2022年02月25日公開
2022年02月25日更新
【ゴールデンカムイ】登場キャラの軍服を考察!デザインと階級の関係や色の違いとは?
「ゴールデンカムイ」は軍服を着用しているキャラクターがたくさん登場します。日露戦争終結後の北海道を舞台にした「ゴールデンカムイ」は旧日本陸軍第七師団のキャラクターが多数登場し、第七師団の軍服がかっこいいと評判です。今回は「ゴールデンカムイ」に登場するキャラクターの軍服を考察していきます。軍服のデザインや色のほかに、階級による色の違い、鯉登少尉の軍服だけ色が違う理由といったことを紹介します。
目次
ゴールデンカムイの第七師団とは?
#ゴールデンカムイ展 キービジュアル公開!!
— ゴールデンカムイ展【公式】 (@goldenkamuy_ex) February 17, 2022
野田先生が本展のために描きおろした杉元とアシ(リ)パが展覧会をさらに盛り上げるッ
公式サイトではチケット情報や展覧会の見どころを公開!https://t.co/40c2ku6dV4をチェック!!#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/1IB7Rv7GJf
アニメ化もされていて人気の「ゴールデンカムイ」は旧日本陸軍の杉元佐一とアイヌの少女アシリパを中心に描かれますが、旧日本陸軍の第七師団もメインの登場キャラクターとして物語を彩ります。その第七師団とは旭川に本部を置く大日本帝国陸軍の師団で通称は「北鎮部隊」です。今回は、第七師団の軍服を中心に紹介していきます。
ゴールデンカムイの作品情報
ゴールデンカムイの概要
「ゴールデンカムイ」は「週刊ヤングジャンプ」で2014年から連載されている漫画作品です。作者は野田サトルさんで、「ゴールデンカムイ」の前はアイスホッケーを題材とした「スピナマラダ!」を連載していました。「ゴールデンカムイ」は北海道・樺太を舞台に、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画で、2022年2月時点で28巻まで刊行され、累計発行部数は1800万部を突破しています。
杉元(ゴールデンカムイ) pic.twitter.com/7W2qVhzHQN
— 橘オレコ (@oreco730) February 23, 2022
また、「ゴールデンカムイ」はアニメ化されて人気を博しています。「ゴールデンカムイ」のアニメ1期は2018年の4月から、アニメ2期は同年の10月から、アニメ3期は2020年10月から放送されました。そして2021年12月にアニメ「ゴールデンカムイ」の4期放送が決定しています。
「ゴールデンカムイ」は料理漫画という一面があり、北海道に縁がある食材や料理がたくさん登場します。とくに、アイヌ料理のバリエーションがたくさんあり、当時のアイヌの文化を知ることができる作品としても有名です。
ゴールデンカムイのあらすじ
2022年2月22日22時22分
— aurora (@Aurora_Uran) February 22, 2022
100年に一度のスーパー #猫の日
ゴールデンカムイ 表紙でお祝い🐱✨ pic.twitter.com/4kmaBuF88u
元陸軍兵の杉元は幼馴染の治療費を稼ぐために、北海道で砂金を掘っていました。このときに、アイヌが隠しているという金塊の話を聞きます。その直後、杉本はヒグマに襲われて絶体絶命の状況になりますが、それをアイヌの少女アシリパにより救われました。その金塊を狙って、杉本達だけではなく陸軍第七師団なども動き出します。
第七師団とは?
「今週の第七師団は、戦場に生きるものたち」
— ゴールデンカムイ(公式) (@kamuy_official) November 19, 2021
ぜひ発売中のYJ51号をご覧ください。#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/7vuf4U4LSs
第七師団とは、旭川に本部を置く大日本帝国陸軍の師団です。その中でも、ゴールデンカムイに登場する第七師団は日本軍の造反者による部隊で、厳密にいうと本物の第七師団から造反した者たちで結成されています。そんな第七師団を率いるのは鶴見中尉で、アイヌが隠している金塊を求めています。彼らが金塊を求める理由は、それを資金源にアメリカから武器を買うこと。
そして、最終的には北海道を手に入れることを目的としています。第七師団のメンバーは鶴見中尉に忠誠を誓っているだけではなく、それぞれが高い能力を持っていることが特徴です。一枚岩に見える第七師団ですが、裏切った者もいるとされています。また、第七師団は100人程度の人員ですが、上層部の弱みを握るなどして大きな影響力をもっています。
ゴールデンカムイのキャラの軍服を考察!階級との関係は?
考察①軍服の決まり
「ゴールデンカムイ」で描かれている軍服は旧日本帝国陸軍の軍服がモデルです。軍服は官製品で、その形状やポケットの位置、ボタンの数といったことがすべて細かく決められています。「ゴールデンカムイ」においては、それをデフォルメしてデザインしているのではなく、作者の野田サトルさんがもともとミリオタということもあり、取材や資料をもとに精密にデザインされていることが特徴です。
考察②旧日本軍(陸軍)の階級
「ゴールデンカムイ」では、鶴見中尉や鯉登少尉というように、名前のあとに旧日本軍の階級をつけて呼んでいます。この階級の順番を理解すると、より「ゴールデンカムイ」を楽しめます。それでは、旧日本軍の陸軍の階級について上位のものから順番に紹介します。最も高い階級は「大将」で、それに続いて「中将」「少将」があります。これらの階級を持つ人のことを「将官」と言います。
続いて高い階級は「大佐」で、それに続いて「中佐」「少佐」があり、これらの身分の人を「佐官」といいます。そして、続いて高いのが「大尉」で、「中尉」「少尉」があり、それらの身分の人は「尉官」です。大将から少尉までの身分の人を総称して「将校」と言い、旧日本軍の陸軍においてはエリートに位置しています。将校の下の階級は「准尉・特務曹長・兵曹長」の準士官です。
その下に位置する階級は「曹長・軍曹・伍長」の下士官、その下に「兵」の「兵長・上等兵・一等兵・二等兵」です。ちなみに、旧日本軍の海軍も基本的に階級の順位は一緒ですが、一部階級の違いなどがあります。
考察③階級によって軍服が違う?
旭川の第七師団関連施設面白かった。1枚目真ん中の屯田兵軍服、案内の方に生地の厚みを尋ねたら(なんと)触らせてもらえた。思ったより薄手だったけどしなやかな羅紗の手触りで暖かかった。 pic.twitter.com/fdmck23b3j
— 治 (@solidund) June 26, 2020
同じ旧日本軍の陸軍の所属ですが、階級によってその軍服のデザインが変わります。とくに、将校は前面に横向きの紐飾りのついたデザインの肋骨服と呼ばれる軍服です。「ゴールデンカムイ」の作中では、鶴見中尉などが着用しています。そして、下士官は兵より立派な軍服を着用していて、基本的には階級が上の者ほど豪華な軍服を着用していると覚えておくとわかりやすいとされています。
また、軍服にはその人の階級がわかる階級章がつけられています。将官・佐官・尉官といった階級ごとにデザインされていて、さらに星の数が多ければより高い階級です。つまり、少尉と中尉の場合は階級章のデザインは一緒ですが、少尉であれば星の数が1つ、中尉であれば星の数が2つとなります。
ゴールデンカムイの軍服のデザインの色の違いを考察
考察①日露戦争前は紺色の軍服だった?
明治十九/三十三年制の騎兵の絨衣。
— 鈴木一等卒 (@suzukipf) June 24, 2018
左が近衛騎兵で右は一般的な騎兵の絨衣になります。
非常に華美な装飾が目を引きますね。日本陸軍の騎兵は日露戦争でもこのような派手な軍服を着用して戦闘に臨んでいます。 pic.twitter.com/3RFwTmZik8
細かく形状が変更される旧日本軍の陸軍の軍服デザインですが、日露戦争前は紺色をベースとした軍服が採用されていました。厳密にいうと、将校准士官は濃紺で下士官と兵は紺色です。旧日本軍の陸軍の軍服は明治3年12月にはじめてのデザインがされます。それは、将校・下士官ともにフランス式のデザインが取り入れられています。フランス式の理由は、陸軍の創設にフランスの影響力があったからだとされています。
ちなみに、旧日本軍の海軍の軍服はフランス式ではなくイギリス式のデザインがされています。陸軍とは違い、海軍はイギリス軍の影響を強く受けているためだとされています。旧日本陸軍が成立したときはフランス式のデザインだった軍服は、明治19年制式でドイツ式のデザインに変更され、その流れをくむデザインの軍服が日露戦争で使用されます。
考察②日露戦争後の軍服の色
旧日本陸軍 軍服(大礼服)
— 青木 龍(BLUE) 現在休暇中 (@doll666xx) September 27, 2019
かねてより探し求めておりましたが…
ついに入手♪
付属の品も揃っているし
状態もなかなか良い…
これは嬉しい♪ pic.twitter.com/meNQoIJeSp
それまで紺色だった旧日本陸軍の軍服ですが、日露戦争終結とともに色が紺からカーキ色へと変更されました。これは、より自然に溶け込めるよう実用的にするためだとされています。
考察③鯉登少尉だけ白い軍服を着ている理由
最近子がテンションあがって「キェエエエエ!!!」って叫ぶようになったので鯉登少尉と呼んでいる pic.twitter.com/FnBrdbyqan
— みや☺︎🐰4m (@nikuumasugiru) February 21, 2022
ここまで紹介してきたとおり、旧日本陸軍の軍服は日露戦争終結前は紺色、その後はカーキ色です。しかし、「ゴールデンカムイ」に登場する鯉登少尉だけ白い軍服を着ています。これは、鯉登少尉が勝手に作ったというわけではなく、将校用の夏の軍服ではないかとされています。当時の将校用の夏の軍服は白が採用されていて、それを鯉登少尉が着用していると考えられます。
ゴールデンカムイの軍服はコスプレとしても人気?感想や評価を紹介
ゴールデンカムイ 鯉登音之進
— 衣装作る良介 (@ryomikk_b) January 28, 2022
漫画寄りに衣装作りました〜なので
実際の軍服と違う所沢山あるけどそこは許されたい。
いつものと樺太の時のです🙌 pic.twitter.com/GFV6GH1PFa
「ゴールデンカムイ」の軍服は人気があり、鯉登少尉が着用していた白の軍服を再現されている方がいました。
陸軍第七師団が所在した旭川にある「北鎮記念館」に行ってきました
— らんさあ (@LancerMR2000) May 20, 2018
第七師団の変遷と資料を観ることができます
ゴールデンカムイに出てくる軍服やスキー板なんかも置いてあります pic.twitter.com/rdrIeO1LVo
史実の旧日本陸軍第七師団の拠点の一つがあった旭川に、「北鎮記念館」があります。ここには「ゴールデンカムイ」に登場する軍服だけではなく、当時の装備やスキー板などがあり、「ゴールデンカムイ」のファンの方が訪れているようです。
また、「ゴールデンカムイ」のコスプレは人気があり、男性、女性を問わずに数多くの方がコスプレ写真をツイッターに投稿されていました。また、軍服姿のコスプレだけではなく、ヒロインのアシリパが着用するアイヌの民族衣装のコスプレも人気があります。
軍服着てる白石かっこいいからまた見れて良かった( ˘ω˘ )
— しもづまりえ (@ILoveGelatoni) November 17, 2021
#ゴールデンカムイ
「ゴールデンカムイ」で軍服を着ているキャラクターがかっこいい、軍服が好きになったといった感想を抱く方がいました。
ゴールデンカムイの軍服まとめ
アニメ「ゴールデンカムイ」に登場するキャラクターが着用している軍服について紹介しました。「ゴールデンカムイ」の軍服は、日露戦争前後のデザインをリアルに再現されています。そんな軍服がかっこいいと感じる方が多いようで、コスプレなどでも人気があります。これから「ゴールデンカムイ」を視聴する方は、軍服のデザインにも注目してみてはいかがでしょうか?