【メイドインアビス】ミーティが復活？成れ果て村にいた理由とベラフとの関係は？

『メイドインアビス』のミーティの復活についてや、なぜ成れ果て村にいたのかという事をネタバレしていく前に、ミーティとはどんなキャラクターであるのかを紹介していきます。ミーティの初登場やメインキャラであるナナチとの関係も解説しますので、事前に読んでおく事で後述のメインのまとめがより一層楽しめます。また、『メイドインアビス』のあらすじや作品概要も紹介しますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『メイドインアビス』はつくしあきひとによる漫画作品です。『WEBコミックガンマ』にて2012年から連載が開始されました。連載は不定期で、年に2日ほどの更新となっています。『メイドインアビス』の主人公であるリコは12歳の少女ですが、残虐な描写の多いダークファンタジーな作風が特徴です。2017年からは第1期となるテレビアニメ版が放送され、2020年にはテレビシリーズの続編となる劇場版も放送されました。

この世の最後の秘境と呼ばれる大穴『アビス』には、数々の遺物やロマンを求めて多くの探窟家が挑み続けていました。12歳の少女リコは孤児院に暮らしている探窟家見習いで、探窟家の最上級のランクである『白笛』に憧れ、また白笛であり英雄として扱われている母のような探窟家を目指しています。リコはとある日の探窟の最中に少年に危機を救われます。リコがその少年に近づくと、何と見た事も無いほど精密なロボットだったのです。

ミーティとは『メイドインアビス』の11話にて登場したキャラクターです。肉塊としか形容出来ないような異形の姿を持っており、人格や知性は失われていますが、元は人間の女の子でした。ナナチと一緒にナナチハウスで暮らしており、その異形の姿から初対面の時にレグに驚かれていました。リコに懐いており、気を失っていて復活前のリコの上によく被さっていました。

ミーティが『メイドインアビス』で初登場したのは単行本11話で、毒と上昇負荷によって瀕死の状態となったリコをナナチが治療している時に、ナナチがルームメイトと称してレグに紹介していました。レグは初めてミーティを見た時に驚いていましたが、その時のナナチの発言によって元は人間の女の子であった事が判明します。ナナチによるとミーティは人に懐かないという事でしたが、リコには懐いて覆いかぶさっていました。

元は人間だったミーティですが、異形の姿になった事によって不死性を得ています。この能力によって死ぬ事が出来ず、白笛のボンドルドによって何度も生体実験に利用されました。ナナチと一緒に住んでいる段階でのミーティは右目しかありませんが、これは遺物の光『枢機へ還す光(スパラグモス)』によるものです。その事実を踏まえて、ナナチは似た光を放つレグの火葬砲を見た事でレグにミーティを殺してくれるように頼んでいました。

ナナチとミーティは元々孤児で、明るい性格のミーティからナナチに話しかけてからすぐに仲良くなりました。この当時、ミーティはナナチの事を相棒と称しています。その後、ナナチとミーティはボンドルドによって上昇負荷実験を受けた事で、2人とも成れ果ての姿となってしまいました。ミーティは不死性を持っていた事からボンドルドに生体実験を受け続けていた為、見かねたナナチによって助けられて2人で逃げ出します。

それからナナチは深界四層にナナチハウスを作り、ミーティと一緒に暮らし始めます。ミーティは自分の人格や知性が失われる直前、ナナチに自分を殺してほしいと頼んでいた事から、ナナチは様々な手段を用いますが、殺す手段は見つかりませんでした。そんな中、リコとレグと出会った事でナナチとミーティの運命が変わっていきます。

『メイドインアビス』の作中にてレグの火葬砲によって絶命したはずのミーティですが、本当に復活したのかを解説していきます。成れ果て村にいたという事ですが、それはなぜなのでしょうか？復活についてはどうやら成れ果て村を作ったとされる三賢の1人・ベラフが大きく関係しているようです。『メイドインアビス』の作中での出来事である成れ果て村にいたミーティとナナチの再会から紹介していきます。

ついに深界六層に到着したリコ達は、成れ果て村へとやってきます。成れ果ての村とは上昇負荷によって異形の姿に変わってしまった多くの元人間が暮らしている場所です。成れ果て村で暮らしている住人達は価値でやりとりしており、他人の価値を傷つける事を重罪としています。もしも自分の持つ価値以上のものを傷つけたと判断されると、どこからか黒い触手が伸びてきて清算と呼ばれる罰を受ける事になります。

そんな成れ果て村になぜかミーティがおり、ナナチは再会を果たします。しかし、不死性を利用してベラフがミーティを吸い続けており、復活を繰り返させて食事扱いにされていました。そんなミーティを見て耐えられなくなったナナチは自分を売ってミーティを解放していました。

成れ果ての村にいたミーティでしたが、なぜ復活していたのでしょうか？しかも潰れていたはずの左目も復活しています。実はこれは復活したわけではなく、ミーティの複製体だったのです。オリジナルと全く同じ性質を持った完全なる複製体だった事から、ナナチも気付きませんでした。複製されたのはオリジナルのミーティが左目を失う直前で、ボンドルドと一緒にいるところを見た事でベラフが欲しがりました。

ベラフは不死の存在であるミーティを欲しがり、あらゆる対価を払おうとしましたがボンドルドはそれでも決してミーティを差し出そうとはしませんでした。そこでベラフは自分の手足724本、体長の5割、感覚器の一部を対価として成れ果ての村にミーティの複製体を産んでもらいます。

ベラフによって生まれた複製体のミーティは、オリジナルと同じく不死の性質を持っていた事からベラフに食事としてその身を摂取し続けられていました。ベラフがミーティをどうしても欲しがった理由はこの復活を繰り返す事の出来る能力があったからです。その為、ベラフとミーティの関係は摂取する側とされる側という事になります。

ベラフは食事としてミーティを摂取し続けていた事から、ナナチが見かねて自分の身体を売って代わりにミーティを解放してもらっていました。オリジナルでは無く複製体のミーティですが、ナナチにとってミーティがどれだけ大切な存在なのかが分かります。

復活したかと思われたミーティでしたが、実はベラフが犠牲を払った事で作り出した複製体だったことが分かりました。そんな複製体のミーティですが、『メイドインアビス』の作中で最後を迎えてしまいます。なぜ不死の存在であるミーティは死んでしまったのでしょうか？どうやら成れ果て村の独自の特徴が関係しているようです。

オリジナルのミーティ同様、複製体のミーティも不死の性質を持っています。しかし、複製体のミーティが生きていられるのは成れ果て村だけだったのです。その理由は複製体のミーティが成れ果ての村の体内で作られた存在だからとなっています。複製体のミーティは成れ果て村の外に出た瞬間に不死の性質を失い、消滅する運命にあります。

ナナチは『メイドインアビス』の作中でファプタによって、リコ達と一緒に先へ進むか、ミーティと一緒に成れ果て村に留まるかの2択を迫られます。結局ナナチは最後にリコ達と一緒に行く事を選択し、ミーティを自らの手で消滅させる事を選びました。ナナチはミーティを消滅させる直前、最後に『必ず会いに行くから』という言葉をかけていました。成れ果てとして生きていく限りミーティに幸せはないと考えたナナチの決断です。

復活してなぜ成れ果て村にいるのかという事が分かった『メイドインアビス』のミーティは複製体という本物とは違う存在でした。ここからは複製体ではなく、『メイドインアビス』の作中でナナチと深い絆で結ばれていた本物のミーティについてネタバレします。ミーティが過去にどんな事があり、なぜ最後を迎えたのかが分かる内容となっていますので、ぜひご覧ください！

人間だった頃のミーティは赤髪が特徴の明るい性格をした普通の少女でした。孤児として育ったミーティでしたが、ある日に白笛のボンドルドが自身の助手として孤児を集めに来ます。アビスに憧れていたミーティはその時にボンドルドの誘いを受け、ベルオスカ島のアビスにまで向かいました。ミーティは素直で優しい性格でしたが、少し不潔なところがあった事から周りの孤児達から少し浮いた存在となっていました。

ナナチが成れ果てになる前の人間だった頃、白い肌と白髪が特徴で、ミーティと同じく孤児でした。生まれつき頭の良かったナナチは本を拾って読む事が好きで、特にアビスの本を気に入っていつも読んでいたようです。そんな中、ボンドルドが孤児を集めに来た事で、ついに憧れのアビスに行ける事になります。

そして、アビスへ行く途中にナナチとミーティは出会います。ミーティは明るくナナチに話しかけ、当初そんなミーティを煙たがっていたナナチでしたが、少しずつ惹かれ始めてお互い無二の親友となります。

ボンドルドに連れられて一緒に部屋に住んでいた孤児達でしたが、少しずつ外へと出ていきました。そしてなぜか最後に2人だけ残ったナナチとミーティでしたが、とある夜についにミーティの番が来ます。ナナチはこっそりと部屋を抜け出してボンドルドの会話を聞くと、実は孤児を犠牲にして上昇負荷実験をしている事を知ります。ミーティは昇降機に入れられており、そこへとやって来たナナチも隣の昇降機へと入れられてしまいます。

そして上昇負荷実験が開始され、ナナチは獣人化してしまいます。そしてナナチの負荷を背負ったミーニャは異形の姿となってしまうのでした。その後、ミーニャに不死の能力が備わっていた事が分かり、ボンドルドによって生体実験を繰り返されてしまいます。

ナナチはミーティを殺す事で生きる苦しみから解放してあげたいと考えていました。そんな中、ナナチはミーティの右目を消滅させた光である『枢機へ還す光(スパラグモス)』とよく似た光を放つレグの火葬砲を見た事で、とある決心をします。

ナナチはレグの火葬砲を見た事で、レグにミーティを殺してほしいと頼みます。しかし、レグはミーティを殺す事をためらい、一度返事を保留にします。その後、ナナチの心情を感じたレグはミーティを火葬砲で葬る事に協力するのでした。

ついにミーティが火葬砲で葬られる事になり、何体ものぬいぐるみに囲まれて火葬砲が発射されようとします。しかし、その直前にナナチが止めに入り、ミーティと最後のお別れをします。その後、ナナチの『やってくれ』の声と共にレグは火葬砲を発射し、ミーティを苦しみから救い出したのです。

アニメ版『メイドインアビス』でミーティの声を担当している声優は喜多村英梨です。東京都出身で1987年8月16日生まれの2022年7月現在34歳で、事務所には所属しておらずフレーとして活動しています。幼少期に『美少女戦士セーラームーン』などのアニメが好きで声優を志すようになり、2003年に『ポニーキャニオン』主催のオーディションを受けてグランプリを獲得した事で声優デビューを果たしました。

『メイドインアビス』でミーティの声を担当した喜多村英梨は、『物語シリーズ』に登場する阿良々木火憐(あららぎかれん)の担当声優として知られています。火憐は主人公である暦の妹で、妹である月火と共に『栂の木二中のファイヤーシスターズ』という通り名で呼ばれています。身長が170センチあり、長身である事を気にしています。

『メイドインアビス』のナナチとミーティの話が残酷で悲しくて号泣してしまうというファンの感想があります。最後には多少の救いがあったものの、2人の別れは悲しい結末となっており、多くのファンが涙を流したという事です。

『メイドインアビス』のミーティは成れ果て姿の方が好きだというファンの感想があります。人間だった頃のミーティももちろんかわいいですが、成れ果て後のミーティもかわいい事から『メイドインアビス』の中でも人気キャラとなっており、グッズも存在しています。

ナナチとミーティの上昇負荷実験のシーンが見たくないというファンの感想があります。『メイドインアビス』の中でも屈指の残虐なシーンと呼ばれており、ミーティの苦しむ姿は見ていられないという『メイドインアビス』のファンは非常に多くいます。

『メイドインアビス』に登場するミーティが本当に復活したのかという事や、なぜ成れ果て村にいたのかという理由をネタバレしてきましたが、実際には復活しておらず、成れ果て村にいたのは複製体だったという事が分かりました。今回のミーティがなぜ復活したのかという記事を読んだ後にもう一度、『メイドインアビス』を1巻から読み返してみるというのはいかがでしょうか？