ダーウィン事変のあらすじネタバレ!主人公はチンパンジー?漫画の感想や評価は?

漫画『ダーウィン事変』のあらすじネタバレや、作品の感想・評価を紹介します。『ダーウィン事変』の主人公は人間とチンパンジーのハーフ「ヒューマンジー」のチャーリーです。チャーリーは人間とはまた違う視点で物事を考えるため、『ダーウィン事変』で彼の言動・思考に触れる度に新しい発見があります。この記事では、ヴィーガンや動物保護など、現代社会で考えるべき事象も描かれた『ダーウィン事変』をネタバレ込みでお届けします。

ダーウィン事変のあらすじネタバレ!主人公はチンパンジー?漫画の感想や評価は?のイメージ

目次

  1. ダーウィン事変とは?
  2. ダーウィン事変の漫画1話~10話までのあらすじネタバレ
  3. ダーウィン事変の漫画11話以降のあらすじネタバレ
  4. ダーウィン事変の主人公はチンパンジー?面白い魅力を紹介
  5. ダーウィン事変に関する感想や評価
  6. ダーウィン事変のネタバレまとめ

ダーウィン事変とは?

ダーウィン事変の概要

『ダーウィン事変』は、講談社の漫画雑誌『アフタヌーン』の2020年8月号から連載が始まった漫画作品です。人間の父親とチンパンジーの母親から生まれてきた「ヒューマンジー」のチャーリーが主人公で、彼の目から見た人間世界のふとした矛盾や社会問題・人間の身勝手さなどが容赦なく描かれています。

チャーリーや彼の友達・ルーシーの質問や言葉に、思わず考えさせられるという評価・感想も少なくありません。ヴィーガンや動物愛護などの問題も取り扱っており、チャーリーや登場人物がそれらをどう考えるのか、そして、読者自身もどう捉えるのか考えることも楽しみ方の1つです。

ダーウィン事変の作者

『ダーウィン事変』を描く、うめざわしゅん先生は謎多き漫画家で、表だった情報がほとんどありません。その少ない情報を紹介するならば、1978年某月某日誕生、1998年漫画家デビューなどが挙げられます。公式ホームページのプロフィールの欄へ行くと、長い黒髪の女性が描かれています。

その女性の絵がうめざわしゅん先生本人の情報と関係があるのかは判明していませんが、自画像の可能性も考えられるかもしれません。うめざわしゅん先生の2020年に『ダーウィン事変』を連載する以前の漫画作品としては、下記の漫画作品を描いています。

  • 『ユートピアズ』(2006年)
  • 『一匹と九十九匹と①』(2011年)
  • 『一匹と九十九匹と②』(2012年)
  • 『パンティストッキングのような空の下』(2015年)
  • 『ピンキーは二度ベルを鳴らす①』(2016年)
  • ​『えれほん』(2018年)

ダーウィン事変|アフタヌーン公式サイト - 講談社の青年漫画誌

ダーウィン事変の漫画1話~10話までのあらすじネタバレ

1話あらすじネタバレ

カリフォルニア州エスコンディードにあるストラルド生物科学研究所に突如現れた動物解放同盟『ALA(ANIMAL LIBERATION ALLIANCE)』は、銃で研究所内の人々を脅し、動物達を次々と解放した後、流産しかけているメスのチンパンジーを発見します。

動物病院へ運ばれたチンパンジーは無事に子供を産みますが、なんとその嬰児は、人間の男性を父親に持つ、人間とチンパンジーの交雑種「ヒューマンジー(HUMANZEE)」だったのです。その後チャーリーは、人間のヴィーガンの両親に引き取られ、愛情を受けて育ちました。チャーリーが高校に通うようになると、良い意味でも悪い意味でも、周囲の生徒から注目を浴び、有名となりました。

チャーリーは特に嬉しそうな様子も見せることはありませんでしたが、1人の陰キャ(ナード、オタク)少女・ルーシーと出会い、彼女と友達になります。その頃、昔チャーリーの母親を救ったALAは、テロ事件を起こし、人々に報復を与えていました。チャーリーを巡る事件の序章が幕を開けるのでした。

2話あらすじネタバレ

ALAの爆破事件はニュースで何度も取り上げられ、さらに、ALAはかつてチャーリーの命を救った団体でもあると報道されました。チャーリーと父親・バートは、ALAと関係があると疑われ、半日以上も聴取で拘束されてしまいます。学校にも行きづらいのではと考えた父・バートと母・ハンナでしたが、チャーリーはそんな両親に学校へ行きたいと告げました。

1人のALAメンバーが、チャーリーは仲間として自分達に加勢するのかを心配しています。かつてチャーリーを救った男性は、今後強制的に仲間になる状況を作ると言いました。チャーリーとテロリストの事件には、何も関係などありませんが、10年前にチャーリーが護衛を勤めた警察官を負傷させた事件があったため、警戒は解かれませんでした。

3話あらすじネタバレ

ルーシーが歩いていると、不審な男性とぶつかります。その男の名前はマックスと言い、その場を去ろうとするルーシーに、チャーリーの話を聞かせてくれと頼みます。その後、ルーシーはチャーリーに会うと、マックスという男の存在を尋ねましたが、彼は何も知らないようでした。一方、チャーリーに友達ができたことにバートとハンナは大喜びし、すぐに自宅にルーシーを招きます。

歓迎されたルーシーは、バートとチャーリーと一緒にコーンバーグ研究所を訪問し、所長を務めるファウラーに出会いました。驚くことに、研究所にはチャーリーの生物学上の親・エヴァもいました。しかし、チャーリーは自分の産みの母親に対して反応がとても薄く、どうでも良いという雰囲気を纏っているのです。

その後、ルーシーはハンナやチャーリー達と楽しく食卓を囲みつつ、ヴィーガンについての深い質問をしたりと、有意義な時間を過ごしていました。バートはヴィーガンも加害者であると言い、ALAの活動を諌めます。温かい時間を家で過ごしているチャーリー達でしたが、外からはALAメンバーからの銃口が向けられており、バート、ハンナ、ルーシーの命が狙われているのでした。

4話あらすじネタバレ


自宅が何者かに狙われていることに気づいたチャーリー。バートはチャーリーからそのメッセージを受け取り、妻・ハンナを守ろうとします。ALAの少佐はルーシーを狙いましたが、チャーリーに反撃されてしまいます。チャーリーの家に侵入したメンバーは、ミンス、少佐、そしてマックスでしたが、犯人特定には至りませんでした。バート達は被害届を出すことになります。

そこにルーシーの母親・エルドレッドが訪れました。エルドレッドはチャーリーを嫌悪しており、娘・ルーシーに近寄らないように告げます。しかし、チャーリーはエルドレッドが抱いている「不安」について疑問を持ち、ルーシーに現在起きていないことに不安を感じるのは何故なのかと問うのでした。チャーリーはその後、1人でALAのメンバーと対面するために、モーテルへ向かいます。

5話あらすじネタバレ

午後になってからチャーリーが行方不明になり、ハンナは必死になってチャーリーを探していました。そんな中、チャーリーは1人で、自宅に襲撃して来たALAの犯人達のアジトに乗り込みます。それを見たマックスは、チャーリーが何故ここに訪れたのか、理由を尋ねました。チャーリーは、人間が恐怖などで感じる苦痛は、自分が考える以上に、(心に)悪影響を及ぼすものだと知ったから、と答えます。

ルーシー達に与えた危害に終止符を打つため、マックス達が警察に行くよう、言葉を紡ぐチャーリー。意外なことに、マックスは素直に警察に行くことを受け入れます。車内で、マックスはチャーリーが特別な存在だと強調しました。しかし、チャーリーは他種の生き物と同様に、自分もただの「1」であると言いました。保安官事務所が見えると、マックスは車から逃走し、チャーリーは銃口を向けられます。

6話あらすじネタバレ

チャーリーは牢屋に入れられ、両親やルーシーとも会うことができませんでした。1人でALAと接触し、2人の首謀犯を逃亡させたため、ALAの一員だと思われていたのです。10年前、順調に人間社会に溶け込み、生活をしていたチャーリーでしたが、プールの授業でいじめに遭い、子供達からプールに落とされた挙げ句、押さえつけられてしまった事件がありました。

その子供達にとってはただの悪戯だったかもしれません。しかし、それはチャーリーの自己防衛の本能を目覚めさせてしまい、彼らは怪我を負ってしまうのでした。時は現在に戻り、“押収物”として扱われるチャーリー。面会も許されず、ルーシーは彼を取り返そうと奮闘しますが、捕まってしまい、チャーリーに叫んで助けを乞いました。すると、チャーリーはすぐに檻を破壊し、ルーシーを救出します。

7話あらすじネタバレ

自分で中から出てきたチャーリーは手錠を外しました。警察は彼が逃げることを許可しません。保安官・フィルは銃を手に取ります。ルーシーはその場面を逃さないように、スマホを構えて撮影を始めました。そこに、ナヴァロ保安官が訪れ、チャーリーを連れて帰ることを許可するとバートに告げます。

ハンナはそのことを下院議員・リナレスに報告しました。「動物の権利」を掲げて支持を得ているリナレス。チャーリーに関する件では幾度も彼らを助けていました。ルーシーは母親・エルドレッドに反抗し、チャーリーと共にいますが、チャーリーの友達作りは難航することでしょう。

8話あらすじネタバレ

フィルの納得がいかないまま、チャーリーに関する捜査は完全に打ち切りとなりました。人間関係で悩むルーシー。しかし、人間の権利に「友達は必要ない」のであれば、友達はルーシーだけで良いとチャーリーは語りました。

その言葉を聴き、共感したルーシーはとびきりの笑顔を見せます。ルーシーは周囲の意見や目を気にしないと決意したのです。一方、チャーリーの高校に通うALAの支持者・ゲイルは、ALAの方から直接接触される機会に恵まれます。

9話あらすじネタバレ

ゲイルはALAの暴力的な直接行動こそが正義を為すための行動であると、ALAの活動を絶賛します。少佐とマックス、ゲイルが話し込んでいると、レストランの店主がやって来て、メニュー1つだけで長時間の居座りをするなと言われました。しかし、その後店主はマックスから襲撃され、負傷してしまいます。

動物は言葉を持たないため、何か苦しくて、それを伝えたくても話すことができません。そのような動物達の代弁者且つリーダーになれるのがチャーリーだとマックスは考えていました。その考え方に、ゲイリーは強く同意します。その後、学校に訪れたゲイルは、ALAの仮面をつけ、食堂で突然発砲します。

10話あらすじネタバレ

ゲイルが巻き起こした銃乱射事件によって、高校では瀕死状態の人々が続出していました。同時にゲイルは目線カメラを用いてライブ配信を行っており、チャーリーはゲイルの行動を阻止しようとしていました。

自己防衛が要ると感じた時以外は、死と苦痛を減らそうとするチャーリーの思考を読んだマックスは、ゲイルに他者を撃っても瀕死状態に留めるように命令します。一方、ルーシーと共に隠れていた女子生徒のスマホが鳴ったことで存在がバレてしまい、ルーシーは銃口を向けられ、ピンチになります。

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ダーウィン事変の漫画11話以降のあらすじネタバレ

11話あらすじネタバレ

ゲイルは、ヴィーガンになったのか?とルーシーに質問しました。返答次第で自分は殺されるのか?とルーシーは震えながら言いました。それを聞くと、ゲイルは構えていた銃を降ろし、教室の外へ出ようとします。ルーシーは動画に映った時計を見たことで、これは生配信ではないことを察知します。

ゲイルを何とか説得しようとするルーシー。その時、チャーリーは瞬足でその場を移動し、ゲイルのことを蹴り飛ばしました。ゲイルは蹴られたことで気絶しましたが、命に別状はなく、その場で確保されました。

12話あらすじネタバレ

ゲイルが巻き起こした事件によって、各地でヴィーガンが襲われる事件が発生していました。事が大きくなり、最初はバートとハンナの元から、チャーリーを引き離すことを考えていたリナレスでしたが、チャーリーを警察などに奪われたくなかったため、バート達に引き続きチャーリーの保護をすることを許可しました。

チャーリーは、ALAを潰すか迷っているとルーシーに相談しました。自分(チャーリー)さえ出て来れば、ALAは絶対に姿を現し、そのままALAを壊滅させることができれば、災いも全て終わると言うのです。しかし、それを聞いたルーシーは絶対にやってはいけないとチャーリーを止めました。

13話あらすじネタバレ

チャーリーや両親のバートとハンナは隣人達からの迷惑行為に悩んでいました。、町からチャーリーを連れてどこかに出ていけ、というメッセージが込められたデモ行為を見せつけられていたのです。そこにルーシーが駆けつけましたが、隣人の男に腕を掴まれてしまいます。すると、チャーリーはその男に「離せ」と言い、静かな恐怖を与えました。

そこに、2人のFBIが訪れ、その1人・シュルツがルーシーを離すように男を説得します。男はルーシーを離し、チャーリーもその様子を見て男を離しました。バートは何とか隣人達が帰るようにしました。ルーシーとチャーリーを助けたシュルツでしたが、その本心ではチャーリーを殺そうと計画していました。シュルツ曰く、「人々の怒りを抑制する方法=チャーリーを殺すこと」なのです。チャーリーを狙う人物は増えるばかりでした。

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ダーウィン事変の主人公はチンパンジー?面白い魅力を紹介

面白い魅力①人間とチンパンジーのハーフ・チャーリーが主人公

『ダーウィン事変』の主人公・チャーリーは「ヒューマンジー(HUMANZEE)」、つまり人間とチンパンジーのハーフです。チャーリーは人間でもチンパンジーでもない、またはどちらでもあります。とても矛盾していますが、これこそがチャーリーの在り方なのです。

面白い魅力②言葉の重み

『ダーウィン事変』には名言が多いのですが、特に主人公・チャーリーが発する言葉は、今までの固定概念を覆されるようなものが少なくありません。人間の弱さや矛盾を見抜くチャーリーの重い言葉は、意識を変えさせてくれるような新鮮さがあります。

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ダーウィン事変に関する感想や評価

漫画の感想・評価①続きが早く読みたい

『ダーウィン事変』の評価・感想1つ目は「早く続きが読みたい」です。面白いと評価される漫画は、すぐに読み終わる傾向があると言われますが、『ダーウィン事変』もその内に入るのかもしれません。『ダーウィン事変』が高い評価を受けている証だと言えるでしょう。

漫画の感想・評価②貴重な作品

『ダーウィン事変』の感想・評価2つ目は「貴重な作品」です。『ダーウィン事変』ではヴィーガニズム(完全菜食主義者)やアニマルライツ(動物の権利)などを取り扱っており、感想・評価でもそれらについて述べられていることも少なくありません。あまり漫画でヴィーガンやアニマルウェルフェアについて触れられることは多くないので、『ダーウィン事変』は貴重な作品であるという感想・評価もあります。

漫画の感想・評価③イメージと違った

『ダーウィン事変』の評価・感想3つ目は「イメージと違った」です。チンパンジーと人間のハーフ=面白いギャグ系作品と感じる可能性もあると思われます。『ダーウィン事変』はジャケ買いしたらイメージと違ったという感想も少なくなりません。シリアスで、思わず考えさせられる面白さがある漫画、それこそが『ダーウィン事変』です。

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ダーウィン事変のネタバレまとめ

この記事では『ダーウィン事変』のあらすじネタバレから、『ダーウィン事変』の面白い魅力も紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?『ダーウィン事変』の感想や評価を見て、今後の展開が気になった方は、是非『ダーウィン事変』の漫画本編をご覧ください!

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