【鬼滅の刃】神崎アオイの過去のトラウマを考察！戦えない理由や生い立ちは？

「鬼滅の刃」に登場する神崎アオイは、鬼殺隊の女性隊士です。黒髪のツインテールであり、蝶をモチーフにしたヘアアクセをつけています。初心者にも易しい水の呼吸を習得していましたが、過去のトラウマから戦えない心理状態となります。それ以来、胡蝶しのぶの蝶屋敷で運び込まれた怪我人の世話や、リハビリの指導などをして働いています。テキパキと無駄なく行動し、動きも機敏です。

「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴が手がけた大正時代を舞台とするダークファンタジー漫画です。集英社の人気漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」にて2016年11号から連載がスタートし、2020年24号で最終回を迎えました。コミックスは全23巻あり、シリーズ累計発行部数は現時点で1億5000万部を突破しています。テレビアニメ第1期は、2019年4月6日から9月28日にかけて放送されました。

原作の無限列車編を原作としたアニメーション映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は、2020年10月16日に公開され日本歴代興行収入第1位を記録する大ヒットとなりました。主題歌のLiSA「炎」は、第62回日本レコード大賞を獲得しています。無限列車編に続く遊郭編は、テレビアニメ第2期として2021年12月5日から2022年2月13日にかけて放送されました。さらに、テレビアニメ第3期の制作も決定しました。

父親が亡くなり、炭治郎は代々受け継いできた炭焼きの家業を継ぎます。雲取山で、たくさんの兄妹と優しい母親と共に幸せな生活を送っていました。ある日、山の麓の街まで炭を売りに出かけ、家を留守にします。その間に、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残ったのは妹の禰󠄀豆子だけでした。しかし、禰󠄀豆子は体内に鬼の血液が混入したことにより、鬼となってしまいます。

神崎アオイは、胡蝶しのぶの蝶屋敷に住む鬼殺隊の隊士です。黒髪のツインテールであり、他の蝶屋敷の女の子たちと同じく蝶をモチーフにしたヘアアクセをつけています。しっかり者で要領もよく、テキパキと行動します。言いたいこともキッパリ口にするタイプで、病院で騒ぐ善逸を叱りつけていました。隊服は、キュロットやスカートなどもあるようですが、神崎アオイはズボンタイプを着用しています。

身長は154㎝、体重は不明です。過去のトラウマから戦えないため、蝶屋敷で怪我人の看病や家事をこなしています。瞳は青で、ヘアアクセのメインカラーも青です。水の呼吸を習得していますが、「鬼滅の刃」本編では一度も披露していません。料理上手であり、蝶屋敷で一緒に暮らすカナヲは、彼女の作った食事は全て好きだといいます。作業中は、隊服の上に白い割烹着を着用しています。

初登場回は、原作漫画だと48話、アニメだと23話からでした。那多蜘蛛山の戦いで怪我をして運ばれてきた炭治郎、伊之助、善逸たちの身の回りの世話をしてくれました。さらに、怪我が治った3人の機能回復訓練の相手も務めていました。パロディ漫画「キメツ学園物語」では、柿組で高等部の2年生で、実家の定食屋の手伝いをよくしているという設定でした。「キメツ学園物語」の設定から、年齢は16歳〜17歳と推測されます。

神崎アオイは、最終選別に合格した鬼殺隊の隊士です。過去のトラウマから、戦場には行けなくなり裏方の仕事をしています。水の呼吸を習得していますが、本編で披露したことはありません。しかし、それなりに能力が高いことがうかがえるシーンがあります。戦いの傷が癒えた炭治郎、善逸、伊之助に、機能回復訓練の指揮をしました。

神崎アオイが相手をした機能回復訓練の内容は、湯呑みの中の薬湯を掛け合う反射訓練、相手を捕まえると勝ちという全身訓練の2つです。善逸は、兄蜘蛛の毒が解毒されるまで時間がかかったため、炭治郎と伊之助よりも遅れて訓練に参加しました。善逸が加わるまで、炭治郎も伊之助も神崎アオイになかなか勝つことができなかったようです。身体能力は、それなりに高いことがうかがえます。

神崎アオイは、胡蝶しのぶの蝶屋敷で働いています。要領がよく、テキパキと仕事をします。そこで、鬼との戦いで負傷した隊士の看病や、リハビリなどの指揮をしています。その他にも、洗濯や料理など家事全般もこなしているようです。胡蝶しのぶから薬学を教わっており、簡単なものなら薬の調合もできるようです。その他にも、ボロボロになった禰󠄀豆子の箱を修繕するなどしており、非常に手先が器用です。

隊士達の多くは、家族を鬼に殺されたことがきっかけで鬼殺隊に入隊します。神崎アオイがなぜ鬼殺隊に入ったのか、しばらく不明でした。しかし、原作漫画19巻に登場した胡蝶しのぶの回想シーンで、蝶屋敷の女の子達は家族を鬼に殺された過去があることが明らかになりました。神崎アオイも家族を鬼に殺されたことがきっかけで、鬼殺隊に入る道を選んだようです。しかし、誰に水の呼吸を教わったのかは明らかになっていません。

家族を鬼に殺された後、身寄りのない神崎アオイは蝶屋敷に引き取られたようです。そこで、初心者にも易しいとされる水の呼吸を習得しました。しかし、育手は誰なのか、水の呼吸の修行にどのくらいの年月を費やしたのかなどはわかっていません。胡蝶しのぶの姉・カナエは、水の呼吸から派生した花の呼吸を使う隊士でした。そのため、カナエから水の呼吸法を習ったという可能性もあります。

継子とは、鬼殺隊最強の柱が、自ら稽古をつける弟子の隊士のことです。柱から直々に稽古をつけてもらえるため、出世の道も開けてきます。ものすごく才能がある者しか選ばれない希少な存在です。他の柱が継子を任務に連れ出す際は、師匠の柱本人の許可を取らなければなりません。

神崎アオイは、胡蝶しのぶの継子ではありません。そのため、遊郭に潜入する任務のため、宇髄天元に無理やり連れ出されそうになっています。しかし、神崎アオイは恐怖がトラウマとして根付いており、戦えない精神状態にあります。炭治郎、伊之助、善逸は、神崎アオイの代わりに行くと申し出て、助けてくれました。神崎アオイを妹のように可愛がっている胡蝶しのぶは、この事件で宇髄天元と少しもめたようです。

神崎アオイは、鬼殺隊に入る前はどこで暮らしていたのか、兄妹はいたのかなどの情報は明かされていません。しかし、姉妹が欲しかったようで、後からやってきたカナヲの面倒を甲斐甲斐しく見ていたようです。カナヲは、あらかじめ用意された苗字の中から一つ自分の苗字を選んで決めることになります。姉妹という関係に憧れていた神崎アオイは、自分の苗字を強くすすめていました。

自分の苗字は選んでもらえませんでしたが、2人は非常に仲良しです。神崎アオイが宇髄天元に無理やり任務に連れ出されそうになった時、カナヲは珍しく自ら動き、神崎アオイを助けようとしています。さらにカナヲは、好物に神崎アオイの作ったもの全てと回答しています。2人の信頼関係の強さや仲の良さがうかがえます。

神崎アオイは、鬼に家族を殺されてから蝶屋敷に引き取られました。その後、最終選別を合格して鬼殺隊員になります。しかし、恐怖がトラウマとして染みつき、戦えない心理状態になります。トラウマは中々癒えず、神崎アオイは裏方の仕事を頑張るようになります。神崎アオイの同期には、霞柱の時透無一郎がいました。神崎アオイが鬼殺隊員に入った時期を考察していきます。

胡蝶カナエのお墓の前で泣いている過去シーンでは、すでに隊服を着ています。カナエは17歳でなくなっており、当時の胡蝶しのぶの年齢は14歳でした。胡蝶しのぶの年齢は18歳であるため、カナエが亡くなったのは4年前とわかります。神崎アオイの年齢は、公式パロディ漫画「キメツ学園」の情報から、17歳と推測されます。神崎アオイは、少なくとも13歳の時には鬼殺隊に入っていたようです。

最終選別は、生捕りにされ閉じ込められている鬼がたくさんいる藤襲山で、7日間生き残ることができれば合格となります。山の周囲には鬼にとって毒である藤の花が一年中咲いているため、鬼は逃げ出すことができません。非常に過酷な試験であり、炭治郎の代だとほとんどの受験者が命を落としました。神崎アオイは、こうした過酷な最終選別を通過して鬼殺隊に入りました。

しかし、この最終選別の恐怖がトラウマとして根付いてしまい、戦えない精神状態になります。それ以降は、蝶屋敷で怪我人の看病や、リハビリの指導、家事全般の仕事をしています。神崎アオイは、最終選別は運良く受かっただけであり、戦えない自分のことを腰抜けと自己評価しています。さらに、前線で戦う隊士達に比べれば、自分は大したことはしていないとも思っていました。

神崎アオイの同期には、刀を握って2ヶ月で柱になった才能ある剣士・時透無一郎がいます。同期で柱にまで昇格し前線で活躍している彼の存在も、自分を卑下してしまう要因の一つになっているようです。神崎アオイが戦えない理由を知った炭治郎は、励ましの言葉を送っています。

伊之助と神崎アオイの出会いは、那田蜘蛛山の戦いの後でした。伊之助が怪我を負って蝶屋敷に運ばれてきたところから始まります。神崎アオイは、伊之助達の機能回復訓練を指導しています。伊之助は神崎アオイに対して容赦がなく、反射訓練では容赦無く薬湯をかけ、全身訓練では逆さ吊りにしています。当初からケンカップルとして、ファンの間でも密かに人気のあるカップリングでした。

遊郭編での戦いで伊之助は、十二鬼月・上弦の陸の妓夫太郎の毒によって死にかけます。しかし、禰󠄀豆子の血鬼術・爆血によって解毒され、一命を取り留めました。その後、しばらくの間伊之助達は再び蝶屋敷で療養します。

非常に危険な状態だった伊之助を、神崎アオイは心から心配していました。さらに伊之助に対して、毒も薬も効きづらい体質のため、気をつけるようにと忠告しています。この時、口喧嘩が始まりますが、意識が戻ったばかりの炭治郎の前だったためカナヲがすかさず注意して止めています。

無惨との戦いを終えた後、伊之助たちは再び蝶屋敷で療養します。厨房にこっそり忍び込んだ伊之助は、神崎アオイが背を向けているのを見計らって料理をつまみ食いしました。しかし、神崎アオイはすぐにつまみ食いに気付き注意します。そこで、伊之助専用のお盆を用意し、そこに乗っているものは食べても良いというルールを設けました。伊之助は、嬉しそうに神崎アオイと用意してくれた食事を眺めています。

「鬼滅の刃」最終回には、神崎アオイと伊之助の子孫・嘴平青葉が登場します。顔立ちは伊之助に瓜二つですが、大人しくネガティブな性格です。年齢は28歳、世にも珍しい青い彼岸花を研究していた植物学者でした。しかし、青い彼岸花を全て枯らしてしまうという大きなミスを犯してしまい、各方面から非難され研究所をクビになります。

炭治郎とカナヲの子孫・竈門炭彦とは、公園で偶然出会いバトミントンを通して仲良くなります。神崎アオイもネガティブなところがあり、薬学の知識もあるなど嘴平青葉と共通する部分があります。青葉という名前は、神崎アオイの名前「アオイ」と、伊之助の母・琴葉を掛け合わせたものと推測されています。

神崎アオイは、水の呼吸を習得し最終選別を突破して鬼殺隊に入ります。しかし、この時の恐怖がトラウマとなり戦えない心理状態に置かれます。一度根付いてしまったトラウマは中々解消されません。以来、蝶屋敷で怪我人の世話や、家事全般などをこなしています。

料理の腕も高く、カナヲは好物に神崎アオイが作ったもの全てと回答するほどです。胡蝶しのぶからは、薬学を教わっており、簡単な薬なら調合できるなどそれなりの知識を持っています。不死川によって壊された禰󠄀豆子の箱を修繕したのも、神崎アオイでした。

神崎アオイは、非常にしっかりした性格であり、テキパキと行動します。言いたいこともハッキリ口にするタイプで、病室で騒いでいる善逸を叱りつけています。機能回復訓練で善逸と伊之助が参加しなくなった時は炭治郎に、「2人のことは放っておいていいし、あなたも来たくないなら来なくてもいい」と言い放っています。

他人に厳しい分自分にも厳しく、過去のトラウマから戦えない自分を腰抜けと卑下しています。優しくて責任感も強く、自分の代わりに遊郭へ調査に向かった炭治郎たちを心から心配し、申し訳なさも感じていました。

「鬼滅の刃」遊郭編は、遊郭に潜んでいる鬼を退治しに行く物語です。当初、遊郭に潜入させるため女性隊士が必要だった宇髄天元は、神崎アオイを無理やり連れて行こうとします。しかし、炭治郎、伊之助、善逸は、神崎アオイの代わりに任務に行くと申し出ます。遊郭に潜んでいた鬼は、十二鬼月・上弦の陸の堕姫と妓夫太郎でした。この戦いで大怪我を負った炭治郎は、しばらくの間意識を失い蝶屋敷で療養していました。

花瓶を持ってきたカナヲが病室にきた時、ようやく炭治郎は意識を取り戻します。隠の後藤は、神崎アオイを含む蝶屋敷の女の子達に大声で呼びかけ、炭治郎の意識が戻ったことを知らせます。病室に駆けつけた神崎アオイは、大泣きしながら炭治郎の意識が戻ったことを喜びました。自分の代わりに任務に行ってくれた負い目もありましたが、炭治郎のことがすでに大切な存在となっていたようです。

アニメ「鬼滅の刃」で神崎アオイ役を演じた声優は、江原裕理（えはら ゆり）です。江原裕理は、山口県出身1997年8月22日生まれ、「ゆりぱん」などの愛称で呼ばれています。アニメーション制作会社ufotableに所属しており、声優の他にアニメスタッフとしても活動しています。デビュー作は、アニメと実写を掛け合わせた旅情報番組「おへんろ。〜八十八歩記〜」のちわ役でした。

江原裕理の主な出演作品や演じたキャラに、アニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」ノルミン天族役、アニメ「シーサイド荘のアクアっ娘」マール役、ソーシャルゲーム「城姫クエスト極」徳島城役、ゲーム「ディフェンスウィッチーズ2」クロエ役、テレビ番組「アニメギルド」のナレーション、香月美夜原作のアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」孤児役などがあります。

神崎アオイは、水の呼吸を習得し最終選別に挑んで合格しています。しかし、最終選別がトラウマになり、戦えない心理状況となります。そのため、戦場にはいかず蝶屋敷で怪我人の看病やリハビリ、家事などをして働いています。神崎アオイは誰から水の呼吸を習ったのかは明らかになっていません。本編でも水の呼吸を披露してはいません。神崎アオイの水の呼吸を見てみたいという感想もありました。

神崎アオイは、水の呼吸を習得した隊士ですが、最終選別がトラウマになり戦場にはいかず裏方の仕事に徹しています。遊郭編では宇髄天元に無理やり連れて行かれそうになりますが、炭治郎たちが神崎アオイの代わりに行くと申し出て守ってくれました。戦えないキャラクターということもあり、「鬼滅の刃」本編での登場は少なめです。神崎アオイの出番をもっと出して欲しかったという感想もありました。

「鬼滅の刃」最終巻23巻には、おまけページが追加されました。色々なキャラクターのやりとりがわかるイラストがある中、伊之助と神崎アオイのイラストもありました。伊之助が木の実などで作ったと思われるアクセサリーを、神崎アオイにプレゼントしています。神崎アオイは、そのプレゼントを嬉しそうに見ています。「鬼滅の刃」最終巻のおまけページの神崎アオイと伊之助のイラストが良かったという感想もありました。

クライマックスは、無惨との戦いが終わり、鬼のいない平和な世界が訪れます。蝶屋敷で療養していた伊之助は、厨房に入り神崎アオイが料理している隙に盗み喰いをします。しかし、すぐにバレて叱られてしまいます。神崎アオイは、伊之助専用のお盆を用意し、そこに乗っているものは全部食べていいというルールを作ります。伊之助と神崎アオイのやりとりがほっこりしていて良かったという感想もありました。

「鬼滅の刃」の登場キャラクター・神崎アオイの過去のトラウマや、戦えない理由、伊之助との関係や、作中での活躍なをを紹介してきました。もともとは水の呼吸を使う隊士でしたが、最終選別で体験した恐怖がトラウマとして根付いてしまい、戦えない心理状況に置かれます。以来、蝶屋敷で怪我人の看病や、リハビリの指導、家事全般をこなしています。