【ヴァニタスの手記】あらすじをネタバレ解説！登場人物や恋愛要素は？

異色の吸血鬼ものとして注目を浴びる「ヴァニタスの手記」は、機械仕掛けの魔導書・ヴァニタスの書を持つ人間の主人公と、その書物を求める吸血鬼の主人公の、数奇な物語を描いたダークファンタジーです。以下では、漫画「ヴァニタスの手記」から、漫画のあらすじ内容のネタバレ解説、登場人物のネタバレ解説、作品のもう1つの魅力・主人公の恋愛要素や面白い魅力を、作品のあらすじ内容を交えながらネタバレ解説します。

望月淳先生の漫画「ヴァニタスの手記」は、スクウェア・エニックス刊行の「月刊ガンガンJOKER」にて、2016年から連載されているダークファンタジー作品で、単行本は2021年6月時点で計9巻が刊行されています。

「ヴァニタスの手記」は、分割2クールとしてアニメ制作が開始され、2021年7月から第1クールの放送が開始されました。

他の吸血鬼ものにはない、幻想的な世界観が話題を呼んだ漫画「ヴァニタスの手記」は、ミステリーを醸したストーリーに恋愛要素を絡めた独特の内容や、個性豊かな登場人物、ファンタジーを彷彿させる作画の美しさが人気を集めています。以下では、異色の吸血鬼ものとして、男女共に高い人気を集める「ヴァニタスの手記」から、漫画1巻～4巻のあらすじ内容をネタバレ解説します。

ヴァ二タスの書は、童話「蒼月の吸血鬼」に登場する呪われた本の名前であり、架空の書物だと考えられてきました。しかし、19世紀のフランスでヴァニタスの書の存在が明かとなり、先生の要請でパリへ向かうことになったノエは、吸血鬼専門の医者を名乗るヴァニタスと出会います。ヴァニタスは、魔導書「ヴァニタスの書」の持ち主であり彼は、飛行船内に乗り合わせいた呪い持ちの吸血鬼・アメリアの窮地を救います。

その頃、パリの街では、呪い持ちの吸血鬼による事件が横行しており、ノエはヴァニタスと協力して吸血鬼絡み事件を解決するべく、調査に乗り出します。ヴァニタスの知りあいの情報屋の協力を得ながら犯人探しをする2人は、その過程である目的からヴァニタスの書を探す吸血鬼の少年・ルカとその護衛を務める女騎士・ジャンヌと遭遇し、戦いを繰り広げます。

アメリアと再会したノエ・ヴァニタスは、彼女の記憶から吸血鬼を呪持ちにする・シャルラタンの正体を見ます。シャルラタンの手掛かりを掴むべく、ノエと幼馴染のドミニクは異界へ赴くも、ヴァニタスも付いて行ってしまい、そのまま仮面舞踏会に向かいます。一方、ドミニクは、ヴァニタスの名前から蒼月の吸血鬼について彼に問いただすも、ヴァニタスは蒼月の吸血鬼に対する復讐を目論んでいることを言い放ちます。

仮面舞踏会の会場には、正装したルカ・ジャンヌも来ており、広間に呪持ちの吸血鬼が現れたことで、ジャンヌは吸血衝動に駆られてしまいます。ジャンヌの異変を察したヴァニタスは、彼女の身を寄せ、自分の血を吸うように促します。その後、仮面舞踏会の会場を騒がす者の正体が禍名・獣達の楽団・ディソナンスと判明し、ヴァニタス・ノエ・ドミニクが対峙、ジャンヌもルカの護衛に入り、事態の収束に取り掛かります。

凶暴化した呪い持ちの吸血鬼の女の子を救うべく、奔走するヴァニタスでしたが、女の子はすでに手遅れの状態だったため、やむを得ずヴァニタスの書で灰にしてしまいます。次は、女王の牙・ビスティアことベロニカ・ド・サドが、ヴァニタスとノエの襲撃にかかります。2人は危ういところをルスブン卿に助け出されたものの、今度はヴァニタスに関する噂を耳にしたルスヴン卿に命を狙われます。

一連の事件は、蒼い月の呪いが引き起こしたと思い込むルスヴン卿でしたが、ヴァニタスを庇うノエの説得に感化され、彼らから手を引いたルスヴン卿は事態の終息に取り掛かります。その後、ルスヴン卿の自宅に招かれた2人は、その先でルカ・ジャンヌと再会します。ジャンヌに対する振舞いに怒りを顕わにするルカをよそに、ヴァニタスは所有印をみせながら、ジャンヌとは相思相愛の関係であることを公言します。

気まずくなったジャンヌは、ヴァニタスと共に外に出た後、部屋に戻ってきます。その後、ヴァ二タスは、女王陛下に面会することをルスヴン卿に要求するも、ルスヴン卿を怒らせてしまい、2人は城から追い出されます。実は、ある情報を手に入れるためのヴァニタスの策略で、女王陛下への面会要求は、ルスブン卿をわざと怒らせるための口実でした。

ルスヴン卿の城から追い出されたヴァニタスとノエは、一週間で吸血鬼3人が連れ去られる事件を聞きつけます。そして、狩人・シャスーのアジトへ侵入した2人は、狩人の隊長・ローランとその一行を仲間に引き入れ、事件の主謀者・ドクターモローの元へ向かいます。吸血鬼の研究をしていたドクターモローは、その過程で恐ろしい実験に手を染めており、かつて狩人のメンバーだったヴァニタスとの再会を喜びます。

ヴァニタスを「No69（ロクキュー）」と呼ぶドクターモローとの戦いが始まり、暴徒化した呪持ちの吸血鬼が加わります。同時に、ドクターモローから蒼月の吸血鬼に攫われたNo71の行方を尋ねられたヴァニタスは、何かを思い出したかのように、不穏な表情を浮かべます。

原作漫画・アニメ共に高い人気を誇る「ヴァニタスの手記」と言えば、個性豊かな登場人物・キャラも見どころの1つであり、あらすじ内容のように、登場人物同士のやりとりも作品の魅力を引き立てています。以下では、「ヴァニタスの手記」の登場人物・キャラ一覧を、あらすじ内容を交えながらネタバレ解説します。

漫画「ヴァニタスの手記」の主人公で、吸血鬼を専門とする医者を自称する人間です。その正体は、蒼月の吸血鬼の眷属で、魔導書・ヴァニタスの手記とその名前を引き継いでいます。パリに向かう飛行船にてノエと出会い、その後は彼と行動を共にするも、目的のためなら手段を選ばない性格が災いし、ノエを筆頭に周囲の人々を巻き込むトラブルメーカーでもあります。

また、幼少時代に両親を吸血鬼の襲撃で失い、その後は狩人に保護されるも、科学者・ドクターモローに目を付けられ、検体番号No69（ロクキュー）として人体実験にされてしまいます。後に、蒼月の吸血鬼の研究所襲撃を受け、No71の少年と共に吸血鬼に攫われるも、その後の経緯は明かにされておらず、蒼月の吸血鬼からヴァニタスの書と名前を受け継ぎ、現在に至ります。

「ヴァニタスの手記」のもう1人の主人公で、本名はノエ・アルシヴィスト、血を暴く牙(アルシヴィスト)の末裔で、先生の依頼からヴァニタスの手記を求めてパリへ出立、その先でヴァ二タスと出会い、以降は彼と行動を共にしています。飄々としたヴァ二タスとは対照的に、紳士的で穏やかな雰囲気を醸す一方、自分の気持ちに正直な一面も持ち、タガが外れると脅威的な戦闘能力を発揮します。

「ヴァニタスの手記」のヒロインで、元老院の元処刑人（ブロー）、現在はルカの騎士・シュバリエに就いており、赤いガントレットを武器に戦う強く・美しき女戦士です。戦闘力は非常に高く、主君・ルカに危害を加える者に対して容赦がないものの、根は素直で明るいです。ヴァニタス・ノエに対して、当初は敵意を顕わにするも、現在は協力関係にあり、お互いの窮地を救っています。

人間の両親に拾われた過去を持ち、人間と吸血鬼の共存を望むルスヴン卿とは、両親が彼の教え子だったことから、交友関係がありました。しかし、ジャンヌの両親は、ルスヴン卿を裏切って人間側に就いたことで、ジャンヌは、両親の罪を償うために処刑人となり、1000人ものの吸血鬼を惨殺したことから、「業火の魔女」という異名が付けられ、恐れられました。

ジャンヌが護衛につく主君で、本名：オリフラム大公ルキウスです。吸血鬼の女王に次ぐ権力と地位を持ち、兄・ロキを救うためにヴァニタスの書を探し求めています。ヴァニタスとノエとは、当初、ルカの勘違いから敵対関係にあったものの、現在は友好的な関係を築いています。

吸血鬼の名門貴族・サド侯爵家の娘で、愛称はドミ、黒髪が特徴の男装の麗人です。ノエとは幼馴染の関係で、ノエの師は、彼女の祖父にあたります。ノエのことを常に気かけており、ノエを愛しき友（モン・シェリー）と呼びかけるも、彼の傍にいるヴァニタスに対して警戒心を持っています。また、女王の牙である姉・ベロニカを苦手としています。

ドミニクの祖父で、ノエの師、ノエに「ヴァニタスの書」を探すように命じた吸血鬼です。名前と姿を頻繁に変えていることから、吸血鬼の間では「貌持たざる者」と呼ばれ、恐れられています。

ノエの飼い猫で、白くて豊かな毛並みとオッドアイ、首元のリボンがチャームポイントのかわいいキャラクターです。

ヴァニタスと付き合いのある情報屋で、ノエと出会うまではヴァニタスの相棒として活動していました。ヴァニタスによると、お金さえ出せば大抵のことはこなせると言われ、出自は混血と判明しています。

ダンテと同じく情報屋として活動する混血で、眼鏡とオネエ口調が特徴です。同じ出自を持つダンテとリーチェのことを家族同然に想う一方、2人に対して過保護気味な面が玉にキズでしょう。

「ヴァニタスの手記」と言えば、謎多きストーリー内容だけでなく、主人公・ヒロインをはじめとする登場人物の恋愛要素も丁寧に描かれ、各登場人物たちの恋の行方にも注目が集まっています。以下では、「ヴァニタスの手記」から、ヴァニタスとジャンヌをはじめとする主要キャラの恋愛要素を、あらすじ内容を交えながらネタバレ解説します。

「ヴァニタスの手記」の恋愛要素と言えば、主人公・ヴァニタスとヒロイン・ジャンヌの関係は外せません。2人の関係は、いわゆる最悪な出会いから始まり、甘い口説き文句と共にキスをされたジャンヌにとって、ヴァニタスは厄介な存在でした。そのため、何とかヴァニタスの興味を失せるためにデートを計画し、ヴァニタスを遠ざけようとするも、最終的にはヴァニタスへの恋心を芽生えさせる結果となりました。

一方、ヴァニタスは、ジャンヌに対してからかい甲斐のあるところや、絶対に自分のことを好きにならなそうという理由から、ジャンヌとのやり取りを楽しんでいましたが、お互いの窮地を救ったことをきっかけに、彼女への恋心を自覚します。ジャンヌは、処刑人である自分に無縁だと思っていた恋の訪れに、我を忘れて浮かれる一方、ヴァニタスは自身の変化に戸惑いを隠せずにいました。

ヴァニタスの独自の恋愛観を照らし合わせると、ジャンヌとの恋は成就しない可能性が予想されます。しかし、ヴァニタス自身が恋に目覚めたことは、彼の恋愛観が変わることも想定され、ジャンヌとの相思相愛の仲になる日も近いでしょう。

ノエにとってドミニクは、彼の過去を知る数少ない人物であり、理解者でもあります。劇中では、ノエを心配し、追いかけるドミニクの姿からは、幼馴染の関係を越えて、恋愛感情を秘めているとも推測されます。一方、ドミニクのノエに対する振舞いからは、辛い過去を引きずるノアを守ってあげたいという感情も見え隠れし、2人の恋の進展は予測不能でしょう。

アニメ放送の開始により、原作漫画の人気が高まる「ヴァニタスの手記」は、続きが気になるあらすじ内容や、個性豊かな登場人物たちの恋模様、異国情緒あふれる幻想的な世界観や謎多き展開が、読者の興味を惹き付けています。以下では、「ヴァニタスの手記」の面白い魅力について、あらすじ内容を交えながらネタバレ解説します。

謎の多いストーリー展開が目を引く「ヴァニタスの手記」は、物語が進行するごとに新たな疑問・伏線、謎多きキャラクターが登場し、読み手の興味をそそります。また、「ヴァニタスの手記」のミステリアスさは、ストーリーだけでなく、断片的に明かされつつある主人公・ヴァニタスとノエの知られざる過去、ラスボスと思われるシャルラタンにも見られ、謎解き要素も作品の面白い魅力に挙げられます。

ノエ・ルカが探し求めていた魔導書・ヴァニタスの書は、吸血鬼に対して効果を発揮する機械仕掛けの書物で、劇中では凶暴化した吸血鬼を元に戻す手段として用いられています。そのため、ヴァニタスの書を持つヴァニタスは、吸血鬼専門の医者を自称し、呪持ちの吸血鬼を救ってきましたが、彼が所有するその本は、シャルラタンとの因果関係を匂わせており、多くの謎や疑問点を秘めています。

また、「ヴァニタスの手記」の第1話のラストにて、ノエがヴァニタスを殺すことが示唆されており、謎多きストーリー展開や、意味深な伏線は読み手の興味を煽ります。

「ヴァニタスの手記」は、19世紀のフランスを舞台とし、異国情緒あふれるパリの街並みに漂うミステリアスな世界観も、見どころの1つです。吸血鬼ものと言えば、血生臭さを感じさせる凄惨な描写が多いと思われがちですが、「ヴァニタスの手記」の世界観は、ファンタジー世界を彷彿させる幻想的な光景が繰り広げられ、吸血鬼ものであることを忘れてしまうような、きれいな作画が読者を惹きつけます。

「ヴァニタスの手記」は、蒼月の吸血鬼からヴァニタスの書とその名前を受け継いだヴァニタスと、ヴァニタスの書を求めるノエを主人公に据えた、人間と吸血鬼の物語と言われています。ヴァニタスは魔導書を、ノエは持ち前の戦闘能力を駆使して強敵との戦いに挑み、お互いの長所を生かし、短所を補い合いながら窮地を乗り越えていきます。

「ヴァニタスの手記」では、ノエの手でヴァニタスの命が奪われることが示唆されていますが、数々の困難を共に乗り越えてきた2人は、今や強い絆で結ばれています。何故、ノエは、ヴァニタスを殺さなければならないのか、数奇な運命が待ち構える主人公2人の活躍も、「ヴァニタスの手記」の見どころの1つです。

あらすじ解説で紹介したように、読み進めるごとに深まる謎や、ノエに関する伏線、自分の気持ちに気がついたヴァニタスとジャンヌの恋の行方など、「ヴァニタスの手記」は、読者を夢中にさせてしまう、魅力あふれるおすすめ作品です。以下では、続きが気になってしまうストーリー展開や、登場人物たちの関係や恋愛要素が注目される、「ヴァニタスの手記」に関する感想や評価を、ネタバレ解説を交えながら紹介します。

異国情緒あふれる街並みや、魅力あふれるキャラクターの登場が目を引く「ヴァニタスの手記」は、男性だけでなく、女性からも高い人気を集めており、吸血鬼ものであることを忘れてしまうような、幻想的な世界観が支持を集めています。また、ファンの中には、「ヴァニタスの手記」の世界観に行ってみたいとの感想も見られ、多くのファンを虜にしています。

「ヴァ二タスの手記」の愛読者の中には、友人からの勧めがきっかけで作品を読み始めた方も多く、何気なく手に取ったつもりが、幻想的な世界観にすっかり夢中になってしまったとの感想も寄せられています。読み進めるごとに深まっていく謎や、かっこいい・かわいい登場人物たちのやり取りや彼らの恋愛要素などが、「ヴァニタスの手記」の人気を高めています。

主人公とヒロインの恋模様は、「ヴァ二タスの手記」に欠かせない魅力の1つで、甘い言葉で口説くヴァ二タスに対して反抗的な態度を取るジャンヌのやり取りは、ミステリアスさがただよう雰囲気を和やかにするでしょう。そして、ヴァ二タスとジャンヌと言えば、アニメでも注目の的となったデート回が有名で、ヴァ二タスを遠ざけるべく、わざと嫌われるような素振りを見せるジャンヌのかわいさが高評価となりました。

恋愛要素の多さも人気に拍車をかける「ヴァ二タスの手記」は、ヴァ二タス・ジャンヌだけでなく、ノエ・ドミニクの関係も注目されており、ジャンヌとは異なるタイプの女性キャラ・ドミニクも高い人気を誇っています。男装に身を包みながらも、髪を長く伸ばした女性らしい姿は、かっこよさとかわいらしさを感じさせ、アニメでの活躍も期待されています。

「ヴァ二タスの手記」は、原作漫画だけでなく、アニメ版も高い人気を誇り、作画クオリティの高さに魅了されたなど、映像美を称賛する感想・評価も多く見られます。作画の美しさは、漫画版でも高く評価されており、原作漫画で好きだったシーンが、アニメで忠実に再現されていたことに感動したことや、アニメ制作スタッフを応援するメッセージも寄せられています。

「ヴァニタスの手記」のアニメは、分割2クールの制作・放送が予定されており、アニメファンの中には、アニメ1期の最終回を惜しむ声や、早くもアニメ2期の放送を期待する声が多く見られます。また、アニメ放送を通じて、「ヴァニタスの手記」の原作漫画に対する注目も高まっており、ストーリーを追うごとに深まる謎や、新たな登場人物の登場など、予測不能な展開が面白いとも評されています。

「ヴァニタスの手記」のあらすじ内容のネタバレ解説、登場人物・キャラ一覧、恋愛要素、作品の魅力などをあらすじ内容を交えながらネタバレ解説しました。人間と吸血鬼を主人公に据えた「ヴァニタスの手記」は、幻想的な世界観や謎多き展開、登場人物の恋愛要素からめた内容が話題を呼び、アニメ放送の開始をきっかけに、更なる注目が集まっています。