【崖の上のポニョ】トンネルの意味を考察!ポニョが嫌がった理由やモデルとなった場所は?

『崖の上のポニョ』の物語終盤に登場する薄気味悪いトンネルはご存じでしょうか?ポニョは「ここ、嫌い」と言ってトンネルの存在を嫌悪していましたが、その後なぜトンネルが嫌いなのかその理由が秋からになることはありませんでした。さらに、ネット上ではトンネル前にある白線の「止まれ」に注目されています。そこで、当記事ではトンネルの意味やポニョがトンネルを嫌がった理由、モデルとなった場所を考察していきます。

【崖の上のポニョ】トンネルの意味を考察!ポニョが嫌がった理由やモデルとなった場所は?のイメージ

目次

  1. 崖の上のポニョとは?
  2. 崖の上のポニョのトンネルの意味を考察
  3. 崖の上のポニョのトンネルの白線の意味やモデルとなった場所
  4. 崖の上のポニョのモデルや両親を考察
  5. 崖の上のポニョのトンネルに関する感想や評価
  6. 崖の上のポニョのトンネルまとめ

崖の上のポニョとは?

崖の上のポニョの概要

  • 作品タイトル:崖の上のポニョ
  • 監督:宮崎駿
  • 脚本:宮崎駿
  • 原作:宮崎駿
  • 出演者:奈良柚莉愛、長嶋一茂、天海祐希、柊瑠美、土井洋輝、山口智子、所ジョージ、矢野顕子、左時枝、吉行和子、平岡映美、羽鳥慎一、大橋のぞみ、奈良岡朋子、

『崖の上のポニョ』とは、スタジオジブリにて制作された宮崎駿監督作品です。人間になりたいと願うさかなの子・ポニョと5歳の少年・宗介の物語が描かれています。2001年に公開されたジブリ映画『千と千尋の神隠し』以来7年ぶりに宮崎駿氏が原作・脚本・監督の全てを担当しており、2008年7月19日東宝による配給で公開されました。

崖の上のポニョのあらすじ

ここでは『崖の上のポニョ』のあらすじを簡単にネタバレしていきます。魚の女の子・ポニョはある日、家出をして海岸へやってきたものの、空き瓶に頭が挟まってしまいます。すると、そこに保育園児の宗介がやってきました。ポニョは宗介によって助け出されたのを機に宗介のことを好きになり、一方で宗介もポニョが好きになりました。しかし、ポニョは父フジモトに追いかけられて捕まり、海底に連れ戻されてしまいます。

崖の上のポニョ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

崖の上のポニョのトンネルの意味を考察

『崖の上のポニョ』の物語終盤では薄気味悪いトンネルが登場しています。白線の止まれや地蔵があったり、ポニョが「ここ、嫌い」と言ったりするなどトンネルに何かあるような予感を覚えさせました。

では、ポニョが嫌いと言ったトンネルの意味とは何なのか?ここからはトンネルの意味について、輪廻転生、宗介とポニョにとっての最後の試練、死後の世界への入り口、ポニョがトンネルを嫌いだった理由といった内容をもとに考察していきます。

考察①輪廻転生のための子宮?

1つ目に考えられるトンネルの意味は、輪廻転生のための子宮です。まず、ポニョはトンネルを進めば進むほど人間から半魚人、元のさかなの姿と徐々に変化していきました。つまり、ポニョにとってのトンネルとは、1人の人間として輪廻転生する場所であり、グランマーレの子供ではなくなると考えられます。だからこそ、ポニョは輪廻転生のための子宮へ戻り、新たに誕生する過程に対して恐怖を抱いたのではないでしょうか?

考察②宗介とポニョにとっての最後の試練だった?

2つ目に考えられるトンネルの意味は、宗介とポニョにとっての最後の試練です。ポニョの母グランマンマーレは宗介に向けて「ポニョの正体を知って、それでも好きでいてくれますか」と言い放っていました。この一言が宗介とポニョにとっての最後の試練だという説に繋がっています。ポニョ自身、好きな宗介に正体を知られて嫌われてしまうのではないかと考えるのは不思議ではありません。

ポニョが宗介に嫌われることに対して恐れを抱いたゆえにトンネルを嫌いだと言ったのだとすれば、トンネル内にてポニョの姿がどんどん変化していくことで、ポニョの正体を知られる勇気、正体を知ってもなおポニョを受け入れようとする寛容さを試していたと考えられます。

また、試練に失敗するとポニョが泡になって消滅すると語られているため、もし最後の試練にて宗介が半魚人やさかなになったポニョと一緒にいたくないと思ってしまうと、その時点でポニョが泡になって消滅するということになります。

また、たとえ消滅しなくとも宗介に受け入れられなかったこと自体がポニョにとって何よりの恐怖だったのではないでしょうか?これらのことを踏まえ、宗介やポニョにとっての最後の試練であるという説は非常に可能性が高いと言えるでしょう。

考察③死後の世界への入り口だった?

3つ目に考えられるトンネルの意味は、死後の世界への入り口です。『崖の上のポニョ』の音楽を担当した久石譲さんの公式インタビューでのコメントによって、本作が後半から死後の世界を描いている可能性が浮上しています。つまり、この世とあの世の境目となっている場所がトンネルであり、白線の止まれがある位置は死後の世界への入り口である可能性が高いです。だとすればポニョが嫌いだと言っていたのにも説明がつきます。

また、『崖の上のポニョ』の原作・脚本・監督を担当した宮崎駿氏は、『千と千尋の神隠し』や『となりのトトロ』などのジブリ作品も手掛けているのですが、実はその2作品にはトンネルが登場しています。そして、トンネルを抜けると別世界へと繋がるという設定がありました。『崖の上のポニョ』でもトンネルが存在していることから、トンネルの先は別世界であり、死後の世界である可能性は非常に高いです。

考察④ポニョがトンネルを嫌いだった理由

ここまで可能性が高いトンネルの意味を3つ紹介しました。やはり、トンネルの意味に大きく関係していると考えられるのがポニョがトンネルを嫌いと言った理由です。そこで、ここではポニョがトンネルが嫌いな理由を以下にてまとめていきます。

  • 宗介に嫌われてしまうことに恐怖を感じていたから
  • 生まれ変わることへの恐怖を感じていたから

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崖の上のポニョのトンネルの白線の意味やモデルとなった場所

『崖の上のポニョ』に登場するトンネルは、輪廻転生のための子宮、宗介とポニョにとっての最後の試練、死後の世界への入り口、といった3つの意味が考えられます。そして、それぞれ宗介に嫌われてしまうことや生まれ変わることの2つの要素に恐怖を抱いていたからこそ、ポニョはトンネルを嫌いだと言っていたのでしょう。では、トンネル入り口にある白線の「止まれ」や地蔵、モデルとなった場所はどこなのでしょうか?

考察①白線の「止まれ」や地蔵の意味

まず、1つ目に考察するのは白線の「止まれ」や地蔵の意味です。トンネルの入り口には白線で「止まれ」があるのですが、おそらくこの止まれが意味しているのは「よく考える」ことを指しているのだと考えられます。

さらに、白線の止まれ以外に、「交互通行」「一車線」「譲り合い」などの文字もあるのですが、それぞれ交互通行がトンネル内で何があっても、一車線が狭い道、譲り合いがお互いに受け入れるといった意味が推測できます。

止まれの文字の意味を含むこれらの文字の意味を繋げると、トンネルに入る前によく考えた上で進んだ場合、トンネル内で何があっても、それがたとえ狭い道でも互いに受け入れて進めとなります。そして、お地蔵さんは子供の魂を救済するという意味があります。つまり、トンネル内で何かあっても魂を救済するため、自分たちの力と考えで安心して決断を下すようにと訴えていると考えられます。

考察②トンネルのモデルや舞台

では次に『崖の上のポニョ』に登場するトンネルのモデルや舞台を見ていきます。ずばり、『崖の上のポニョ』のモデルや舞台「広島県福山市鞆の浦」にあるトンネルです。

ただ、『崖の上のポニョ』のモデルや舞台は分かっているものの、トンネルについての明確な情報がないため、どこにあるトンネルなのかは不明です。しかし、『崖の上のポニョ』のモデルや舞台が沿岸沿いとなっていることから、広島県福山市鞆の浦の沿岸沿いにモデルとなったトンネルがあると考えられます。

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崖の上のポニョのモデルや両親を考察

『崖の上のポニョ』に登場するトンネルに対して「ここ、嫌い」といったポニョは謎の多いキャラクターです。やはり、トンネルに関わるポニョの正体を知っておいた方が、トンネルの意味を理解しやすいでしょう。また、ポニョの母親もトンネルに関係しています。そこで、ここからはポニョのモデルや両親について考察していきます。

考察①ポニョのモデル

『崖の上のポニョ』に登場するポニョの名前は「ブリュンヒルデ」です。そしてポニョのモデルとなったのは北欧神話に登場するブリュンヒルデ。ブリュンヒルデはヴァルキューレの長女の名前となっているのですが、そもそも英雄たちの魂を主神オーディンの館「ヴァルハラ」に導く女神がヴァルキューレであることから、ポニョは魂をあの世に導く存在だと考えられます。

考察②ポニョの両親

では、最後にポニョの両親について見ていきましょう。まず、両親の名前はそれぞれ父親がフジモト、母親がグランマンマーレといいます。フジモトは『海底二万海里』で有名な潜水艦ノーチラス号の乗組員として活躍していた元人間です。

劇中ではフジモトの人間を嫌っている様子が印象深いのですが、おそらくフジモトが乗っていた潜水艦ノーチラス号のネモ船長が人間と関わる陸での生活に愛想を尽かして海で生きることを選択しているため、その影響がフジモトに及んでいると考えても不思議ではありません。

次にポニョの母親グランマンマーレは海そのもののような存在です。そのため、たとえフジモトやポニョが離れていて言葉を交わせていなかったとしても、常にグランマンマーレと触れ合っている状態だと考えられます。性格は人間を嫌っているフジモトとは違いとてもおおらかです。また、ポニョが人間に興味を持っていてもそれを応援する姿勢を示していました。

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崖の上のポニョのトンネルに関する感想や評価

ここまで『崖の上のポニョ』に登場するトンネルの意味や白線の「止まれ」の意味、トンネルのモデルとなった場所、そしてポニョのモデルや両親を考察してきました。では、ネット上では『崖の上のポニョ』のトンネルついて、どのような声が寄せられているのでしょうか?ここでは『崖の上のポニョ』のトンネルに関して寄せられたネット上の感想や評価を紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

『崖の上のポニョ』に登場するトンネルの前にある白線の「止まれ」に関する声があがっています。こちらでは『崖の上のポニョ』に登場するトンネルの前に白線の「止まれ」があったということで、SAN値(正気度や精神力)チェック入ると言われています。

この感想からは白線の「止まれ」に対して不気味な印象を抱いているのが窺えます。やはり、白線の「止まれ」とトンネルといった二つの要素はホラー系を想起させるのでしょう。また、他の感想でもトンネル内でポニョが人間の姿から魚に戻る過程がトラウマレベルで怖かったため、トンネルの前に「止まれ」と書かれていたのを無視した結果が恐怖に結び付いたと考えられていいるようです。

『崖の上のポニョ』に登場するトンネルに関する声があがっています。どうやら、この方は対向車線が無く一方通行でありながらも止まれの表示があることに意味深さを感じているようです。

「止まれ」や「一時停止」といった表示から、先に進んではならないと警告されていると感じる方は多いのではないでしょうか?さらに、一方通行の表示は二度と元の場所に戻ってこれなくなることを指していると考えられます。そう考えるとかなり不気味で、ポニョが嫌いだと思うのも無理はありません。

『崖の上のポニョ』に登場するトンネルの意味に関する声があがっています。どうやら、この方はトンネルの意味をポニョと宗介にとっての最後の試練だと捉えているようです。

さらに、最後の試練を与えた人物をポニョの母親であり、母親が張った結界をポニョが感じ取ったからこそポニョがトンネルを嫌いだと言ったのだと考えられています。確かにポニョの母親が宗介に向かってポニョの正体を知って上で好きかどうかを問いかけているため、母親がトンネルに結界を張ったと考えても不思議ではありません。

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崖の上のポニョのトンネルまとめ

『崖の上のポニョ』に登場するトンネルの意味について、白線の止まれやポニョが嫌がった理由、モデルとなった場所などの情報を交えて考察してきましたがいかがでしたか?トンネルの意味は全部で3つ、1つ目が輪廻転生のための子宮、2つ目が宗介とポニョにとっての最後の試練、3つ目が死後の世界への入り口などです。そしてこれらのトンネルの意味のほとんどがポニョの正体に関わるものでした。

だからこそ、ポニョは宗介に嫌われてしまうこと生まれ変わることなどに対して恐怖心を抱いていたのではないでしょうか?ネット上はどうやらトンネルの前にある白線の「止まれ」に不気味さや意味深さを感じている方が多いようです。これを機に『崖の上のポニョ』をご覧になった際はぜひ、終盤に登場するトンネルの様子に注目してみてください。

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