【転スラ】ヴェノムはディアブロに忠誠を誓う悪魔！強さ・能力や進化について解説

『転生したらスライムだった件(転スラ)』に登場するヴェノムは、下位悪魔として冥界の悪魔族相手と喧嘩する日々を送っていた悪魔族です。その後リムルの配下に加わったヴェノムでしたが、当初は下位悪魔から上位悪魔へと進化したばかりだったためリムル配下の中では弱い部類に入るキャラでした。しかしその後の活躍によって急成長していくことになります。そこでここからはヴェノムの強さや能力、進化過程について紹介していきます。

それではまず、『転生したらスライムだった件(転スラ)』の作品情報から見ていきます。転スラとは、小説家になろうから連載されていたWEB小説を原作とするファンタジー漫画です。またスピンオフ漫画『転生したらスライムだった件 魔物の国の歩き方』や『転スラ日記 転生したらスライムだった件』、『転生したらスライムだった件 異聞 魔国暮らしのトリニティ』、そしてアニメ1期・2期などのメディアミックス展開がおこなわれています。

ここからは『転生したらスライムだった件(転スラ)』のあらすじを簡単にネタバレ紹介していきます。転スラの主人公は最弱の魔物・スライムの姿で転生した三上悟ことリムル＝テンペストです。そして舞台となるのは主にリムルが建国したテンペスト連邦国で、その国の他に武装国家ドワルゴン、ブルムンド王国、ファルムス王国(ファルメナス王国)、イングラシア王国、神聖法皇国ルべリオス、東の帝国が存在しています。

『転生したらスライムだった件(転スラ)』に登場するヴェノムは、ディアブロ配下の悪魔族です。本来、原初の黒(ノワール)の異名を持つ悪魔族のディアブロは冷酷で気まぐれな性格をしているため孤立しがちな悪魔でしたが、そんな彼を相手に反骨精神旺盛なヴェノムが何度も歯向かったことで気に入られて強制的に配下にされるといった経緯があります。

下位悪魔として冥界に降り立ったヴェノムは、ディアブロに気に入られた後にそのまま配下に加わったことが原因で急成長していくこととなります。では転スラのヴェノムがどのようにして進化したのか？またヴェノムはどれくらいの強さなのか？ここからはヴェノムの強さについて下位悪魔から進化した経緯を交えながら考察していきます。

まずはじめにヴェノムの強さや能力が分かるエピソードとして、ヴェノムが下記悪魔(レッサーデーモン)から進化するシーンが挙げられます。そもそも悪魔族には、強い順に悪魔公、上位魔将、上位悪魔、下位悪魔と続く階級があるため、下位悪魔であるヴェノムは悪魔族の中でも最弱の存在に位置付けられています。

そして下位悪魔は数が非常に多く、ほとんどの下位悪魔は上位悪魔に成長する前に狩られることが多いです。しかし、ヴェノムは下位悪魔でありながらも、悪魔族相手に手当たり次第に喧嘩を吹っ掛ける日々を送っていました。そして強さを重んじる悪魔族はヴェノムの強さを認めたことで配下に加わることとなり、しまいには100体の下位悪魔がヴェノムについてくるようになります。

その結果、ヴェノムは下位悪魔から上位悪魔へと進化を果たしました。さらに進化とともにユニークスキル「統合者」を獲得し、下位悪魔への転生時に所持していたユニークスキル「分割者」と合わせることで通常の上位悪魔よりも強い存在となっていました。

続いてヴェノムの強さや能力が分かるエピソードとして、ディアブロが原初の悪魔たちをテンペストに連れてきた時のシーンが挙げられます。下位悪魔から上位悪魔へと進化し、さらにユニークスキル「分割者」と「統合者」によって通常の上位悪魔よりも強い存在となっていたことで有頂天になっていたヴェノム。ところが、ヴェノムは冥界に戻ってきたディアブロとの戦いで身の程を知ることになりました。

しかし、ディアブロがユニークスキルの能力を活かして何度も戦いを挑んできたヴェノムを気に入ったため、ヴェノムは強制的にディアブロの配下に加えられることになります。こうしてヴェノムはディアブロとともにリムルと対面することになるのですが、その時にリムルがディアブロよりも強い存在だと悟りました。

それ以降、ディアブロ直属の部下としてリムルに仕えることとなったヴェノムでしたが、その後にディアブロが原初の悪魔であるテスタロッサとウルティマ、カレラたちを連れてきたことにより化物レベルの悪魔たちに囲まれることとなってしまいます。

さらにヴェノムも悪魔族の中では相当な実力者に分類されるのですが、原初の悪魔たちの従者であるモス、シエン、ヴェイロン、ゾンダ、アゲーラ、エスプリたちはヴェノムでさえも最弱に位置づけられるほどの強者でした。

続いてヴェノムの強さや能力が分かるエピソードとして、リムルが名付けをおこなった時のシーンが挙げられます。ディアブロに連れられてリムルと対面することになったヴェノムは、リムル配下となると同時に「ヴェノム」と名付けられています。そしてそれによって上位悪魔から「上位魔将」に進化しました。

さらに、ヴェノム配下として付き従っていた100体の悪魔たちもリムルが用意した肉体に受肉したことで強化されています。こうしてヴェノムはリムルの直属部隊となる黒色軍団(ブラックナンバーズ)の一員となりました。

続いてヴェノムの強さや能力が分かるエピソードとして、彼が悪魔公(デーモンロード)に進化した時のシーンが挙げられます。ヴェノムが悪魔公に進化したのは、東の帝国との戦争後にリムルが獲得した膨大な数の魂を消費して配下たちを覚醒進化させた時です。

ヴェノムの場合はリムルが直接覚醒進化させたのではなく、ディアブロの直属の配下として「祝福」を受け取ったことで進化に至っています。こうして進化して悪魔公となったヴェノムは上位魔将だった頃よりも桁外れに強くなりました。

転スラのヴェノムは下位悪魔から上位悪魔、上位魔将、悪魔公と次々に進化していきました。そしてその進化に伴って彼が所持するユニークスキルも進化を遂げています。そこでここからはヴェノムが所持しているユニークスキルの「分割者」「統合者」「再生者」について具体的に紹介していきます。

『転生したらスライムだった件(転スラ)』のヴェノムはユニークスキル「分割者」の使い手です。このスキルは触れた相手を分割させるという能力があります。分割するという現象について具体的に言うと、たとえば相手を殴ったと同時に粉々にするということです。

ヴェノムが周囲の下位悪魔相手に無双し、その挙句原初の悪魔であるディアブロに挑み続けることができたのもこのユニークスキルに支えられていたからだといえます。しかしディアブロのような格上には通用する能力ではなく、その結果無造作に防がれていました。

続いてはヴェノムのユニークスキル「統合者」を紹介します。このスキルは前述のスキル・分割者に関連する能力で、分割者によって粉々にした相手を統合するという能力があります。作中では統合者を使って粉々になった悪魔を統合する形で悪魔の配下を増やしているシーンが見られました。

最後に紹介するヴェノムのユニークスキル「再生者」です。このスキルは精神体(スピリチュアルボディ)を再生するという能力を持っています。ヴェノムがディアブロの眷属になる前に目覚めたスキルで、ディアブロがヴェノムの前に姿を現した後、彼の仲間たちを一掃した時に感じた怒りによってこのスキルが目覚めることになっています。

この時に自分の精神体を再生させているため、肉体を滅ぼされたとしても復活できるということが分かります。そして再生者はディアブロがヴェノムのことを気に入ったエピソードに関係しており、そのエピソードでは精神体を破壊され続けてもそのたびに再生者で復活し、ディアブロに挑んでいるヴェノムの姿が見られます。

ここまで『転生したらスライムだった件(転スラ)』に登場するヴェノムについて、悪魔族としての強さや能力・ユニークスキルを紹介してきました。そもそもヴェノムは下位悪魔の時から異質な存在で、生きた年月が短いため、原初の悪魔に付き従う従者と肩を並べるというのは本来あり得ないことだといえます。そんな彼の強さを支えているのが3つのユニークスキルですが、実はそれらを所持しているのには彼の過去が関係しているようです。

下位悪魔として冥界に生まれ落ちたヴェノムはその時点でユニークスキル「分割者」を所持していたのですが、実は所持していた理由に異世界から転生したことが関係しているようです。どうやらヴェノムは自身の名前を憶えていなかったものの、前世の記憶をかすかに覚えていると語っています。

ヴェノム曰く、孤児だという理由で学校でいつも馬鹿にされていたこと、馬鹿にされないために暴力で他人を支配していたこと、抗争相手に刺されて死亡してしまったと語っています。どうやらかなり壮絶な人生を送っていたようで、抗争という言葉から想像するに堅気の仕事をしていなかったことが窺えます。

ディアブロに配下たちを倒されたことで怒りに身を任せたといったヴェノムのエピソードを紹介していましたが、そのことからヴェノムの感性は極めて人間に近いと考えられます。なぜ人間性に焦点を当てたのか？というと、本来悪魔族というのは本質的に残虐だからです。

しかし、ヴェノムの場合は言葉遣いは悪いもののそんな残虐性が見らず、むしろ蔑ろにされた仲間を想って怒るなど人間らしい一面があります。やはり残虐性が見られないのは日本の倫理観が影響しているのでしょう。リムルとは違って明確な記憶はないものの、それでも倫理観や価値観が継承されていることからヴェノムが情に厚い気質をしていると考察できます。

ヴェノムが転生者であると考えられる要素の1つにファッションセンスが挙げられます。まずヴェノムのファッションスタイルは転スラの世界において極めて異質だといえるでしょう。そのファッションスタイルというのが、前世の世界で言うところのビジュアル系ファッションです。具体的には以下のような格好となっています。

• 蛇を形どったピアス
• 髑髏の指輪
• トゲが付いた黒の革ジャン
• トゲが付いた首輪
• 眉毛にピアス
• 腰に巻き付けたシャツ
• 膝部分が破れたズボン
• 紫色のシャツ

ディアブロ配下の悪魔族として活躍するヴェノムは、元々原初の悪魔に仕える従者の中で最弱と言われるキャラでしたが、物語が進んでいくにつれてディアブロの無理難題をこなしていたからか作中トップクラスの実力者となっていきました。そんなヴェノムが初登場したのは転スラの「勇者覚醒編」です。先にお伝えした通り、ヴェノムは悪魔界でディアブロに何度も挑戦しそのたびに敗北しています。

ところが、ディアブロはそんなヴェノムが持つ不屈の精神を気に入ったことで強制的にディアブロの眷属となりました。その後、ヴェノムは100体の配下を与えられてリムルの元へと挨拶に向かいます。そしてリムルから「ヴェノム」と名付けられて上位魔将に進化するのでした。思わぬ展開に喜ぶヴェノムは、早速リムルから最初の任務を与えられます。

その任務というのが、神聖法皇国ルべリオスの大聖堂にいるクロエたちをグランベルの手から死守することでした。こうしてディアブロとともに大聖堂へと赴いたヴェノムは、そこに現れたグランベルと対峙します。ヴェノムはグランベルが放った攻撃によって胸に大穴を開けながらも、攻撃の速度を緩ませることで何とか自分へのダメージだけに留めることに成功。こうしてヴェノムは見事リムルの到着に間に合わせるのでした。

続いて紹介するヴェノムの活躍シーンは転スラの「竜魔激突編」における一幕で見ることができます。竜魔激突編は東の帝国がテンペストへと侵攻してきたことによって勃発した地下迷宮防衛戦後の話が展開されていました。ヴェノムは論功式にて進化したディアブロの祝福を受け取ったことで悪魔公に進化しています。

その後ディアブロとリムルが東の帝国に向かうことになったため、ヴェノムが東の帝国皇帝であるルドラと瓜二つの容姿を持つマサユキの護衛を務めることとなります。これは万が一マサユキが裏切った場合に対処するための監視任務でもありました。

続いて紹介するヴェノムの活躍シーンは転スラの「遊戯終了編」における一幕で見ることができます。遊戯終了編では、リムルが操られているヴェルドラと皇帝ルドラの命で襲撃してきたヴェルグリンドの2人を相手にしているのを見計らって、地下迷宮に三妖師が襲撃してきました。

ヴェノムはその時に登場します。マサユキの護衛任務についていたヴェノムはマサユキを安全なフロアに連れて行っていましたが、その途中で三妖師のコルヌと遭遇してしまいます。こうしてヴェノムVSコルヌの構図で戦闘に入ることとなるのですが、コルムとの力の差を感じたため、マサユキを強制転移させようとします。

しかしそこにミニッツとカリギュリ、そして神聖法皇国ルべリオスから派遣されてきた超克者3人が助太刀に入ったことでマサユキを強制転移させるのではなく、時間稼ぎをする作戦に変更します。しかしヴェノムたちはコルヌの圧倒的な強さを前に手も足も出ずに敗北。

ところがマサユキの元に次元跳躍を使ってヴェルグリンドが現れます。こうしてヴェルグリンドがコルヌと対峙することになり、その結果一撃でコルヌを倒してしまいました。そしてその後、無事東の帝国との戦争が終結し、マサユキが東の帝国の新皇帝に任命されます。そこでヴェノムはマサユキの護衛として帝国へと移動することとなりました。

続いて紹介するヴェノムの活躍シーンは転スラの「王都騒乱編」における一幕で見ることができます。王都騒乱編ではマサユキがイングラシア王国の天使陣営との戦いに参戦することになったため、マサユキの護衛としてヴェノムとバー二ィ、ミニッツ、ジウとともに同行することになります。

そしてその後、アリオスの前に立ちはだかったヴェノムはそのまま戦闘を繰り広げることとなりました。マサユキの究極能力「英雄之王」の能力である幸運領域によって強化されたヴェノムはミニッツたちと見事な連携を見せ、圧倒的な強さを誇るアリオスを相手に時間を稼ぐことに成功します。

こちらでは『転生したらスライムだった件(転スラ)』に登場するディアブロ配下の悪魔族・ヴェノムのファッションセンスに関する感想や評価が取り上げられています。どうやらヴェノムに対する好みは人のセンスによって大きな違いがあると考えられているようです。また感想では人相悪いイケメンと評されているようなので、ファッションセンスと同時に顔にも注目してみると良いでしょう。

こちらでは『転生したらスライムだった件(転スラ)』に登場するディアブロ配下の悪魔族・ヴェノムの名前と印象に関する感想や評価が取り上げられています。

どうやらこの感想では、どちらが印象深いのか？ということで映画『ヴェノム：レット・ゼア・ビー・カーネイジ』に登場するヴェノムと、転スラに登場するヴェノムのを比較しているようです。映画でのヴェノムと転スラのヴェノムを比較してみると、転スラのヴェノムの方が独特で身近に感じることから思い浮かべやすいキャラだといえるのではないでしょうか？

こちらでは『転生したらスライムだった件(転スラ)』に登場するディアブロ配下の悪魔族・ヴェノムとディアブロの関係性に関する感想や評価が取り上げられています。確かに感想で言われている通り、原初の悪魔と眷属たちの関係性を見るとかなり身分関係がしっかりしているといえるでしょう。もしかすると人間よりも厳格だったりするかもしれません。

『転生したらスライムだった件(転スラ)』に登場するディアブロ配下の悪魔族・ヴェノムについて、強さ・能力や進化について解説しながら活躍シーンを紹介してきましたがいかがでしたか？ヴェノムは気まぐれなディアブロに無理難題を吹っ掛けられる苦労人でした。しかし、転生者であるゆえに転スラの重要人物となる勇者マサユキやクロエなどの転生者と親しくなりやすいため独特の存在感がありました。

基本的には下位悪魔として暴れていたころから戦闘一筋だったため、戦闘に関しては成長度が高いといえます。そんなヴェノムは、最終的な目標としてディアブロの右腕になることを目指しているようです。当記事でヴェノムについて興味を持たれた方は、ヴェノムと関係が深い人物にも注目してみると良いかもしれません。