【名探偵コナン】小田切敏郎は毛利小五郎の元上司！劇場版の登場回や声優は？

「名探偵コナン」に登場する小田切敏郎は、劇場版シリーズのみの登場する毛利小五郎の元上司ですが、警察官としての有能さや、ダンディな佇まいがかっこいいと、コアなファンの支持を集めています。以下では、「名探偵コナン」から、警視庁刑事部部長・小田切敏郎のプロフィールや、劇場版の登場回、小田切敏郎のアニメ声優などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

幅広い世代から支持される人気推理漫画「名探偵コナン」は、1994年から「週刊少年サンデー」で連載されている青山剛昌先生の大ヒット作で、単行本は、2022年4月時点で計101巻が刊行されています。

高校生から小学1年生へ退化してしまった主人公の名推理や、黒ずくめと呼ばれる謎の組織の正体や目的に迫ったストーリー展開が人気を集める「名探偵コナン」は、1996年からアニメシリーズの放送が開始され、1997年には劇場版が上映され、2022年4月までに計24作品が公開されました。

ずば抜けた推理力・洞察力を武器に、数々の難事件を解決に導く高校生探偵・工藤新一は、ある日、幼馴染と遊園地に遊びに行った先で、謎の組織の取引現場を目撃します。組織の人間に見つかり、口封じとして薬を飲まされるも、その影響で身体が小学1年生へ退化します。新一は、江戸川コナンと名前を変え、周囲で起きた事件を解決しながら、謎の組織の正体や目的、元の身体に戻る方法を探し求めます。

劇場版「瞳の中の暗殺者」で初登場した警視庁警部部長で、56歳、左利きです。劇場版シリーズでは、初登場回をのぞき、断片的な登場であるものの、警察官としての信念を貫く姿勢や、ちょび髭が印象的なダンディな佇まいがかっこいいと評されています。また、剣道の達人でもあり、劇場版では見事な居合を披露しています。名前の由来と及びキャラクターのモデルは、戦国武将・織田信長です。

劇場版「瞳の中の暗殺者」では、メインキャラクターとして登場した小田切敏郎は、毛利小五郎の元上司だったことが判明しています。小五郎は、私立探偵業を立ち上げる前は、警視庁捜査一課強行犯係の刑事であり、小田切警視長に対して、頭が上がらないようです。

小田切敏郎と言えば、警察官を絵にかいたような真面目な性格で、公平を非常に重んじる姿勢から部下からの信頼が厚いです。また、洞察力にも優れており、コナンが普通の小学生でないことを見抜く一方で、事件を解決に導いてくれたコナンに敬礼するなど、礼儀正しい一面も秘めています。

「名探偵コナン」シリーズでは、登場回数こそ少ないものの、他キャラにはないダンディーさやかっこいい魅力が詰まった小田切敏郎は、どこまでも事実を追い求める厳しくもかっこいい名言や名セリフも支持されています。その中でも、以下に紹介した名言は、劇場版「瞳の中の暗殺者」にて、事件を解決に導いたコナンに向けた名セリフです。

洞察力にも優れる小田切敏郎は、コナンが普通の小学生でないことを見抜いており、事件解決のために、彼の推理にも耳を傾けていました。劇場版終盤では、コナンの意味深な返事に対して何かを察したものの、あえて深入りしない小田切警視長の姿は、いつもの彼らしくないと思いつつも、余計なことは詮索しない気持ちのいい性格も感じられるでしょう。

小田切敏郎の劇場版での登場は、事件への関与が疑われた「瞳の中の暗殺者」を除き、映画冒頭のみの登場となっています。事件に関する記者会見へ出席シーンなど、断片的な登場であるものの、他キャラにはないダンディさや渋さがかっこいいと、コナンファンの注目を集めています。以下では、「名探偵コナン」の劇場版シリーズから、小田切敏郎の登場回を紹介します。

小田切敏郎の初登場回である劇場版・4作目「瞳の中の暗殺者」は、とある事件の再捜査に乗り出した警官を狙った連続銃撃事件と、再捜査の対象となった外科医の死亡事件の真相に迫ったエピソードです。雨が降る日、コナンと少年探偵団は、奈良沢治警部補が何者かに銃撃される現場を目撃し、死の間際の奈良沢警部補から、犯人にまつわるダイイング・メッセージを受け取ります。

また、同じ日の夜に、別の場所で芝巡査部長が銃撃される事件が発生し、芝巡査部長の発見時の姿から、犯人は警察内部の者とみられました。その頃、コナンと小五郎たちは、白鳥警部の妹の結婚パーティーに招待され、会場に警視庁関係者も出席していました。会場がお祝いムードに包まれる中、突然、パーティー会場のあるフロアだけに停電が発生し、トイレにいた佐藤刑事が銃撃される事件が発生します。

奈良沢・芝・佐藤刑事が狙われた理由は、他殺説が浮上した外科医・仁野保の再捜査を行っていることが原因と見られ、犯人は事件の発覚を恐れて警官を狙ったと推測されています。再捜査により、仁野が亡くなる直前、彼ともめていた小田切敏也が容疑者に浮上、また、彼の父親は、刑事部部長・小田切敏郎だったことから、小田切親子に疑いがかけられます。

しかし、コナンの推理により、2つの事件の犯人は、仁野医師に恨みを持つ心療内科医・風戸京介と判明し、小田切親子の疑いは晴れました。一方、小田切警視長は、息子・敏也の脅迫事件の真相を突き止めるべく、警察へ連行させました。事件終息後、小田切警視長は、コナンが普通の小学生ではないことを察しつつも、余計な詮索をせず、その場を去っていきました。

小田切敏郎の2回目の登場となった劇場版・14作目「天空の難破船」は、世界最大の飛行船を舞台に、コナン・怪盗キッドが手を組み、テロ組織から殺人バクテリアの奪取を目指します。国立東京微生物研究所から殺人バクテリアが盗まれます。警視庁側では、世間でのパニックを回避するべく、小田切警視長が記者会見に挑むも、テロ組織こと赤いシャムネコの犯行声明の発表を受け、事件は大々的に取り上げられてしまいます。

その頃、コナン達は鈴木家の招待を受けて、飛行船・ベル・ツリーI世号で空中遊覧を楽しむも、赤いシャムネコにハイジャックされてしまいます。船内にはすでに殺人バクテリアがまかれ、時限爆弾も仕掛けられていました。万が一、飛行船が爆発すれば、乗客だけでなく、殺人バクテリアが地上に降りかかり、史上最悪のバイオテロが引き起こされる危険がありました。

飛行船のハイジャックを受け、地上でもパニック状態に陥る中、船内に残されたコナンは、少年探偵団と共に時限爆弾の解除と、鈴木家の挑戦状を受け飛行船に近づいていたキッドと共闘して、最悪の事態の回避を試みます。

小田切敏郎の3回目の登場回となった劇場版・15作目「沈黙の15分」は、再戦を果たした東京都知事への脅迫状を皮切りに、知事の命を狙う犯人の追跡と、知事とゆかりのある新潟県北ノ沢村で8年前に起きた、ある少年の転落事故の真実に迫ったエピソードです。小田切警視長は、知事を狙った犯行とされた、東都線開通式記念式典で起きた爆破事件に関する記者会見のシーンで登場しました。

小田切敏郎の4回目の登場となった劇場版・22作目「ゼロの執行人」は、東京サミットが開催される会場で起きた爆破事件の真相と、容疑者とされた毛利小五郎の無実を証明するべく、コナンの奮闘を描いたエピソードです。小田切警視長は、爆破事件の捜査会議シーンで登場し、今回は声の出演はありませんでした。

「名探偵コナン」での登場回数が少ないものの、渋くてダンディな佇まいが目を引く小田切敏郎の魅力と言えば、男らしいかっこいいセリフの数々も外せず、小田切警視長の人気をさらに高めています。以下では、名探偵コナンの小田切敏郎のアニメ声優・中田浩二さんのプロフィールや、主な出演作品や演じたキャラを紹介します。

小田切敏郎のアニメ声優・中田浩二さんは、1939年生まれ、兵庫県出身の声優・俳優・ナレーターで、1960年代から芸能活動を行っています。声優業と並行して、俳優としても活動をしており、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」「鬼平犯科帳」をはじめとする、時代劇シリーズに多数出演しています。

声優・俳優とマルチに活躍する声優・中田浩二さんの主な出演作品は、アニメ「忍風カムイ外伝」カムイ役、「エースを狙え!」宗方仁役、「科学忍者隊ガッチャマンII」ボルグ少佐役、「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」メルダーズ役等です。また、海外作品の吹き替えも多数担当しており、人形劇「サンダーバード」スコット・トレーシー役で知られています。

小田切敏郎が初登場した「瞳の中の暗殺者」では、小田切警視長の息子・敏也も登場しました。父親とは正反対な性格で、劇中でも口論に発展するなど険悪なムードを漂わせています。以下では、「名探偵コナン」から、小田切敏郎の息子・小田切敏也のプロフィールや、小田切敏也のアニメ声優・江川央生さんのプロフィールを紹介します。

小田切敏郎の息子で、ロックバンド歌手、父親と同じく左利きです。仁野保が亡くなる直前に、彼を争っていたことから、仁野保殺害の容疑者に浮上するも、後に無実が判明します。一方、仁野とは、違法薬物の売買という接点があり、敏也から受け取った薬を仁野が横流しを知り、彼を脅迫していました。

父親とは対照的な性格ゆえに確執があり、パーティー会場でも言い争うほどの険悪な関係にあります。仁野保に関する一連の事件の終息後、父親から脅迫事件を指摘され、警察に連行されました。

小田切敏也のアニメ声優・江川央生さんは、1962年生まれ、東京都出身の声優・ナレーターで、1991年から芸能活動を行っています。声優・江川央生さんの主な出演作品は、近年は、アニメ「ハイキュー!!」烏養繋心役や、「からくりサーカス」仲町信夫役、「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」アウグスト・ザムエル・ワーレン役などを担当しています。

「瞳の中の暗殺者」のラストで見せたコナンとのやり取りや、ダンディなたたずまいが魅力的な小田切敏郎は、コナンファンからかっこいいキャラとして人気を集めており、原作への登場も期待されています。以下では、「名探偵コナン」から、小田切敏郎に関する感想や評価を紹介します。

小田切敏郎は、劇場版のみの登場人物で、「瞳の中の暗殺者」以降のシリーズでは、事件の記者会見への出席など断片的な登場となっています。しかし、コナンファンからの人気は非常に高く、他の刑事たちより、圧倒的に登場回数が少ないにも関わらず、高い認知度も誇っています。また、理想の上司に小田切敏郎をあげるツイートも見られ、小田切のような上司についていきたいとの声も寄せられています。

渋くてダンディな魅力あふれる雰囲気や有能さ、理想の上司とも呼ばれる小田切敏郎と言えば、己の正義をしっかり持った姿勢も注目され、息子の犯罪に対しても、身内だからと見逃すことはせず、取調をさせています。序盤では、警察官らしい厳しさも見せつつも、どこまでも真実を突き詰めていく姿勢はかっこよく、好感度の高いキャラクターとも評されています。

コナンファンから絶大な人気を誇る小田切敏郎ですが、「名探偵コナン」の原作漫画及びアニメ版では、未登場となっています。ファンからは、原作漫画への登場が期待される中、原作版では、黒の組織のラムの正体が判明し、大きな進展を見せ始めています。今後の展開では、日本の警察も動かざるを得ない状況も想定され、警視庁の上層部として小田切敏郎が登場することもあり得るでしょう。

コナンが普通の小学生でないことは、洞察力の鋭い人間であればそれとなく察することもあり、小田切敏郎も、コナンの正体を不思議に思っていました。コナンの正体は、小田切敏郎の前でも伏せられることになりましたが、何かを悟ってコナンに敬礼するシーンは、「瞳の中の暗殺者」の名シーンに数えられ、コナン・小田切のシーンがかっこいいと評されています。

「名探偵コナン」の警視庁刑事部部長・小田切敏郎のプロフィールや性格、劇場版「名探偵コナン」への登場回や登場シーン、小田切敏郎のアニメ声優などを、あらすじネタバレを交えながら紹介しました。渋くてかっこいい魅力あふれる小田切敏郎は、己の正義をしっかり持った芯の強さや警視長としての有能さも注目され、原作漫画やアニメへの登場が期待される、隠れた人気キャラクターです。