【メイドインアビス】リコがうざい・嫌いと言われる理由は？サイコパスでクズ？

メイドインアビスで主人公を務める少女がリコです。今回はそんなリコについてまとめて紹介していきます。

リコが活躍するメイドインアビスは2012年から竹書房が展開するwebコミック配信サイト「Webコミックガンマ」にてつくしあきひと先生が連載している冒険ファンタジー作品です。ポップな絵柄と対照的に重厚感のある謎の多いストーリーが高い人気を集める作品になっています。

2017年にはアニメ化が行われさらにその人気を加速させると2019年には2本の総集編映画製作の後に2020年に完全新作となる映画が公開、さらには2022年にはアニメ2期が放送されるなどメディアミックス展開も積極的に行われている作品になっています。

人類最後の秘境と呼ばわれる巨大な大穴「アビス」。そんなアビスの縁に作られた街の孤児院に住む探窟家見習いのリコは人一倍アビスへの強い憧れを持っている少女でした。ある日、アビスで探窟をしているとリコは本来そこにはいないはずの原生生物に襲われる事になります。これを謎の生物に救われたリコが攻撃の跡を辿るとそこには人間の少年にそっくりなロボットが倒れていました。

主人公のリコは12歳の少女で赤笛と呼ばれる探窟家見習いです。金髪をおさげにした髪型をしておりメガネをかけているのが特徴になっています。母が伝説級の探窟家であるライザである事もあって他のキャラクターよりも強いアビスへの憧れをもっています。その強い好奇心はアビスに全力で注がれており、アビスに関する知識はかなり深くなっており、深界深くの動植物であっても知識を持っている事が多いです。

これは他のキャラクターの影響も強いですが、メイドインアビスに登場するキャラクターは個性的で存在感が強いキャラクターが多く、見た目だけでも目を引くようなキャラクターが多くなっています。それに対してリコは見た目はあくまでも普通の女の子であり、主人公にも関わらず存在感が薄いのが嫌いと言われる要因になっています。

メイドインアビスは紛れもない冒険ファンタジー作品であるにも関わらずその主人公であるリコが戦闘能力をほぼ持っていないというのがうざい・嫌いと言われる要因になっています。ただ弱いだけならまだしもその事が原因で原生生物に襲われたり、怪我をするシーンも多くその度にレグやナナチが奮闘するという構図になっている事でリコの株がどんどん下がっていく結果になっているのです。

リコはどんな怪我を負っても前に進もうとする勇敢な性格をしていますが、その勇敢さは自分なら進めるという自信からではなくまだまだアビスの事を知らない無知さから来ているというのがリコがうざい・嫌いと言われる要因になっています。特にその無謀に進んだ先で起こった出来事を多くの場合はレグやナナチに頼って解決する事になっているのもマイナスなイメージを与える結果になっています。

特にナナチが一行に加入してからは戦闘面ではレグに頼り、アビスの知識ではナナチの方が豊富と自身の能力の弱さしか目立たない結果になっているのです。一応料理だけなら2人よりもできるのでリコがいなければ旅が順調になるかと言われればそんな事はありませんが、やはりリコが足を引っ張っていると感じる読者もいる結果になっています。

メイドインアビスはそのかわいい絵柄に対して非常にグロい描写が多い作品になっていますが、そのグロい描写はリコが関係している事が多くなっています。世界観などは好きでメイドインアビスを見ているという読者にとってはこれらのグロい描写が重いと感じる読者も多くなっており、そのグロい描写が多いリコが嫌い・うざいと言われる結果になっているのです。

これはリコが弱い事、無謀さなども関係していますが、読者の中には作者のつくしあきひと先生が意図してリコにそういう印象を与えるようにしているのではないかという考察をする人もいる程になっています。

謎の多いアビスを冒険しているにも関わらず、リコの行動には迂闊な所が多いという声も多くなっています。リコがポジティブな性格なのは問題ないのですが、怪我をした直後など多少立ち止まってもいいシーンでもリコは関係なく前に進もうとしますし、普段の行動も迂闊なシーンが多いのです。知識面でいえばレグより豊富なはずでレグの方がそれらをするなら理解できるものの結局リコがレグに助けれるという構図が多くなっています。

主人公に助けられるヒロインという構図自体は理解できるものの、その為のリコの行動が度を過ぎているのではないかとする声も見られる結果になっています。

リコがクズと言われる大きな要因になっているのが遺物の横領行為です。リコはこれまで探窟する中でいくつかの物を孤児院に収めずに自分のものにしようとしています。リコの住む孤児院はこの遺物を売ってお金にする事で運営しているので、周囲の事を顧みず自身の好奇心を優先してしまう所がクズだと言われる要因になっているのです。

そこは子供だからといえばそれまでではありますが、リコは院長やリーダーにどれだけ怒られても反省している様子が一切ありません。加えて物語の重要なキーパーソンになるレグだけならともかく、レグ以前にも「星の羅針盤」と呼ばれる遺物を横領しており、それもアビスへの冒険の比較的序盤に紛失するなどしているのです。これらの思慮に欠ける行動がサイコパス・クズと言われる要因になっています。

リコがサイコパス・クズだと言われる要因になっている最大のシーンが深界4層での腕を切り落とす事になるシーンです。毒を受けてしまい腕を切り落とさなければならない事になったリコですが、この時、腕を切断するレグに対し、肘ごと切断するという苦しみが抑えられる方法ではなく、肘の先を少し残して切断するように頼むのです。これは肘の先が残っていた方が今後の探窟にまだ役立つからというのが理由になっています。

腕を切断しなければ死んでもおかしくない状況にあってもリコは先に進む事を考えて判断していたのです。普通なら冒険を辞める決断を考える可能性すら高いそのようなシーンで、異常とも言える思考をするリコに対しサイコパス、切断する側のレグの気持ちを考えられないクズ、思考が常軌を逸っしていると感じてしまったとする読者も多くなっています。

これはリコ自身が悪いわけではないのですが、リコの設定も重すぎるという声も見られます。メイドインアビスの物語が進む中で、リコは死産であり、「呪い除けの籠」に入れて運んでいたら生き返ったというエピソードが明かされる事になるのです。この「呪いに除けの籠」は既に肉に加工された生物が生き返るような遺物でリコはその効果で生き返ったのです。

メイドインアビス的にはこの設定が後々に大きな影響を持つ可能性がありますが、それからリコのその出生について言及されるシーンも影響しているシーンもなく、一体あの話はなんだったのかという声も広がる結果になっています。ある種ゾンビとも言える存在であるリコに対し嫌悪感を感じてしまったとする声も見られる結果になっています。

メイドインアビスでサイコパスでクズな科学者といえばボンドルドですが、そんなボンドルドに負けず劣らずな実験をしたのがリコだったりもします。口頭で語られただけですが、冒頭でレグを発見したリコはレグが目を覚ますまでの間に様々な実験を行っているのです。それもいたずらという範囲を軽く越えており、髪を燃やそうとしたりドリルで身体に穴を開けようとしたりという実験をした事が明らかになっています。

これらの行動は実際に描かれたボンドルドと比較しても十分にサイコパス・クズと言われる要因になっており、ボンドルド自身にも「こちら側に近い」と言われる要因になっています。そもそも「レグ」という名前も昔飼っていた犬の名前であったりとサイコパス・クズと言われても仕方のない行動が度々見られる結果になっています。

イドフロントでボンドルドと戦闘になったリコ一行ですが、そんなリコ達の行動の結果ボンドルドの部下であるアンブラハンズの命をいくつも奪っています。元を正せばボンドルドがリコ達をハメたのが原因ではありますが、問題はリコのその時の様子です。仮にも人の命を奪っているのだから12歳の少女ならもっと後悔や迷いがあってもいいシーンであるにも関わらず、リコはその行動を誇っているとも捉えられる描写があるのです。

戦闘になる事自体は読者も想定の範囲内でしたが、リコの一切の後悔も容赦もない行動はサイコパス・クズと言われても仕方のない結果になっています。

アニメメイドインアビスにてリコ役の声優を担当したのが富田美憂さんです。2015年にデビューした声優で、デビューから比較的早く主要なキャラクターを演じる事が多くなっています。メイドインアビスのような原作のある作品の声優を担当する時は、しっかり原作を読み込んでから収録に臨む事を明らかにしている声優です。

富田美憂さんがこれまでに出演した作品としては「おしえて！ギャル子ちゃん」のオタ子役、「ガウリールドロップアウト」の天真=ガヴリール=ホワイト役、「ぼくたちは勉強ができない」の緒方理珠役、「とある科学の超電磁砲T」の警策看取役、「俺だけ入れる隠しダンジョン」のエマ・ブライトネス役、「裏世界ピクニック」の瀬戸茜理役、「かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～」の伊井野ミコ役などを担当しています。

ここからは既にメイドインアビスを視聴した人のリコに関する感想を紹介していきます。リコが関連するエピソードの中でも特にサイコパス味が強いと言われるシーンが腕を切り落とすシーンになっています。レグが泣きながら作業している時にリコがまだ先に進む事を考えていたという事が後々明らかになるという展開でしたが、リコの思いを知った上で見るとよりサイコパスさが増してしまうという声が見られる結果になっています。

特にこのシーンはレグに感情移入してしまっている人も多かっただけにその事実は衝撃的だったとする声も見られる結果になっています。

上記の腕を切り落とすシーンにも繋がる事ですが、リコの弱い部分がどうしても気になるという声も見られます。弱いだけならともかく、強くなろうと努力する様子もなければ思慮深く行動して弱い部分を補うような行動も見られずただただ弱いだけというのが周囲を巻き込んでいるという意味も込めてうざい、嫌いと言われる要因になっているとする声も見られます。

何度も死にかける程の経験をしているのだからせめてもう少し自分でなんとかしようとしても不思議ではないのではないかという声もある程で、読者の中には深読みしてリコの弱い部分、それらをかなぐり捨ててでも前に進もうとする意志にはアビスの何かが作用しているのではないか、作者のつくしあきひと先生が敢えてそうしているのではないかとする声も見られる結果になっています。

一部の読者からはうざい・嫌いと言われるリコですが、同時にそれらの人はメイドインアビス自体は面白いとしている声も見られます。そしてどうしても中だるみしてしまういわゆる「修行編」がほぼない事がメイドインアビスの良さになっているとする声も見られる程で、リコのひたすら前に進もうとする姿勢の結果、物語がどんどん進んでいるという前向きに捉える意見も見られます。

そもそもリコが嫌い・うざいという声自体は決して大多数を締めているわけではなく、リコの前向きさや強い意志などが好きという声も見られるなどリコもまた魅力的なキャラクターの1人なのです。それらを押し出すべく弱い部分を気にしたりするような描写がないのではないかともされており、メイドインアビスの作品の根幹に関わっている可能性なども考察されています。

メイドインアビスのリコがうざい・嫌いと言われるのはリコの性格や度を越えた行動力など作中に見られる様々な行動、或いは周囲との対比で一部の読者から言われる結果になっています。もちろんリコが好きという読者もいますが、あまりにも前向きすぎて精神的に弱い部分をもっと見せてほしいという声も見られる結果になっています。

リコがうざいと感じる人であっても同時にメイドインアビス自体は面白いという声もありまたリコが嫌いと言われる要因になっている戦闘面の弱い部分や精神面が結果的に他のキャラクターを引き立てる要因になっていると感じる人もいる作品なのでまだメイドインアビスを視聴していない人はリコにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？