【キングダム】加冠の儀とは何？原作何巻？嬴政と呂不韋の戦いの結末をネタバレ

2022年6月現在、｢週刊ヤングジャンプ｣で連載されている大人気漫画のキングダム。漫画キングダムは後の始皇帝である嬴政と後の大将軍である信の人生を描いた歴史漫画であり、数々のメディア展開が2022年6月現在までに行われています。そんな漫画キングダムは中国の歴史をモデルにしているため、歴史の分岐点ごとにエピソードが区切られています。そのエピソードの中に、加冠の儀と呼ばれるエピソードが存在しています。

漫画キングダムの加冠の儀は嬴政と呂不韋の決着や嬴政の母親の反乱などを描いたエピソードであり、非常に重要なエピソードとして知られています。そのため漫画キングダムの加冠の儀は何巻に収録されているか気になるといった声が多数寄せられています。では加冠の儀は単行本の何巻に収録されているのでしょうか。本記事では加冠の儀について何巻に収録されているのかや嬴政と呂不韋の戦いの結末などをネタバレ紹介していきます。

では漫画キングダムに登場する加冠の儀の何巻に収録されているのかや嬴政と呂不韋の戦いの結末などをネタバレ紹介する前に、漫画キングダムの作品そのものについて詳しくご紹介していきます。加冠の儀が描かれたキングダムとは中国の春秋戦国時代を舞台にした原泰久の歴史漫画作品です。原泰久が作者を務める漫画キングダムは漫画雑誌｢週刊ヤングジャンプ｣の漫画作品であり、2006年から2022年6月現在に渡って連載されています。

2022年6月現在までに約16年連載が続いている漫画キングダムは単行本が合計で64巻刊行されており、テレビアニメや実写映画、スマホゲームといったメディア作品も多数制作されています。そんな漫画キングダムは春秋戦国時代を舞台にした珍しい歴史漫画であるため、累計発行部数が8700万部を超えるほど高い人気を博しています。この人気から漫画キングダムは｢手塚治虫文化賞｣の第17回でマンガ大賞を受賞することになりました。

時は紀元前3世紀の春秋戦国時代末期。中華の大地は度重なる争いにより、荒廃しきっていました。この世界に生きる戦争孤児の信は漂と共に｢天下の大将軍｣を目指し、鍛錬を重ねる日々を送っていました。しかし信の友・漂は昌文君に見出され、後の始皇帝・嬴政の身代わりとなって死亡してしまいます。そして漂の死を知った信は嬴政と出会って秦国の兵士となり、後の時代に｢李信｣と呼ばれる天下の大将軍に成長していくのでした。
 

ではここからは漫画キングダムに登場する加冠の儀の詳細や何巻に収録されているのかについてネタバレ紹介していきます。本記事で何巻に収録されているのかご紹介する加冠の儀とは成人の儀式を意味する言葉です。加冠の儀は奈良時代や平安時代、中世に行われていた成人の儀式といわれており、現代だと成人式にあたります。奈良時代から中世まで行われていた日本の加冠の儀は20歳でなく、15歳前後の男子が対象になっていました。

この加冠の儀を受けた男子は大人として認められ、社会の慣習に参加する権利が与えられます。一方中国史の加冠の儀は現代日本と同じ20歳の男性が対象となっており、｢礼記｣に記載されるほど大昔から行われていました。春秋戦国時代で加冠の儀を受けた者は結婚を認められ、権力者の子供だと家を継ぐ資格が与えられます。漫画キングダムに登場する嬴政は22歳の時に雍の地で加冠の儀を行い、秦の王として周囲に認知されました。

上述でネタバレ紹介した通り漫画キングダムに描かれている加冠の儀は成人の儀式を意味しています。そのため漫画キングダムの加冠の儀が描かれたエピソードは嬴政の22歳の成人式がメインとなっています。嬴政の成人式だけだと、1つのエピソードとして数えられることがありません。しかし漫画キングダムの加冠の儀は嬴政の成人の儀式の他に、嬴政と呂不韋の戦いの決着や嬴政の母親・太后と嫪アイの反乱なども同時に描かれてます。

なので嬴政の加冠の儀は歴史の分岐点が非常に多くあり、漫画キングダムの非常に重要なエピソードの1つとなっています。ではそんな嬴政の加冠の儀のエピソードは漫画キングダムの何巻に収録されているのでしょうか。漫画キングダムの加冠の儀のエピソードは402話から437話にあたり、単行本37巻から40巻に収録されています。一方アニメは2022年6月現在著雍攻略編までしか描かれていないので、加冠の儀が放送されてません。

ではここからは漫画キングダムのエピソードの1つである加冠の儀のあらすじや嬴政と呂不韋の戦いについてネタバレ紹介していきます。漫画キングダムの主人公の1人である嬴政は王弟から玉座を奪還し、秦王を名乗ります。しかし呂不韋の陣営が力を付け、嬴政は王なのに秦国での立場が弱くなってしまいます。そこで嬴政は加冠の儀によって秦国王だと国内外に認知させ、呂不韋の実権を奪って中華統一を成し遂げようとするのでした。

漫画キングダムに登場する秦国右丞相の呂不韋はライバル陣営の竭氏失脚後、王の嬴政を差し置いて政治の実権を握ります。政治の実権を握ったことで呂不韋は文官の最高職である相国の地位に就き、嬴政とどちらが秦国王なのか分からないほどの権力を手に入れました。その中で呂不韋は嬴政から玉座を簒奪し、秦国の王になろうとします。そこで呂不韋は太后・趙姫と嫪アイに反乱を起こさせ、嬴政の一族を皆殺しにしようとするのでした。

嬴政の母親である太后・趙姫は容姿が一切老けない傾国の美女であり、後宮の長として絶大な権力を持っていました。しかし趙姫は元々呂不韋の手によって荘襄王の妃を強要され、趙国の民衆に嫌悪されていました。この過去から趙姫は性格が歪んでおり、息子の嬴政を一切愛していませんでした。そんな太后・趙姫はある日、嬴政から陣営に加担するようお願いされます。これを趙姫は受け入れ、息子の嬴政に味方する態度を取りました。

しかし趙姫は内心嬴政の陣営に加わる気がなく、裏で呂不韋と肉体関係を持ってしまいます。その中で呂不韋は趙姫との関係を断ち切ろうとし、嫪アイという巨根絶倫の宦官を送り込みます。その後趙姫は呂不韋が送り込んだ嫪アイにぞっこんとなり、肉欲に溺れる日々を送るようになりました。そして太后・趙姫は嫪アイとの間に2人の子供を儲け、嫪アイと心安まる場所を作って波瀾万丈な人生を終わらせたいと願うようになるのでした。

嫪アイは巨根だけが取り柄の無能であり、特に秀でた能力を一切持っていませんでした。しかし嫪アイは楚が送り込んだスパイ・虎歴に趙姫と2人の子供を人質に取られ、アイ国を建国して秦国に反旗を翻すことになります。この嫪アイの反乱は呂不韋が裏で反乱を手引きしたのも大きな原因の1つとなっていました。そして楚国と呂不韋の思惑により、嫪アイと心安まりたいという太后・趙姫の願いは崩れ去ってしまうことになるのでした。

嬴政陣営・呂不韋陣営・太后陣営・楚国の思惑が交差する中、嬴政の加冠の儀が行われます。この加冠の儀で呂不韋は嬴政と天下を語らい、お金を使って天下を統一すべしと断言します。それを聞いた嬴政は呂不韋の意見を否定し、人間の本質を｢光｣と評して戦の無い世を作りたいと語りました。嬴政の壮絶な幼少期の過去やまさに｢光｣といえる秦国の将軍を知る呂不韋は嬴政の夢に心を打たれ、彼の大きな成長に感動を覚えるのでした。

アイ国を建国した嫪アイの反乱軍は偽の玉璽を利用し、3万人にも及ぶ大軍を用意します。3万の大軍を用意した嫪アイ率いるアイ国の反乱軍は加冠の儀の隙を突き、秦国の首都・咸陽へ進軍を開始しました。前述でネタバレ紹介した通り、嫪アイは本物そっくりの玉璽を持っています。この偽物の玉璽の効果で嫪アイの反乱軍は函谷関を通過し、一気に咸陽へ迫ります。しかし反乱軍は飛信隊の予想外な攻撃を受けることになるのでした。

元々昌平君は四柱の1人として呂不韋の味方でした。しかし昌平君は簒奪を企む呂不韋を見限り、飛信隊へ暗号文を届けます。その暗号文は河了貂が解き、飛信隊は嫪アイの反乱を知りました。嫪アイの反乱を昌平君の暗号文で知った飛信隊は魏との戦中だったものの、信が千人の兵を引き連れて嬴政の救援へ駆けつけます。一方暗号文を飛信隊へ届けた昌平君は｢世話になった｣と啖呵を切り、かつての上司である呂不韋と決別するのでした。

飛信隊と昌平君が加わったことにより、嫪アイの反乱軍は勝ち目がありませんでした。しかし呂不韋は何としても嫪アイの反乱を成功させて玉座を手に入れるため、無理矢理咸陽の城門を開けます。これにより嫪アイの反乱軍は咸陽の城内へ足を踏み入れることに成功しました。この時反乱軍の将軍・燓於期は呂不韋から聞いた王宮と後宮への最短の道を聞いていました。そして燓於期はその道を使い、嬴政と子の命を奪おうとするのでした。

燓於期の後宮侵入によって向ちゃんと陽ちゃんは嬴政の子供を抱え、逃亡を図ります。しかし燓於期は陽ちゃんが足を痛めた隙を突き、嬴政の子供を殺害しようとします。すると陽ちゃんは燓於期の邪魔をして時間を稼ぎ、向ちゃんと嬴政の子供を逃がそうとします。それを見た向ちゃんは必死に時間稼ぎをしようとする陽ちゃんを止めます。しかし陽ちゃんは向ちゃんを突き放し、嬴政の子供を守るために1人反乱軍に立ち向かうのでした。

陽ちゃんは向ちゃんを助けるために1人時間稼ぎをしたため、死亡するものだと思われました。しかし陽ちゃんは救援に駆けつけた信に救出され、生き残ります。実は快楽殺人者の燓於期は咸陽の城内で人を大量に殺害し、かなりの時間を無駄遣いしていました。これにより飛信隊の救援が間に合い、信は陽ちゃんを助けることが出来たのです。そして燓於期の大きな失態により、嫪アイの反乱軍は終わりへと近づくことになるのでした。

陽ちゃんが信に助けられたものの、咸陽は3万の嫪アイ軍により、落城目前となっていました。しかし昌平君が1千の兵を率い、秦王軍の援軍に駆けつけます。援軍に駆けつけた昌平君は必ず敵将を討ち取る包雷の陣を敷き、圧倒的な武勇で敵将・ワテギを討ち取りました。ワテギの死によって嫪アイ軍は散り散りとなり、秦国首都・咸陽から敗走します。これにより嬴政率いる秦王軍は嫪アイ軍との戦いに勝利を掴むことになるのでした。

ではここからは漫画キングダムに描かれた加冠の儀のその後についてネタバレ紹介していきます。アイ国の反乱鎮圧後、秦王軍は主犯の嫪アイを捕えます。その後反旗を翻した嫪アイは車裂きの刑に処され、一族郎党皆殺しとなりました。そして趙姫は雍の地に軟禁された後、嫪アイとの子供を連れて釈放され、嬴政と母子の関係を取り戻します。また趙姫の腹心だった宦官の趙高は中国の南西にある蜀の地に流刑されることになりました。

趙姫や嫪アイを利用し、嬴政から玉座を奪おうとした呂不韋は相国の地位を剥奪されて失墜し、河南へ隠居するよう命じられます。その後呂不韋は再度反乱を起こすほどの勢力を作ったと噂されるものの、毒酒を飲んで自決します。しかし自決したのは全くの別人であり、呂不韋本人は愛人を連れて河南の地を旅立ちました。そして呂不韋は嬴政の天下統一を見届ける意志を見せ、漫画キングダムから退場することになりました。

漫画キングダムの加冠の儀に関する感想では加冠の儀のエピソードが好きといった感想が多く寄せられていました。加冠の儀は嬴政と呂不韋の戦いの決着や嫪アイの反乱が描かれた漫画キングダムの重要なエピソードです。また漫画キングダムの加冠の儀は各登場人物の思惑や信条も非常に濃く描かれており、面白いと高い人気を博しています。

漫画キングダムの加冠の儀に関する感想ではアニメ4期で放送するか気になるといった感想も多く寄せられていました。2022年6月現在、アニメキングダム4期は著雍編までしか描かれていません。しかしアニメキングダム4期の公式サイトには嫪アイの反乱が記載されています。なのでアニメキングダムの4期は加冠の儀のエピソードまで放送すると見ていいでしょう。

漫画キングダムの加冠の儀に関する感想では昌平君がかっこいいといった感想も多く寄せられていました。漫画キングダムに登場する昌平君は加冠の儀まで、文官のキャラクターだと思われていました。しかし加冠の儀で昌平君は武人としての一面を露わにし、ワテギを討ち取ってかっこいい姿を見せつけました。このかっこいい以外な姿から昌平君の人気は一躍高まることになりました。

本記事では漫画キングダムの加冠の儀について何巻に収録されたのかやあらすじなどをネタバレ紹介しました。嬴政と呂不韋の権力争いの決着や嫪アイ・趙姫の反乱などが描かれた加冠の儀は最初から最後まで濃厚なエピソードとなっており、漫画キングダムファンに非常に高い評価を獲得しています。なのでまだ見たことが無い方は是非本記事をご参考にして頂き、漫画キングダムの加冠の儀を一度チェックしてみて下さい。