2018年09月05日公開
2018年09月05日更新
ガンダムのシャア・アズナブルの魅力は?搭乗した専用モビルスーツや機体も紹介
機動戦士ガンダムに登場する主人公「アムロ・レイ」。そのライバルである「シャア・アズナブル」についてご紹介していきます。ガンダムと言えばすでにアニメのジャンルを飛び出し、ガンダムというジャンルを作ってしまっているほどの人気の高いキャラクターですので、聞いたことの無い人の方が少ないと言われています。そんなガンダムの中に登場するキャラクターの中でも絶大な人気を誇っている「シャア」について、今回はとことん紹介します。
目次
ガンダムのシャア・アズナブルを解説!赤い機体の専用モビルスーツなどを紹介
機動戦士ガンダムに登場する「シャア・アズナブル」と言えば、何といってもその搭乗した機体の色が赤い事で有名です。何故赤く塗ったのかは定かではありませんが、小隊長以上の権限によって、自らが搭乗する機体の色を好きな色に塗り替えれるという事です。
今回はそんなシャアについての解説と、彼が搭乗した様々な赤い機体、専用モビルスーツについてご紹介をしていきます。ガンダム文化の最も有名な人物「シャア・アズナブル」の魅力を感じてください。
ガンダム初代から逆襲のシャアまでを簡単に解説
まずはガンダムの始まり「機動戦士ガンダム」から物語の完結にあたる「逆襲のシャア」の物語までを簡単にご紹介していきます。その中でも特に「アムロ・レイ」との出会いが運命を大きく動かしていきます。それぞれの物語の中「シャア・アズナブル」視点で、どのようにしてライバル「アムロ・レイ」と生き抜いていくのかをお楽しみください。
下記の記事で「機動戦士ガンダム」の詳しい年表を分かりやすく解説しています。宇宙世紀とは何なのか。それぞれのガンダムの時系列など、知れば知るほどガンダムの魅力を感じることができる記事ですので、是非参考にしてください。
アムロとの出会い:機動戦士ガンダム
1年戦争と言う戦いで「アムロ・レイ」と「シャア・アズナブル」は出会う事になります。連邦軍の新型モビルスーツ「ガンダム」。その機体の破壊指令を受けるシャア。アムロはガンダムに、シャアはシャア専用機体に乗りモビルスーツ同士の戦いを繰り広げます。それはアムロだけで無くシャアにとっても初めて体験する恐ろしい戦い。それから幾度となく戦いを繰り返す二人はいつしかお互いをライバルと認めるようになります。
アムロと共闘:機動戦士Zガンダム
機動戦士Zガンダムは宇宙世紀0087、一年戦争から7年後の物語。一年戦争の「英雄アムロ・レイ」は連邦政府によって事実上軟禁状態で隔離されていました。それはニュータイプと言う概念を受け入れることのできない人類(政府)が恐れた結果と言えるでしょう。そんな中、地球連邦軍組織内ではアースノイド至上主義者の集まりで結成された精鋭部隊「ティターンズ」が誕生し、ジオンの残党狩り等、残虐な行為を開始します。
そんなティターンズの行いを見かねたシャアは、地球連邦軍の中でも危険分子として軟禁されていたブレックス准将を祭り上げ、反地球連邦組織「エゥーゴ」を結成させます。その組織に「シャア・アズナブル」も「クワトロ・バジーナ」と名を変え参戦することになります。
ティターンズとエゥーゴは幾度となく激戦を繰り広げることになります。そんな中、ブレックス准将と同じく危険分子として軟禁状態にあったアムロが再び立ち上がることに。エゥーゴの支援組織「カラバ」に参加する為に輸送機をハイジャックしたアムロはエゥーゴが襲撃を受けている戦場に突入するのです。カラバの母艦「アウドムラ」が敵モビルアーマー「アッシマー」に襲われそうになった瞬間、一機の輸送機が…。
「何をする気だ!アムロ!…アムロだと?」「下がってろシャア!」戦場の最中、二人は無意識にその名を呼んでいたのです。戦闘が終わり二人は自分が口にした名を確認するかのようにお互いを確かめ合う…機動戦士Zガンダムの中で最高のシーンです。その後、二人は反地球連邦組織の仲間として共に戦う事になるのです。
アムロと再び対立:逆襲のシャア
機動戦士Zガンダムでの戦い「グリプス戦役」以降消息不明になっていた「シャア・アズナブル」ですが、その6年後、宇宙世紀0093年、ネオ・ジオンを率いて反乱の狼煙を上げることになります。
機動戦士Zガンダムの物語までは人類がニュータイプに目覚めるのを待つと話していたシャア・アズナブルですが、そんな戦いの最中、地球に住む人々の人間性の醜さを痛感していきます。グリプス戦役後、姿を隠し、自らが粛正するための準備に入るのでした。
出典: https://prcm.jp
ネオ・ジオンを率いて立ち上がった「シャア・アズナブル」。そしてそれを迎え撃つのがグリプス戦役で共に戦った仲間たちでした。もちろんその中には「アムロ・レイ」の姿も。この時の再開シーンもまた忘れられない名シーンです。
ガンダムのシャアを紹介!年齢や素顔の画像も!
この章ではシャア・アズナブルと言う人物像を紹介していきます。かなり謎の多い人物で、そして何よりややこしい性格の持ち主です。しかしそれがまた、ガンダムという文化が生まれるに必要な要素でもありました。
シャアの本名はキャスバル・レム・ダイクン
機動戦士ガンダムで「シャア・アズナブル」という名で登場していらい、「シャア」という名がとても有名になりました。何となくガンダムを知っている女性の人でも「アムロ」「シャア」という名は聞いたことがあるくらい、それだけ浸透しています。しかし、彼の本当の名前は「シャア・アズナブル」ではありません。本当の名前は「キャスバル・レム・ダイクン」。そう彼は「ジオン・ズム・ダイクン」の息子だったのです。
シャア・アズナブル誕生までの経緯
キャスバルがシャア・アズナブルと名乗るに至るまでの彼の人生からご紹介します。それにはまず彼の父、「ジオン・ズム・ダイクン」の暗殺の話をしなければいけません。彼の父「ジオン・ズム・ダイクン」は優れた政治家でした。地球から一番遠い「サイド3」というコロニーで生まれ育った彼は、地球から宇宙を統治されるのはおかしい。という考えを持ち、地球連邦政府に対し、宇宙コロニーの独立を要請することになります。
地球に住み続ける「アースノイド」と宇宙移民「スペースノイド」との間で溝は深まる一方の中、ジオン・ズム・ダイクンは「スペースノイドは地球から統治されずとも自活できる」と訴え続けたことで多くの支持を得ていきます。やがてサイド3はその名を「ジオン共和国」と名乗り、地球連邦政府からの独立を宣言します。
しかし、宇宙世紀0069、父ジオン・ズム・ダイクンは突然の死を迎えてしまいます。その後、生前のジオンの盟友であった「デギン・ザビ」によってジオン共和国は「ジオン公国」として乗っ取られてしまいます。ジオンの子供であった2人の子供は迫害から逃れる為、その身を隠すことになるのです。
そしてこの時キャスバルは父を暗殺したとされる「ザビ家」への復習を誓うのでした。(実際は暗殺であったかは不明)
赤い彗星の異名を持つ士官
そして時は経ち、宇宙世紀0074。「キャスバル・レム・ダイクン」その名を「シャア・アズナブル」と変えてサイド3「ジオン公国」に侵入し、ジオン士官学校へ入学することになります。その士官学校生活の中でザビ家の末弟である「ガルマ・ザビ」と親交深め、卒業後は二人そろって「キシリア・ザビ」指揮下の部隊に入隊することになります。
その後、数々の戦歴を上げ、自らの機体をパーソナルカラーの赤に塗り、「ルウム戦役」ではたった一人で5隻もの戦艦を沈め、「赤い彗星」と呼ばれるようになります。その名は敵である連邦軍の兵士にまで轟き響き、恐怖の対象として見られるようになりました。「赤い彗星シャア・アズナブル」の誕生です。
機動戦士ガンダムのときは20歳
数々の大人じみたセリフを残しているシャアですが、一年戦争時の年齢はなんと若干20歳でした。シャアの境遇から20歳とは思えないような冷静、冷徹なセリフが生まれたのか、現代の20歳とはかけ離れたしゃべり方をしています。機動戦士ガンダム第一話で「ブライト・ノア」が年を聞かれ19歳と答えています。部隊に入って6ヵ月だと話していますが、アムロの父「テム・レイ」も若者が戦争をする事を嘆いています。
ガンダムのシャアの名言を紹介!
シャア・アズナブルと言えば数々の名言を残してきました。ここでは数ある名言の中から特に有名な言葉をご紹介します。
認めたくないものだな
「認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちという物を」シャアのイメージを決定づけたと言っても過言ではない程の名言中の名言です。ホワイトベースをサイド7と言うコロニーまで追跡してきたシャアの部隊。偵察というシャアの命令を無視して強硬手段に出るザクがガンダムの反撃によって破壊されてしまいます。
2機の機体を失ったシャアは、これまで実務的な会話していなかったのですが、独り言として内面を吐露してしまう名シーンです。失敗を「若さ故の過ち」と認めつつも、「認めたくない」と言う、プライドの高さが全面に出た名台詞です。
モビルスーツの性能の違いが…
「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないという事を教えてやる!」ガンダムとの2回戦目、シャアの自身に満ち溢れたセリフです。実際、シャアの機体「シャア専用ザク」はガンダムとの戦いの中、武器で殴りつけたり、ガンダムのバルカン攻撃を盾で防いだりバズーカをかわしたり。さらにはガンダムのコックピットをパンチを決めるシーンも。
坊やだからさ
親友であるガルマ・ザビを陥れ、復讐の一端を遂げるシャア。その後、ガルマの戦死の責任を取らされたシャアは、ガルマの葬儀をテレビ中継で見ることになります。ジオン公国総帥のギレン・ザビの演説「私の弟、諸君の愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!何故だ!」この言葉に対し、「坊やだからさ」と一言。その姿はどこか物哀しそうにも見えます。
シャア・アズナブルという人の事を知っているかな
機動戦士Zガンダムからのセリフです。主人公であるカミーユ・ビダンに反発されたクワトロ(シャア)は「シャア・アズナブルという人の事を知っているかな?」と昔の自分とカミーユの立場に共通点を見出して説得をしようと試みた時のセリフです。結果失敗に終わってしまいます。
これが若さか…
クワトロ・バジーナとしてエゥーゴのパイロットを続けてきたシャアの正体がばれた時の名言です。かつて敵として戦ったホワイトベースのクルー達に正体がばれ、「リーダーの度量があるのにパイロットに甘んじているシャアは卑怯だ」「10年20年かかっても地球連邦政府の首相になるべきです」と詰め寄られます。
そしてカミーユに追い打ちをかけられるように「もしそうなら、それは卑怯ですよ。シャア・アズナブル、名乗った方がすっきりします。どっちなんです!教えてください!」問い詰められたシャアは尚もシラを着るのですが、その時、「歯、食いしばれ!そんな大人、修正してやる!」カミーユの拳がシャアの頬を殴り飛ばします。
「これが若さか…」サングラスが宙を舞い、目からは涙が浮かんでいます。この後言い訳をしようとするシャアでしたが、敵襲のサイレンが鳴り響き、話は中断してしまい、その後もシャアは名乗ることも無くクワトロとしてふるまい続けることになります。それにしてもかつての敵からも認められているシャアと言う人物の凄さがわかる重要なシーンでした。
この温かさを持った人間が地球さえ破壊するんだ
逆襲のシャアより。最後のシーンで全てを確信したシャアの口から出たセリフです。アムロとの最後の戦いの最中、最後の機体「サザビー」を失いながらも勝利を宣言するシャア。それはアクシズと言う小惑星を地球に降下させる作戦に成功したからでした。しかしアムロにとっても最後の機体、ニューガンダム1機の力でそれを押し返そうとするのです。
「やめろっ!」シャアは叫びます。「やってみなければ分からん!貴様ほど急ぎ過ぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!」このアムロの行動が戦場にいた全ての人の心を動かします。見方だけでなく敵モビルスーツまでもがアクシズの降下を食い止めようとし始めたのです。そんな彼らの意志に反応を示したのが、ニューガンダムのサイコフレームでした。
緑の光が広がり、アクシズの降下軌道はズレ始めます。そして他のモビルスーツたちを跳ね戻していきます。「そうか…この温かさを持った人間が地球さえ破壊するんだ。それを分かるんだよ。アムロ!」人の温かさを感じながらも絶望、失望から逃れられないシャア。
シャア・アズナブル最後のセリフ
「ララァ・スンは私の母になってくれるかも知れなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えた事か…」これがシャア・アズナブル最後のセリフです。アムロへのライバル心に生き、嫉妬心に死んだ男の最後の言葉でした。この後、「お母さん?ララァが…うあ!」とアムロのセリフに続き、アクシズが押し返され、地球の人々は助かるというハッピーエンドを迎えます。
しかし、この二人の救いようのないセリフを最後に、シャア、アムロ共に消息不明となり、死亡として処理されてしまう事になります。
ガンダムのシャア専用モビルスーツを紹介!赤い機体が目印?
ここからはシャアが愛機とした数々の機体から一部をご紹介をしていきます。どれも通常の機体よりも優れた性能の物ばかりですが、シャア・アズナブルはそれらを見事に操縦してしまうのでした。ガンダムの中には優れたパイロットには専用の機体が与えられており、もちろんシャアにも当然専用の機体が与えられていました。
シャアの代名詞:シャア専用ザク
「MS-06S シャア専用ザク」機動戦士ガンダムの第2話から第10話までの愛機になります。小隊長以上の特権で機体を赤く塗った事から、赤い彗星と呼ばれる所以になったモビルスーツです。通常のザクの3倍の速度を誇ると言われていますが、一説では離脱の際に敵艦をキックし、その反動を利用した時のスピードだとも言われています。
ジャブロー攻略で活躍:シャア専用ズゴック
ジャブロー攻略の際に使用したモビルスーツ。水陸両用のモビルスーツで、こちらも同じくシャア専用として赤く塗られています。ジャブロー戦で初陣を飾った量産機ジムをあっという間に撃破。登場した回は多くは無かったが、インパクトの強いモビルスーツでした。
足なんて飾りです:ジオング
ジオン軍最強にして最後のモビルスーツがこのジオングになります。一年戦争最後の戦場になった「ア・バオア・クー」での戦いの最中、シャアが最後に乗ったモビルスーツになるのですが、完成間近だったため、専用カラーには塗られないままでの出陣になりました。アムロとシャアの一騎打ちのシーンはプラモデルでも作られるなど、名シーンになっています。
黄金の機体:百式
機動戦士Zガンダムでクワトロとして搭乗した機体です。シャアとしての赤いカラーではなく、こちらは金色に塗装されていました。シャアとの相性は凄く良く、途中乗り換えることなく、第9話から最終話まで搭乗し続けたモビルスーツになります。
再び赤いMSへ:サザビー
逆襲のシャアにて、シャア・アズナブルとして再び反旗を翻した時のモビルスーツです。事実上、シャアが最後に搭乗したモビルスーツという事になります(小説では他にもありますが)。頭部にコックピットがある大型モビルスーツで腹部の拡散ビーム砲は連邦のジェガンを3機同時に撃破するほどの威力。アムロの最後の機体ニューガンダムと死闘を繰り広げた名機で、人気も高いモビルスーツです。
ガンダムのシャアの最後は?フル・フロンタルは本物?
機動戦士ガンダムUCの話を少しさせていただきます。この話は逆襲のシャア以降を描いた物語になるのですが、そこで登場する人物「フル・フロンタル」がシャアなのではないか…という噂があります。最後に少しこの話にも触れていきます。ネタバレ要素も含まれていますので、まだ観ていない、知りたくないという方は注意してください。
シャアは逆襲のシャアでアムロと共に戦死か
設定上、記録上では逆襲のシャアでアクシズを押し戻した際に二人とも戦死となっています。当然あの状況から生き残ることの方が不可能に近い状況ですので、この事実は確かなものだと語られています。
フル・フロンタルはシャアのそっくりさん
機動戦士ガンダムUCに登場する「フル・フロンタル」の正体ですが、実は「人工ニュータイプ」と呼ばれる技術によって生み出された、いわば「クローン」だったと言われている説が濃厚です。
劇中では断定こそしてはいませんでしたが、小説版などでもその話が出てきています。興味のある方は是非一度読んでみてください。
ガンダムのシャア・アズナブルについてまとめ
いかがだったでしょうか。今回はシャア・アズナブルについてお話させていただきました。一つの文化になっている「ガンダム」その中でも最も有名な人物こそが「シャア」だと言われている魅力が伝わったでしょうか。数奇な人生を歩むことになったシャア。その中で様々な考えや行動によって、「シャア」と言う人物が作られていったのです。
2018年11月には機動戦士ガンダムUCの続編の映画も公開されますし、是非一度、機動戦士ガンダムを振り返ってみて、改めてガンダムの魅力、シャアの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。