【ゴールデンカムイ】有坂閣下（有坂成蔵）とは何者？モデルの有坂成章も調査

ゴールデンカムイの有坂閣下（有坂成蔵）が何者なのか？を詳しくご紹介する前に、有坂成蔵が登場するゴールデンカムイの作品情報について、簡単にご紹介します。

• 作品情報：ゴールデンカムイ
• 原作：野田サトル
• ジャンル：サバイバルバトルアニメ
• 放送局：TOKYO MX他
• 放送期間：2018年4月〜6月（第一期）・2018年10月〜12月（第二期）・2020年10月〜12月（第三期）・2022年10月〜（第四期）

ゴールデンカムイは、週刊ヤングジャンプで、2014年8月〜2022年4月の間に連載されていた野田サトルの人気サバイバルバトル漫画です。ゴールデンカムイは、2022年4月に累計発行部数が1900万部を突破した人気作品で、アニメ化はもちろん、2022年4月には実写映画化も発表された人気作品シリーズです。

ゴールデンカムイは、明治末期の北海道・樺太を舞台にしたサバイバルバトルアニメです。日露戦争が終結した後の1907年、元陸軍兵の主人公・杉元佐一は幼馴染である梅子の病気の治療費を稼ごうと、砂金を採っていました。そんな中、命を救ってくれた少女と共に、アイヌが秘蔵していたのに奪われてしまった金塊を取り戻すために戦うバトルアニメです。

ゴールデンカムイの登場キャラ・有坂閣下こと、有坂成蔵（ありさかなりぞう）は、三十年式歩兵銃（有坂銃）や二十八珊米榴弾砲を開発した、陸軍中将です。天才的な銃器開発者のため、閣下と呼ばれているキャラクターです。

銃の開発に長年携わっていたため、耳が悪く、大声で話すキャラクターです。ロマンスグレーのような髪と、口ひげが特徴的なキャラクターです。明るい性格の持ち主で、ぶっ飛んだ行動が面白いと人気を集めているゴールデンカムイのキャラクターです。

ゴールデンカムイの有坂のモデルや元ネタについても、ご紹介します。ゴールデンカムイの登場キャラ・有坂閣下こと、有坂成蔵には、モデルになった人物がいます。有坂成蔵の元ネタと言われているモデルになった歴史上の人物が、有坂成章（ありさかなりあきら）です。有坂成章は、1852年4月5日生まれ・1915年1月12日に62歳で亡くなった日本陸軍の軍人であり、男爵です。

ゴールデンカムイに登場する有坂閣下こと、有坂成蔵は、日露戦争の影の功労者として登場していますが、元ネタでありモデルとなった有坂成章も、日露戦争の影の功労者と言われています。日露戦争での重要な任務だったとされる、203高地の制圧に貢献したことが理由で、ゴールデンカムイの元ネタになったと言われています。

有坂閣下（有坂成蔵）の元ネタでモデルの有坂成章は、203高地制圧が苦戦に陥ってしまった時に、本来は海岸用として使用されていた二十八珊米榴弾砲を援護射撃用に転用するアイディアを出し、この武器によって203高地の制圧任務を達成しています。

ゴールデンカムイの登場キャラ・有坂閣下（有坂成蔵）のモデルの有坂成章は、明治維新後に陸軍に入隊し、銃器開発の任務についていました。そこで、有坂成章は小銃を作り上げており、陸軍で採用されることになりました。この事実が、ゴールデンカムイの元ネタであると考察できます。

有坂成章が作り上げた銃は、「三十年式小銃」と名付けられ、有坂銃という名前で親しまれました。有坂成章が開発した三十年式小銃は秀逸な銃として日本のみならず欧米でも注目を集め、アリサカライフルといった名で評価されています。そんな有坂成章の物語を本にした、有坂銃も話題を集めています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード①が「山口県生まれ」です。有坂成章は、長州藩岩国領の周防国岩国（現在の山口県）で生まれています。11歳で有坂家の養子になり、明治維新の後に、銃を開発するきっかけになった陸軍に入隊しています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード②が「鳥羽・伏見の戦い」です。有坂成章の初陣と言われている戦いが、鳥羽・伏見の戦いと言われています。15歳で初陣していますが、この戦いでは目立った様子はなかったようで、戦いに参加したといったことだけが言い伝えられています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード③が「トイレに校長の悪口を書いた」です。有坂成章は17歳の時に陸軍兵学寮に進んでおり、この学校はエリートを育てる進学校だったと言われています。有坂成章はこの学校で、数学や物理、化学といった理数系の分野で好成績を収める優秀な生徒だったと言われています。

この学校ではフランス留学制度があり有坂成章も留学したいと考えていたようですが、留学できる生徒には選ばれませんでした。成績優秀だったのにも関わらず留学できる生徒に選出されなかった有坂成章は、悔しさのあまりトイレに、「校長目なし」といった悪口を書いたと言われています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード④が「船酔いはしない」です。有坂成章は、小銃製造所を設計したルボンの通訳も行っていたようで、ルボンの通訳として小型の船で各地をまわる任務も多かったようです。その際に、自身は全く船酔いはしないと公言していたようで、船酔いはしないといったエピソードが言い伝えられています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑤が「頑固な性格だった」です。有坂成章はとても優秀な頭脳明晰な人物と言われていますが、一方で頑固だったといったエピソードも残っています。専門家たちが集まる会議でも頑固さは健在で、自身の意見は絶対に譲らなかったと言い伝えられています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑥が「近眼だった」です。有坂成章はとても頭脳明晰な秀才な人物であり、本を読むことが大好きな読書家だったと言われています。そのためもあってか、とても目が悪く、幼少期から近眼だったと言われています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑦が「設計に没頭した」です。有坂成章は1つのことに夢中になると、他には目がいかなくなるようで、海外留学後は設計に没頭したと言われています。設計に没頭する有坂成章は、7ヶ月間ひげもそらずに設計に夢中になったとされています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑧が「有言実行の人だった」です。有坂成章は、日露戦争を目前に控えており、武器をどうするのか？といった会議の中で、1年以内に山砲も設計完了すると宣言したようです。そして、その宣言通り設計完了したこともあり、有限実行の人という逸話が残っています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑨が「有坂車を作った」です。有坂成章は、有坂銃だけではなく、有坂車も作ったと言われています。かつては、大砲を運ぶ時は馬に引かせており、その横で兵士が馬と一緒に歩いていました。しかし、馬の横で運ぶ兵士が疲れてしまうため、軍から馬の横の兵士が馬車のように乗れる車を作れないか？と依頼されました。

有坂成章は軍からの依頼を承諾し、有坂車という兵士が乗ることができる荷台付きの車を設計しています。有坂車はデメリットの方が多かったようですぐに使用されなくなりましたが、先導していた兵士からは好評で、有坂車といった愛称で親しまれていたと言われています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑩が「南部麒次郎と共に、三八式歩兵銃を開発」です。有坂成章は、部下の南部麒次郎（なんぶきじろう）と共に、三八式歩兵銃を開発しています。この銃はゴールデンカムイの作中にも登場しており、有坂閣下の初登場シーンで一緒に登場しています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑪が「甲高い声だった」です。有坂成章の記録の中で、有坂成章は甲高い声で主張したといった描写があり、甲高い声だったと言い伝えられています。有坂成章のことを描写した本「有坂銃」を描いた作者が、執筆する際に有坂成章の子孫に会った時に、回想の描写を感じることができたとも描かれています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑫が「叙勲のたびに困惑していた」です。有坂成章は、有坂銃の開発や203高地での功績が認められて、金鵄勲章を受賞しています。その他にも、男爵といった爵位や、勲一等瑞宝章などといったすごい勲章を受章しています。

しかし、人の命を奪う銃を作っているのに、勲章をもらっても良いのか？と葛藤していたようです。このエピソードはゴールデンカムイの作中にも反映されており、兵器が売れると評価されるものの、売れると人が命を落としてしまうといったことを嘆くシーンがあり、「つくづく呪われた仕事だ」と語っています。

ゴールデンカムイの有坂閣下のモデル・有坂成章の元ネタエピソード⑬が「63歳で亡くなった」です。有坂成章は、1915年1月12日に、63歳で亡くなっています。有坂成章の墓地は、東京都の台東区にある谷中霊園にあります。

ゴールデンカムイの有坂閣下（有坂成蔵）のアニメ声優が、島田敏（しまだびん）です。島田敏は、1954年11月20日生まれ・新潟県新潟市出身で、青二プロダクションに所属している声優です。島田敏は、俳優として芸能界デビューを果たした後、1978年に「宇宙魔神ダイケンゴー」でアニメ声優デビューを果たしています。

ゴールデンカムイで、有坂閣下（有坂成蔵）を演じた島田敏は、少年役〜老人役まで幅広い年代のキャラを演じられる演技力の優れた声優です。またアニメ声優としてだけではなく、海外作品の吹き替えなども多く担当し、スティーヴ・カレルやマーク・ハミルの声もよく担当しています。

有坂閣下（有坂成蔵）の声優・島田敏の「ゴールデンカムイ」以外の出演作品が、「波よ聞いてくれ」です。波よ聞いてくれは、沙村広明の人気青年漫画を原作にしたアニメです。有坂閣下の声優・島田敏は、北海道の人気スープカレー店「VOYAGER」の店長の宝田嘉樹（たからだよしき）を演じています。

有坂閣下（有坂成蔵）の声優・島田敏の「ゴールデンカムイ」以外の出演作品が、「ゲゲゲの鬼太郎第6作」です。島田敏がキャストを務めたゲゲゲの鬼太郎は、ゲゲゲの鬼太郎を原作にしたアニメ6シリーズ目の作品です。有坂閣下の声優・島田敏は、鬼太郎の仲間の妖怪で有る子泣き爺とぬりかべを演じています。

有坂閣下（有坂成蔵）の声優・島田敏の「ゴールデンカムイ」以外の出演作品が、「バキ」です。バキは、板垣恵介の人気格闘漫画を原作にしたアニメです。有坂閣下の声優・島田敏は、実戦合気道の達人で、武の体現といった異名をもつ飄々とした好々爺の渋川剛気（しぶかわごうき）を演じています。

有坂閣下（有坂成蔵）の声優・島田敏の「ゴールデンカムイ」以外の出演作品が、「ちびまる子ちゃん」です。ちびまる子ちゃんは、さくらももこの人気コメディエッセイ漫画を原作にしたアニメです。有坂閣下の声優・島田敏は、さくらももこの祖父のさくら友蔵の三代目声優を演じています。

ゴールデンカムイの登場キャラ・有坂閣下こと、有坂成蔵は、面白くてユニークなキャラとして人気を集めていますが、意外にもモデルになった人物がいるといった声は知られていないようです。ゴールデンカムイを見ていくうちに実在していた人物がモデルだったということを知り、元ネタになったエピソードなどを調べてより面白くなったといった声もあがっています。

ゴールデンカムイは、シリアス要素がありながらも面白いシーンも多く、シュールで面白い作品として高い人気を獲得しています。ゴールデンカムイの魅力の1つに、有坂閣下のコメディ要素たっぷりな面白さと、シュールさがあがっており、作中に多く登場しないものの人気を集めているキャラクターです。

アニメ「ゴールデンカムイ」の有坂閣下の声優が、島田敏だということにびっくりするファンも多く、豪華な声優陣にも注目が集まっています。また、島田敏は、ちびまる子ちゃんのさくら友蔵なども演じており、役の振り幅と島田敏の演技力に脱帽したといった声もあがっています。

ゴールデンカムイに登場するキャラ・有坂閣下こと、有坂成蔵は、実在した人物である有坂成章をモデルにした明るくて面白い人気キャラクターです。有坂閣下のプロフィールや、有坂閣下の元ネタ・モデルになった有坂成章のエピソードを見て気になった方は、一度「ゴールデンカムイ」を見てみてはいかがでしょうか?