2022年07月04日公開
2022年07月04日更新
【もののけ姫】牛飼いとはどんな集団?タタラ場での役割や長の名言・声優も調査
「もののけ姫」の牛飼いは、タタラ場の男衆で構成された牛を用いた物資の運搬を担う集団であり、アシタカに救助された甲六や、アシタカを気遣うセリフが印象的な牛飼いの長が広く知られています。本文では、「もののけ姫」に登場する牛飼いとはどんな集団なのか、甲六や牛飼いの男衆の仕事やタタラ場での役目、牛飼いの長の名セリフや担当声優などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。
もののけ姫の牛飼いとはどんな集団?役割を考察
「もののけ姫」に登場する牛飼いとは、牛を使って物資の運搬を行うことを生業とし、劇中では、タタラ場で作られた製鉄や必要な物資の運搬を担う一方、山を切り開いて作った道を歩いたり、時には山犬の襲撃に遭うなど、命がけの仕事として描かれています。以下では、「もののけ姫」の牛飼いの概要や、甲六と並ぶ認知度を誇る牛飼いの長のセリフや担当声優などを、あらすじネタバレ紹介します。
もののけ姫の作品情報
映画もののけ姫の豆知識。
— にわとり 2号 (@sukichainsawman) August 13, 2021
アシタカがタタリ神から受けた「死の呪い」は強大な力を与える代わりに寿命を少しずつ奪うという恐ろしい呪いです。その呪いの力は凄まじく、アシタカが放った矢の威力は腕や首を飛ばすほどのものでした。#もののけ姫#金曜ロードショー pic.twitter.com/ZP20b1B3Jc
1997年公開のアニメーション映画「もののけ姫」は、宮崎駿監督・スタジオジブリ制作の人気作で、当時の日本の歴代興行収入を更新する193億円を記録した大ヒット映画です。
もののけ姫の概要
アシタカって小刀の件ですごい叩かれてるし、
— くさかんむり🌱月曜テストの人 (@Gbl0715_) June 26, 2022
もののけ姫ってグロくて難しいから苦手意識でしっかり見た人がすごく多いわけじゃなくて、タイトル的にサンの方が印象強い
それなのにジブリ3大イケメンに数えられるアシタカ、普通にすごくない?
といつも思います
(語りだしたら止まらないタイプの人) pic.twitter.com/HV3mIWWBlW
金曜ロードショーのジブリ祭で放送される機会の多い「もののけ姫」は、室町時代の日本を舞台に、生きるために森を破壊し続ける人間と、森に生き、森を人間の破壊から守ろうとする神々の戦いを主軸に、多くのメッセージ性に富んだ作風が評価され、ジブリ作品にて根強い人気を誇る1つです。
もののけ姫のあらすじ
今夜の金曜ローは『もののけ姫』
— 芝居のこととか猫とか (@PlayGodotPlay) October 25, 2018
吹き替えキャストがいいんだ✨
アシタカ:松田洋治
サン:石田ゆり子
エボシ御前:田中裕子
ジコ坊:小林薫
甲六:西村雅彦
ゴンザ:上條恒彦
トキ:島本須美
山犬:渡辺哲
タタリ神:佐藤允
牛飼い:名古屋章
モロの君:美輪明宏
ヒイさま:森光子
乙事主:森繁久彌 pic.twitter.com/IbH198whDQ
エミシの村を襲うタタリ神を退治したアシタカは、その代償として死の呪いを受けてしまい、呪いを断つ方法を模索するべく、村を出ていきます。その道中、山犬と謎の少女・サンと出くわしたアシタカは、川へ転落した牛飼いをタタラ場へ送り届けたアシタカは、製鉄のために自然を破壊せざるを得ないタタラ場と、森を守ろうとする神々の壮絶な戦いを聞かされ、やがて、アシタカ自身も人間と山の神との戦いの渦に巻き込まれていきます。
牛飼いとはどんな集団?
牛飼いは誇らしい仕事さ。#もののけ姫 pic.twitter.com/vGmldsxHrz
— 小堀瑞紀 (株)小堀畜産/花園牛常陸牛 (@hanazono_001) August 13, 2021
「もののけ姫」に登場する牛飼いとは、エボシ御前が統治するタタラ場の男衆で、牛を用いた物資の運搬を行う集団を指します。劇中では、エボシ御前率いる石火矢衆の護衛を受けながら、タタラ場に物資を運搬する様子が描かれるも、その道中で山犬に襲われて牛と共に崖に突き落とされてしまうなど、命と危険と隣り合わせの仕事に従事しています。
牛飼いのタタラ場での役割や仕事
牛飼いのタタラ場での役目は、牛に荷物をつけて、製鉄や米などの運搬を担っており、白地に青の線が入ったいかつい容姿の男が牛飼いの長を務めています。牛飼いは、石火矢衆と異なり戦闘集団ではないものの、山を削った狭い道を牛を引き連れて歩いたり、道中では山犬の襲撃に遭うなど、危険が伴う仕事とされており、牛飼いの中には、物資の運搬中にがけから転落し、命を落とす者も少なくありません。
牛飼いは立場が弱い?
『もののけ姫』で一番好感が持てるの牛飼い頭かもしれん。 pic.twitter.com/YNxt8AYl8O
— うか (@kakinekako) August 16, 2021
古来より、タタラ場は女人禁制とされていましたが、もののけ姫のたたら場では、番子として女衆がたたらを踏む役目を担ったり、エボシ御前がたたら場を統治するなど、当時の時代背景では考えられない自由な村が営まれています。女が元気なのは、良い村の証拠だとアシタカから評される一方で、タタラ場では女性の元気が良すぎて、牛飼いの男衆の立場が弱いとも見ることができます。
しかし、男衆の立場は決して弱いことはなく、森に暮らす山犬たちの脅威にさらされながら危険な道を歩いて物資を運ぶという、命懸けの仕事をしている点では、女衆たちと同じです。また、製鉄には、どうしても自然を破壊しなければならず、タタラ場は森で暮らす生き物たちの脅威にも晒されており、万が一の時に村を守れるのが男衆であり、彼らのタタラ場での立場は決して弱くはないでしょう。
牛飼いの甲六とは?
この男性は、甲六。トキの夫で、タタラ場の牛飼いのひとりです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 13, 2021
声を担当したのは、西村雅彦さんです。西村さんは、本作でモブの石火矢衆の声も担当。また、その他のジブリ作品では『ギブリーズ episode2』の野中くん役と、『風立ちぬ』の黒川役も担当しています。#もののけ姫 pic.twitter.com/yllygjCMgU
もののけ姫の牛飼いと言えば、牛飼いの長である男性と、アシタカに助け出された甲六が有名でしょう。甲六は、牛飼いの男衆の中で唯一、名前が判明しているキャラであり、物資をタタラ場に運ぶ道中で山犬の襲撃に遭い、他の牛飼いと共に崖に転落しました。劇中では、トキに頭が上がらず、言い負かされることも少ないないものの、どこか憎めない明るいキャラクターです。
もののけ姫の牛飼いの長の名セリフや名シーン
「もののけ姫」と言えば、タタラ場に入ったアシタカと牛飼いの長のやり取りも注目ポイントであり、牛飼いの長のセリフからは、アシタカが普通の人間でないことを示唆するように聞こえるでしょう。以下では、強面ながら優しさにあふれる、もののけ姫の牛飼いの長の名セリフや名シーンを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。
名シーン①腕を抑えるアシタカを心配するシーン
むずむず脚症候群の腕バージョンみたいな症状がある。
— 鍼灸占い師たく@アニメ好き (@TakuyaIwasawa) January 14, 2020
もののけ姫のアシタカみたいな感じに毎夜なるんよねー(笑)
それかミギーを飼ってるみたいな感じ。
いつになったら厨ニ病から解放されるのやら(笑) pic.twitter.com/0ncO1MBsSu
牛飼いの長が本格登場したのは、崖から転落した仲間の牛飼いの通夜のシーンであり、アシタカはたたら場が出来たいきさつを聞き、かつてエミシの村で退治したタタリ神の正体が、エボシによって討伐された山の主ではないかと考えます。呪いをかけられた右腕の痛みから、アシタカは自分の考えに確信を持つも、事情を知らない牛飼いの長は、アシタカの腕の痛みを心配します。
名シーン②タタラ場の門を開けようとするアシタカへの言葉
もののけ姫はかっこいいの究極形 pic.twitter.com/fSx3FpPqJh
— ろむ🌳ジブリ (@romu_amasawa) June 19, 2022
もののけ姫ことサンがタタラ場を襲撃し、牛飼いの長は男たちに武器を配布しながら、もののけ姫との戦いに挑みます。この騒動は、アシタカの仲裁によって収まったものの、アシタカは腹部に石火矢を受けてしまいます。しかし、タタリ神の呪いのためか、アシタカはサンを抱えたままタタラ場の門へと向かい、人々は恐ろしさのあまり、声をかけられずにいました。
もののけ姫の↓の人(「牛飼い頭」という名称らしい)は、ジブリ作品の数少ない、まともな男なんだよな。
— 業者 (@zombie8693) May 1, 2022
ミュータントのアシタカに対しても終始礼儀を尽くし、唐傘連(からかされん)のやり方に対しても真っ先に反抗した決断力 pic.twitter.com/CaEq8e3i75
そんなアシタカに声をかけたのが、たたら場の門番2人と牛飼いの長であり、門は許可が下りなければ開けられないことや、出血を増すアシタカを心配する声をかけます。しかし、アシタカは片手で門を開けてしまい、サンを迎えに来た山犬と共にタタラ場を離れていきました。
その後、タタラ場では、シシ神狩りの討伐が計画され、牛飼いの男衆は、乙事主率いる猪神の群れを一掃するための捨て駒とされてしまいます。しかし、牛飼いの長をはじめ何人かは一命を取り留めており、猪神の死骸の下敷きになった山犬を助けるなど、アシタカに協力的な姿勢を示しています。
もののけ姫の牛飼いの声優
アシタカへのセリフが印象的な牛飼いの長の声優は、俳優としても活躍した名古屋章さんが担当し、「もののけ姫」では、牛飼いの長の他、猩々や大猪役も演じました。以下では、もののけ姫の牛飼いの長の声優・名古屋章さんのプロフィールや、主な出演作品を紹介します。
名古屋章のプロフィール
笑笑笑
— N.O.B.U. (@nobu_akr) September 23, 2019
声優ラインはやばみwww
作るとしたら、まずはこの人☺️
もののけ姫、牛飼いの長の声優さん☺️ pic.twitter.com/6UF2DEuhw3
もののけ姫の牛飼いの声優・名古屋章さんは、1930年生まれ、東京都出身の俳優・声優・ナレーターで、2003年6月に72歳で逝去されました。1950年代から舞台や映画、ドラマで活躍し、声優としても海外ドラマの吹き替えや、アニメ作品に多数出演しました。
名古屋章の主な出演作品や演じたキャラ
牛飼いCの役を担当したのは名古屋章さんです。名古屋さんは他にも、猩々ロ(画像2)や大猪(画像3)の役も担当しています。#もののけ姫 pic.twitter.com/xsTQBQkJX9
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 13, 2021
声優・名古屋章さんの主な出演作品は、アニメ「ジャングル大帝」パンジャ役、「トイ・ストーリー」Mr.ポテトヘッド役、人形劇「ひょっこりひょうたん島」ドン・ガバチョ役、NHKの人気番組「ピタゴラスイッチ」百科おじさん役(初代声優)等です。
もののけ姫の牛飼いに関する感想や評価
以下では、「もののけ姫」から、タタラ場の運営に外せない人材である、牛飼いに関する感想や評価をあらすじネタバレを交えながら紹介します。
感想1:「もののけ姫」で良識のあるキャラ
個人的に、もののけ姫で1番『良識的でまとも』なのは、この牛飼い頭だと思う。#もののけ姫#金曜ロードショー pic.twitter.com/kq4F3kPeBz
— TAKAHIRO (@endx227) August 13, 2021
「もののけ姫」に登場する牛飼いの長は、劇中での活躍こそ少ないものの、何かとアシタカを気遣ったり、アシタカの意図を汲んで山犬を助けだすなど、もののけ姫でもっとも良識のあるキャラとして親しまれています。こわもての容姿であるものの、アシタカへかけた優しいセリフなど、要所ごとの活躍が注目されています。
感想2:牛飼いの長が好き
もののけ姫の牛飼いの頭、いい人過ぎて本当に好き pic.twitter.com/85BG3KmLI3
— ニケ@ (@nike11272708) August 5, 2016
「もののけ姫」の牛飼いと言えば、男衆で唯一、名前が判明している甲六と並び、牛飼いの長もひそかな人気を集めています。甲六よりやや出番は少ないものの、最後までアシタカを気遣い、協力的な姿勢を示すなど、男衆のまとめ役に相応しい良識や優しさが注目され、牛飼いの長が好きとの感想も寄せられています。
感想3:甲六に感情移入した
もののけ姫で唯一感情移入できたキャラが牛飼いの甲六 pic.twitter.com/Y0NZ9wNu8P
— ばにら 404 null (@halo_6666) July 4, 2020
「もののけ姫」と言えば、タタラ場で暮らす甲六・トキ夫妻も外せない存在であり、2人のやり取りは、シリアスな空気を和ませてくれます。劇中では、トキに何かと言い負かされることが多い甲六ですが、憎めないキャラが視聴者の注目を集め、複雑な心境を持ったキャラの多い「もののけ姫」にて、唯一、感情移入できたキャラとも評され、人気を集めています。
もののけ姫の牛飼いまとめ
「もののけ姫」の牛飼いの仕事や役目、アシタカを気遣うセリフが印象的な牛飼いの長の名セリフや担当声優などを、あらすじネタバレを交えながら紹介しました。「もののけ姫」の牛飼いと言えば、トキの亭主である甲六や、名セリフを残した牛飼いの長が広く知られる一方、山犬の脅威にさらされながらも命懸けで物資を運ぶ勇ましさや、アシタカに協力的な姿勢を示すなど、頼りがいのある姿も、牛飼いの男衆の魅力でしょう。