【ヴァニタスの手記】ヴァニタスの過去・正体とは？目的や死亡についてネタバレ考察

『ヴァニタスの手記』に登場するヴァニタスは主人公でありながら正体や目的、過去、本名など数多くの謎を持つ人物です。物語序盤では呪いによって暴れ回る女性吸血を抑えようと足掻く鬼吸血鬼ノエの前に突如現れた後、女性吸血鬼を治療して颯爽と去っていく姿が描かれていました。では謎に包まれているヴァニタスの正体や目的、過去、本名とは何か？ここからはそれらの謎をネタバレありで考察していきます。

それではまず『ヴァニタスの手記』の作品情報から見ていきましょう。ヴァニタスの手記とは、ヴァニタスの書をめぐる吸血鬼(ヴァンピール)と人間の物語を描いたダーク・ファンタジー漫画です。本作は月刊ガンガンJOKERにて連載中の作品で、2021年6月時点で単行本の累計発行部数が550万部を突破する人気作となっています。また2021年7月からTOKYO MXにてテレビアニメが放送されています。

ここでは『ヴァニタスの手記』のあらすじを簡単にネタバレします。舞台は吸血鬼(ヴァンピール)が存在する19世紀のフランスで、蒸気機関による技術が発展し始めた時代です。吸血鬼のノエはフランス・パリへ向かい、吸血鬼に呪いを振り撒くと言われている魔導書「ヴァニタスの書」を探そうとしていました。その後、ノエがパリへ向かう飛行船内で女性吸血鬼と行動を共にしていたところに、ヴァニタスと名乗る青年がノエの前に姿を現します。

そして突如女性吸血鬼に攻撃を仕掛けてきたヴァニタス。彼によれば吸血鬼の女性は真名を崩されて狂っている状態だと言います。さらにヴァニタスがノエの探す「ヴァニタスの書」を使って女性吸血鬼を正気に戻しました。こうしてノエは直観的にヴァニタスと行動を共にすることを決意し、ヴァニタスをめぐる人間と吸血鬼の物語が始まるのでした…

• 名前：ヴァニタス
• 生年月日：2月7日
• 年齢：18歳
• 身長：176cm

『ヴァニタスの手記』に登場するヴァニタスは、突如ノエの前に現れた吸血鬼専門の医者を自称する主人公です。蒼月の吸血鬼から名前と機械仕掛けの魔導書「ヴァニタスの書」を受け継いだ蒼月の吸血鬼の眷属で、左手に蒼月の吸血鬼のマーキングが付いています。作中ではヴァニタスの書と禍名の豊富な知識を使って吸血鬼の治療に励んでいますが、彼が蒼月の吸血鬼のマーキングを使うたびに浸食されてマーキングが広がっています。

『ヴァニタスの手記』のヴァニタスは、周囲には軽薄に振舞うなど空気を読めない印象を抱かせています。また目的のためであるならば手段を選ぶことがなく、周りを巻き込んで翻弄するなど少々自信家な一面も見られます。そして次第に自己肯定感の低さが垣間見れるようになりますが、さまざまな人物たちと関わるうちに要所で変化が見られるようになりました。

『ヴァニタスの手記』のヴァニタスは情報を丸ごと記憶してしまうような優秀な頭脳を持っています。作中では周囲に軽薄な態度を取っていますが、それは相手を油断させることで情報を引き出し、その情報を利用して有利に立ち回るためでもあります。また元々ヴァニタスは狩人になるための子供だったため、ナイフと銃を使ってそれなりに戦うことができます。

そして彼の能力について特筆すべきなのがヴァニタスの書で「世界式に干渉する」という点です。世界式とは世界の構成式であり、その世界式に干渉することで書き換えることができます。そして書き換えるというのは例えば重力を書き換えて壁や天井を歩いたりするというもの。

さらにヴァニタスが持っている「ヴァニタスの書」にも吸血鬼の「真名」に干渉するという能力が備わっています。真名とは吸血鬼にとって命そのもので、仮に真名が歪められてしまえば呪い持ちとなり、自分の意思とは関係なく周囲に被害を与えるようになります。ヴァニタスの場合は、ヴァニタスの書を使って呪い持ちの吸血鬼の真名に干渉し、改竄式を取り除く「逆演算」をおこなって呪いを治療する目的で使用していました。

蒼月の吸血鬼から名前と機械仕掛けの魔導書「ヴァニタスの書」を受け継いだヴァニタス。目的のためであれば手段を選ばないヴァニタスは、『ヴァニタスの手記』の作中で主に呪い持ちの吸血鬼を治療することを目的に活動していました。では、ヴァニタスの過去や正体とは何なのでしょうか？ここからは、『ヴァニタスの手記』で描かれたヴァニタスの過去や正体をネタバレ考察していきます。

始めにヴァニタスの過去や正体について「ただの人間」という要素を交えてネタバレ考察します。ヴァニタスは吸血鬼ではなく人間ですが、ヴァニタスの書を使うと不思議な力を発揮するため普通の人間ではありません。ヴァニタスの右手には蒼月の吸血鬼のマーキングが残されているのですが、そのマーキングとは己の能力の一部を相手に埋め込めることであらわれるものであり、吸血鬼が他の吸血鬼をけん制するためのものでもあります。

つまり、ヴァニタスは蒼月の吸血鬼に吸血されてその能力の一部を埋め込まれた蒼月の吸血鬼の眷属というわけです。そしてヴァニタスの書は蒼月の吸血鬼が作った魔導書だからこそ、ヴァニタスはヴァニタスの書を開いて扱うことができるのです。

次にヴァニタスの過去や正体について「ドクター・モローの実験体だった過去」の要素を交えてネタバレ考察します。ヴァニタスによると、吸血鬼に両親を殺された後に教会の戦闘集団「狩人(シャスール)」に助けられたとのことです。狩人とは、「神が作った世界の理を捻じ曲げる異端者」として吸血鬼の排除をおこなう集団。

そしてヴァニタスを助けた狩人は彼を新たなメンバーに加えるべく教育を始めます。ところがその途中で吸血鬼の研究に憑りつかれているマッドサイエンティストのドクター・モローがヴァニタスの可能性に目を付けて彼を実験体にしてしまいます。

次にヴァニタスの過去や正体について「蒼月の吸血鬼に助けられた過去」の要素を交えてネタバレ考察します。モローの実験体になったヴァニタスは長い間惨い扱いを受けていました。しかしある日、ヴァニタスの前に蒼月の吸血鬼が現れて彼を助け出します。どういった理由で蒼月の吸血鬼がヴァニタスを助けたのかは不明ですが、おそらくヴァニタスに力の一端を体に埋め込んで眷属にするためだったと考えられます。

次にヴァニタスの過去や正体について「№71(ミハイル)との関係」の要素を交えてネタバレ考察します。実はヴァニタスが蒼月の吸血鬼に助けられた際、ヴァニタスの他にNo.71と呼ばれていた子供も助け出されていました。ちなみにヴァニタスの実験体番号はNo.69で、ヴァニタスの方がその子供よりも早くに実験体となっています。

そしてNo.71の本名はミハイル。彼はヴァニタスのことを「お兄ちゃん」と呼んでいたようですが、ヴァニタスの回想シーンで、ミハイルがヴァニタスに「僕のお父さんを返せ」と言っていることから良好な関係を築いているわけではないことが窺えます。

最後にヴァニタスの過去や正体について「ヴァニタスが蒼月の吸血鬼を殺した過去」の要素を交えてネタバレ考察します。ヴァニタスは蒼月の吸血鬼に助け出されたものの、彼にとって吸血鬼とは両親を殺した憎むべき相手でした。

しかしヴァニタスは蒼月の吸血鬼と日々を過ごしていくうちに心を開いていくようになり、蒼月の吸血鬼もまたヴァニタスの過去を知って実の子供のように可愛がっていたようです。今のところヴァニタスと蒼月の吸血鬼の関係性についてはここまでが明かされている状態ですが、何らかの理由によってヴァニタスは蒼月の吸血鬼を殺害しています。

吸血鬼に両親を殺された挙句、ドクター・モローに実験体にされ、さらに皮肉にも憎むべき吸血鬼から助けられるという悲惨な過去を持つヴァニタス。作中ではヴァニタスの書を使って吸血鬼を助けるヴァニタスの姿がありますが、なぜ憎んでいた吸血鬼を助けるようになったのでしょうか？そこで、ここからはヴァニタスの目的や本名、手袋を付けている理由などを解説していきます。

ヴァニタスの書を使って吸血鬼を治療するヴァニタスですが、彼は何を目的に救済活動をおこなっているでしょうか？そもそも、ヴァニタスの書は蒼月の吸血鬼が、紅月の吸血鬼への憎しみを元に作り出した呪いの魔導書です。そしてヴァニタスの書には紅月の吸血鬼の真名・命を捻じ曲げることで呪いを振り撒くという能力があります。

ところが蒼月の吸血鬼からヴァニタスの書を引き継いだヴァニタスは、本来の使い方をせず呪いにかかった吸血鬼を治療していました。それを紅月の吸血鬼が望もうが望むまいが関係なく実行しています。つまり、ヴァニタスは蒼月の吸血鬼に復讐するために、あえて蒼月の吸血鬼に目的に反した行動をしているわけです。

ここではヴァニタスの本名について考察します。ヴァニタスは蒼月の吸血鬼から「ヴァニタス」という名前とヴァニタスの書を受け継いだと語っていますが、ではヴァニタスの本名とは何なのか？という疑問が浮上します。本名については本編で本名に関して触れられていないものの、漫画『ヴァニタスの手記』9巻で描かれた回想シーンで「××××」と表記されていることから、本名が4文字だと推測されます。

そしてヴァニタスの本名について諸説ある中で、一番濃厚だと考察されている本名が「ラスティ＝ホープ」です。この本名だとされている名前は漫画『ヴァニタスの手記』1巻とアニメ1話のタイトルで、アニメ1話のタイトルが「ラスティ＝ホープの場合」、漫画が「Mémoire1　Vanitas ラスティ＝ホープスの場合」と表記されています。

ヴァニタスには目的や本名以外に手袋をしているという謎があります。物語序盤では手袋の役割がファッションのようなものだと考えられていましたが、徐々に意味深なシーンが出てくるようになっています。

実際に手袋だけは取るなと必死な態度を見せたり、吸血鬼による仮面舞踏会での回で手袋を外すと手首あたりに印が付いていたりしていました。おそらくヴァニタスが手袋をしている理由は、蒼月の吸血鬼が付けた所有印(マーキング)を隠すためだったと考えられます。

ここからは『ヴァニタスの手記』のヴァニタスが死亡する事実をネタバレとともに考察します。まず現時点で実際にヴァニタスが死亡するシーンが描かれたわけではありません。

しかしヴァニタスが死亡するのは確定しており、実は漫画『ヴァニタスの手記』1巻序盤でヴァニタスとノエが出会って行動を共にすることとなった際に、ノエの視点で「彼を殺すまでの物語」と語られています。なんとヴァニタスはノエによって殺されて死亡するのが明かされた後に物語が進行していくのです。

ヴァニタスの死亡シーンをネタバレしましたが、果たして彼の死亡理由とは何なのでしょうか？ここからはヴァニタスの死亡理由をネタバレ考察していきます。今のところヴァニタスが死亡する理由について名言されていないものの、その代わり死亡するシチュエーションが似ているシーンが描かれています。その似たシチュエーションというのが蒼月の吸血鬼とヴァニタスです。

二人は家族と言っても良いほどの絆で結ばれていたと考えられますが、なぜかヴァニタスが蒼月の吸血鬼を手にかけています。ノエによって死亡するヴァニタスの場合、二人は良好な関係を築いており、ノエがヴァニタスを殺す雰囲気ではありません。そんな関係性と行動が似ていると言えるのではないでしょうか？

そして最終的に死亡するヴァニタスは蒼月の吸血鬼と同じくヴァニタスの書を使っていることも死亡理由の一つと言えるかもしれません。そのため、ノエがヴァニタスに手をかけて死亡させた理由もヴァニタスが蒼月の吸血鬼を手にかけて死亡させた理由と一致している可能性が高いと言えます。

まず『ヴァニタスの手記』で描かれたヴァニタスとジャンヌの関係は、人間と吸血鬼ではあるものの相思相愛です。ジャンヌはヴァニタスと出会ったばかりの頃、ほぼ初対面でジャンヌにキスをかましたり、嫌われるために敢えてデートを誘ったりするような彼のことが嫌いだと言っていました。

一方、ヴァニタスはジャンヌに対して「自分を好きにならなそうなところが良い」と好意をアピールしていたものの、結果的にジャンヌがヴァニタスに惹かれて好意を抱くようになります。どうやらジャンヌがヴァニタスに惹かれていったのは、彼の優しさが垣間見えたことが理由のようです。

相思相愛の関係を築いているヴァニタスとジャンヌですが、今後二人の関係はどうなるのでしょうか？ジャンヌは現在、呪いによって吸血衝動が抑えきれなくなることと自分が自分でなくなることに対して不安を抱いています。

そんなジャンヌに対してヴァニタスは「その時は必ずオレが殺してやる」という言葉をかけました。おそらくヴァニタスの言う「殺してやる」という言葉に嘘はないでしょう。そのため、もし「その時」が訪れたとしたらヴァニタスがジャンヌを殺すと考えられます。

アニメ『ヴァニタスの手記』でヴァニタス役を演じたアニメ声優は神奈川県出身の声優花江夏樹(はなえなつき)です。彼は1991年6月26日生まれの声優で、現在は声優事務所「アクロスエンタテインメント」に所属しています。

声優として活動する際のジャンルはアニメ・ゲームで、デビュー作は『ゴールデン☆キッズ』です。そして2012年には『TARI TARI』のウィーン役でテレビアニメ初レギュラー出演を果たし、同時期にオーディションを受けたことで、『凪のあすから』の主役・先島光役を演じることが決定しています。

• 2012年～：TARI TARI(ウィーン / 前田敦博 役)
• 2013年～：アウトブレイク・カンパニー(加納慎一 役)
• 2013年～：ダイヤのA(小湊春市 役)
• 2014年～：とある飛空士への恋歌(カルエル・アルバス / カール・ラ・イール 役)
• 2014年～：東京喰種トーキョーグール(金木研 / 佐々木琲世 役)
• 2015年～：機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(ビスケット・グリフォン 役)
• 2016年～：D.Gray-man HALLOW(ラビ 役)
• 2017年～：SHADOW OF LAFFANDOR ラファンドール国物語 〜FANTASY PICTURE STORY〜(リエン 役)
• 2018年～：イナズマイレブン アレスの天秤 / オリオンの刻印(奥入祐 役)
• 2019年～：鬼滅の刃(竈門炭治郎 役)

こちらでは『ヴァニタスの手記』に登場するヴァニタスの過去やその他キャラの目的に関する感想があがっています。どうやらヴァニタスの過去やルイヴン卿の目的が謎に包まれているという点に魅力を感じているようです。また過去や目的以外に『ヴァニタスの手記』の作画や世界観、音楽が素晴らしいと言われているのでその要素に注目してみてはいかがでしょうか？

こちらでは『ヴァニタスの手記』に登場するヴァニタスの過去と目的に関する感想があがっています。目的のために何でもする性格やヴァニタスの過去が興味をひいているようです。やはりヴァニタスの目的には衝撃的な過去が関係しているので要チェックです。

こちらでは『ヴァニタスの手記』に登場する呪いの正体や登場人物の過去に関する感想があがっています。『ヴァニタスの手記』に登場する呪いの正体はヴァニタスによって明かされており、その呪いの正体が登場人物たちの過去と関係しています。感想では呪いの正体や登場人物たちの過去が明かされ始める『ヴァニタスの手記』1巻2巻が勧められているのでぜひチェックしてみてください。

『ヴァニタスの手記』に登場するヴァニタスの過去・正体や目的、ジャンヌとの関係、死亡についてネタバレ考察してきましたがいかがでしたか？ヴァニタスはモローによって疑似眷属を作るための実験体になった過去と、実験から救い出した蒼月の吸血鬼により人間でありながら蒼月の吸血鬼の眷属になったというのが彼の正体であることが分かりました。

そして本名については漫画『ヴァニタスの手記』9巻で描かれた回想シーンで「××××」と表記されている点と、アニメ『ヴァニタスの手記』1話のタイトル「ラスティ＝ホープの場合」と表記されている点を考慮すれば本名が「ラスティ＝ホープ」と推測されます。