耳をすませばがエモい理由は?あらすじやファンの感想・評価の口コミから考察

雫と聖司の恋愛模様を描いたジブリ映画『耳をすませば』は、視聴者の感情を大きく揺さぶるため、ジブリファンから「エモい」という声が多くあがっていました。では、『耳をすませば』がエモい理由は一体何なのか?その疑問に答えるべく、当記事では『耳をすませば』がエモい理由を考察していきます。また、『耳をすませば』のあらすじをネタバレしつつ、ネット上に寄せられた感想や評価を紹介するので併せてご覧ください。

耳をすませばがエモい理由は?あらすじやファンの感想・評価の口コミから考察のイメージ

目次

  1. 耳をすませばとは?
  2. 耳をすませばがエモい理由
  3. 耳をすませばのあらすじネタバレ
  4. 耳をすませばのその後を考察
  5. 耳をすませばが実写化!公開はいつ?
  6. 耳をすませばに関する感想や評価
  7. 耳をすませばがエモい理由まとめ

耳をすませばとは?

ネット上ではストーリーにエモいが詰まっているということで、ジブリ映画『耳をすませば』が高く評価されています。『耳をすませば』では雫と聖司の恋愛模様をメインに描かれているのですが、果たしてジブリファンはストーリーのどういった部分にエモいと感じているのでしょうか?そこで、ここからは『耳をすませば』のエモい理由を考察していきます。それではまず『耳をすませば』の作品情報からご覧ください。

耳をすませばのジブリ映画の概要

  • 映画タイトル:耳をすませば
  • 監督:近藤喜文
  • 脚本:宮崎駿
  • 原作:柊あおい『耳をすませば』
  • 出演者:本名陽子、立花隆、小林桂樹、室井滋、露口茂、高橋一生

『耳をすませば』とは、柊あおいによる同名タイトルの漫画を原作としたアニメーション映画です。本作はスタジオジブリが制作した作品で、監督は近藤喜文、脚本は宮崎駿が担当しています。映画公開日は1995年(平成7年)7月15日。劇中では聖司と雫が織り成すピュアなラブストーリーが印象的で、中・高生に戻ってみたいと思わせるジブリ映画となっています。

耳をすませばの原作

  • 漫画タイトル:耳をすませば
  • 作者:柊あおい
  • 掲載誌:りぼん
  • レーベル:りぼんマスコットコミックス
  • 発表号:1989年8月号-1989年11月号
  • 巻数:全1巻
  • 主題歌:本名陽子/「カントリー・ロード」、オリビア・ニュートン=ジョン/「Take Me Home,Country Roads」

1995年に公開されたジブリ映画の原作漫画『耳をすませば』は、りぼんマスコットコミックスにて1989年8月号から1989年11月号で連載されています。続編に『耳をすませば〜幸せな時間〜』があり、同じくりぼんマスコットコミックスにて1996年2月に1巻が刊行されました。

映画『耳をすませば』公式サイト|10.14 ROADSHOW

耳をすませばがエモい理由

ジブリ映画『耳をすませば』は近藤監督が公言するように、大人の縮図のような思春期の年頃の子供を鼓舞するため、ある種の理想化された男女の青春時代が描かれています。そのため、本作の視聴者は感情を大きく揺さぶられ、いわゆる「エモい」と評価していました。では、ここから『耳をすませば』がエモい理由を見ていきましょう。

エモい理由①聖司の雫へのアピール作戦

1つ目に紹介するジブリ映画『耳をすませば』のエモい理由は、聖司の雫へのアピール作戦です。物語序盤では雫が図書館から借りた貸出カードに書かれている「天沢聖司」という名前を頻繁に見かけるようになったことで、次第に聖司という人物がどんな人なのか気になるようになっています。実は雫が頻繁に聖司の名前を見かけていたのは偶然ではなく、聖司が雫に自分の存在をアピールするための作戦でした。

気になる女子にさり気なくアピールするという行為は非常に遠回りな方法ですが、それでも好意を持って地道な努力を続けることは実にロマンチックと言えるでしょう。また、聖司は忘れた本を雫に返すことで初めて話す機会を得ているのですが、地道な努力を続けてようやく得た瞬間に喜ぶことなく、逆にコンクリートロードにダメ出しすることで雫の怒りを誘い、その結果強烈に自分を印象付けることに成功しています。

その後落ち込む雫に地球屋を開けて案内してあげたり、雫をからかったりとさまざまな一面を見せ、当初のギャップを大いに活用し雫の感情を翻弄していました。そしてとどめにカントリーロードのセッションにて一気に距離を縮めるというタイミングの計り方は見事としか言いようがありません。

エモい理由②夕子と杉村と雫の三角関係

2つ目に紹介するジブリ映画『耳をすませば』のエモい理由は、夕子と杉村と雫の三角関係です。本作の見どころは聖司と雫の恋愛模様だけでなく、夕子と杉村と雫の三角関係も物語をさらに盛り上げる要素の一つとなっています。まず、杉村は雫に好意を寄せている一方で雫は杉村のことを純粋な友人としか思っていません。

そして、そんな杉村に好意を寄せているのが夕子でした。最終的に杉村は雫に告白するも振られてしまい、その後雫と聖司の関係性を見守るようになります。杉村の立場を思うと何とも切なくなってしまいますが、エンドロールでは杉村と夕子が一緒に下校している姿が描かれているため、おそらく夕子が杉村にアプローチをかけたことを機に二人の関係が進展したのでしょう。

エモい理由③自己肯定感

3つ目に紹介するジブリ映画『耳をすませば』のエモい理由は、自己肯定感が低くなる様子です。夕子と杉村と雫の三角関係は、杉村が雫に告白したことを機に大きく変化していきます。

雫は杉村から告白されたことで、「バカ!にぶいのは自分じゃないか」と言いながら心が沈んでいきました。その後、次々とネガティブな思考に囚われて落ち込んでいく様子の雫。『耳をすませば』は雫が見せたような思春期特有の心の揺れがしっかりと表現されていました。

エモい理由④カントリーロードのシーン

4つ目に紹介するジブリ映画『耳をすませば』のエモい理由は、雫の落ち込んだ気持ちを上向きにさせたカントリーロードのシーンです。劇中では聖司がバイオリンでカントリーロードを演奏し、それに合わせて雫が歌うといったシーンがあります。その後、聖司の祖父・西司朗やその友人が演奏に加わったことでより楽しい時間を過ごし、雫の落ち込んだ気持ちを上向きにするきっかけを作りました。

その時に聖司の祖父の友人が「聖司くんにこんなかわいい友達がいたとはねえ」と語っているのですが、雫はこの時に初めて聖司の名前を知っています。さらに、カントリーロードの演奏によって互いに心が通じ合ったタイミングで、雫がカントリーロードを演奏中の聖司こそが本の貸出カードに書かれていた「天沢聖司」であることに気付くといった展開もエモいです。

エモい理由⑤夢に向かってひたむきな聖司と雫

5つ目に紹介するジブリ映画『耳をすませば』のエモい理由は、夢に向かってひたむきな聖司と雫です。中学3年生の聖司と雫は進路について決定しなければならない立場にありました。

自分の目指すものが明確に決まっている聖司は親の反対を押し切るほどの熱意と行動力を見せていますが、一方で漠然と高校進学を考えていた雫は目指すものがなくやる気も感じられませんでした。しかし、雫は聖司の目指すものに向かってひたむきに努力する姿に感化されたことで、真剣に自分の将来と向き合うようになっています。

エモい理由⑥帰国した聖司が雫に見せたかったもの

6つ目に紹介するジブリ映画『耳をすませば』のエモい理由は、帰国した聖司が雫に見せたかったものです。聖司は夢を叶えるべく両親を説得してイタリアに渡ることとなりました。それから時を経て、イタリアから帰国した聖司は雫と再会します。その後、聖司は雫に見せたいものがあると言い、自分が大切にしている景色を共有しました。大事なものを共有したいと感じる気持ちはやはりエモいです。

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耳をすませばのあらすじネタバレ

ここからは『耳をすませば』のあらすじをネタバレありで紹介していきます。あらすじをご覧になる際は、前述の聖司の雫へのアピール作戦、夕子と杉村と雫の三角関係、自己肯定感、カントリーロードのシーン、夢に向かってひたむきな聖司と雫、帰国した聖司が雫に見せたかったもの、といった6つのエモい理由を参考にしてみてください。

あらすじネタバレ①少年との出会い

中学3年生の月島雫は高校受験を控えている身であるにも関わらず、20冊読破を目標にするほどの読書家でした。そんな雫はある日、図書館司書として働く父の勤め先・図書館にて、本の貸出カードにいつも「天沢聖司」という名前が書かれているのに気付きます。雫は自分より先に本を借りているその人物に、どこか憧れの気持ちを抱くようになりました。

その後、学校に本を置き忘れてしまった雫は、学校に戻った際に自分の本を読んでいる少年を見かけます。少年は雫に本を返すのですが、その際に友人の夕子から訳詞を頼まれたのをきっかけに作った楽曲『カントリーロード』の替え歌『コンクリートロード』を冷やかされてしまいました。

翌日、父に弁当を届けるべく図書館に向かっていた雫は、電車内にいた一匹の猫が気になったため、猫のあとをつけていくことにします。そしていつの間にか雑貨店「地球屋」に辿り着いた雫。その後、正午になるまで地球屋の店内を見て回った雫は急いで図書館へ戻ろうとしましたが、驚くことに先日の少年が雫の忘れた弁当を届けに来てくれました。

あらすじネタバレ②例の少年の正体

2学期になったある日のこと、「カントリーロード」の訳詞を手直ししていた雫に、夕子が恋の悩みを打ち明けてきました。夕子に渡してきた男子のラブレターの返事を杉村が聞いてきたとのこと。しかし、夕子が恋している人物こそが杉村でした。

ラブレターの返事を聞きにくるということは、杉村が夕子のことをただの友人として見ていることを意味しているため、夕子はそのショックのあまり怒って追い返してしまったようです。そこで、雫は杉村に夕子の気持ちを伝えることにします。ところが、夕子の気持ちを知った杉村は困惑し、自分が好きなのは雫だと告白。しかし、雫は杉村のことを友達として思っていませんでした。

そこで、雫は動揺しつつも断るのですが、その後「バカ!にぶいのは自分じゃないか」と言いつつ自分に嫌気が差してしまいます。そして意気消沈した気分をどうにかしようと地球屋を訪れた雫。しかし地球屋は開いていなかったため、店の前に佇んでいると例の少年がやってきました。

少年は地球屋が祖父の経営する店であることを話し、店を開けて雫を案内してくれます。その後、案内中に少年がバイオリン職人を目指していることを話したため、少年がカントリーロードをバイオリンで演奏し、それに合わせて雫が歌うといった流れになりました。こうして少年と雫の距離は一気に縮まり、さらに雫は少年こそが本の貸出カードの男「天沢聖司」であることに気付きます。

あらすじネタバレ③聖司に惹かれていく雫

本の貸出カードの男がバイオリン職人になるという夢を追いかける聖司だということに気付いた雫は、第一印象こそ最悪だったものの、以前から気になっていたことも相まって段々と司に惹かれていくようになります。

あらすじネタバレ④雫の小説

バイオリン職人になるべくイタリアに留学することを決意した聖司は、両親を説得した際に提示された「結果が出なければ留学ができない」という条件のもと、留学のための第一歩としてクレモーナにある工房へ2カ月間修行に出ることに。一方、雫は漠然と高校進路を考えていたため、夢を叶えるために力強く行動する聖司が眩しく、何も行動していない自分にコンプレックスを抱くようになりました。

自分がなりたいものは何か、そして何ができるのかと考えた雫は、聖司がイタリアから帰国してくるまでに小説を一冊書き上げることを決意。しかし、雫は高校受験前の追い込み期間に決意したため、小説執筆に没頭したことで成績を著しく落としてしまいます。家族はそんな雫に将来はどうするのかと怒りを露わにしますが、期限が来たら受験生に戻るという条件と引き換えに小説執筆に取り組みました。

そして遂に雫は小説を完成させます。その後完成した小説を地球屋の主人に読んでもらった雫。その時、主人に労をねぎらってもらったことで、さまざまな思いが溢れて出てきて泣き出してしまいます。さらに、小説執筆時に小説を書いていくには勉強する必要があると痛感した雫は、高校へと進学するべく改めて受験勉強に励むのでした。

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耳をすませばのその後を考察

ここまで『耳をすませば』のあらすじをネタバレありで紹介してきましたが、果たして雫たちはその後どうなったのでしょうか?映画版のあらすじではその後の様子が描かれていませんが、原作漫画・小説のあらすじではその後の様子が描かれています。そこで、ここからは『耳をすませば』の原作漫画・小説のあらすじをもとに、雫と聖司のその後の様子を見ていきましょう。

その後①雫は小説家になった?

映画『耳をすませば』のあらすじでは、小説を執筆していく上で勉強に励む必要があると判断した雫は高校受験を受けることにしていました。では、雫はその後小説家になったのか?結論から言うと、雫は無事小説家になったようです。小説家になった雫は、ジブリ映画『猫の恩返し』を書きあげたという設定になっています。そして、雫の最初の小説『バロン 猫の男爵』が『猫の恩返し』のベースになっているようです。

その後②聖司はヴァイオリン職人になった?

次にバイオリン職人になる夢を追いかけていた聖司ですが、原作漫画・小説『耳をすませば』の聖司は画家になることを夢見ていたため、バイオリン職人になっていません。バイオリン職人になるという夢はジブリ映画のオリジナル設定でした。

その後③雫と聖司は結婚した?

最後に一番気になるのが、雫と聖司は結婚したのかという疑問点です。ジブリ映画『耳をすませば』のあらすじ終盤では、聖司が雫に向かって「雫、好きだ!」と抱き着いてエンドロールとなりました。やはり、これだけ情熱的な告白シーンが描かれていることから結婚に至って欲しいところですが、残念ながら原作漫画・小説のあらすじでは二人が結婚している様子が描かれていません。

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耳をすませばが実写化!公開はいつ?

先にジブリ映画『耳をすませば』のあらすじをネタバレありで紹介し、原作漫画・小説『耳をすませば』からその後を考察してきましたが、実は今後『耳をすませば』の実写映画が公開される予定です。では、実写映画『耳をすませば』の公開日はいつなのか、また実写キャストは誰が起用されたのか?ここからはこの2つの疑問に迫ります。

耳をすませばの実写の公開はいつ?

1995年に公開されたジブリ映画『耳をすませば』は、2022年10月14日に実写化されることが決まっています。監督・脚本は人気アニメの実写映画『約束のネバーランド』で監督を務めた平川雄一朗氏です。劇中では聖司と雫の10年後を描いたオリジナルストーリーが展開されています。

耳をすませばの実写キャスト

『耳をすませば』の実写キャストは、清野菜名さん、松坂桃李さん、安原琉那さん、中川翼さんの4人です。特に24歳になった主人公・月島雫を演じた清野菜名さんと、同じく24歳になった天沢聖司を演じた松坂桃李さんは要チェック。

耳をすませばに関する感想や評価

ここまでジブリ映画『耳をすませば』がエモい理由やあらすじネタバレ、その後を考察してきました。では、ネット上にはジブリ映画『耳をすませば』について、どのような感想や評価が寄せられているのでしょうか?ここからは、ジブリ映画『耳をすませば』についてネット上に寄せられた感想や評価を紹介するのでぜひご覧ください。

感想や評価:あちこちにエモいが詰まってて面白い

ジブリ映画『耳をすませば』の魅力に関する感想や評価があがっています。どうやら、この方はジブリ映画『耳を澄ませば』について、「あちこちにエモいが詰まっている」ということで高く評価しているようです。本作の魅力はやはり、この方が言うようにあちこちにエモいが詰まっている点にあるため、映画を一度見たことがある方でもエモい部分に注目してみるとことでより楽しめるかもしれません。

感想や評価:文庫で見るとさらにエモい

『耳をすませば』の文庫本に関する感想や評価があがっています。こちらでは、『耳をすませば』を文庫本で見るとさらにエモいと言われているのですが、感想で「さらに」と言われていることからジブリ映画『耳をすませば』でもエモいと感じているのが窺えます。なぜ『耳をすませば』を文庫本で見るとさらにエモいと感じるのか?ジブリ映画『耳をすませば』をご覧になった方は、これを機に文庫本も読んでみると良いかもしれません。

感想や評価:雰囲気が最高にエモい

ジブリ映画『耳をすませば』の雰囲気に関する感想や評価があがっています。どうやら、雫と聖司の二人が写った画像と共に「雰囲気が好き」と評価されていることから、この方は雫と聖司の雰囲気に魅力を感じているようです。さらに、「最高にエモい」と言う感想もあがっているのですが、やはり静かな環境で語り合ったり、静かに寄り添ったりする二人の関係性がエモい雰囲気に繋がっているのかもしれません。

感想や評価:私的ジブリの二大エモい青春映画の一つ

ジブリ映画『耳をすませば』と『コクリコ坂から』に関する感想や評価があがっています。こちらでは、ジブリの「二大エモい青春映画」ということで、『耳をすませば』と『コクリコ坂』、二つの作品名が取り上げられています。

エモいが詰まった作品ということで『耳をすませば』が高く評価されているので、『耳をすませば』と一緒に取り上げられた『コクリコ坂』もエモいが詰まっていることが分かります。『耳をすませば』のエモい部分に魅力を感じた方は『コクリコ坂』もチェックしてみると良いかもしれません。

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耳をすませばがエモい理由まとめ

  • 聖司の雫へのアピール作戦
  • 夕子と杉村と雫の三角関係
  • 自己肯定感
  • カントリーロードのシーン
  • 夢に向かってひたむきな聖司と雫
  • 帰国した聖司が雫に見せたかったもの

ジブリ映画『耳をすませば』がエモい理由をあらすじやファンの感想・評価の口コミから考察してきましたがいかがでしたか?ジブリ映画『耳をすませば』のエモい理由は上記の通りです。ネット上に寄せられた感想や評価では、「エモいが詰まっている」ということで『耳をすませば』が高く評価されているので、本作をご覧になった方やそうでない方もエモい理由に注目しつつ視聴することでより作品を楽しめるかもしれません。

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