐れられる星見キクですが、彼女の正体は、一言で言うと眷属を増やし続ける吸血鬼です。16世紀から500年にわたり、時代を超え国境をまたいで活動してきました。

「よふかしのうた」に登場する吸血鬼は、眷属を増やしたがる習性をもっているようですが、星見キクの場合は度が過ぎていると言われています。例えば、ハツカには3人、ニコには5人、カブラには7人の眷属がいますが、星見キクは数えきれないくらい、おそらく100人を優に超える眷属を抱えていると考えられます。

ただし、星見キクはあまりにも多くの眷属を持つに至ったことを後悔しているらしく、「こんなはずじゃなかった」と涙を流している姿が目撃されています。眷属から接触されるのを嫌い、会おうともしないと言われています。

考察②星見キクの夢

正体は500年前から活動する吸血鬼の星見キク。やがては後悔するのに、手当たり次第に眷属を増やし続ける目的とは一体何なのでしょうか?

星見キクの目的は、マヒルとの会話の中で語られています。「誰かと両想いで結婚して子供を授かり、最後は幸せだったと言いたい」と夢とも決意ともとれる言葉を残しています。女性であれば多くの人が夢見ることなのでしょうが、吸血鬼である星見キクにとってはかなり高いハードルと言えるでしょう。

ただ、マヒルと出会った星見キクは、いままでになかった感情を抱き始めているようです。いつもは隠そうとするのに、マヒルには自分が吸血鬼であることを正直に打ち明けています。マヒルに夢を語ったキクですが、その夢をマヒルとの間で育みたいと願っていたのかも知れません。

考察③星見キクの真の目的

正体は16世紀以前から活動している吸血鬼の星見キク。人間との間の愛を育み、その結晶である子供を持ちたいという夢を語っていました。そんな彼女の真の目的とは一体どのようなものだったのでしょうか?

この謎を解くカギとなるのは、吸血鬼に関するある言い伝えです。それは、吸血鬼が人を深く愛しその人の血を吸うと、吸われた人は死んでしまうというもの。その正体は、おびただしい数の人間を眷属にしてきた吸血鬼の星見キク。これまでに彼女の眷属となった人間が死亡しなかったのは、彼女がその人間を本当に愛していなかったからとも言えるでしょう。

星見キクの真の目的は、人間と両想いになることで人間との間に真の恋が成立することを証明しようとしていると考えられます。ただし、恋した人間が死ぬという言い伝えが本当なら、星見キクがマヒルを愛し血を吸った瞬間にマヒルは死んでしまうことになります。

考察④星見キクは自分の恋が証明できたら死ぬ?

仮に星見キクが自身の真の恋を証明出来たとしても、愛する人間の血を吸った瞬間に相手の命を奪うことになってしまいます。悲しい結末を迎えることになるのですが、その後、星見キクはどうするのでしょうか?

正体は、時代を超え世界を股にかけてきた吸血鬼の星見キク。一説には、彼女は自分の恋が証明できたら自ら死を選ぶと言われています。素朴な疑問ですが、不死身とされる星見キクがどうやって死ぬのでしょうか?吸血鬼に致命的なダメージを与えるものとして有名なのは日光です。正体は最強の吸血鬼であるキクといえども、日光を浴び続ければ命を絶つことができるかも知れません。

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星見キクの過去や探偵さんとの関係

考察①星見キクは探偵さんの父親の不倫相手?

ここからは、「よふかしのうた」の星見キクの過去や探偵さんこと鶯餡子との関係について見ていきます。探偵さんこと鶯餡子は本名を目代キョウコといい、ヒロインのナズナは目代先輩と呼んでいます。

まず星見キクと探偵さんの関係なのですが、少し複雑な事情があります。過去に星見キクは探偵さんの父親の不倫相手だったのです。探偵さんの父親は、星見キクの眷属となった後、妻つまり探偵さんの母親を殺してしまいます。探偵さんは九死に一生を得たのですが、それ以来心に深いトラウマを抱えて生きてきました。過去に両親の死のきっかけを作った星見キクは、探偵さんにとって憎んでも憎み切れない相手なのです。

吸血鬼には人を魅了し虜にする力があると言われています。妻や子供を愛していた探偵さんの父親でしたが、星見キクの魔力の罠から逃れられなかったのかも知れません。結果として、妻を裏切り不倫を犯して吸血鬼の眷属になりました。探偵さんにとっては、「星見キクさえいなければ家庭の平和が乱されることもなかったのに」という思いが強かったと想像されます。

探偵さんがマヒルに近づいた目的はマヒルから星見キクの弱点を聞き出すことであり、当初より星見キクを殺害しようと考えていました。ところが、ハロウィンの夜に決行した吸血鬼襲撃事件以来、探偵さんは星見キクへの復讐心を封印します。今はただ、星見キクが何者かなのかを知り、過去の清算をしようと前向きに考えているようです。

考察②星見キクと探偵さん(目代キョウコ)の今後の関係

過去に星見キクがらみの事件を経験した、探偵さんこと目代キョウコと星見キクの今後の関係について考察してみましょう。

過去の出来事に対する怨念が昂じて、探偵さんは星見キクだけでなく吸血鬼そのものを全滅させようと考えていました。しかし、本作の主人公・コウの説得を受け、探偵さんの目的は吸血鬼の殲滅から父親はじめ家族に起きた事件の真相究明に変わっていきます。今後探偵さんは、星見キクと関わることで彼女が何者なのかを理解し、過去のトラウマを克服しようとするのではないかと考えられます。

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星見キクとマヒルの関係

ここからは、たびたび名前の出てきているマヒルと星見キクの関係について解説していきます。これまでにも、マヒルと星見キクの間には抜き差しならない関係のあることが示されてきました。まずは2人の出会いについて解説し、そしてマヒルが星見キクの眷属になるのかどうかについても考察してみましょう。

考察①星見キクとマヒルの出会い

星見キクとマヒルの出会いは、前述のようにマヒルの実家が関係しています。実家では花屋を営んでおり、ある日マヒルは花の配達でお得意先であるバーに出かけます。そこで星見キクと言葉を交わしたのをきっかけに、マヒルは彼女に惹かれていきました。

それまで、眷属を増やすことだけを目的に人に接近してきた星見キクですが、マヒルには当てはまらないようです。まず吸血鬼であることなど自身の素性を正直に明かします。そして、眷属になりたいというマヒルに対し、まずは一緒にマヒルの家族に会いに行こうと誘う常識的な対応をしています。

考察②マヒルは星見キクの眷属になる?

星見キクと出会い、眷属になりたいと伝えたマヒルですが、本当に眷属になってしまうのでしょうか?

主人公・夜守コウは独り言で「マヒル君とは最期の時まで会えなかった」と語っています。この「最期まで」という言葉から、眷属になる前に星見キクの吸血行為により死んでしまったのではないかと考えられるのです。すでに述べたように、吸血鬼の世界には恋した人間の血を吸うと、その人間は死んでしまうという言い伝えがあります。

七草ナズナたちは、マヒルに恋した星見キクによりマヒルが死亡してしまうと考え、キクの行方を追います。ただし、前述の言い伝えはあくまで伝説に過ぎず、ナズナたちの思い過ごし・杞憂に終わる可能性も有ります。

一方では、人間が眷属となり吸血鬼に生まれ変わることは、人間としての生を終えることを意味すると考えることもできるでしょう。その意味では、星見キクに眷属になりたいと言った時点でマヒルは死を覚悟していたのかも知れません。

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星見キクに関する感想や評価

ここまで「よふかしのうた」の星見キク特集をお届けしてきましたが、最後に星見キクに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、星見キクの目的に関するツイートからです。結局のところ、目的がわかっても狂っているので共感することはできないということでした。

続いて紹介する感想・評価は、星見キクが様々な男性に近づいた目的に関するツイートからです。投稿者によると、恋という感情を知ることが目的だったとのこと。さらに、どの眷属にも真剣に向き合っていたと思いたいと希望的観測も述べています。マヒルのファンなのでしょうか?そうでないと星見キクに恋をして命を落とした(と考えられる)マヒルが浮かばれないと付言していました。

最後に紹介する感想・評価は、星見キクに低評価を与えているツイートからです。人の大切なものを破壊しておいて、そんなつもりじゃなかったと悪びれずに言い捨てるところが許せないようです。「えげつない」、「自分の事しか考えていない」と散々な評価となっています。

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星見キクまとめ

ここまで、「よふかしのうたの星見キクの正体と目的は?」と題して、星見キクの過去や探偵さんこと目代キョウコやマヒルとの関係などを考察してきました。いかがでしたでしょうか?

星見キクの正体は、16世紀以前から500年余りにわたり世界を股にかけ活動してきた吸血鬼です。ほかの吸血鬼とは異なり、単独行動を好みます。探偵さんこと目代キョウコとは敵対関係にあります。過去にキョウコの父親の不倫相手だったキクは、家庭崩壊の元凶としてキョウコに憎まれています。

また、星見キクの目的は、人間と恋に落ちて両想いで結婚することで、子供を授かり幸せの中で最期を迎えたいというものです。そのために犠牲を強いてでもマヒル(人間)との間に真の恋が成立することを証明しようとしていると考えられます。

海千山千の探偵が恐れるほど禍々しい存在感を示すキャラの星見キク。Twitterの評価・感想欄のように彼女には賛否両論ありますが、限られた出番の中で他に代えがたい魅力を放っていたと言えるのではないでしょうか?星見キクの話は現在進行形であり、今後さらにキクの謎が暴かれていくことでしょう。よふかしのうたの今後の展開に期待しましょう。

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