【キングダム】霊凰（れいおう）とは何者？性別は？最後や呉鳳明との関係もネタバレ

『キングダム』の単行本35巻から37巻では、呉鳳明と相まみえることになった著雍攻略戦が描かれています。そしてそこに総大将である呉鳳明の師匠であり魏火龍七師の一人でもあるという強力な肩書を持つキャラクターが登場しました。その人物の名前は霊凰(れいほう)。彼は一体何者なのか？ここからは、霊凰の性別や強さ、最後の死亡シーンをまとめていきます。それではまず、『キングダム』の作品情報からご覧ください。

• 作品タイトル：キングダム
• ジャンル：伝奇、武侠、中国時代劇、戦国時代(中国)、青年漫画
• 作者：原泰久
• 掲載誌：週刊ヤングジャンプ
• 発表期間：2006年1月26日～
• 巻数：既刊65巻

『キングダム』とは、週刊少年ヤングジャンプにて連載中の青年漫画です。2006年1月26日より連載後、2022年6月までに累計発行部数が9000万部を突破する人気作となりました。また、2012年6月から2013年2月にかけて第1シリーズが、2013年6月から2014年3月にかけて第2シリーズがそれぞれ放送されています。2022年4月には第4シリーズが放送される予定です。

当記事で紹介する霊凰は『キングダム』の著雍攻略戦(35巻-37巻)にて登場しています。著雍攻略戦は騰率いる軍が魏要衝・著雍を奪取すべく侵攻してきたことを機にスタートしました。魏軍は総大将・呉鳳明を筆頭に魏火龍七師の霊凰・凱孟・紫白を加えて鉄壁の布陣を敷きます。そこで、秦軍の王賁は魏軍本陣に突入する策を立案し…

『キングダム』に登場する霊凰(れいおう)は、ストレートの髪を一つに束ねて後光のような髪飾りを付けているのが特徴的な魏国の大将軍です。初登場は原作『キングダム』の第379話。著雍攻略戦には凱孟・紫伯と共に14年間投獄されていたところを魏軍の総大将となる呉鳳明によって牢から出され、戦場に復帰する形で参戦しています。

『キングダム』の霊凰は魏火龍七師の一人でもあります。常に口元に笑みを浮かべていますが、魏国随一の軍師と言われる軍略家であり、呉鳳明の師匠です。かつては呉鳳明の父呉慶と同じく、戦乱の世で功績をあげたことがありました。しかし冷酷無慈悲な性格をしており、その昔仲間であるはずの魏火龍を殺しています。霊凰が14年間地下牢に幽閉されていたのは、この仲間を殺したというエピソードが大きく関係していました。

『キングダム』の登場人物は李信将軍(信)、始皇帝(政)、秦国将軍(羌瘣)、王齮将軍(王騎将軍)など、史実に実在した人物をモデルにしていることが多いです。では、霊凰は実在したのか？調べてみると、史記や戦国策に霊凰の名前が記載されていなかったため、史実には実在していないようです。

ただ、紀元前541年から紀元前529年までに在位した楚の国の王「霊王」は史記に記されています。『キングダム』の著雍の戦いは紀元前240年に起こった戦いとなっているため、紀元前541年から在位していた霊王はその戦いよりも前に活躍した人物ということになります。

著雍編では著雍奪取を目指す秦軍の侵攻を阻んだ魏火龍七師が登場していますが、呉鳳明の師匠・霊凰はその中の一人であることが分かりました。どうやら、ネット上では霊凰の強さよりも性別が男性か女性、どちらなのかが気になっている方が多いようです。霊凰は中世的な見た目をしているのですが、果たして彼の性別は男性と女性のどちらなのでしょうか？ここからは霊凰の性別を考察していきます。

霊凰は戦場では珍しいほどスッキリとした見た目をしており、王騎や廉頗らと同じ時代を駆けていた世代でありながらも若々しさを保っています。そのため、ネット上では性別が女性ではないかと疑問視する声が多くあがっているようです。顔、髪型、体格、服装、どれをとっても男性か女性か判断しづらいビジュアルで、一人称が男性、女性、どちらともとれる「私」であることもややこしいです。

しかし、『キングダム』の本編では霊凰の性別が女性か男性かがはっきりと分かるシーンが描かれていません。では、霊凰の性別は男性なのか？女性なのか？『キングダム』では河了貂や羌瘣などをはじめ戦場で活躍中の女性がいる一方で、霊凰と同様に楚の白麗や趙の慶舎など男性か女性か判断しづらい中世的な容姿を持つ男性もいます。

男性か女性かの性別ごとに大きな特徴が表れる武力においては、霊凰の能力値が知力に偏っている分、武力が38と低めです。この武力の数値に近しいキャラクターを『キングダム』の公式ガイドブックから探してみると、竭氏と寿胡王がいました。それぞれの武力は竭氏が50、寿胡王が30です。そして、性別が男性である竭氏はまだ戦場に出たことがないものの、50の武力があります。

これを踏まえ、霊凰の武力が38という数値は性別が女性であれば説明が付くため、女性的な見た目を考慮すれば霊凰の性別が女性である可能性は高くなります。しかし、その一方でアニメ『キングダム』にて霊凰の声を担当した声優が男性キャストとなっているため、霊凰の性別は女性よりも男性だと捉えておいた方が良いでしょう。

先に霊凰の性別が分かりづらいと思われがちな要素を挙げていましたが、霊凰の熱意を表に出すことなく淡々とした捉えどころのない性格もそれに拍車をかけています。ただ、戦においては好戦的で、さらに「戦争は土地の奪い合いではなく武将の殺り合い」とあっさりとした考え方を持っています。

また、常に冷静沈着で、本陣が落とされるという非常事態であっても落ち着いており、その状況の中で敵の策の欠陥を見破って形勢逆転を狙っていました。さらに、自分の考えを語る前に弟子の呉鳳明に意見を聞いて自ら考えさせる状況を作り出すなど指導者としても優秀な面が窺えます。

霊凰は紀元前244年に死亡した王騎(推定52歳没)と同世代です。もし、霊凰が初登場した「際著雍攻略戦」まで王騎が生きていれば56歳頃と推測されるため、王騎と同世代の霊凰は王騎よりも少し若いと想定して50～55歳頃だと推測されます。少なくとも霊凰が高齢であることは間違いありません。では、なぜ霊凰は高齢を思わせないような若々しい見た目をしているのでしょうか？

実際に魏の人物から「霊凰様のあの見た目は…」と年齢に比べて非常に若い見た目をしていることに驚かれていました。おそらく、霊凰の見た目が若いのは、14年間もの長きに渡って地下牢に繋がれていた際に、寿命を延ばす呼吸法を極めたからだと考えられます。

羌瘣は『キングダム』の単行本62巻第670話「致命的なこと」にて、伝説の刺客一族・蚩尤が呼吸法を極めているからこそ、極端に寿命が長いのだと言っていました。霊凰が極めている呼吸法が寿命を延ばす蚩尤の呼吸法と同じだとすれば霊凰の見た目が若々しいのも不思議ではありません。

霊凰は『キングダム』の公式ガイドブックにて、能力値が武力：38、知力：97、指揮力：90、経験値：5、弱点：弟子の裏切りとなっています。武力が低く知力が高いことから、典型的な軍略家であることが窺えます。

『キングダム』の霊凰は魏火龍七師かつ呉鳳明の師という強力な肩書を持っていたため、『キングダム』の単行本35巻でかつて戦った騰と戦場で再会し、今後活躍するだろうと期待が寄せられたタイミングで、『キングダム』の単行本37巻にてあっけなく退散してしまいました。では、霊凰の活躍や死亡シーンが描かれた著雍での戦いを見ていきましょう。

『キングダム』の著雍攻略戦にて初登場した霊凰ですが、すでに最後の死亡を迎えています。霊凰が死亡して最後を迎えたシーンは秦の謄軍・玉鳳隊・飛信隊を迎え撃った著雍攻略戦にて、魏軍が本陣を落とされた後に描かれました。魏軍が地形を活かしながら全方位に展開していた中、霊凰は謄を秦将の中でも唯一地に足の着いた武将だということで危険視していたため、今後を見越して始末すべく謄軍と交戦しています。

霊凰は乱美迫を強烈な矛として、謄を殺すという攻めの意気込みで謄軍を翻弄しました。しかし3日目に魏火龍七師の凱孟と紫伯が抜かれてしまったため、魏軍の本陣が落とされてしまいます。ちなみに、落とされた魏軍の本陣には魏軍総大将の呉鳳明がいましたが、呉鳳明の影武者を用意していたため難を逃れることに成功しています。

そして本陣を脱出した呉鳳明は秦軍の作戦の欠陥部分を狙った策を練ります。この秦軍の作戦の欠陥とは、秦軍が魏軍の本陣を落とすために戦力を一点に集中したことによってできた秦軍の隙、秦の心臓部・謄軍が手薄になっていることを指しています。呉鳳明は欠陥部分である謄軍を突くべく行動を開始しました。

呉鳳明が謄軍を突くべく行動を開始した一方で、霊凰は謄軍と戦っていました。そして霊凰は謄軍に向かって進んできた呉鳳明と合流。霊凰は呉鳳明の口から、魏の本陣が落とされたこと、紫伯と凱孟が秦軍に抜かれたこと、紫伯が死亡して最後を迎えたことなど3つの驚きの事実を聞かされました。しかし霊凰はそれらの事実を知ってもなお冷静でした。そして次に何をすべきかを考えた末、霊凰は呉鳳明の狙いと同じ答えを導き出します。

狙いが一致した霊凰と呉鳳明は、謄軍を率いる謄を討つべく行動を開始しようとしましたが、そこに信が現れたことで予定を大きく狂わされてしまいます。信が現れたのは霊凰と呉鳳明が話し合っている最中でした。突如として矛を振り上げて参戦してきた信。

そして、信の狙いが呉鳳明だと察したため、呉鳳明は霊凰に向かって「凰明様 お逃げをっ」と言い、霊凰を逃がそうとしました。しかし、そのタイミングで信の矛が霊凰の体を斬り裂きます。この一撃によって霊凰は死亡し最後となりました。霊凰が死亡して最後を迎えた大きな原因は弟子だった呉鳳明です。霊凰は呉鳳明に裏切られてしまい、あっけない最後を迎えてしまいます。

霊凰が最後に死亡する原因となった呉鳳明は現在、霊凰に代わって新たな「魏火龍」となっています。では、今後霊凰の部下が彼の仇を討つ時はやってくるのでしょうか？

結論から言うと、霊凰の部下が呉鳳明を討つ可能性は非常に低いと言えるでしょう。やはり、第一将となっている呉鳳明は魏の重要人物であるため、霊凰の部下が呉鳳明に近づくことは困難を極めます。ただ、最後に魏が滅びるという流れになればその混乱に紛れて呉鳳明に近づくことができるため、そのタイミングで霊凰の仇を討つことができます。

『キングダム』の霊凰は武力に乏しい代わりに魏国随一の軍師と言われるほどの高い知力の持ち主でした。しかし、武力に乏しい霊凰だけでは戦場で活躍することができません。その知略を活かす存在が魏国の誇る猛将・乱美迫です。そこで、ここからは霊凰と乱美迫の関係を見ていきましょう。また、霊凰が死亡する原因となった呉鳳明との関係も見ていくためぜひご覧ください。

霊凰と呉鳳明は師弟関係にあります。そのため、霊凰は呉鳳明から「先生」と呼ばれているのですが、霊凰自身は弟子である呉鳳明のことを「才覚は私以上だ」「最強の教え子」と高く評価していました。

呉鳳明は魏軍随一の軍略家である霊凰から教えを受けただけでなく、魏軍屈指の知将と言われる父・呉慶譲りの才能もあります。そのため、呉鳳明は霊凰の言葉に謙遜しながらも、実際は霊凰の言葉通りの評価を自分に下していました。最後は霊凰を裏切って生き残っていますが、その後霊凰の実力にあと1年で並び、次の1年で大きく引き離そうといった考えのもと自己研鑽に励んでいるようです。

霊凰が謄軍を翻弄する際に使った将軍が乱美迫です。乱美迫は狂戦士と呼ばれる魏国屈指の猛将で、霊凰がここぞという時に使う最強の駒でした。ただ、乱美迫が作中で喋る様子が描かれていないため、乱美迫がどのような経緯で霊凰の下についたのか、また霊凰とはどういった関係を築いているのかは分かりません。

著雍の戦いが繰り広げられたシーンは、2022年4月から放送が開始されたアニメ『キングダム』の第4シーズンにて見ることができます。では、見た目が若くしなやかな風貌で爽やかな雰囲気を纏っていながらも、冷酷無慈悲な性格をした霊凰の声を担当した声優は誰なのか？ここからは、アニメ『キングダム』の第4シーズンにて霊凰の声を担当した声優情報をまとめていきます。

• 名前：田丸篤志(たまるあつし)
• 愛称：田丸氏、ぶたまる氏、うじ、たまるんるん
• 出身地：埼玉県
• 生年月日：1986年2月27日(36歳)
• 職業：声優
• 所属事務所：マウスプロモーション

アニメ『キングダム』にて霊凰役を演じたのは、声優事務所「マウスプロモーション」所属の声優・田丸篤志(たまるあつし)さんです。田丸篤志さんは2009年1月10日から2009年12月26日まで放送された『クプ〜!!まめゴマ!』にてアニメデビューを果たした声優で、2009年からアニメ・ゲーム・吹き替えのジャンルを中心に活動しています。

• 2011年～：ジュエルペット シリーズ(白石御影/グラナイト、カメオ、客B、宇宙人B、M-kage 役)
• 2012年～：アイカツ!(瀬名翼 役)
• 2013年～：たまこまーけっと(大路もち蔵 役)
• 2013年～：メガネブ!(鉢嶺拓磨 役)
• 2014年～：魔法科高校の劣等生(吉田幹比古 役)
• 2015年～：俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件(神楽坂公人 役)
• 2015年～：学戦都市アスタリスク(天霧綾斗 役)
• 2015年～：聖剣使いの禁呪詠唱(エイジ 役)
• 2016年～：一人之下 the outcast(張楚嵐 役)
• 2018年～：ガンダムビルドダイバーズ(ナナセ・コウイチ 役)

ここまで『キングダム』に登場する霊凰について、性別や性格、最後の死亡シーン、呉鳳明や乱美迫との関係性、アニメ声優とさまざまな情報をもとに紹介してきました。そこで、最後に『キングダム』の霊凰について寄せられたネット上の感想や評価を見ていきましょう。どうやら、多くの方が霊凰の性別が女性か男性、どちらなのかと気になっているようです。

『キングダム』に登場する霊凰の最後の死亡シーンに関する声があがっています。どうやら、この方は霊凰が最後の死亡シーンにて放った「きさっ」というセリフにさまざまな感情が込められていると捉えているようです。

霊凰が最後にセリフを放った相手は弟子の呉鳳明。果たして、霊凰は呉鳳明に対して何を言いたかったのでしょうか？身代わりにされたことに対する憎しみの感情を込めて「きさっ」と言ったのではないとすれば、一体何なのか？非常に気になるところです。

『キングダム』に登場する霊凰の性別に関する声があがっています。どうやら、この方は声優キャストが発表されたことによって霊凰の性別が女性ではなく男性だったということが判明したものの、逆に無性別感が高まったと考えているようです。また、年齢不詳感も高まったと言われていますが、やはり王騎と同世代であるにも関わらず、どう見ても50代に見えない若々しい見た目が年齢不詳感の高さに繋がっているのでしょう。

『キングダム』に登場する霊凰の最後の死亡シーンに関する声があがっています。こちらでは、霊凰の性別が分からないまま死亡し、最後を迎えたということで残念な気持ちを抱いているようです。感想からは死亡する前に性別だけは知っておきたかったと言っているようにも思えます。

よほど霊凰の性別が男性か女性かのどちらなのかを知りたかったのでしょう。他の感想でも霊凰の性別が女性か男性かで議論されていたり、検索すると「霊凰 性別」とヒットしたりするなど多くの方が霊凰の性別に注目しているのが窺えます。

『キングダム』に登場する霊凰(れいおう)の性別や最後の死亡シーン、呉鳳明との関係をまとめてきましたがいかがでしたか？、ストレートの髪を一つに束ねて後光のような髪飾りを付けているのが特徴的な霊凰について、ネット上では多くの方が性別や最後のシーンに注目しているようです。霊凰は中世的な顔をしており、一見すると女性のように見えます。

さらに、性格も冷静で淡々としているため性別がどちらなのか掴みづらいです。しかし、アニメ『キングダム』にて霊凰の声を担当したのが男性声優であることから、霊凰が男性である可能性は非常に高いと言えるでしょう。最後は弟子である呉鳳明から裏切られて死亡してしまいます。これを機に『キングダム』をご覧になった際はぜひ、霊凰の活躍シーンに注目してみてください。