【ゲド戦記】ハイタカの正体は大賢人?真の名や「まさかな」のセリフの意味は?

当記事ではジブリ映画『ゲド戦記』に登場するハイタカについてまとめていきます。『ゲド戦記』は結末を迎えてもなお謎が存在していることから、多くの方がその謎を考察しているようです。その謎の一つにハイタカの正体や「まさかな…」というセリフがあります。そこで、今回は『ゲド戦記』のハイタカについて、正体や真の名、テルーに向けて放った「まさかな…」のセリフの意味、呼び出しの術を交えて紹介します。

【ゲド戦記】ハイタカの正体は大賢人?真の名や「まさかな」のセリフの意味は?のイメージ

目次

  1. ゲド戦記のハイタカとは?
  2. ゲド戦記のハイタカの正体は大賢人?「まさかな」のセリフも考察
  3. ゲド戦記のハイタカの魔法や呼び出しの術を考察
  4. ゲド戦記のハイタカの声優
  5. ゲド戦記のハイタカに関する感想や評価
  6. ゲド戦記のハイタカまとめ

ゲド戦記のハイタカとは?

ジブリ映画『ゲド戦記』に登場するハイタカは、主人公アレンと並ぶ重要人物でした。しかし、謎に満ちた人物となっているため、ネット上ではハイタカの正体やセリフについて考察している方が多いようです。では、ハイタカとはどんな人物なのか?ここからは、『ゲド戦記』に登場するハイタカの正体や真の名、テルーに向けて放った「まさかな…」のセリフの意味、呼び出しの術をまとめていきます。

ゲド戦記の作品情報

ゲド戦記の概要

  • 作品タイトル:ゲド戦記(ゲドせんき)
  • 監督:宮崎吾朗
  • 脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
  • 原作:アーシュラ・K・ル=グウィン
  • 原案:宮崎駿『シュナの旅』
  • 出演者:岡田准一(V6)、手嶌葵、夏川結衣、内藤剛志、香川照之、菅原文太、田中裕子、小林薫、倍賞美津子

それではまず、『ゲド戦記』の作品情報からご覧ください。『ゲド戦記』とは、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。宮崎駿さんの絵物語『シュナの旅』を原案とし、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』の第3巻「さいはての島へ」を原作とした作品で、東宝配給にて2006年7月29日より劇場公開されました。

ゲド戦記のあらすじ

ここでは『ゲド戦記』のあらすじを簡単にまとめていきます。突如として世界の均衡は崩れ始めます。その始まりの合図となったのは、西海域の果てに棲む竜が人間の住む東海域に現れたことです。そこで、魔法使いであるハイタカ(ゲド)は災いの源を探す旅に出るのですが、その道中に心に闇を持つ少年・アレンと出会います…

ハイタカのプロフィール

『ゲド戦記』に登場するハイタカは、世界の均衡が崩れたことにより生じた異変の源を探るべく旅をしている魔法使いです。頬に傷があるのが特徴。主人公アレンと出会った後は、二人で災いの源を探す旅に出ています。

映画『ゲド戦記』公式サイト

ゲド戦記のハイタカの正体は大賢人?「まさかな」のセリフも考察

それでは早速、『ゲド戦記』に登場するハイタカの正体に迫りましょう。また、ネット上で多くの方が考察している謎、テルーに向けて放った「まさかさ…」のセリフについても考察していくので要チェックです。

考察①ハイタカの正体は大賢人?真の名は?

ハイタカの正体はアースシーで1番の魔法使いを意味する大賢人です。ハイタカの真の名はゲド。魔法使いの中でも優れた人物を大魔法使いと呼び、劇中では実際に何人かアースシーにいます。つまり、ハイタカの正体・大賢人というのは、その大魔法使いよりも優れた魔法の知識と技、力を持った人物ということになります。

そして、大賢人が死んだり、力を失ったりするなど何らかの形でいなくなると次の大賢人が選ばれます。ただ、ハイタカの場合はかつて活躍していた大賢人よりも優れた功績を残していました。そのため、『ゲド戦記』の原作3巻「さいはての島へ」にて、ハイタカはありとあらゆる海を知り尽くしている「偉大な航海者」、世界でただ一人となった「竜王」と言われています。

また、ハイタカの正体は最後の大賢人でもあります。ハイタカはさいはての島にて魔法を使い果たしてしまったことが原因で大賢人はおろか魔法使いでさえもなくなってしまうのですが、その後アースシーではハイタカの次に大賢人に選ばれた者が現れていません。

考察②ハイタカの顔に傷がついた理由

ハイタカは顔に傷があるのが印象的な人物ですが、この傷はハイタカが魔法使いになる前におこなった研修にて、彼自身が呼び出した影によって付けられた傷です。そもそも、魔法使いになるには幼い頃に魔法使いの才能を見出されなければなりません。そして才能を見出された者はアースシーの中心部にある、魔法使い養成学校「ロークの学院」に入ることになります。

ロークの学院ではハイタカのように真の名を与えられたり、世界の均衡・力の使い方・神聖文字などを学んだりしています。ハイタカの場合、15歳の時にロークの学院に入っていました。そして、非常に優秀な成績を残していたハイタカは周りからの妬みを受けたため、自分を妬む人に対して攻撃的な態度を取るようになります。

そんなある日、ハイタカは仲の悪いヒスイという若者に「死んだ霊を呼び出せ、どうせできないだろう」と言われてしまいます。ヒスイがハイタカに提案した魔法は死者を呼び出すことから禁断の魔法とされています。しかし、ハイタカはこの挑戦を受けてしまいました。

そして、ハイタカが呼び出した死者が白い影の中に見えたものの、それはほんの一瞬の出来事で、その後白い影が徐々に光始めて遂には天地を割きどんどんと広がっていきます。すると、光の裂け目から黒い影のかたまりのようなものがぬっと這い出してきます。そしてまっすぐハイタカの顔をめがけてとびかかり、ハイタカの顔や首、肩に酷い傷を負わせました。ハイタカはこの出来事によって生死の境をさまようことになります。

そこで、当時の大賢人は全ての魔法の力と体力を使い果たし、見事ハイタカの症状(出血多量や高熱など)を治すことに成功します。しかしハイタカを治したと同時に大賢人は息を引き取ってしまいました。ハイタカの顔の傷はこの時にできたものです。そして、ハイタカは顔に傷を負ったままロークの学院で更なる修行を積んだのち、旅に出ることにしました。

考察③ハイタカがテルーと会い「まさかな」のセリフの理由

ジブリ映画『ゲド戦記』では、アレンがウサギとその部下に捕まっていたテルーを助けているシーンがあります。アレンと行動を共にしていたハイタカは、テルーの家でテルーと初めて会っていますが、その時に「まさかな」というセリフを放っています。では、なぜハイタカは「まさかな…」というセリフを放ったのか?

劇中ではその理由が明かされていませんが、おそらくハイタカはテルーの正体を見破ったために「まさかな…」と言ったのではないかと考えられます。ただ、「まさかな…」というセリフは自分の考えに確信を持っているわけではないような言い方となっているため、テルーの正体をなんとなく見透かしている状態なのでしょう。

ハイタカがテルーの正体をなんとなく見透かしてしまったのは、魔法使い特有の「その人自身の本当の姿」を感じ取る感覚を彼が身に付けていたためだと考えられます。またハイタカが「まさかな…」というセリフを放ったのは、テルーの正体が人間とは絶対に交流を持つことのない種族だからなのかもしれません。

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ゲド戦記のハイタカの魔法や呼び出しの術を考察

考察①ハイタカは必要以上に魔法を使わない

ハイタカは小さい頃から魔法の修行をしてアースシーの大賢人に選ばれるだけあり、多くの魔法が使えます。しかし、劇中では魔法を使って威張ったり、見せびらかしたりするなど不必要なことに魔法を使うことはありません。またゲド戦記の世界では前述の通り魔法使いにもレベルがあり、たとえば農地に雨を降らせるような魔法使いなどがいますが、大賢人であるハイタカのレベルでは世界の異常を回復するようなときに使います。

考察②ハイタカが魔法を使ったシーン

必要以上に魔法を使わないハイタカですが、ジブリ映画『ゲド戦記』のストーリーにて魔法を使ったシーンがいくつかあります。そのシーンというのが、アレンを野犬から守る時のシーン、アレンの剣を買い取る時に額を変えてクモの手下を追い払ったシーン、クモの城を鷹に変身して視察しているシーンの3つです。

考察③呼び出しの術とは?

ハイタカはクモの城の屋上で鎖に繋がれてしまうのですが、クモがアレンを潰そうとした時に「呼び出しの術」と呟いていました。では、この呼び出しの術とは一体何なのでしょうか?そもそも、クモの城の中はハイタカの魔法が封じられています。であれば、呼び出しの術はクモが使った術ということになります。では、なぜクモは呼び出しの術を使ったのか?

これにはジブリ『ゲド戦記』の真の名に関する設定が関係しています。『ゲド戦記』の舞台となっているアースシーでは、通り名で過ごすのが一般的で、もし真の名を他人に知られてしまうと知られた相手に精神を支配されてしまいます。アレンはクモに真の名を引き出され、精神を支配されました。その後、テルーによってアレンに光の部分が戻り、迷いも吹っ切れています。

しかし、クモはアレンの真の名を呼んで呼び出しの術を発動。当初、ハイタカが呼び出しの術と呟いた際はアレンの才能を呼び出すのかと思われましたが、実際はそうではありませんでした。そもそも、呼び出しの術は死者の霊と共に影も呼び出してしまうためロークの学院では禁術とされています。クモが青い光と共にアレンにかけた呼び出しの術というのは、アレンから影を呼び出すことを目的にしていたのです。

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ゲド戦記のハイタカの声優

菅原文太のプロフィール

  • 名前:菅原文太(すがわらぶんた)
  • 出身地:宮城県仙台市
  • 生年月日:2014年11月28日(81歳没)
  • 職業:俳優、声優、ラジオパーソナリティ、農家
  • ジャンル:映画、テレビドラマ、CM、アニメーション、ラジオ

ジブリ映画『ゲド戦記』にてハイタカ役を演じたのは、俳優・声優・ラジオパーソナリティ・農家として活動していた菅原文太(すがわらぶんた)さんです。菅原文太さんは一世を風靡した大人気シリーズの映画『仁義なき戦い』シリーズと『トラック野郎』シリーズに出演したことで知られています。1980年には『太陽を盗んだ男』で第3回日本アカデミー賞助演男優賞を受賞し、その後テレビドラマでも活躍しました。

菅原文太の主な出演作品

  • 1969年公開の映画:現代やくざ 与太者の掟(勝又五郎 役)
  • 1969年公開の映画:懲役三兄弟(矢口辰夫 役)
  • 1974年公開の映画:山口組外伝 九州進攻作戦( 夜桜銀次 役)
  • 1975年公開の映画:県警対組織暴力(久能徳松 役)
  • 1976年公開の映画:横浜暗黒街 マシンガンの竜(矢吹竜太 役)
  • 1977年公開の映画:新宿酔いどれ番地 人斬り鉄(権藤鉄治 役)
  • 1978年公開の映画:ダイナマイトどんどん(遠賀川の加助 役)
  • 2001年公開の映画:千と千尋の神隠し(釜爺 役)
  • 2006年公開の映画:ゲド戦記(ハイタカ 役)
  • 2012年公開の映画:おおかみこどもの雨と雪(韮崎のおじいちゃん 役)

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ゲド戦記のハイタカに関する感想や評価

『ゲド戦記』に登場するハイタカの「まさかな…」というセリフに関する声があがっています。どうやら、この方はハイタカが放った「まさかな…」というセリフが結末に繋がっていると考えているようです。

他の感想ではハイタカのセリフをもとに、テルーがもともと竜だったのではないかと考察されています。ハイタカのセリフはテルーの正体・種族に関係しているようなので、興味のある方はハイタカのセリフとテルーの特徴を考慮しつつ、テルーの正体を考察してみてはいかがでしょうか?

『ゲド戦記』に登場するハイタカの「まさかな…」というセリフに関する声があがっています。どうやら、この方もハイタカの「まさかな…」というセリフが気になっているようです。やはり、ハイタカのセリフとテルーの正体を結びつけて考察されています。ハイタカの言い方を考慮すれば、彼はテルーの正体をなんとなく見透かしていた可能性が高いと言えるかもしれません。

『ゲド戦記』に登場するハイタカの様子に関する声があがっています。こちらでは農作業に従事するハイタカの様子に注目されているようです。原作『ゲド戦記』第4巻の魔法を失った様子と、ジブリ映画『ゲド戦記』の農作業に従事する様子が繋がっているようなので、興味を持たれた方は『ゲド戦記』の原作版にも注目してみると良いかもしれません。

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ゲド戦記のハイタカまとめ

ジブリ映画『ゲド戦記』に登場するハイタカについて、正体や真の名、「まさかな」のセリフの意味、呼び出しの術といった情報を交えてまとめてきましたがいかがでしたか?

世界の均衡が崩れたことにより、その調査をするべく旅に出たハイタカはアースシーで一番の魔法使いを意味する「大賢」であり、世界そのものの異常を元に戻すレベルの魔法を使うことができる存在でした。さらに、自分の力の使いどころを見極めつつ周りの人々に配慮するなど人格者でもあります。これを機にハイタカの魅力や活躍シーンに注目していただけると幸いです。

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