【ドラゴンボール】メタルクウラの戦闘力と強さは？最後はどうやって倒した？

メタルクウラ軍団の強さや戦闘力を解説していく前に、メタルクウラのプロフィールを紹介していきます。メタルクウラの基本情報が分かる内容となっておりますので、事前に読んでおく事で後述のメインのまとめがより一層楽しめます。また、メタルクウラが登場する『ドラゴンボール』の映画『激突!!100億パワーの戦士たち』の作品概要やあらすじもまとめていきますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『激突!!100億パワーの戦士たち』は、『ドラゴンボール』の映画シリーズ第9作目です。1992年3月7日に公開され、上映時間は45分、配給収入は16億円となっています。時系列的にはセルゲームの開催宣言から開催するまでの出来事で、前作の映画『とびっきりの最強対最強』のボスキャラであったフリーザの兄・クウラがサイボーグ化して再度ボスキャラとして登場します。

破壊されたナメック星でしたが、ナメック星人達は新ナメック星に移住して新たな生活を始めていました。しかし突如、マシン惑星・ビッグゲテスターが新ナメック星に寄生して星全体を覆ってしまいます。新しく地球の神となったデンデはそれを察知し、悟空達に真相を確かめに向かってもらう事にしました。悟空達が到着するとそこにいたのはサイボーグ化したクウラで、ナメック星人達は戦闘マシンによる支配を受けていました。

メタルクウラは、クウラがビッグゲテスターによってサイボーグ化した姿です。クウラの第4形態の姿をしており、銀色の光沢を放つボディが特徴となっています。悟空が倒した最終形態のクウラを遥かに上回る戦闘力を持っており、スーパーサイヤ人となった悟空と互角の戦いを繰り広げました。サイボーグらしくセンサーによって敵を察知する能力を持っているほか、悟空と同じく瞬間移動も会得しています。

また、身体がある程度ダメージを受けてもビッグゲテスターのメインコンピューターによって自己修復する事ができ、再生した際には戦闘力も向上します。実はメタルクウラ自体は本体ではなく、クウラ自身はビッグゲテスターのメインコンピューターと同化しており、メタルクウラ・コアとしてビッグゲテスターの中心部に存在しています。恐ろしいのはメタルクウラを量産化しているところで、悟空と戦っていたのは1個体に過ぎません。

フリーザ一族の名前の辛いはフリーザやコルド大王も含めて冷たいもので統一されており、クウラは『クーラー(冷房)』からきています。しかし、静岡出身のプロデューサーがクーラーでは直接的すぎると考えた事から、地元の方言である『食うら』の事を思い出してクウラの名前を命名しました。メタルクウラの名前の由来はメタル化したクウラである事から来ていますが、『サイボーグクウラ』と紹介された事もあります。

ビッグゲテスターが作り上げた個体が数百体存在しているメタルクウラ軍団ですが、ここからはその強さや戦闘力を考察していきます。前作の映画ではスーパーサイヤ人となった悟空の強さには敵わずに敗北していたクウラですが、メタルクウラとなった事で数倍もの強さを得る事に成功しました。『ドラゴンボール』で戦士の強さを表す数値として戦闘力が多く使われていますが、いったいメタルクウラの戦闘力はどれほどなのでしょうか？

新ナメック星にて、メタルクウラと戦闘を行った悟空とベジータの戦闘力からメタルクウラの戦闘力を比較して考察していきます。前作映画での悟空の戦闘力は通常状態で1500万と推察されており、時系列的にはそこからセルとの戦いを控えている事から2000万まで戦闘力が向上していると考えられます。そしてスーパーサイヤ人になる事で50倍の強さを得るため、悟空の戦闘力は10億程だと考察します。

ベジータは悟空よりも少し戦闘力が落ちると考えられ、9億5000万程度だと仮定します。メタルクウラはそんな悟空とベジータ2人を相手に互角以上に戦ったため、11億前後の戦闘力だという考察結果となりました。さらに、メタルクウラは戦闘中に一度身体を修復してパワーアップを果たしている事から、さらに5000万プラスで最終的には11億5000万にまで戦闘力が上がった事だと考えられます。

ここからはメタルクウラ軍団の必殺技の数々を紹介していきます。映画の劇中では特に必殺技の名前の紹介はありませんでしたが、後のゲーム作品などで名称がつけられました。数百体のメタルクウラ軍団はそれぞれが戦闘力11億前後という戦闘力を誇っている為、そこから繰り出される必殺技の強さは計り知れません。

指先を相手に向けて構え、機関銃のように相手に連続で小さな気弾を発射する技です。構えはフリーザが使用したデスビームと同じである事から、フリーザ一族の技であると考えられます。映画の劇中では少し離れた場所にいる悟空に向かって放ちましたが、全てはじき返されながら距離を詰められていました。この事からそこまでの強さを持っていない事が分かりますが、けん制としての役割を果たす技です。

メタルクウラ軍団のコンピューターによって相手をロックオンし、爆破するというサイボーグならではの技です。映画の劇中では爆破する直前にメタルクウラの目線から相手に向けて一瞬光が走っていました。エネルギー弾などと違って相手を直接爆発させている事から、ゲーム作品などではガード不能技として多く扱われています。

空にかざした手に巨大なエネルギー弾を作り上げた後、相手に向けて手を繰りかざす事で発射するという技です、前作の映画でも最終形態のクウラが地球を破壊するために使用した技で、弟であるフリーザもデスボールという名前で使用しています。メタルクウラはビッグゲテスターが新ナメック星に寄生していた事から、強さを抑えて発射していました。多くのゲーム作品でもメタルクウラの最大の技として扱われています。

悟空とベジータがやっとの思いで倒したメタルクウラは数百体存在するメタルクウラ軍団のうちの1体である事が分かりましたが、悟空はこの絶望的な状況をどうやって解決してのでしょうか？映画の劇中での出来事から、メタルクウラ軍団の最後を紹介していきます。

宇宙船で新ナメック星にたどり着いた悟空達が見たものは、ナメック星人達を連行している無数のアンドロイドでした。悟空達が戦闘態勢に入っていると、そこにメタルクウラが現れます。倒したはずのクウラの出現に、以前クウラと会った事がある悟空・悟飯・ピッコロ・クリリン・ウーロンは驚愕します。メタルクウラはビッグゲテスターの存在と、以前よりも数倍パワーアップを果たした事を伝えると悟空との戦闘を始めました。

悟空は界王拳を駆使して戦いますが、メタルクウラの強さには敵いません。悟空は強力なメタルクウラの攻撃を受け続け、その中でスーパーサイヤ人に覚醒し、そこからは互角の戦いとなります。激しい戦いの中で悟空はメタルクウラの左腕を破壊することに成功しますが、メタルクウラはパワーアップを果たして再生し、メタルクウラの優勢となってしまいます。危険な状況になった悟空でしたが、そこにベジータが現れました。

悟空とベジータ2人を相手に互角に戦うメタルクウラは、サイボーグである事で疲労を感じず、さらに自己修復能力を持っている為ダメージを与える事が出来ません。一方で満身創痍になりつつある悟空とベジータでしたが、残りのパワーを全て込めて攻撃を放ち続け、自己修復能力が追い付かないほどにメタルクウラを完全に破壊した事で勝利を掴む事に成功します。

スーパーサイヤ人の状態も解けてその場に倒れこむ悟空とベジータでしたが、そんな2人の前に現れたのは数百体のメタルクウラ軍団でした。悟空とベジータは絶望感の中、再度スーパーサイヤ人に変身してメタルクウラ軍団に向かっていきます。

数百体のメタルクウラ軍団に向かっていった悟空とベジータでしたが、結局はなすすべなく捕らえられてしまいます。悟空とベジータが目覚めたのはビッグゲテスターの中心部で、目の前にはビッグゲテスターと同化したメタルクウラ・コアがいました。メタルクウラ・コアは悟空とベジータのパワーを奪ってサイヤ人の力を得る事で、ビッグゲテスターの力をさらに強大にしようとしていたのです。

メタルクウラ・コアは悟空とベジータのパワーを吸い取り続け、リミッター直前という段階でその作業を終えます。しかし、悟空とベジータのサイヤ人のパワーは尽きずにビッグゲテスターに気を送り続け、リミッターを超えたビッグゲテスターはついにオーバーヒートを起こしてしまいます。焦ったメタルクウラ・コアは巨大化した機械の姿となりますが、悟空のエネルギー弾を受けた事で爆発し、ビッグゲテスターと共に消滅しました。

メタルクウラ・コアが倒された事によって他のメタルクウラ軍団も爆発して消滅し、悟空とベジータはみんなの所に無事に戻りました。ベジータは仙豆を食べると1人用の宇宙ポッドに乗って地球へと帰還しましたが、この時に手のひらにビッグゲテスターのコアであるチップが握られており、これを握りつぶした事で全ての決着がつきました。

悟空がスーパーサイヤ人になった事でメタルクウラが発言したセリフです。前回、クウラはスーパーサイヤ人となった悟空に敗れたため、本当の復讐を果たすという意味でもスーパーサイヤ人との戦いを望んでいた事が分かります。メタルクウラは悟空と同じく瞬間移動が使えるため、悟空がスーパーサイヤ人となった後は超時空での戦いを繰り広げます。

メタルクウラの声を担当した声優は中尾隆聖です。東京都出身で1951年2月5日生まれの2022年4月現在71歳で、『ドラゴンボール』シリーズではメタルクウラの他にもフリーザやタンバリンの担当声優としても知られています。『声優アワード・富山敬賞』や、『日本映画批評家大賞・アニメ部門最優秀声優賞』などの数々の賞を獲得している演技派声優で、漫画家のやなせたかしは『セクシーな声』と称していました。

中尾隆聖の代表的な作品としてアニメ『それいけ!アンパンマン』が挙げられ、敵キャラであるばいきんまんの声を担当しています。アニメ放送当初から30年以上演じ続けており、『ハ～ヒフ～ヘホ～』というセリフは中尾隆聖がアドリブで考え出したものです。また、ばいきんまんと言えばダミ声が特徴的ですが、これも中尾隆聖のアドリブで生み出されたものであり、喉に負担が来る発声法だと本人が語っていました。

メタルクウラ軍団の絶望感がやばいというファンの感想があります。メタルクウラは圧倒的な戦闘力を持っており、悟空とベジータが満身創痍の状態となりながらもやっとの思いで1体倒しました。しかし、その後に数百体のメタルクウラ軍団が現れた時には、悟空とベジータだけでなく多くの視聴者に絶望感が襲い、一瞬味方側が負けてしまう可能性も頭をよぎりました。

メタルクウラがかっこいいというファンの感想があります。『ドラゴンボール』には敵キャラでありながらかっこいいキャラが多く存在しており、それぞれに熱狂的なファンがついていますが、メタルクウラも負けてはいません。かっこいい理由は何といってもサイボーグであるが故のロボット的な部分が大きく、悟空との戦闘シーンは映画の劇中でも大きな見どころです。

ちなみに、金属のボディがかっこいいメタルクウラですが、これは『ドラゴンボール』のアニメスタッフが鉄のオブジェなどを参考にしてハイライトや映り込みなどを全て手作業で描いています。

メタルクウラが強すぎるというファンの感想があります。メタルクウラの強さは何といっても自己修復能力で、完全に破壊しないかぎり勝つ事は不可能です。悟空もベジータとのタッグでやっとの思いで破壊で来た事からも、メタルクウラの強さが伝わります。また、疲労しないところや瞬間移動が出来るところも、メタルクウラが強い大きな理由です。

メタルクウラの戦闘力や強さ、最後倒された経緯などをまとめてきましたが、悟空よりも強い個体が数百体存在し、最後にはコアがサイヤ人のパワーを吸い取り過ぎたせいでオーバーヒートを起こして破壊された事が分かりました。今回のメタルクウラの記事を読んだ後にもう一度、『ドラゴンボール』の映画シリーズ9作目『激突!!100億パワーの戦士たち』を観ているというのはいかがでしょうか？