【進撃の巨人】ライナー自殺未遂シーンを考察!銃口を咥えるに至った経緯とは?

進撃の巨人の中でもファンの間でも賛否両論ありながらも話題のシーンの1つになっているのがライナーの自殺未遂シーンです。紆余曲折を経て精神的に追い詰められたライナーは、銃口を咥えて自殺しようとしたのですが、結局自殺をする事はありませんでした。今回は進撃の巨人のライナーについて、なぜ自殺未遂を起こしたのか、結局思い留まった理由などを含めて考察をネタバレありで紹介していきます。

【進撃の巨人】ライナー自殺未遂シーンを考察!銃口を咥えるに至った経緯とは?のイメージ

目次

  1. ライナーとは?
  2. ライナー自殺未遂シーンや経緯を考察!なぜ銃口を咥えた?
  3. ライナーが鎧の巨人を継承した理由や過去
  4. ライナーのアニメ声優
  5. ライナーに関する感想や評価
  6. ライナーの自殺まとめ

ライナーとは?

進撃の巨人のキャラクターの中でも高い人気を誇っているのがライナーです。今回はそんなライナーについてまとめて紹介していきます。

進撃の巨人の作品情報

進撃の巨人の概要

ライナーが活躍する進撃の巨人は2009年から2021年まで別冊少年マガジンにて諫山創先生が連載していたダークファンタジーです。突如現れた圧倒的な力を持つ巨人とその巨人に抗う人々の戦いを描いた作品でファンタジー作品でありながら、魔法や超能力などの要素は控えめで、軍事設定などを多数持ち込んだ架空戦記にも似た作風でその世界観の謎がストーリーを明かされる事で人気を集める作品になりました。

進撃の巨人は国内はもちろん国外でも高い人気を誇る作品で累計発行部数は国内外で累計1億部を超え、講談社の作品では「金田一少年の事件簿」に次ぐ作品になっています。人気と共に評価も高い作品で、国内外の漫画賞を受賞した実績を誇っています。アニメを筆頭にメディアミックス展開も積極的に行われている他、ゲーム化、実写映画化、スピンオフの小説作品など多数の展開が行われています。

進撃の巨人のあらすじ

突如現れた巨人に滅亡の危機に追いやられた人類。巨人の侵入を防ぐ壁が出来て100年が経過した845年、壁をも超える超大型巨人と鎧の巨人の出現により壁が破られ、人類はさらに追い詰められる事になります。そんな中、母を目の前で失う事になった主人公のエレンは巨人を駆逐するべく、兵団への入隊を希望して第104期訓練兵団に参加します。そこで同期として出会う事になるのが今回紹介するライナーでした。

ライナーのプロフィール

ライナー・ブラウンは金髪で大型の体格を持った少年です。訓練兵団をミカサに次ぐ次席で卒業した同期のリーダー敵存在でした。実際かなり身体能力は高く、また同時に巨人と相対しても冷静さを持ち合わせています。しかしその正体は845年に壁を破った「鎧の巨人」になる事ができる巨人化能力者でした。その他判明しているプロフィールとしては身長は185cmで体重は95kg、誕生日は8月1日で血液型はB型である事が明らかになっています。

TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season

ライナー自殺未遂シーンや経緯を考察!なぜ銃口を咥えた?

考察①ライナーが自殺しようとした理由

元々ライナーは実直な性格をしており、それが故に精神を病んでいきました。なぜライナーが精神的な病んでしまったかと言うと、ウォール・マリアを破壊した際に殺した多くの人々を「自分達と変わらない人間」だと気づいてしまった為です。

ライナーは元々マーレの戦士として訓練を経て、兵団で訓練を受けて兵士になります。結果的に二面性を持つ結果となり、二重人格に近い状態になる程精神的に追い詰められていきます。その他にもマーレに帰った後も戦争への従軍や寿命が2年である事など様々な理由が考察されていますが、結果的に銃口を口に咥えて自殺未遂を起こす事になります。

考察②ライナーが自殺する前の回想

自殺未遂を起こしたライナーですが、その前にはいくつかのシーンを思い浮かべて回想をしています。ここからはライナーが回想したシーンを紹介していきます。

ネタバレ①エレンを励ましていたライナー

同期の中でも特に「巨人を駆逐する」という思いが強いエレンに対し、同期のリーダー格でもあったライナーは「巨人を一匹残らず駆逐するんだろ?お前ならやれる」となぜか励まし続けていました。しかしそれは「戦士」としてのライナーに取っては「始祖奪還作戦のターゲットを励ます」事に繋がる為、矛盾した言動の代表格のような形になっていました。

ネタバレ②ベルトルトを討ち取るエレン

そうしてライナーが励ましていたエレンは進み続けた結果、ライナーに取っては無二の親友であり超大型巨人の能力者であるベルトルトを討ち取ってしまいます。ライナーは多くの人数を犠牲にした上に、励ましたエレンが頑張った結果、計画は失敗、ライナーに取っては何も得る事のないままマーレに帰還する事になってしまいました。

考察③ライナーの自殺が未遂に終わった理由

ライナーの自殺未遂がなぜ未遂で終わったのかといえば戦士候補生のファルコが理由です。この時点ではライナーの鎧の巨人を継承の最有力候補はガビでしたが、ファルコもライナーもガビに継承させたくないという思いをそれぞれに抱えていました。ただお互いの思いを知らず、ライナーはこの時初めてファルコの思いを知る事になります。

またガビもガビで鎧の巨人の力を次ぐべく訓練しており、実際に筆頭候補に選ばれるなど活躍していました。結果的にライナーはファルコとガビの思いを見届けるべく、「まだ死ねない」と踏み留まる事になり、自殺が未遂で終わる結果になりました。

考察④それでも消えないライナーの罪悪感

上記の銃口を咥えるシーンでは一応自殺をするのを止めたライナーですが、それは決してライナーの罪悪感が消えたからではなく、その後のシーンでもライナーは罪悪感を抱え続けています。自殺未遂のような行動にこそ出なかったものの、その感情が爆発したのが、マーレでエレンと再会したシーンです。

この時のライナーは相手がエレンだと気づくと膝から崩れ落ち、「俺を殺してくれ」「もう消えたい」と訴えています。

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ライナーが鎧の巨人を継承した理由や過去

ネタバレ①父と一緒に暮らすため戦士になる

少年ライナーは母カリナから自分達はエルディア人の血が流れている事、なぜ自分達が父とは暮らせないかの理由、そして「9人の巨人の力を継承して名誉マーレ人になれば父と一緒に暮らせる」と教え込まれてきました。父と暮らしたいと考えたライナー少年は、戦士を目指すべく志願する事になるのでした。

ちなみに少年の頃のライナーは銃の扱いなど長けていたベルトルトと違い決して戦士として優秀だったわけではなく、戦士候補生に選ばれた7人の中では成績はドベで、マルセルが裏で手を回していなければ選ばれなかった可能性があった程でした。

ネタバレ②ライナーが父に言われた言葉

厳しい訓練を経て鎧の巨人の力を継承する事になったライナーは、名誉マーレ人となって父親に会いに行きます。喜んでくれると思ったライナーですが、父親はむしろ罵声を浴びせ「ライナーの出自を調べられて父親と繋がれば最悪死刑になる」と真実を伝えられる事になります。なぜ死刑になるかといえばマーレではエルディア人と関係を持つ事は禁忌とされている為です。

ネタバレ③ライナーはカリナに利用されていた?

もちろんこの事実はライナーの母カリナも知っていました。それでもなぜライナーに事実を伝えなかったのかといえば、自身の境遇を呪い家族を捨てた父親と、そもそもマーレでエルディア人が差別される理由になったパラディ島のエルディア人への復讐心からライナーを半ば洗脳するような形でライナーが戦士になるようにしたのでした。

ネタバレ④パラディ島に住むのは悪魔ではないと知るライナー

そしてライナーはベルトルト、アニと共にパラディ島に侵入、リーダーだったマルセルを早々に失う事になりますが、それでも作戦を続行し、ウォール・マリアの破壊を行う事になります。この時点では「パラディ島に住むのは悪魔だ」と教え込まれていたライナーは人を殺したという自覚はありませんでした。

ただその後、兵士として第104期訓練兵団に入団、そこでエレン達と訓練の日々を送る中で、パラディ島に住む人々も自分達と変わらない人間であるのだと感じ取ってしまいます。そこからライナーが精神的に追い詰められていく事になるのでした。

ネタバレ⑤ライナーの人格分裂

1度パラディ島の人々が自分達と変わらない事に気づいてしまったライナーはそこから罪悪感を抱えていく事になります。そこでライナーは現実逃避をするように「兵士」としての人格を形成していく事になります。少なくともトロスト区奪還作戦の時点では完全に人格が分裂しており、「戦士」としてマルコの口封じを自ら行った後、「兵士」として仲間のマルコが巨人に食われる様子に涙を流すなどしています。

ネタバレ⑥自分の正体をバラすライナー

挙句の果てには戦士としての敵、それどころかなぜか作戦のターゲットであるエレンに自身とベルトルトの正体を無意識に明かしてしまいます。話してしまった事を自覚した後、エレンを力付くで強奪しようとしますが、結果的にこれにも失敗し、退却する事になるのでした。

その後、マーレに戻ったライナーですが、罪悪感はどんどん強くなっていきます。ライナー自身の思いとは裏腹に家族はライナーを「戦士」として讃えるなど、結果的にライナーを追い詰める結果に繋がっていき、それがライナーが銃口を咥える自殺未遂を起こすようなシーンに繋がっています。

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ライナーのアニメ声優

細谷佳正のプロフィール

アニメ進撃の巨人においてライナーの声優を担当したのが細谷佳正さんです。2004年に声優デビューを果たし、艶のある低音ボイスを活かして、10代~20代の男性キャラクターを幅広く演じています。声優としては元々は吹き替えシーンで活躍していましたが、アニメでもメインキャラクターを演じる機会が増えて知名度を上げていった声優さんです。また声優としては非常に歌唱力も高く、キャラソンなどを担当する事も多くなっています。

細谷佳正の主な出演作品や演じたキャラ

細谷佳正さんが声優としてこれまで演じたキャラクターとしては「テニスの王子様」の白石蔵ノ介役、「遊戯王ZEXAL」のⅣ役、「ちはやふる」の綿谷新役、「黒子のバスケ」の日向順平役、「マギ」のマスルール役、「ハイキュー」の東峰旭役、「キングダム」の王賁役、「ダイヤのA」の結城哲也役、「アカメが斬る」のウェイブ役、「一週間フレンズ。」の桐生将吾役、「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」のオルガ役などを演じています。

細谷佳正さんは近年に演じたキャラクターとしては「転生したらスライムだった件」のヨウム役、「ましろのおと」んも沢村若菜役、「文豪ストレイドッグス わん!」の国木田独歩役、「オルタンシア・サーガ」のアルフレッド・オーベル役、「BNAビー・エヌ・エー」の大神士郎役、「半妖の夜叉姫」の麒麟丸役、「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」の百貴船太郎役などを演じています。

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ライナーに関する感想や評価

ここからは既に進撃の巨人を視聴した人のライナーの自殺未遂についての感想を紹介していきます。ライナーの銃口を咥える自殺未遂シーンは流れを見ると深刻なシーンであるにも関わらず、そのシーンのシュールさがなぜか一種のギャグのように見えるという声も多くそれが結果的に人気が出るきっかけになっています。

銃口を口で咥えるという方法こそ軍人らしいものながらどこか本気に見えないという声も多い一方で、結果未遂で終わる事も含めてライナーの精神的な振れ幅を象徴するシーンになっているとする声も多くなっています。

元々ライナーの人格破綻は他のシーンでも描かれていましたが、この自殺未遂のシーンはそれほどまでに追い込まれていたのだと象徴するシーンだったとする声が多くなっており、それが結果的にライナーのキャラクター性を示す結果になっていたと考察する声も多くなっています。特にこのシーンのライナーはパラディ島にいる頃より痩せている事もあり、「やつれている」という表現がぴったりとする声も多くなっています。

またこの時、同じくマーレの戦士としてパラディ島に潜入したマルセルとベルトルトは死亡し、アニは置き去りになっていると、ライナーと同じ思いをして共感できるキャラクターが側にいなかった事もよりライナーを追い詰める結果になったのではないかと考察する声もあります。特に精神的に支えとなっていたベルトルトを他ならぬエレンに殺された事は大きく影響しているのではないかとされています。

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ライナーの自殺まとめ

ライナーの銃口を咥えるという自殺未遂は、なぜそのような行動に出たのか明確には不明ながらもマーレでの教育とパラディ島との乖離、パラディ島での経験、仲間の死など様々な理由が考察されています。結果自殺する事はなかったものの、その銃口を口に咥えるシーンはライナーのキャラクター性を象徴するシーンとして知られる事になりました。

銃口を口に咥えるシーンだけ見るとなぜかギャグのようにも見える程ですが、実際にはファルコがいなければ死亡していてもおかしくない緊迫したシーンなのでまだ進撃の巨人を視聴していない人は、マーレ編のライナーの行動にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?

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