風立ちぬがつまらない・面白くないと言われる理由は?面白いという評価も調査

こちらの記事ではアニメ映画『風立ちぬ』の「つまらない」「面白くない」「ひどい」といった感想や評価をご紹介しています。アニメ映画『風立ちぬ』が「つまらない」と言われている理由を知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。また「面白い」という意見やアニメ映画『風立ちぬ』の作品の中で使われた効果音についての裏話もご紹介しているので、そちらも合わせてチェックしてみてください。

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目次

  1. 風立ちぬとは?
  2. 風立ちぬはひどい?つまらない・面白くないと言われる理由を考察
  3. 風立ちぬが面白いと言われる理由
  4. 風立ちぬの効果音が人の声で気持ち悪い?
  5. 風立ちぬに関する感想や評価
  6. 風立ちぬがつまらないと言われる理由まとめ

風立ちぬとは?

風立ちぬの概要

  • 監督・脚本・原作:宮崎駿
  • 制作:鈴木敏夫
  • 制作会社:スタジオジブリ
  • 製作会社:日本テレビ、電通、博報堂DYMP、ディズニー、ディーライツ、東宝、KDDI
  • 配給:東宝
  • 主題歌:荒井由実「ひこうき雲」
  • 公開日:2013年7月20日
  • 上映時間:126分

アニメ映画『風立ちぬ』は2013年に公開されたスタジオジブリのアニメ映画作品。監督はスタジオジブリの監督として有名な宮崎駿監督で、宮崎駿監督が模型雑誌・モデルグラフィックスに掲載していた漫画『風立ちぬ』をアニメ化した作品となっています。アニメ映画『風立ちぬ』の物語にはモデルがあり、実在した航空技術者・堀越二郎と、作家・堀辰雄の自伝的小説を元に作られています。

ジブリ映画作品には各作品ごとにキャッチコピーがつけられていますが、アニメ映画『風立ちぬ』には"生きねば。"というキャッチコピーがつけられました。宮崎駿監督はこの作品の公開後、長編アニメの製作から退く意向を示しました。またアニメ映画『風立ちぬ』を見た視聴者からは「面白い」という感想や評価がつく一方、「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言った低評価・感想も見られています。

風立ちぬのあらすじ

飛行機を愛する少年・堀越二郎は、ある日夢でイタリアの飛行機設計技師・カプローニ伯爵に出会います。その出来事がきっかけとなり、自らも飛行機の設計技師になることを目指すことにした二郎。時が経ち、青年になった二郎は飛行機の設計学を学ぶため東京帝国大学に進学しますが、汽車での移動中に運悪くも関東大震災に見舞われてしまいます。その避難の最中、汽車の中で言葉を交わした少女と、彼女の女中に再会します。

風立ちぬ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

風立ちぬはひどい?つまらない・面白くないと言われる理由を考察

ひどいと言われる理由①現実的なストーリー

一時期は宮崎駿監督の引退作ともされたアニメ映画『風立ちぬ』。幾多の名作を手掛けてきた宮崎駿監督作品のひとつですが、映画を見た鑑賞者からは「面白くない」「つまらない」「ひどい」といった低評価もされているようです。こちらではそんなアニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている理由を一部ご紹介します。

アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている感想・評価1つ目は「ストーリー」についてです。これまで宮崎駿監督が手掛けてきたアニメは『風の谷のナウシカ』や『千と千尋の神隠し』といったファンタジー作品が多い傾向にあります。そのため、鑑賞者はそういったファンタジー要素が含まれている作品だと思い映画館に足を運んだ人もいたことでしょう。

しかし、アニメ映画『風立ちぬ』は魔法や不思議な生き物などは登場せず、ハプニングが起こっても大地震や人間関係といった現実であり得るような出来事ばかりです。そのため宮崎駿監督のヒット作品のような物語を期待して映画を観た人は物足りなさを感じ、「面白くない」「つまらない」「ひどい」といった感想を持った人も少ないようです。

ひどいと言われる理由②派手な戦闘シーンがない

アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている感想・評価2つ目は「派手な戦闘シーンがない」という意見。アニメ映画『風立ちぬ』は上記の項目でもご紹介したように、ファンタジー要素が殆ど含まれていない作品です。主人公が飛行機の設計技師という設定のため、物語中には戦闘機が登場しますが、『紅の豚』や『風の谷のナウシカ』のような手に汗握る敵との戦闘はありません。

宮崎駿監督は登場人物の描写だけではなく、そういった戦闘シーンも丁寧に描くことでも有名なので、派手な戦いやアクションを期待した人には退屈なストーリーに感じたようです。一部のファンの間では宮崎駿監督は軍事マニアとしても知られていただけに、アニメ『風立ちぬ』で戦闘シーンが無かったことに対してがっかりしたという感想を持った人もいたことでしょう。

ひどいと言われる理由③子供が理解しづらい

アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている感想・評価3つ目は「子供が理解しづらいストーリー」という点です。宮崎駿監督はこれまでに『となりのトトロ』や『崖の上のポニョ』など、子供が楽しめる作品を数多く作成されています。本人も「アニメーション映画は子どものために作るべき」という新年を掲げていますが、アニメ映画『風立ちぬ』は大人向けの恋愛ストーリーとなっています。

ではなぜ宮崎駿監督がこの作品を映画化したのかというと、スタジオジブリで代表取締役プロデューサーを務めている鈴木敏夫氏に映画化の話しを持ちかけられたからだそうです。アニメ映画『風立ちぬ』の元となった同名の原作漫画は、漫画家としても活動している宮崎駿監督が模型雑誌・モデルグラフィックスで連載していた作品で、趣味の一環として描いていた作品。

そのため子供を対象として創られてはおらず、始めは映画化の話しを断ったそうです。しかし、鈴木敏夫氏も『風立ちぬ』の映画化に対して諦めを見せなかったため、結果的に宮崎駿監督が折れてアニメ映画として制作が開始されました。そういった経緯からアニメ映画『風立ちぬ』は普段の宮崎駿監督作品と雰囲気が違い、「面白くない」「つまらない」「ひどい」といった批判的な感想・評価を受けることも少なくないようです。

ひどいと言われる理由④監督の矛盾

アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている感想・評価4つ目は「宮崎駿監督の矛盾」です。アニメ作品には制作者側の伝えたいことや思いが詰まっている作品が多くあります。宮崎駿監督のアニメ作品は特にその傾向が強く、「作品に余計なものは詰め込まない」といった発言もされているほど。

そんな宮崎駿監督は平和に対しての思いが強く、反戦デモに参加したり「戦争が大嫌い」と言っていたりと、戦争に対して否定的な思いを露わにしています。しかし、アニメ映画『風立ちぬ』ではそんな戦争に加担する戦闘機を造る人物が主人公だったり、戦闘機に対して美しさを見いだしている様子が描かれています。

宮崎駿監督は戦争には断固反対する姿勢を見せていますが、その一方で戦闘機が好きだったり、戦争を描く作品は好んでいるといった嗜好もあります。鑑賞者の中には、「戦争は嫌いだけれど戦争を生み出すものに対しては好意的」という、そんな宮崎駿監督の姿勢に違和感を覚える人もおり、そんな背景からアニメ映画『風立ちぬ』に否定的な意見を持つ人もいるようです。

ひどいと言われる理由⑤抽象的な表現が多い

アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている感想・評価5つ目は「抽象的な表現が多い」という意見です。アニメ映画『風立ちぬ』に限られたことではありませんが、宮崎駿監督は「好き」や「嫌い」、喜怒哀楽といった登場人物の感情を直接的な表現で描くことを嫌っており、登場人物の行動や些細なセリフの裏に忍ばせる作風をとっています。

例えば主人公の二郎とヒロイン・菜穂子が両思いであることを紙飛行機のやりとりとして描写したり、二郎が元々好きだったのは菜穂子の女中・お絹であることを学校から出て行くお絹の後ろ姿で描いたり。そういった抽象的・間接的な表現が多いことから、物語をハッキリと理解したい人からは「面白くない」「つまらない」「ひどい」といった感想・評価をされることも多くなっています。

ひどいと言われる理由⑥魔法がない

アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている感想・評価6つ目は「魔法などのファンタジー要素が登場しない」というもの。アニメ映画『風立ちぬ』の監督・宮崎駿監督の作品は子供も楽しめるファンタジー要素が面白い見どころの1つとされています。

そのため、魔法や不思議な現象がほとんど登場しない現実に沿った大人向けのストーリーのアニメ映画『風立ちぬ』は、従来の宮崎駿監督作品ファンからは「面白くない」「つまらない」「ひどい」と評価されることが多くなっています。

ひどいと言われる理由⑦声優が棒読み

アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われている感想・評価7つ目は「声優が棒読みでひどい」という感想。宮崎駿監督のアニメ映画では、これまでも専業の声優ではなくドラマなどで活躍している俳優を起用しています。同じ演技と言えど、声を専門とする演技と実写での演技には違いがあり、アニメファンからは批判が出ていました。

そんな中、アニメ映画『風立ちぬ』では、主役の二郎役に『新世紀エヴァンゲリオン』などのアニメ作品で有名な庵野秀明監督をキャスティングされました。俳優であれば声と体での表現という違いはありつつも、演技をする職業という共通点がありますが、庵野秀明監督は演技に関しては殆ど素人同然とも言えるでしょう。

この庵野秀明監督が主人公の声を務めるという決定がニュースになった際には様々な所から「大丈夫?」「なぜ?」という不安の声があがりました。実際に映画が公開された際にも「棒読みだった」「ひどかった」という酷評が多く見うけられています。そういった点も、アニメ映画『風立ちぬ』が「面白くない」「つまらない」「ひどい」と言われる理由となっているようです。

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風立ちぬが面白いと言われる理由

面白いと言われる理由①戦争もの

アニメ映画『風立ちぬ』はつまらないという感想が出ている一方、「面白い」「良かった」という感想や評価もあがっています。こちらではそんなアニメ映画『風立ちぬ』が「面白い」と言われている理由をご紹介していきます。

アニメ映画『風立ちぬ』が面白いと言われている理由1つ目は「戦争もの」という部分です。映画の原作となった漫画『風立ちぬ』は宮崎駿監督が自ら手掛け、映画化を考えずに描いた作品。そのため、子供をターゲットにした普段の宮崎駿作品では描けない部分が詰まっています。

『風立ちぬ』の背景になっている"戦争"もその中の1つ。宮崎駿監督は一部のファンの間では軍事マニアとして知られており、戦争に対する想いや戦闘機に対する観察力はひとしお。過去にいくつもの名作を生み出してきた宮崎駿監督の忖度ない作品には、普段描けない別の魅力が詰まっています。

面白いと言われる理由②二郎と菜穂子の恋愛模様

アニメ映画『風立ちぬ』が面白いと言われている理由2つ目は「二郎と菜穂子の恋愛模様」です。『風立ちぬはひどい?つまらない・面白くないと言われる理由を考察』の項目でもご紹介したように、アニメ映画『風立ちぬ』は直接的な感情表現を避け、鑑賞者に想像する余地を与えた作風となっています。

直接的に「好き」と伝えるのではなく、各シーンの1つ1つに二郎と菜穂子の心に秘めた想いが比喩として隠されており、そんな奥ゆかしい恋愛が素敵だと評価されています。また時代背景が大正時代ということもあり、古き良き時代の純愛な恋模様や雰囲気が良いという感想もあがっています。

面白いと言われる理由③ゾルゲをモデルとしたキャラがいる?

アニメ映画『風立ちぬ』が面白いと言われている理由3つ目は「リヒャルト・ゾルゲをモデルにしたキャラの登場」です。"リヒャルト・ゾルゲ"というのは実在したソ連のスパイで、アニメ映画『風立ちぬ』では二郎が軽井沢で出会います。ゾルゲをモデルにしたキャラはカストルプという名前で登場し、陽気な物腰で先鋭的な会話を二郎と交わしたり、二郎と菜穂子が交際する際に立会人として同席しました。


アニメ映画『風立ちぬ』は戦争時代という背景から、他国のスパイは縛り首ものの立場にあります。そんな危険人物が登場したり、実在の人物を連想させるキャラクターが登場したことでアニメと現実の距離を近く感じさせる演出もアニメ映画『風立ちぬ』が面白いと言われている魅力の1つでしょう。
 

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風立ちぬの効果音が人の声で気持ち悪い?

風立ちぬの効果音は人の声?

アニメ映画『風立ちぬ』がイマイチだったという評価の1つに「効果音が気持ち悪い」という意見があります。その理由は"人の声で作られているから"。地震の際の地響きや飛行機のプロペラ音など、アニメ映画『風立ちぬ』で使用されている多くの効果音は笠松広司さんという方の声を元にして作成されました。

鑑賞者の中には「効果音が人の声に聞こえる」と不気味さを感じている人もいたようで、その音が実際に人間の肉声だったと分かった際に「気持ち悪い」と感じた反面、不気味さを表現するために人間心理をついた巧妙なテクニックだという点で感心されています。

風立ちぬの効果音を担当した笠松広司

アニメ映画『風立ちぬ』で効果音の元となる声を担当したのは音響クリエイターとして様々な作品を手掛けた笠松広司さん。過去には『借りぐらしのアリエッティ』や『崖の上のポニョ』などのジブリ作品の音響効果として参加している他、『メアリと魔女の花』や『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などの作品も手掛けられています。

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風立ちぬに関する感想や評価

こちらの方はアニメ映画『風立ちぬ』のワンシーンについて感想を述べられています。ジブリ作品では食事をするシーンや登場人物が仕事をするシーンも丁寧に描かれていますが、こちらの方は登場人物が飛行機の設計図を描いているシーンが良かったと評価されています。

また。こちらでは飛行機の模型を見てアニメ映画『風立ちぬ』が見たくなったというツイートを投稿されています。アニメ映画『風立ちぬ』の監督を務めた宮崎駿監督は軍事マニアということでも知られており、物語の中で描かれている戦闘機も丁寧に描写されています。

こちらの方は「風立ちぬは元々漫画だった」という発見をされました。宮崎駿監督の手掛けるアニメ映画は映画用に脚本を作成することも多いですが、アニメ映画『風立ちぬ』は模型雑誌・モデルグラフィックスで宮崎駿監督が趣味で描いていた作品が原作。そのため普段の作風とは違っており、賛否両論の評価を得ているようです。

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風立ちぬがつまらないと言われる理由まとめ

以上、アニメ映画『風立ちぬ』についての低評価の感想や、その理由についてご紹介してきました。風立ちぬは宮崎駿監督が趣味で描いていた漫画が原作となっており、普段描いている「子供も楽しめる作品」ではないためつまらないといった評価をされることも多いようです。原作漫画はAmazonなどの通販サイトで購入できるため、原作が気になった人はチェックしてみてはいかがでしょうか?

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