【ドラゴンボール】シンバルの強さを考察！最後はヤジロベーが丸焼きにして食べた？

シンバルがヤジロベーに丸焼き肉にされて食べられたのかをネタバレしていく前に、シンバルのプロフィールを紹介していきます。太った見た目が特徴のシンバルですが、『ドラゴンボール』に登場するとあるキャラクターに似ていると言われている為、ここではそちらについても解説します。また、『ドラゴンボール』の作品情報も紹介していきますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『ドラゴンボール』は『週刊少年ジャンプ』にて鳥山明が連載していた漫画作品です。初期はドラゴンボール探しによる冒険活劇でしたが、中期から後期はド派手な戦いが特徴のバトル漫画へと変わっていきました。単行本は全42巻、完全版が全34巻で、全世界累計発行部数は2022年3月現在2億6000万部を突破しています。アニメ化もされており、テレビアニメシリーズが5タイトル、映画版が20作品公開されました。

人里離れた山奥に住む少年・孫悟空は、都から来た少女・ブルマと出会ったことをきっかけにドラゴンボール探しの旅をする事になり、ピラフ一味やレッドリボン軍といった敵との戦いに身を投じていく事になっていきます。その中でクリリンや亀仙人をはじめとした多くの仲間たちと出会った悟空は肉体的にも精神的にも強さを得ていき、ついには過去に世界を脅かしていた存在・ピッコロ大魔王との過酷な戦いが始まるのです。

シンバルはピッコロ大魔王から生まれた魔族で、身長181センチ、体重115キロ、性別はありません。太ったドラゴンのような見た目をしている事が特徴で、移動の際は二足歩行と背中に生えた羽で空を飛ぶ事も出来ます。趣味は『殺人』で、嫌いな事は『死ぬこと』という事です。ピッコロ大魔王がドラゴンボール探しを効率的にする為に生み出しており、ドラゴンボールにちなんでドラゴンタイプとして誕生しました。

ちなみに、ピラフ一味によって復活したピッコロ大魔王は、シンバルよりも前にピアノとタンバリンを生み出していますが、作中で初めてピッコロ大魔王が口から卵を吐いて魔族を生み出す様子が描かれたのはシンバルが最初になります。生み出されたばかりのシンバルはすでに成長しきっており、ピッコロ大魔王の命令を受けてすぐにドラゴンボールを探しに行きました。

シンバルのキャラデザインはギランに似ています。ギランとは第21回天下一武道会に出場したドラゴンのような怪獣で、太った肉体に短足、背中の羽などシンバルが持つ特徴と一致しています。シンバルはピッコロ大魔王から生まれた魔族であり、ギランは地球で生まれ育った事から関係性はないものの、鳥山明は多くのキャラを描かなくてはいけなかった事からたまたま被ってしまったと考えられます。

ここからは、シンバルの強さや戦闘力を考察していきます。ピッコロ大魔王は口から卵を産んで強力な魔族を生み出し、悟空達は苦戦を強いられました。ドラゴンタイプとして生み出されたと考えると強そうなシンバルですが、いったいどれほどの戦闘力を誇っていたのでしょうか？『ドラゴンボール』の作中でのシンバルの活躍から検証していきます。

シンバルの強さは大きな肉体から繰り出されるパワータイプの攻撃と、手から放たれる電撃にあります。しかし、シンバルがヤジロベーと戦った時にはパンチや尻尾による打撃が一切通じず、電撃も避けられ、最後には刀であっけなく一刀両断されていた事から、ヤジロベーよりも弱いことが分かります。ピッコロ大魔王に生み出されてすぐに倒されてしまったため、最も短期間で倒された魔族となりました。

ヤジロベーにあっさりと倒されたシンバルですが、戦闘力は推定150となっています。ピッコロ大魔王によると、シンバルの戦闘力はタンバリンよりも数段劣るという事なので、ピッコロ大魔王が若返ってから生み出されたドラムも含めると戦闘タイプの魔族の中で強さは最弱という事になります。ちなみに、ピッコロ大魔王の戦闘力は若返った後で260という公式発表があるため、ヤジロベーはこの戦闘力の数値の間という事になります。

シンバルの強さや戦闘力が分かったところで、ここからは本当にヤジロベーが戦闘後にシンバルを丸焼きにして食べたのかをネタバレしていきます。太った肉体だけを考えると食べごたえがありそうですが、緑色の身体で人語も話すシンバルをヤジロベーは本当に丸焼きにして食べたのでしょうか？ヤジロベーとシンバルの戦闘シーンから順を追って解説していきます。

ドラゴンボールを集めるために生み出されたシンバルは、ピラフのドラゴンレーダーによってすぐにドラゴンボールのある場所へと向かいます。シンバルが向かった先はドラゴンボールを持っていたヤジロベーと悟空がいる場所でした。シンバルがやってくると、悟空とヤジロベーはじゃんけんをしてどっちが戦うかを決めますが、何度もあいことなっている中で、シンバルはその様子をポカンと見つめていました。

じゃんけんにはヤジロベーが勝利して戦闘開始となりますが、シンバルの攻撃を受けたヤジロベーは全くダメージを受けておらず、すました顔で立ち上がります。その後、シンバルは必殺技である電撃攻撃を繰り出しますが、ヤジロベーに紙一重で避けられながら距離を詰められ、最後には刀で腹を一刀両断されて絶命しました。シンバルが生み出されてから死ぬまで1日も経っていないため、短い命となってしまいました。

結論から言うと、ヤジロベーはシンバルを丸焼き肉にして食べました。ことの発端はヤジロベーが朝ごはんとして用意していた焼き魚を食べてしまった事が始まりで、腹を空かせていた事が理由となっています。朝ごはんを食べられてしまったヤジロベーは怒りながら悟空に対して返すように言いますが、悟空も焼き魚は落ちていただけだと言って引きません。

そんなやり取りの中、シンバルが2人の前に現れます。ヤジロベーがじゃんけんまでしてシンバルと戦いたかったのは、太った身体をしたシンバルを食べたいと思った事が理由であり、勝利した後は火を起こして本当に食べてしまいました。ヤジロベーは戦う前まではシンバルを刺身で食べようと思っていたらしいのですが、戦いの最中にやはり生では食べられなさそうだと思い直し、この時に丸焼きにしようと決めていました。

ちなみに丸焼きにしたシンバルの焼き具合はレアだったようで、悟空に『それまだ焼けてねえぞ』とツッコまれていましたが、ヤジロベーは生焼けの方が美味いと述べていました。悟空的には美味しそうだとは思わなかったらしく、ヤジロベーに『やらねえぞ』と言われた時には『いらねえよ、そんなの』と返しています。一口食べたヤジロベーはシンバルの美味しい味に喜び、一気に完食していました。

その後、シンバルが倒された事を知ったピッコロ大魔王はタンバリンを悟空とヤジロベーの元に向かわせますが、ヤジロベーはなんとタンバリンも食べようとします。この時にタンバリンと戦ったのは悟空で、ヤジロベーはタンバリンに勝ったら食べさせてくれと悟空にお願いしていました。しかし、タンバリンは悟空のかめはめ波で跡形もなく吹き飛んだため、ヤジロベーはタンバリンを食べられずに悟空に文句を言っていました。

強さや戦闘力、丸焼き肉にしてヤジロベーに食べられた経緯などが分かったシンバルですが、ここからはそんなシンバルの声を担当した声優を紹介していきます。悟空とヤジロベーがじゃんけんしている様子をポカンと傍観していたり丸焼きにされたりと、他の魔族と違ってコミカルなキャラとなったシンバルを演じた声優はいったいどんな人物なのでしょうか？

アニメ版『ドラゴンボール』でシンバルの声を担当した声優は郷里大輔(ごうりだいすけ)です。東京都出身で1952年2月8日生まれ、声優の他にナレーターや俳優としても活動していましたが、2010年1月17日に57歳で亡くなっています。当初、所属事務所であった『青二プロダクション』は死因を『急性心不全』と発表していましたが、実際は腕や手首から血を流して倒れており、遺書も見つかった事から警察は自殺と見ていました。

生前は迫力のある声が特徴の声優として知られており、『ドラゴンボール』ではシンバルだけでなく、ピッコロ大魔王から後に生み出されたドラムや、コミカルキャラ代表のミスター・サタンなどを担当していました。ミスター・サタンの娘であるビーデルの担当声優・皆口裕子は、ミスター・サタンは郷里大輔が担当でなければ自分もビーデルを演じる事はしないと泣きながら述べて周りを困らせたというエピソードがあります。

郷里大輔は、1983年から放送されたアニメ『キン肉マン』のメインキャラ・ロビンマスクの担当声優として知られています。ロビンマスクは当初、主人公であるキン肉マンのライバルキャラといった立ち位置でしたが、友情を育んだことによって親友となっていきました。『キン肉マン』がバトル中心になる以前のギャグ作品だった時から登場していた古株のキャラなので、コミカルで面白いシーンも多数持つキャラです。

郷里大輔は1988年から放送されたアニメ『魁!!男塾』の江田島平八(えだじまへいはち)の担当声優としても有名です。江田島平八は男塾の塾長で、人間離れした登場キャラの多い『魁!!男塾』の中でも別格の超人的なキャラであり、生徒達から最も恐れられています。核ミサイルでも持ってこない限り倒すことは出来ないと称されており、宇宙服無しで宇宙を泳ぐなど規格外れな肉体の強さと行動力を持っています。

ヤジロベーがシンバルを丸焼き肉にして食べているシーンを見て、美味しそうだと感じるファンは少なくありません。確かに魔族であるシンバルは食べるという発想にも至らないのが普通ですが、ヤジロベーが丸焼きにしたことによって『ドラゴンボール』の中でも屈指の食テロシーンとなりました。ヤジロベーが刀で切ったシンバルの肉は見た目はステーキそのもので、多くのファンがよだれが出るほど美味しそうと感じたようです。

人気となったシンバルの丸焼きシーンですが、『ドラゴンボール』の作中で敵が食べられたのはシンバルのみであり、希少となっています。戦闘シーンが少なく、生まれてすぐに倒されてしまったシンバルですが、貴重なシーンを残してくれたキャラだと言えるでしょう。

アニメ『ドラゴンボール』の再放送を見て、シンバルの声がミスター・サタンと同じだったという事に驚くファンの感想があります。人間と魔族なのでキャラ性は違いますが、豪快な話し方をしてギャグテイストもあるというところは共通している2人を、郷里大輔が見事に演じ分けています。郷里大輔はシンバルやポルンガ、ウミガメの声も担当しているため、人間以外のキャラを多く演じている事も特徴です。

シンバルの名前の由来は楽器の『シンバル』であり、ピアノ・タンバリン・ドラムなど、ピッコロ大魔王の生み出した魔族はすべて楽器の名前で統一されている事が特徴です。そのため、長年『ドラゴンボール』のファンである方は、シンバルという名称で『ドラゴンボール』のシンバルが第一に思い浮かぶ方もいるようです。活躍シーンは少ないですが、丸焼き肉シーンも相まってシンバルはファンに強い印象を残したキャラです。

シンバルが弱いというファンの感想があります。生まれてすぐに倒されてしまい、勝利したシーンが1つもないシンバルなので、当然の感想です。ヤジロベーが強かったという事もすぐにシンバルが倒された理由の1つですが、一瞬で負けてしまったシンバルの姿はファンに弱いという印象を与えました。ファンの考察としては、シンバルはヤジロベーの強さを説明するための咬ませ犬的な役割として登場したと考えられています。

登場シーンの少ないシンバルですが、隠れた人気キャラとなっており、フィギュアなどのグッズも発売されています。『ドラゴンボール』ファンからするとシンバルのフィギュアはぜひ欲しい一品のようで、ピッコロ大魔王や他の魔族のフィギュアと並べて飾る事で楽しんでいるようです。

『ドラゴンボール』のシンバルが食べられたのかという真相と、戦闘力・強さについてまとめてきましたが、そこまで強いというわけではなく、ヤジロベーに倒された挙句に丸焼きにして食べられる結末を迎えていた事がわかりました。非常に人気の食テロシーンとなっていますので、『ドラゴンボール』の『ピッコロ大魔王編』でもう一度、ヤジロベーがシンバルを食べているシーンを見てみるというのはいかがでしょうか？