【ルパン三世 ワルサーP38】 エレンはかわいいヒロイン！タランチュラとの関係や最期は？

アニメ・ルパン三世のテレビスペシャルシリーズ第9作となる「ルパン三世 ワルサーP38」。この記事ではヒロインのかわいい少女エレンを特集していきますが、まずはルパン三世 ワルサーP38の作品情報からお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

「ルパン三世 ワルサーP38」はモンキー・パンチによるテレビアニメ「ルパン三世」の第9作目となるスペシャルシリーズです。ルパン三世誕生30周年の節目となる1997年に、日本テレビ系列の映画番組「金曜ロードショー」にて放送されました。視聴率は21.8%を記録し、24年後の2021年10月にも再放送されるなどルパン三世テレビスペシャルの中でも人気の作品となっています。

アニメ「ルパン三世シリーズ」の中では珍しく暴力シーンや流血シーンが多く、凄惨でダークな表現手法が使われています。物語の結末では主要人物の多くが死亡するなどバッドエンドの色彩が濃いとも言われています。

ルパン三世の名前を騙る副大統領暗殺の予告状が届き、警察では大騒ぎになります。情報を入手したルパン三世は真相を探るため副大統領の誕生パーティーに潜入。まもなく覆面をした武装集団が現れ予告通り副大統領を暗殺、警備をしていた銭形警部も凶弾に倒れてしまいます。犯行直前、ルパン三世は窓から突き出された手を目撃します。その手にはかつてルパン三世が愛用していた拳銃ワルサーP38が握られていました。

ここからは本記事のメインテーマであるエレンの話題に移っていきます。最初はかわいいエレンのプロフィールからです。

エレンは本作「ルパン三世 ワルサーP38」のゲストヒロインです。後ろで束ねた緑色の長髪と柔らかな物腰が特徴のうら若き女性です。清楚な外見とは裏腹に世界最大の暗殺組織タランチュラに所属する暗殺者で、組織では幹部を務めています。

優れた身体能力に加えて、暗殺用銃器はもとより戦闘機の扱いにも優れており、とりわけ近接戦を得意とします。ただし、ビジネスとして暗殺を請け負うもののエレン自身は無用な殺人を極力回避しようとしており、暗殺組織の中では異色の穏健派として知られています。

弟アレックスとともに酒浸りの父親にネグレクト同然の扱いを受けて育ったかわいい少女エレン。父親が酒代欲しさに2人をタランチュラに売り飛ばしてしまいます。弟のためにエレンは組織で懸命に働きますが、未来の見えない生活に終止符を打つべく組織からの脱出を計画。ところが脱出実行前に弟アレックスはこの世を去ってしまいます。エレンは形見となった弟のオルゴール付きペンダントを今でも肌身離さず身に付けています。

タランチュラとは前述のとおり世界を股にかけて暗躍する世界最大規模の犯罪組織で、各国の要人暗殺などを請け負っています。組織を率いるのは、冷酷な暗殺者として恐れられてきたボスのゴルドー。そして組織を支える構成員たちは、相手がどんな大物であれ死をも恐れずに任務を実行する、いわば殺人マシンのような人間たちなのです。

構成員の多くは、戦争犯罪人や極刑判決を受けた犯罪者、そしてエレン姉弟のように人身売買で連れてこられた奴隷が占めています。彼らの手の甲には、タランチュラの刺青が入っています。実はこの刺青にはある秘密が隠されています。刺青の中には猛毒が仕込まれており、暗殺任務中に捕らわれた場合には体内に毒が回り口封じができる仕掛けになっています。

組織の研究機関で開発されたその毒は、通常は毒性を封印しているのですが、本拠地となっている大西洋のバミューダトライアングルにある島から噴出されるガスを吸い続けていないと活性化し死に至ります。つまり構成員たちは毒を接種されている限り島から逃げ出すことはできません。その毒は構成員たちの裏切り防止にも一役買っているのです。

世界最大の犯罪集団タランチュラのバックには各国政府の要人や権力者が控えています。数多くの暗殺事案に関わりながら、これまで1度もICPO（国際刑事警察機構）の捜査の手が入らなかったのは、そうした裏の事情があるからです。タランチュラの本拠地は、静止衛星を使った防御システムにより外敵の侵入が阻止されます。しかし同時に組織は各国政府の監視下に置かれており、都合の良い捨て駒として使われてきました。

そんな恐ろしい組織を率いるボスは、タランチュラの刺青のあるスキンヘッドが特徴の初老の大男ゴードンです。長年タランチュラのトップに君臨してきた初老の男ゴードン。暗殺に失敗した部下を平気で殺処分する冷酷さと優れた頭脳を持っています。また常人離れした身体能力を持っており、右手の義手を武器とするだけでなく、銃弾をも避ける超高速移動が可能です。これまで自らも暗殺者として各国の要人たちを手にかけてきました。

構成員の手の刺青に仕込まれている毒を開発したのもこのゴードンで、タランチュラが世界最大にして最強の暗殺組織となったのは彼の功績によるものが大きかったと言えるでしょう。第二次世界大戦中にはナチスとも関係があり、ナチスが築いた軍事基地を利用しタランチュラの拠点にしています。

大戦終結後、ゴードンは、戦争責任を回避したい各国指導者からの依頼を受け、責任追及する政敵暗殺のためにタランチュラを組織しました。しかし、いずれは国家機密を握る自分も消されてしまうと察知したゴードンは、部下のドクターと結託し組織からの逃亡をはかります。ところが、ドクターを裏切り財宝の金塊を独り占めしようとして墓穴を掘ります。最後はドクターの策略にはまり死亡しまいました。

大戦終結後、ゴードンは、戦争責任を回避したい各国指導者からの依頼を受け、責任追及する政敵暗殺のためにタランチュラを組織しました。しかし、いずれは国家機密を握る自分も消されてしまうと察知したゴードンは、部下のドクターと結託し組織からの逃亡をはかります。ところが、ドクターを裏切り財宝の金塊を独り占めしようとして墓穴を掘ります。最後はドクターの策略にはまり死亡してしまいました。

一見善良そうに見えるドクターですが、その正体はルパン三世のかつての相棒でルパンを裏切り愛用のワルサーP38を盗んだ人物でもあります。ドクターは奪ったワルサーP38でルパンを撃ち殺害しようとしました。ルパン三世の言を借りると、とてもずる賢く目的のためなら手段を選ばない冷酷さを兼ね備えているようです。ルパンに伍するほどの明晰な頭脳や高い戦闘能力を持つ、敵に回すと恐ろしい存在です。

ドクターがタランチュラの構成員になったのも、すべては計算ずくのこと。組織が隠し持っている莫大な金塊を独り占めにするためでした。財宝を手に入れるため、偽の予告状を作成しルパンをおびき出します。その後、駆けつけた銭形警部をワルサーP38で狙い撃ちします。タランチュラの秘宝の金塊を手に入れ安全なところに逃げるため、ルパン三世に罪を着せようとしたのです。

強奪計画の協力者だったゴードンをも裏切り逃走を図りますが、ルパン三世とエレンにより追い詰められていきます。仲間を裏切り続けた冷血漢で稀代の悪党ドクターでしたが、エレンの執念が勝り死亡という最後を迎えました。

ここからは、この記事の主役であるルパン三世 ワルサーP38のエレンとルパン三世の関係やエレンの最期について解説していきます。かわいいエレンは最後に死亡してしまうのでしょうか？

酒浸りの父親に売られて闇の組織タランチュラの一員となったエレン姉弟。弟は自由を手に入れる前に命を落としてしまいます。エレンは弟アレックスの形見であるロケットペンダントを身に付け、自由を夢見て懸命に生きてきました。

タランチュラの構成員になったルパン三世に警戒心を抱きますが、徐々に打ち解けていき、最後は自由を得るためルパンに全面協力します。

ここからは、いよいよエレンの最期や死亡シーンの解説になります。タランチュラから足を洗うことを決めたエレンたちは、アレックスの協力者だったドクターの指示のもと、島からの脱出作戦を実行に移します。まず島から離れるために刺青の解毒剤を作成。そして船で島から脱出する際に障害となる、衛星のレーザー砲を破壊する綿密な計画を立てました。

首尾よく運んでいるように見えたエレンたちの脱出計画。ところが、そこにはドクターによる狡猾な罠が仕掛けられていたのです。生成された解毒剤は短時間しか効力が続かない代物で、衛星のレーザー砲爆破は船が通過する1時間遅れで作動するように細工されていました。さらに奪った金塊は偽物と判明します。

これまで弟アレックスの協力者と信じていたドクターが、実は弟の殺害犯と知りショックを受けるエレン。裏切者のドクターにリベンジを誓いますが、体力を使い果たしていたエレンは逆に拘束され飛行船へと連れていかれます。そこにルパンが駆けつけエレンを助けますが、飛行船が島から離れたことで毒がルパンの身体に回ります。

ドクターはワルサーP38を構えるとルパンに銃弾を放ちました。次の瞬間、ルパンの前にエレンが飛び出します。そしてルパンを守るように銃弾を受け止めました。ルパンはドクターからワルサーP38を奪い返し、銃口をドクターに向けます。ドクターは解毒剤を海に落とすと言って脅しますが、エレンはそれを許しませんでした。銃の引き金にあてたルパンの手に自らの手を重ね、力いっぱい引き金を引きました。

銃弾はドクターの身体を貫通し、ドクターは床に倒れ死亡しました。エレンは解毒剤を失ったことや偽の金塊をつかまされたことをルパンに謝罪します。ルパンは解毒剤なんてまた作ればいいと言って、瀕死のエレンを励まします。最後に自由の身になれたとルパンにお礼を言うとエレンは静かに目を閉じ死亡、はかない生涯に終止符を打ちました。後日、ルパンはアレックスの墓の隣にエレンを埋葬してあげました。

ここからは、アニメ「ルパン三世 ワルサーP38」でかわいいエレンの声を演じた声優・篠原恵美（しのはら・えみ）を紹介していきます。最初はプロフィールからです。

1963年8月8日福島県生まれの篠原恵美は、長野県上田市で少女時代を送ります。中学校生の頃から役者に憧れを持ち、地元の高校卒業後「芝居の勉強になる」と考え国立音楽大学教育音楽科に進学します。大学生時代には、学外サークルでミュージカルの舞台に出演していたと言います。

大学卒業後、ボイスアーツにてボイス・トレーニングのレッスンを受けます。1986年に劇場版アニメ「プロジェクトA子」のオーディションを受け見事合格し、同作品の大徳寺美子役で声優デビューを飾ります。その後、声優事務所・アーツビジョンを経て現在は81プロデュースに所属し活動しています。

次に、アニメ「ルパン三世 ワルサーP38」でかわいいエレンを演じた声優・篠原恵美の主なアニメ出演作品や演じたキャラを一覧で紹介します。

• 美少女戦士セーラームーン（木野まこと／セーラージュピター）
• 名探偵コナン（岡谷典子ほか）
• カードキャプターさくら（観月歌帆）
• しましまとらのしまじろう（縞野さくらほか）
• Night Walker -真夜中の探偵-（松永弥生ほか）
• 魔術士オーフェン（アザリー）
• マリア様がみてる（水野蓉子）
• 機動戦士Vガンダム（マリア・ピァ・アーモニア）
• 風の少女エミリー（風のおばさん）
• 鉄のラインバレル（ユリアンヌ・フェイスフル）

ここまでルパン三世 ワルサーP38のヒロイン・かわいいエレン特集をお届けしてきましたが、最後にエレンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、ルパン三世 ワルサーP38を高く評価する視聴者のツイートからです。とりわけ暗殺者であるエレンが徐々に人間らしさを取り戻していく展開が素晴らしいと評価していました。

続いて紹介する感想・評価は、ルパン三世 ワルサーP38の終わり方をバッドエンドと捉えるツイートからです。エレンが自由を獲得するのがテーマなのですが、何も解決せず後味が悪かったそうです。

最後に紹介する感想・評価は、先ほどのツイートとは異なりルパン三世 ワルサーP38の結末はバッドエンドではないというツイートからです。エレンのセリフを引き合いに出し、死よりも辛い「自由のない生」から脱したのだからバッドエンドという評価には疑問を感じるそうです。

ここままで「ルパン三世 ワルサーP38のエレンはかわいいヒロイン！」と題して、かわいいエレンのプロフィールから暗殺組織タランチュラやドクターとの関係、そして気になる最期の死亡について解説してきました。いかがでしたでしょうか？

本作「ルパン三世 ワルサーP38」は、従来の作品にあったコミカルな面は影を潜め、ルパンとヒロインとの恋愛描写もありません。全編通じてダークで重い雰囲気が支配しており、それはヒロイン・エレンの存在が大きいと言われています。

人身売買により強制的に暗殺者として育ち、殺害された弟の意思を受け継ぐ形で自由を求め続けたエレン。ようやく自由を手に入れたのも束の間、凶弾に倒れ死亡、帰らぬ人となってしまいました。この結末をバッドエンドと捉えるかどうかは人それぞれでしょうが、何に主眼を置くかによって評価が変わるのかも知れません。