【ヴァニタスの手記】ジャンヌとヴァニタスは相思相愛？恋愛要素やキスシーンを考察

19世紀のフランスを舞台に、ヴァ二タスの書を巡る人間と吸血鬼の物語を描いた漫画「ヴァニタスの手記」は、異色の吸血鬼ものだけでなく、ヒロイン・ジャンヌと主人公・ヴァ二タスの恋愛要素も見どころの1つです。以下では、「ヴァニタスの手記」から、相思相愛と言われるジャンヌ・ヴァニタスの関係やキスシーンやジャンヌのかわいい魅力、2人の関係の発展などをネタバレ考察しました。

望月淳先生の漫画「ヴァニタスの手記」は、2016年から「月刊ガンガンJOKER」にて連載されているダークファンタジーで、単行本は2021年6月時点で計9巻が刊行されています。

ヴァニタスの書をめぐる人間と吸血鬼の物語を描いた「ヴァニタスの手記」は、2021年7月からアニメ放送が開始され、分割2クールの制作・放送予定とされています。

蒸気機関の誕生をきっかけに技術が発展した19世紀のフランスでは、ヴァンピールと呼ばれる吸血鬼が存在し、ある吸血鬼の青年・ノエは、吸血鬼の呪いを振りまく魔導書・ヴァニタスの書を探していました。飛行船でパリに向かう途中、ある事件に巻き込まれたノエは、ヴァニタスの書を持つ吸血鬼の専門医を自称する人間と出会い、吸血鬼のノエとその専門医を名乗る人間・ヴァニタスの物語が幕を開けます。

「ヴァニタスの手記」のヒロインで、業火の魔女の異名を持つ吸血鬼・ヴァンピールです。女王陛下に次ぐ権力・地位を持つルカ大公に忠誠を誓い、彼の護衛を担う騎士・シュバリとして仕えています。見る者を惹きつける美しい美貌を持ちながら、大きなガントレット・カルペディエムを武器に戦うなど、強さと美しさを兼ね備えた魅力あるキャラクターです。

「ヴァニタスの手記」の主人公・ヴァニタスとノエとの出会いは、9人ものの人間を食い殺した吸血鬼トマ・ベルヌ―が2人の手で捕らえられた時に、ルカと共に駆けつけたことでした。甘い言葉で口説くヴァニタスに対して、そのような事象に馴れていないジャンヌは彼に対する敵意を顕わにするも、彼とのキスやデート、お互いの窮地を救ったことで、恋愛感情を芽生えさせます。

推定年齢100歳以上と言われるジャンヌは、彼女の両親が吸血鬼・ルスヴン卿の教え子であったことから、ジャンヌも彼に連れられて各地を旅し、ルスヴンが目指す人間と吸血鬼の和解の実現を目指してきました。しかし、人間と吸血鬼の対談の場が実現し、ルスヴンの願いが叶うと思われた矢先、ジャンヌの両親はルスヴンを裏切り、人間側と手を組み、吸血鬼の貴族を皆殺しにする事態を引き起こします。

両親の裏切りはその娘・ジャンヌにも影響し、彼らの道具として扱われるようになったジャンヌは、処刑人・ブローとして生きることになり、たった1人で吸血鬼・1000体を屠ったことから「業火の魔女」の異名を付けられました。その後、役目を終えたジャンヌは一度眠りについたものの、目覚めた後は、ルスヴンの命により、ルカの騎士として働くようになります。

吸血鬼の専門医を自称する人間で、魔導書・ヴァニタスの書の所有者です。ヴァ二タスの書及び名前は、蒼月の吸血鬼から受け継いだもので、飄々としていながら、目的のためなら手段を選ばない性格の持ち主です。ヴァニタスの書を使って、吸血鬼の病を治すことを生業とし、偶然乗り合わせた飛行船でノエと出会い、以降は彼と行動を共にしています。

ジャンヌとヴァニタスの関係は、「ヴァニタスの手記」に欠かせない要素であり、衝撃的なキスシーンやジャンヌのかわいい魅力が描かれたデート回等から、2人は相思相愛ではないかと推測されています。以下では、「ヴァニタスの手記」のジャンヌとヴァニタスの恋愛関係について、キスシーンや仮面舞踏会での出来事、デート回等からネタバレを交えながら考察しました。

ジャンヌとヴァニタスの関係は、いわゆる最悪な出会いから始まり、軽薄に口説くヴァニタスに対して反抗的な態度を見せるジャンヌの間に、恋愛感情は芽生えないだろうと思われていました。しかし、「オレの所有物（はなよめ）になってくれ」のセリフと共に描かれた2人のキスシーンからは、ジャンヌ・ヴァニタスが相思相愛になる伏線とも捉えられるでしょう。

ヴァニタスは、ジャンヌの反抗的な態度を気に入っていた一方、ジャンヌの方は、彼の甘い言葉を毛嫌いしていましたが、ヴァニタスとのキスや、窮地を救ってもらったこと等をきっかけに、次第に彼に恋愛感情を抱くようになります。ヴァニタスに惹かれつつも、その気持ちを素直に表せないもどかしさは、ジャンヌのかわいい魅力でしょう。

異界（アルタス）で開催される仮面舞踏会へノエとドミニクが参加する中、人間であるヴァニタスも2人に付いてきてしまい、その先でジャンヌと再会します。仮面舞踏会に参加するルカの護衛としてきたジャンヌは、相変わらずヴァニタスに敵意を顕わにするも、シャルラタンが会場に現れたとたん、ルカを護衛するべく、彼の元へ向かったジャンヌは呪い持ちの発作の影響で、吸血鬼の本能に駆られてしまいます。

ジャンヌの吸血鬼としての本能を察したヴァニタスは、つかさず彼女を近くに引き寄せ、自分の血を吸うように指示します。ヴァニタスの誘惑と知りながらも、吸血衝動を抑えきれなくなったジャンヌは、無我夢中でヴァニタスの血を吸い、弱みを握られてしまいます。

吸血騒動は、ヴァニタスのジャンヌへの痛烈なセリフを生みだす結果となり、ここぞという時に「オレ以外の血を吸うな」と言い放ち、暴走する彼女をひるませます。一方、仮面舞踏会での出来事を思い出したくないジャンヌは、すっかりペースを乱され、結果、ヴァニタスの策略通りとなりました。

仮面舞踏会の翌日、ルカの誘いを受けたノエは、アルトタタンが名物のカフェへ向かいます。ノエと同席したヴァニタスは、仮面舞踏会にてジャンヌに血を吸われたことをノエ・ルカに暴露し、ジャンヌの弱みを握ることに成功します。同時に、自分の以外の血を吸ってはいけない、ヴァニタスのことは次からは名前で呼ぶことを要求し、ジャンヌのペースを乱します。

すっかりヴァニタスのペースに飲みこまれてしまったジャンヌでしたが、あることを思いつき、ヴァニタスをデートに誘います。ヴァニタスの「自分が好きになるような奴には興味がない」と言う発言から、ジャンヌは、わざとヴァニタスを好きなふりをすることで、彼を遠ざけようと試みます。

しかし、処刑人としての経歴から「優しさ」に対する免疫がなかったジャンヌは、すっかりヴァニタスのペースに巻き込まれてしまいます。普段は、反抗的な態度を見せながらも、自分でも気づかないうちにデートを楽しむジャンヌの様子は、恋するかわいい女の子に見えるでしょう。

アストルフォとの戦いにて、毒を受けてしまったヴァニタスでしたが、ジャンヌの助けにより回復を遂げることが出来ました。外では、雪が降りしきる山小屋の中で、ジャンヌはヴァニタスの体を温めたり、口移しで水を飲ませるなど、ジャンヌから懸命な看病を受けたヴァニタスも、この時ばかりは困惑を覚えていました。

恋するかわいい乙女に変身したジャンヌとは対照的に、甘い言葉でジャンヌとキスを交わしたヴァニタスは、自身に芽生えた恋を自覚しつつも、それらを受け入れられずにいます。以下では、「ヴァニタスの手記」から、ヴァニタスがジャンヌを好きだと分かるシーンや、ジャンヌへの好意、2人の今後の関係についてネタバレを交えながら考察しました。

ジャンヌとヴァ二タスの関係は、始めこそ敵対関係にあり、一方的にからかってくるヴァニタスに対して、ジャンヌが反抗的な態度を見せており、一時は彼を遠ざけようともしていました。しかし、出会いを重ねるたびにジャンヌは、ヴァニタスへの恋愛感情を芽生えさせたものの、ヴァニタスの方は、自分の気持ちに戸惑いを見せており、ジャンヌを好きになってはいけない足枷があると見られます。

ヴァニタスにとって恋とは、「胸が高鳴ってゾクゾクが止まらなくなる」と定義し、ジャンヌを見ている時に感じた衝動と言っています。また、ヴァニタスは、ジャンヌの好きなところについて、強さや美しさなど、女性らしい要素や勇ましい性格、からかい甲斐のあるところに加え、絶対に自分を好きにならなそうなこともあげています。

しかし、ジャンヌの方は、ヴァニタスに恋愛感情を持ちつつも、好意を素直に表現できずにいます。また、ヴァニタス自身も、自分を好きなる女性には興味がないと発言していることから、2人の関係はいまだ進展がみえません。

禍名を取り込んだクロエの暴走を受け、ジャンヌは、自分が自分でなくなることを恐れて、クロエの殺害に踏み切れずにいました。その時、ヴァニタスは、ジャンヌの願いを叶えるのは自分にしかできないと訴え、ジャンヌの全てを受け入れる覚悟を見せます。恋愛感情ではなく、純粋にジャンヌを支えたいと願う、ヴァニタスの想いが込められているシーンでしょう。

クロエが起こした事件は無事に解決したものの、今度はヴァニタスの身に異変が生じます。何故か、ジャンヌの顔が頭から離れず、締め付けられるような胸の痛み・動悸に気が付きます。これまでに感じたことのない異変に困惑するヴァニタスをよそに、ローランはその症状を、ジャンヌへの恋だと教えます。

初めは、ジャンヌの反応を見るのが楽しくて、事あるごとにからかい、ジャンヌのペースを乱す側だったヴァニタスでしたが、今ではすっかり、ジャンヌにペースを乱される側になってしまいました。ジャンヌと会うたびに調子が狂う原因が恋だと知ったヴァニタスもまた、ジャンヌへの恋を自覚し、ジャンヌを好きになっていきます。

ヴァニタスからの突然のキスや、彼を遠ざける計画で誘ったデートの件で、すっかりヴァニタスに惹かれてしまったジャンヌも、クロエとの戦いの終息後に、ヴァニタスへの恋を自覚します。そして、ルカからの決定的な一言から、ジャンは、人を好きになる感情をはじめて理解し、それがヴァニタスに対するものだと知ります。

しかし、ヴァニタスへの恋を自覚したジャンヌは、以前の彼女からは想像がつかないくらい積極的な態度をみせ、ヴァニタスへの好意を公言します。処刑人として恐れられていた自分に、恋は無縁だと思い込んでいたジャンヌでしたが、ヴァニタスへの恋に心をときめかせるジャンヌの姿は、業火の魔女から恋するかわいい乙女に変身したでしょう。

お互いに相思相愛とも見れる関係から、ジャンヌとヴァニタスが結ばれる可能性は高いと推測される一方、独自の恋愛観を持つヴァニタスが、ジャンヌを受け入れるかなど、心配な点もいくつか見られます。ヴァニタスの恋の定義に当てはめると、ジャンヌはヴァニタスにとって興味のない女性の対象に当てはまってしまい、恋が成就しないことも考えられます。

一方、ヴァニタスは、自分への恋愛感情を自覚したジャンヌと会っておらず、ヴァニタス自身もジャンヌへの恋を自覚し、戸惑いをみせています。ジャンヌへの恋は、ヴァニタスのこれまでの恋愛観を打破するきっかけにもなり、お互いの気持ちを伝えあうことが出来れば、2人が相思相愛の関係になれる時も遠くはないでしょう。

しかし、ジャンヌは処刑人、ヴァニタスは蒼月の吸血鬼の眷属である人間という身分が、2人の恋の障壁となり得るでしょう。ジャンヌは処刑人という身分上、自由に行動することができないと考えられます。また、ジャンヌとヴァニタスの恋は、許されざる恋とまではいかないものの、世間からの評判はあまり良くないと予想されます。

しかし、多くの困難を2人で乗り越えてきたジャンヌ・ヴァニタスであれば、2人の運命を良い方向に導くことができ、紆余曲折を経て結ばれる展開が予想されるでしょう。

ジャンヌのかわいい魅力は、彼女が主君と仕えるルカや、ヴァニタスと行動を共にするノエも惹きつけています。以下では、「ヴァニタスの手記」から、ジャンヌとルカ・ノエの関係についてネタバレ紹介します。

ジャンヌが騎士・シュバリとして仕えるルカは、吸血鬼の女王に次ぐ権力・地位を与えられた吸血鬼で、兄・ロキを救うべく、ヴァニタスの書を探し求めています。また、護衛であるジャンヌに対して、密かに好意を抱きつつも、ジャンヌには気付かれておらず、彼女がヴァニタスに夢中になる姿をみて、早く大人になりたいと願っています。

また、仮面舞踏会でヴァニタスがジャンヌに血を吸われたことを聞かされた際には、ジャンヌの以外な一面に動揺したり、ヴァニタスへの恋に夢中になるジャンヌに涙目を浮かべています。ルカのジャンヌへの恋愛感情は、明確にされていないものの、ヴァニタスとの関係にやきもきするなど、かわいい恋愛をのぞかせています。

ノエは、血を暴く牙・アルシヴィストの末裔で、ヴァニタスの書を求めてパリに向かう飛行船でヴァニタスと出会い、以降は彼と行動を共にしています。ヴァニタスやルカと比べて恋愛描写が少ないものの、ジャンヌから血を吸われたヴァニタスに嫉妬を覚えたり、ジャンヌをダンスに誘うなど、無自覚ながらジャンヌに惹かれている描写が確認できます。

「ヴァニタスの手記」は、アニメ版も高い人気を誇り、原作漫画の名シーンとなったジャンヌ・ヴァニタスのキスシーンや、ジャンヌのかわいい魅力が描かれたデート回は、ファンを釘づけにしました。以下では、「ヴァニタスの手記」から、ジャンヌとヴァ二タスのアニメ声優を紹介します。

主人公・ヴァニタスのアニメ声優・花江夏樹さんは、1991年生まれ、神奈川県出身の声優で、2011年にwebアニメ「ゴールデン・キッズ」の俊太役で声優デビューを果たします。大ヒットアニメ「鬼滅の刃」の竈門炭治郎の声優で知られる花江夏樹さんの主な出演作品は、アニメ「ブラッククローバー」リル・ボワモルティエ役、「進撃の巨人」ファルコ・グライス役、「灼熱カバディ」佐倉学役等です。

ヒロイン・ジャンヌのアニメ声優・水瀬いのりさんは、1995年生まれ、東京都出身の声優・歌手で、2010年に「世紀末オカルト学院」岡本あかり役で、声優デビューを果たします。声優・水瀬いのりさんの主な出演作品は、アニメ「聖闘士星矢 セインティア翔」城戸沙織役、「五等分の花嫁」中野五月役、「異世界かるてっと」レム役、「ソマリと森の神様」ソマリ役等です。

「好き」という感情を自覚しつつも、お互いに素直になれないジャンヌとヴァニタスの恋愛関係は、読み進めるごとにもどかしさを感じさせるでしょう。以下では、主人公・ヒロインの恋愛関係にも期待が高まる、「ヴァニタスの手記」のジャンヌとヴァニタスに関する感想や評価を、ネタバレを交えながら紹介します。

「ヴァニタスの手記」の伝説回とも呼べるデート回は、ヴァニタスと遠ざけるべく、彼のことを好きなふりをするジャンヌの奮闘ぶりがかわいいと話題を呼びました。ヴァニタス・ジャンヌのデート回は、「ヴァニタスの手記」のアニメ版でも注目の回となり、ヴァニタスに対して「好き」と言う練習をするジャンヌのかわいい姿は、名シーンとして支持されています。

男女問わず、幅広い世代から注目を集める「ヴァニタスの手記」は、他作品にはない独特の吸血鬼ものだけでなく、魅力あふれる主人公像も人気に拍車をかけています。ジャンヌの反応を楽しむかのように、彼女を口説くヴァニタスの余裕ある振舞いや、ジャンヌとのキスシーン、自分の恋に戸惑いを覚えるなど、人間味あるキャラクター性が、物語を面白くしています。

「ヴァニタスの手記」と言えば、ヒロイン・ジャンヌも高い人気を誇り、処刑人という身分でありながら、それらを感じさせないかわいいキャラデザや、ヴァニタスに対して素直になれない姿が、ファンを虜にしています。また、ファンの中には、ジャンヌをからかい、キスを交わしたヴァニタスへ嫉妬を覚えたという感想も見られ、ジャンヌの人気は衰えを知らないでしょう。

「ヴァニタスの手記」は、原作漫画だけでなく、アニメ版も高く評価され、魅力的なキャラクターの声を演じる声優キャストにも注目が集まっています。特に、ヴァニタス役のアニメ声優・花江夏樹さんに関する感想の中には、声だけでなく、演技力の高さも高く評価する声も見られ、ヴァニタスの声も好きという感想も、多く寄せられています。

アニメ「ヴァニタスの手記」は、独創的な世界観や主人公・ヒロインの恋愛要素、声優キャストの演技力が人気を集める一方で、劇場版を見ているような作画クオリティの高さも注目されています。「ヴァニタスの手記」のアニメ視聴者の中には、お気に入りの制作会社が携わっていることをきっかけに、アニメ視聴を始めた方もおり、作画の美しさも「ヴァニタスの手記」のアニメ人気を高めているでしょう。

「ヴァニタスの手記」から、ジャンヌとヴァニタスの関係やキスシーン、ジャンヌのかわいい魅力が描かれたデート回、ヴァニタスのジャンヌへの想いや2人の今後についてネタバレを交えながら考察しました。ヴァニタスのジャンヌへの大胆なキスや、ヴァニタスへの恋を自覚したジャンヌのかわいい姿など、主人公・ヒロインの恋愛要素も「ヴァニタスの手記」の魅力でしょう。