スパイファミリーが売れすぎ?累計発行部数や作品の魅力・人気の秘密を調査

SNSで「売れすぎ!」と話題の「スパイファミリー」。集英社のWeb漫画アプリ「少年ジャンプ+」に連載されるや否や、大ブレイクを巻き起こしたホームコメディ漫画です。単行本の売れ行きはもはや異常と言ってもよいほどで、日本を代表するあの人気作品をも上回る勢いだとか。この記事では「スパイファミリー」の累計発行部数などの現状把握から、作品の魅力や評価・人気の秘密を調査し売れすぎの理由を解明していきます。

スパイファミリーが売れすぎ?累計発行部数や作品の魅力・人気の秘密を調査のイメージ

目次

  1. スパイファミリーとは?
  2. スパイファミリーが売れすぎ?累計発行部数や発売ペースは?
  3. スパイファミリーが売れすぎ?魅力や人気の秘密を考察
  4. スパイファミリーの作者
  5. スパイファミリーに関する感想や評価
  6. スパイファミリーが売れすぎの理由まとめ

スパイファミリーとは?

スパイファミリーの漫画の概要

スパイファミリー(SPY×FAMILY)は、遠藤達哉によるホームコメディ漫画で、集英社の「少年ジャンプ+」にて2019年3月より連載中の作品です。この記事でも解説していきますが、累計発行部数や閲覧数、コメント数において少年ジャンプ+における記録を塗り替える大ヒット作品となっています。

またメディア展開としては、テレビアニメが2022年4月よりテレビ東京系列にて分割2クールで放送されているほか、小説やファンブックが発売されています。また、今後ミュージカル作品の上演が予定されており、2023年3月の帝国劇場を皮切りに全国ツアーが開始されます。

スパイファミリーの漫画のあらすじ

戦火を交えた末に停戦を迎えた東国オスタニアと西国ウェスタリスですが、今なお冷戦状態にあります。西国きってのスパイ・黄昏に、東国の動向を探るため東国VIPの子供が通う学校の懇親会に出席するという新たな指令が下されます。そのためには就学児童とその母親が必要です。さっそく黄昏は孤児院から能力者の少女を引き取り、さらに母親役の女性と結婚します。こうして偽装家族による奇妙な新生活がスタートを切りました。

SPY×FAMILY 公式ブログ オペレーション OSHIRASE

スパイファミリーが売れすぎ?累計発行部数や発売ペースは?

スパイファミリーの累計発行部数

「売れすぎ!」という評価もある漫画スパイファミリーですが、累計発行部数や発売ペースはどのようになっているのでしょうか?

スパイファミリーの累計発行部数ですが、9巻が発売された2022年4月時点で1500万部を突破したことが明らかになりました。2019年7月に刊行されたスパイファミリー第1巻は、発売後わずか1か月間で30万部を売り上げました。その後発売された2巻以降はいずれもミリオンセラーとなるヒットを記録しています。

「少年ジャンプ+」史上最高の記録となる累計発行部数1500万部を達成したスパイファミリー。この記録がどれだけ凄いのかを表すため、累計発行部数ランキング1位を誇る「ONE PIECE」と比較してみましょう。現在、累計発行部数4億9千万部のONE PIECEですが、単行本8巻刊行時点では600万部でした。ところが、スパイファミリーの8巻刊行時点での累計発行部数は800万部であのONE PIECEを超えているのです。

スパイファミリーの発売ペース

あのONE PIECEを超えるペースで売れ続けている漫画スパイファミリーですが、発売ペースについて詳しく見ていきましょう。

第1巻発売後、わずか1カ月で売上30万部を突破したスパイファミリー。その後、2巻発売時には100万部の大台に乗せ、3巻以降はすべてミリオンセラー、特に4巻以降は200万部を超える右肩上がりの売上を記録しています。そして、すでに述べたように直近の9巻発売時には1500万部に達しました。

こうした傾向から、スパイファミリーが巻を重ねるごとに着実にファンを増やし発行部数を伸ばしていったことがわかるのではないでしょうか?

スパイファミリーのコメント数

次に、スパイファミリーの人気度を計る指標として、「少年ジャンプ+」に寄せられたコメント数を確認してみます。

少年ジャンプ+にて連載が開始された2019年7月以降、閲覧数ランキングでずっと1位を続けているスパイファミリー。コメント数においても記録的な数字を残しているようです。少年ジャンプ+史上最高となる2000以上のコメントが投稿されたのです。それに呼応するかのように、SNSでもスパイファミリーがトレンド入りしています。

スパイファミリーの受賞歴

驚異的なペースで発行部数を伸ばしていったスパイファミリー。短期間で多くのファンを生み出す原動力となった作品の魅力は、結果として数々の賞を受賞するに至ります。以下にスパイファミリーの受賞歴を一覧で紹介します。

2019年

  • 次にくるマンガ大賞2019 Webマンガ部門…1位
  • コミックス第1巻ランキング…1位
  • 読者が選ぶ、2019年新作おすすめマンガベスト100ランキング(BookLive!ユーザー対象のアンケート)…2位
  • Apple Books Store「Best of Books 2019」 ベスト少年マンガ
2020年
  • このマンガがすごい!2020 オトコ編…1位
  • 2020年全国書店員が選んだおすすめコミック2020…1位
  • マンガ大賞2020…2位
  • 第4回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞…大賞

スパイファミリーは、受賞のたびにSNSを中心としたメディアで大きく取り上げられ話題となり、それが新たなファンの獲得・累計発行部数の拡大につながっていったと考えられます。スパイファミリーの人気には、数々の漫画賞受賞による宣伝効果も一役買っていたのではないでしょうか?

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スパイファミリーが売れすぎ?魅力や人気の秘密を考察

売れすぎの理由①スパイと家族のギャップ

「売れすぎ!」と嬉しい悲鳴が聞こえてきそうなスパイファミリーですが、ここからはスパイファミリーの魅力や人気の理由を考察していきます。

スパイファミリー(SPY×FAMILY)は、スパイと家族という通常では結びつかない2つの要素を織り交ぜた異色のホームコメディ漫画です。主人公は任務のため非情にも偽りの家族を作るのですが、相手を思いやる優しい性格のキャラなので観ていて心が温かくなると言われています。

スパイの夫と殺し屋の妻、まるでブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの映画「Mr.&Mrs.スミス」のようですが、変顔などのギャグをふんだんに取り入れ老若男女幅広く楽しめる魅力あふれる作品になっているようです。スパイと殺し屋、そして家族というギャップを生かして、シリアスとユーモアを上手にブレンドさせていることが人気の理由の1つとなっているのではないでしょうか?

売れすぎの理由②家族の温かさ

スパイファミリーは、主人公をはじめ妻役や娘役のキャラが任務のために偽の家族を演じる物語ですが、ストーリの展開と共に仮初めの家族は次第に本物の家族に様変わりしていきます。家族愛や互いの絆など現代人が失いがちな温かい愛情に溢れたシーンに涙する読者も多いと言います。スパイファミリーの売れすぎの理由の1つとして、全編を通して感じられる家族の温かさの魅力を挙げることができるでしょう。

売れすぎの理由③スタイリッシュでオシャレ

スパイファミリーの単行本を並べてみるとわかるのですが、背景色が淡い緑がかった青色で統一されています。とてもおしゃれで見ていると気持ちが洗われるようだという読者も多いようです。

さらに単行本を開くと、見開きの絵の美しさの魅力に目を奪われ、各ページの文字のフォントにも細心の注意が払われていることがわかると言われています。漫画やアニメを好きになる理由として、絵の魅力やセリフの字体のセンスの良さも大きいのではないでしょうか?

上記のように売れすぎの理由の3つ目は、スタイリッシュでオシャレな作風です。キレイな魅力ある絵にセンスの良い文字配置とギャグ満載の内容のギャップは、スパイと家族という取り合わせ同様に読者の心をつかんで放さないようです。

売れすぎの理由④個性的なキャラ

スパイファミリーのメインキャラは、かっこいいスパイの夫、殺し屋の美しい妻、そして超能力者のかわいい娘です。それぞれ違った個性の持ち主なので、さまざまな読者がいずれかのキャラに感情移入して楽しめるように計算されているかのようだとも言われています。

メインキャラは、スパイ・殺し屋・超能力者といってもどこか憎めない抜けたところがあり、読者に安心感や心地よさを与えているようです、とくに天然系キャラの夫婦の行動は読者をやきもきさせ、読むのを止められない、続きを読みたいという気持ちにさせるようです。

また、スパイファミリーでは、メインキャラの3人以外にも個性豊かなさまざまなキャラクターたちが大勢登場します。それにより様々な趣味趣向を持つ読者でも、感情移入できるキャラが見つかると言われています。偏りのない個性的なキャラ設定もまた、スパイファミリー売れすぎの理由の1つになっているようです。

売れすぎの理由⑤面白いギャグ

上記でも解説しましたが、漫画に限らずエンタメ成功のカギはキャラ設定のギャップにあると言われています。メインキャラ3人の麗しい容姿と彼らが繰り出す面白いギャグのギャップが、読者の熱狂的な人気につながっているのではないでしょうか?

それにはスパイファミリーの作者・遠藤達哉の作画の効果も大きいと考えられます。端正な顔立ちの主人公ロイドをはじめメインキャラたちが変顔によるギャグで顔面崩壊していく様がSNSでも大人気のようです。

売れすぎの理由⑥「少年ジャンプ+」で連載している

スパイファミリーは、Web漫画アプリ「少年ジャンプ+」にて連載されている漫画作品です。少年ジャンプ+には、気軽に楽しめる電子媒体であることに加えて初回利用は全話無料という特典が用意されています。このように連載されている「少年ジャンプ+」が新規購読者を増やしやすいシステムになっていることも、スパイファミリーが急速に浸透した理由の1つと考えられています。

また、集英社では「Manga Plus」という「少年ジャンプ+」の海外版無料アプリを運営しています。ヨーロッパ風の架空の国が舞台となっており海外のファンも多いスパイファミリーですが、この「Manga Plus」が海外ファン拡大に一役買っているというのです。スパイファミリーには、国内・海外ともに「売れすぎ」現象を起こす仕掛けがしっかりされているようです。

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スパイファミリーの作者

遠藤達哉のプロフィール

ここからは、スパイファミリーの作者・遠藤達哉にスポットを当て、プロフィールや経歴などを解説していきます。

  • 名前:遠藤達哉
  • 生年月日:1980年7月23日
  • 出身地:茨城県古河市
  • 職業:漫画家
  • 好きな漫画家:鳥山明、西森博之、望月峯太郎
  • 趣味・特技:スキー、バスケット、ラケットを使う球技なv

幼い頃から漫画家を志していたという遠藤達哉は、2000年赤マルジャンプ・ 春springに読み切り作品「西部遊戯」が掲載され漫画家デビューを果たします。この作品は第5回ストーリーキング漫画部門にて準キングを受賞しています。

遠藤達哉の経歴

遠藤達哉は、2000年に「西部遊戯」で漫画家デビューした後、同じ年に第2作となる読切漫画「月華美刃」を赤丸ジャンプに発表します。

2007年にはジャンプSQ創刊号に初の連載漫画となる「TISTA」が掲載され、連載は翌2008年8月号までは続きました。その後、漫画「青の祓魔師」で知られる漫画家・加藤和恵のアシスタントを経て、2010年には連載作品第2弾となる「月華美刃」の連載が始まります。月華美刃は2012年12月号にて完結。その後単発の作品をいくつか執筆した後、2018年にスパイファミリーの前身となる「I SPY」を発表します。

翌2019年より大ヒット作「スパイファミリー」の連載が始まりました。連載漫画第3作となるスパイファミリーと過去2作との共通点は、シリアスなストーリー展開と親しみやすいキャラデザインにあると言われています。スパイファミリーはさらにギャグやファミリー要素が加わっていますので、鬼に金棒と言えるのではないでしょうか?

遠藤達哉の過去の作品

前項でも触れましたが、遠藤達哉は過去に2つの連載作品を手掛けています。1つは2007年から2008年にかけて連載された「TISTA」。もう1つは、2010年から2012年まで連載された「月下美刃」です。

「TISTA」は、能力者で殺し屋の少女を主人公に展開されるサスペンス作品で、「月下美刃」は平安時代の「竹取物語」をモチーフにしたファンタジー作品です。ともに残虐な描写の多いシリアス作品となっていますが、いまだに根強い人気と高い評価を得ているようです。

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スパイファミリーに関する感想や評価

ここまで漫画「スパイファミリー」の売れすぎの理由を解説してきましたが、最後にスパイファミリーに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、少年ジャンプ+の影響力に関するツイートからです。少年ジャンプ+には、アニメ化に負けないくらいの反響があるようです。そのため、アニメ化によって今後スパイファミリーの売り上げが伸びるのか、それとも少年ジャンプ+ですでにいい影響が出ているため、売り上げが変わらないのか、見ものだということです。

続いて紹介する感想・評価は、スパイファミリー売れすぎ問題に関するツイートからです。大人気・売れすぎの影響で、読みたかった同じ作者の過去の作品が再版されたと言います。「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言いますが、スパイファミリーの売れすぎ問題は良い結果をもたらしたようです。

最後に紹介する感想・評価は、スパイファミリーのデザインを評価するツイートからです。絵柄の魅力がコミックス購入動機の1つなったくらい、スパイファミリーのデザインを高評価していました。

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スパイファミリーが売れすぎの理由まとめ

ここまで「スパイファミリーが売れすぎ?」と題して、漫画スパイファミリーの累計発行部数など人気度を調査し、さらに作品の魅力や評価など売れすぎの理由を考察してきました。いかがでしたでしょうか?

スパイファミリーの累計発行部数は、巻を重ねるごとに飛躍的に部数を伸ばし9巻発売時点で1500万部を突破しています。発売ペースとしてはあのONE PIECEをも凌駕しています。また売れすぎの理由としては、冷徹なスパイと温かい家族のギャップやスタイリッシュでオシャレなデザインの魅力、ギャグの面白さ、そして少年ジャンプ+の影響力などが挙げられます。

2022年4月よりファン待望のテレビアニメ「スパイファミリー」の放送が開始されました。今後スパイファミリーの評価や売上がどこまで伸びていくのかについても注目していきましょう。

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