【進撃の巨人】ライナー・ブラウンのかっこいい魅力は？強さや精神の苦悩も考察

ウォール・マリア南東の山奥の村出身のライナー・ブラウンは、頼りがいのある性格の勇敢な男性でした。身体能力が高くリーダー気質を持っていた彼は仲間からも厚い信頼を寄せられていたのです。大柄ながっしりとした体格の彼は肝も据わっていたために巨人に集団で襲われたとしても一切動じずに冷静に対処することができました。巨人に握りつぶされそうになった際にも巨人の指を折って逃げるという大胆な発想もできたのです。

強い精神力を持っているライナー・ブラウンは美少女に弱いという普通の少年らしい要素も持っていました。それゆえに情熱的な彼からは数多くの名言が発せられています。そこで、冷静かつ気のいい性格の彼のかっこいい魅力や第104期訓練兵団において次席で卒業した彼の強さ、多くの困難を乗り越えた際の精神の苦悩、鎧の巨人などの隠された正体や心に響く名言などを考察・ご紹介します。

別冊少年マガジン発の単行本の中で重版第1号を果たした「進撃の巨人（しんげきのきょじん）」は、2009年10月号から大分県日田市出身の漫画家である諫山創（いさやまはじめ）さんによって連載がスタートしています。現在も連載中の進撃の巨人は別冊少年マガジンによって連載されました。巨人を最大限に活かすことがテーマとなっている進撃の巨人は2020年4月の時点では31巻まで単行本で刊行されています。

閉鎖空間での人間と三重の壁の外の世界に存在している巨人との激しいバトルが描かれている進撃の巨人は、過激でグロテスクな描写も多いダーク・ファンタジーとなっていきました。1億部（2019年12月の時点）の世界累計発行部数を誇っている進撃の巨人は、週刊少年マガジンでも2度特別編が掲載されています。漫画の他にもさまざまな関連作品が制作・販売され注目を集めました。中でもゲームは大好評だったようです。

壁の外の世界で生きることを夢見ていたエレンは、壁の中から唯一外へ出る方法である調査兵団にになりたいと考えていました。しかし、医者である父親のグリシャをはじめ心優しい母親のカルラ、幼馴染みのミカサからも反対されます。そのため同じ夢を持つ幼馴染みのアルミンとだけ夢を語りあうことになりました。彼が10歳になると突然出現した巨人によって母は死亡します。彼は母親の仇を討つべく巨人との戦いを決意します。

筋骨隆々とした大柄な体格のライナーは、第104期訓練兵団（ウォール・ローゼ南区）において次席で卒業するという優秀な戦士でした。鼻の形と角ばった輪郭が特徴の彼は、責任感が強く仲間思いだったために多くの仲間からも信頼されるリーダー的な存在だったのです。年長者であり面倒見が良い彼は周囲の仲間からは兄貴分として厚い信頼を寄せられていました。冷静沈着な性格だったため第104期訓練兵団では一番モテています。

• 本名：ライナー・ブラウン
• 愛称：ライナー
• 誕生日：8月1日
• 年齢：17歳
• 所属：104期訓練兵団（14歳で入団）
• 体重：83kg
• 身長：188㎝
• 出身地：ウォール・マリア南東の山奥の村
• CV（声優）：細谷佳正

女性でありながらもずば抜けた才能を持っているミカサが常にトップを独走していたために彼は常に二番手となりました。飛び抜けた身体能力を持っている彼は、精神的にも肝が据わっていたためにどんな困難が訪れても知恵を絞って抜け出したり、切り抜けたりする力を持っていたのです。巨人に襲われたウォール・マリアの南東の山奥が故郷となっている彼は絶対に故郷に帰ると心に決めておりそのために常に精進していました。

104期訓練兵団に14歳で入団したライナー・ブラウンは、仲間思いで責任感が強い周囲を引っ張っていく勇敢な少年のように描かれてします。しかし、彼の本当の正体は鎧の巨人だったのです。9つの巨人の1人である鎧の巨人ということはマーレの兵士を意味していました。彼らは壁の内側に104期訓練兵団として潜り込むことで壁の内側にいるエルディア人らを倒し支配しようとしていたのです。

エルディア人でありながらマーレの思想によって動いていたライナーは心が純粋だったのでしょう。自分が犯している罪に対して苦悩するようになります。成績優秀で身体能力も抜群の彼でしたが、壁の内側に侵入して104期訓練兵団になる前から精神を少し病み始めていました。その1つの原因となったのが同じマーレの戦士で仲間であるマルセルの死です。彼の死は自分を庇っての死であったためにより罪の意識を感じるようになります。

第96話・希望の壁では幼少期のライナーの姿を見ることができました。マーレの戦士であり鎧の巨人である彼はパラディ島に到着した際に無垢の巨人に襲われ死にそうになります。その時リーダーだったマルセルは彼を庇って死亡しました。リーダーがいなくなってしまったために撤退を考えますが、自分のミスによって撤退することのリスクを感じたライナーは自らリーダーになって指揮を執るようになりました。

104期訓練兵団の仲間であり頬にそばかすがあるマルコ・ボットは、身体能力が高く鎧の巨人であるライナー・ブラウンと超大型巨人として活躍しているベルトルト・フーバーらの話を聞いてしまったことで彼らがマーレの戦士だということに気付いてしまいます。自分達の正体が104期訓練兵団のマルコにバレてしまったことで、彼を口封じのために始末することになりました。

抜群の才能と力を持っていた彼はそばかすが魅力のマルコが巨人に喰われている姿を見て非常に驚いています。まるで仲間が喰われているというようなショックな表情を浮かべていたのです。自分が口封じのためにマルコを巨人に喰わせていたのにも関わらず全て忘れてしまったような、初めからそんな事実は知らないというような雰囲気を漂わせていました。この言動に違和感を感じた人は多かったようです。

男女問わず人気があったライナーですが、少しずつ仲間の死を目の当たりにしていくうちに自分の立場や行動が矛盾していくようになります。彼の正体はマーレの戦士であり鎧の巨人でしたが、壁の内側の104期訓練兵団を演じているうちに自分が戦士なのか兵士なのかわからなくなってしまったようです。そのため、仲間で気弱な性格のベルトルトからもツッコミを受けることになります。

マーレの戦士であり鎧の巨人でありながら敵の陣地へ侵入し104期訓練兵団の兵士として振舞わなければならなかったライナーは、次第に精神を病んでいきました。面倒見がよく責任感が強い彼でしたが、心が純粋だったのでしょう。仲間が次々と自分の目の前で捕食されていく姿に自分でも気が付かないうちに精神分裂をしていたようです。精神分裂をすることで自分を何とか保っていました。

始祖奪還作戦を失敗してしまった彼は、せっかく継承した鎧の巨人を剥奪されそうになります。しかし、リーダーが死亡してからも勇気を奮い立たせて自らリーダーとして指揮を執ったためにその威信を取り戻し戦士隊副隊長となりました。そのため、マーレの戦士であり鎧の巨人としての誇りと忠誠心によって復活したかに見えましたが、彼の心の奥底には消化しきれない暗闇が広がっていたようです。

故郷に帰ることを一心に願い戦っていた彼は、無事にマーレに帰還していますがパラディ島での悲惨な出来事に関しては悪夢となってその後も苦しむことになりました。彼の正体はマーレの戦士であり鎧の巨人でしたが、兵士のなりすましによって彼の人格を分裂させるものとなったのです。苦悩によって自殺をはかろうとしか彼ですが、鎧の巨人の後継者であるガビなどの存在がいたことで思いとどまっていました。

自由を何よりも求めていたエレンは、かつては壁の外の世界に強い憧れを持っていたために調査兵団に入ることを希望していました。しかし、幼馴染みのミカサや心優しかった母親からは大反対されていたのです。母親が巨人によって捕食されたことで強烈な憎しみを抱いた彼は巨人を全て殺す勢いで第104期訓練兵団へ入団しています。そこでは、マーレの戦士であり鎧の巨人として潜入していたライナーと親しくなっていきました。

精神の分裂を余儀なくされたライナーは故郷に帰ることだけに希望を見出して生きていたのです。精神的な強さを持っていた彼も最終的にはボロボロとなりますが、唯一マーレに帰還することができました。シガンシナ区で壮絶な戦いが繰り広げられてから4年後、負傷兵となったエレンは壁の外の世界であるマーレへ潜入しています。そこでは、かつて仲間だったライナーと再会しました。

大人に成長した2人はかつての状況を振り返っています。精神的に病んでしまったライナーは、自分はできるだけ苦しみながら死亡する決意を伝えており、さらに自分を殺して欲しいと懇願していました。壁の外の世界も内側の世界も同じ世界が広がっていると理解することができたエレンは冷静に状況判断をすることができるようになっていましたが、精神を病んだ彼はそこから進むことができていないようです。

壁の内側の世界では104期訓練兵団において次席で卒業することができたライナーの強さはずば抜けており、周囲からも尊敬される人物として活躍していました。しかし、かっこいい名言も多い彼は、マーレの戦士候補生時代はかなりギリギリの成績をとっていたようです。7つの巨人の力を手に入れていたマーレは7人の優秀なエルディア人の少年少女を必要としていました。

巨人の強さを継承できる候補生は7人と決まっており、その7人に残った彼でしたが成績は一番悪かったのです。当時の彼には体力をはじめ優れた頭脳、射撃の能力、格闘術などどれも未熟で他の仲間の強さと比較すると全てが劣っていました。しかし、彼が唯一周囲の仲間よりも秀でていたのはマーレに対する忠誠心です。その忠誠心を高く評価されて鎧の巨人の強さを手に入れたのです。

精神力の強さは他の仲間を凌ぐほどの素晴らしいものがあったものの、いざ壁の内側の世界へ侵入する際にその周辺をうろついている無垢の巨人に襲われた時には取り乱し、一番先に逃げ出していました。マーレの戦士として鎧の巨人の強さを手に入れた彼でしたが、非常に純粋すぎたために忠誠心と敵を騙して潜伏する状態に耐え切れなくなっていったのでしょう。

壁の内側の世界に潜入する任務を遂行することになったライナー達は、巨人に変身して巨大な壁を壊していきました。超大型巨人で気弱なベルトルトがウォール・マリアを破壊し、鎧の巨人で責任感が強いライナーはシガンシナ区の内門を壊しています。それによって潜入に成功しました。104期訓練兵団に潜り込みチャンスを伺っていた彼の正体は15mもある鎧の巨人です。

全身が鎧のように硬質化されている鎧の巨人は、全てのものを自分の強靭な肉体によって破壊することができました。しかし、全身は硬質化されていますが柔軟に動けるように関節だけは硬質化していません。全身が硬質化されているためびくともしない強さを持っている鎧の巨人ですが、関節だけはその強さが施されていないため唯一の弱点といえるかもしれません。

彼の全身は大砲や巨人を斬るために作られた刃ですら全く効果がないくらいの強さを誇っていました。そのため、シガンシナ区の内門も身一つで破壊する強さを見せつけていたのです。全身を硬質化している鎧の巨人は、身体自体が圧倒的な防御力と武力を兼ね備えていました。彼の強さは全身そのものとなっており、どんな武器も必要なかったのです。彼を止めるには唯一の弱点である関節に攻撃を仕掛ける必要がありました。

壁の内側の世界に侵入して104期訓練兵団を装っていたライナーは、仲間達と話をしている際に自分の出身地をウォール・マリア南東の山奥の村と話しています。しかし、本当の正体はマーレの戦士であり鎧の巨人だったため、彼の出身地はマーレとなっており壁の外の世界でした。そのため、仲間に話していた出身地は嘘だったのです。104期訓練兵団として潜伏している以上その仲間達と話しを合わせていかなければなりません。

その場には同じようにマーレの戦士で超大型巨人であるベルトルトの存在もあり、彼らは自分達の故郷の村に巨人が襲い掛かってきたときの様子を話していました。全ての話は彼らにとっては嘘の内容となっています。しかし、104期訓練兵団に入る前に出会ったおじいさんに聞いた話をそのまま伝えることでその話自体は真実であったために上手に切り抜けています。

その話を聞いたおじいさんは最後の生き残りだったために都合が良かったともいえるでしょう。さらに、都合が良いことに話をしてくれたおじいさん自身は首つり自殺をはかって死亡しているため、彼らの身元を証明する人は誰一人いなくなっていたのです。

鎧の巨人（マーレの戦士）であり正体が明らかとなったライナーは女神のように可愛らしいクリスタに下記の名言を心の中で放っています。精神力の強さと戦闘能力の素晴らしさや強さを兼ね備えている彼はリーダー的な存在として活躍していましたが、美少女に弱い普通の男性でもあったのです。傷を負ってしまった自分のために自らのスカートの布を引き裂いて傷を手当してくれたクリスタに放たれた名言でした。

冷静でクールに対応している彼でしたが心の中では上記のような可愛らしい名言が放たれていたのです。彼にとっては可愛らしいクリスタは初恋だったのかもしれませんが、2人は結局結ばれることはありませんでした。彼女の行為に対して自分を好きかもと勘違いしてしまった彼は、自分の正体を隠していることに罪悪感を抱いていたのかもしれません。

下記の名言は第94話において「壁の中の少年」でマーレの戦士だと正体が明らかになりマーレに帰還したライナーから放たれたセリフとなっています。兵士としての壁の内側の世界での暮らしが楽しかった彼は、兄貴分と慕われかっこいい名言もたくさん放っていました。身体能力も高く次席で卒業するなどその強さも周囲が認める実力を持っていたのです。精神力の強さも持っており、巨人が複数いても全く動じませんでした。

しかし、それは自分の正体が鎧の巨人だったからかもしれません。いざとなったら自分の正体を明かし戦うことができた彼は鎧の巨人の能力や強さによって精神的に守られていたのでしょう。兵士の仲間と過ごす時間が楽しすぎた彼は本当の正体である戦士には自信を持つことができなかったため精神が分裂したのかもしれません。兵士として見せていた能力や精神力の強さは鎧の巨人の強さの裏付けがあったから成り立っていたのでしょう。

心の中でもお茶目な名言を放ってしまうライナー・ブラウンの声を担当したのは声優の細谷佳正さんです。フリーの声優として活躍している細谷佳正さんは、高校生の頃は剣道や演劇部に所属していましたが、演技に夢中になるにつれて演劇部に絞って練習をするようになります。部長を務めた彼は当初は舞台俳優を志していましたが断念し、声優の道を選ぶようになりました。

• 名前：細谷佳正（ほそやよしまさ）
• 愛称：ほそやん
• 血液型：B型
• 生年月日：1982年2月10日
• 出身地：広島県尾道市
• 身長：175㎝
• 所属事務所：フリー
• 職業：声優
• 声優デビュー：2004年

東京アナウンス学院を卒業してからはマウスプロモーション附属俳優養成所に入って練習を積み重ねていきます。吹き替えの仕事を多くすることができる事務所に所属して声優としての実力を磨いていきました。海外ドラマや映画の吹き替えの仕事に力を注いでいた彼でしたが、2007年に「テニスの王子様 Original Video Animation 全国大会篇Semifinal」において白石蔵ノ介役を演じたことで声優としてブレイクします。

声優の細谷佳正さんの主な出演作品には、ちはやふるの綿谷新役や刀語の鑢七花役、NO.6のネズミ役、黒子のバスケの日向順平役、ROBOTICS;NOTESの日高昴（ミスタープレアデス）役、ジュエルペット ハッピネスの真田幸介役、ストライク・ザ・ブラッドの暁古城役、テラフォーマーズの膝丸燈役、オオカミ少女と黒王子の日比谷健役、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズのオルガ・イツカ役などがあります。

純粋で責任感が強いライナーは自分の苦悩や心情が伝わるような名言を多く披露していますが、結婚したいタイプと感想を寄せている人は多くいました。心の中で可愛らしい名言を放っていることから兄貴分的な要素もありながら可愛らしい純粋な気持ちを垣間見ることができるため人気があるようです。作中でも男女ともに高い人気を得ているキャラクターの1人でもありました。

深い内容が描かれている進撃の巨人の中で愛するキャラクターであるライナーの人生を世界中の人々に知ってほしいと感想を寄せている人もいました。過酷な人生を歩んでいる彼は作中の主人公だと思うと考えている人もいます。かっこいい心に突き刺さるような名言も放っているため魅力的なキャラクターとして注目を集めるようになりました。

冷静で仲間思いなライナーが鎧の巨人と知って驚いた人は多かったようです。しかし、身体能力の高さや面倒見の良さからその強さを継承したことに納得している人もいました。純粋でお茶目な性格の彼は面白い心の名言も放っており、注目を集めています。頼りがいのある性格で男女問わず人気がある彼は美少女に弱いという可愛らしい要素も持っていました。

マーレの戦士でありながら始祖の巨人の力を手に入れるために壁の内側の世界に侵入したライナーは、第104期訓練兵団においては次席で卒業するほどの能力の高さと強さを持っていました。仲間思いで責任感が強かった彼はそこで出会った仲間との関係が良好だったために次第に罪の深さに悩むようになります。かっこいいリーダー的な存在である彼は美少女に弱いという普通の少年の要素も名言によって披露していました。