【無職転生】ララはロキシーの娘で未来の救世主？ララ編の内容やその後をネタバレ

無職転生でロキシーとルーデウスの娘として生まれたのがララです。今回はそんなララについてまとめて紹介でしていきます。

ララが活躍する無職転生は2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載され、2014年からMFブックスレーベルでの刊行が開始されたいわゆるなろう系小説作品です。後になろう系小説で主流となる「異世界転生もの」と呼べる作品の先駆者的な作品として高い人気を獲得し2021年12月現在25巻にもなるほど長編の小説作品になっています。

メディアミックス展開も積極的に行われた作品で2014年には漫画化された他、2017年からスピンオフ漫画「無職転生～ロキシーだって本気だす～」2018年には「無職転生～4コマになっても本気だす～」がそれぞれ連載されるなどの展開が行われています。2021年には分割2クールでアニメ化も行われ、全23話で物語が展開される事になりました。

現代日本で20年近く引きこもっていた34歳無職の主人公。両親の死をきっかけに兄弟から見限られるように家を追い出された主人公はトラックに轢かれかけた高校生を助けようとした事がきっかけで前世の記憶を持ったままパウロとゼニスの間に生まれた赤ん坊「ルーデウス」として異世界に転生する事になります。前世の後悔から懸命に生きようと決めたルーデウスはこの世界にある魔術の勉強から始めるのでした。

ララ・グレイラットはルーデウスとロキシーの間に甲龍歴427年に生まれた娘で、グレイラット家においてはルーシーについで2番目の子供になります。ミグルド族であるロキシーの特徴を受け継いだ青色の髪色が特徴的な少女で、目元はロキシーに、口元はルーデウスに似ていると言われています。

またルーデウスからはその顔つきは両親であるロキシーとルーデウスをミックスしたような顔だとされています。またグレイラット家の一員という事もありオルステッドの呪いを受け付けない体質をしっかりと引き継いでいます。

無職転生の作者・理不尽な孫の手先生は既にweb上では小説本編に一区切りをつけていますが、「蛇足編」の内容として語られ、小説本編のその後として書かれる内容の1つとされているのが通称「ララ編」です。ララ編はルーデウスの子供達であるララやリリが出てくる後日談として描かれるだろう物語になっています。

2021年12月時点ではまだ描かれていないララ編ですが、蛇足編でその序章とも言える内容が描かれています。ここからはララ編に繋がると思われる内容をまとめて紹介していきます。

後日談がララ編と呼ばれる大きな要素になっているのがララが聖獣レオに救世主として予言された事です。元々はドルディア族の村で育てられており少年期にエリスやルイジェルドと共に魔大陸を旅したルーデウスによく懐いていた存在でした。それが召喚魔術によってグレイラット家の守護魔獣として召喚された事で「レオ」と名付けられる事になります。

ララはそんな聖獣レオに「80年後の未来に世界を救う救世主になる」と予言されているのです。その為、聖獣レオはララのそばを常に離れず護るように行動しています。グレイラット家の守護魔獣となったのもその後ララを妊娠したロキシーのそばを離れなくなったのもその為でした。

聖獣レオがララから常に離れないようにしている最大の理由はヒトガミの存在です。ヒトガミは未来においてララが自分を脅かすような存在になる事を知っており、ララ自身を狙うのはもちろんララが生まれる前からララが生まれないようにあれやこれやと妨害を試みるなどしていました。

実際にヒトガミによって救世主であるララが生まれないようにされた未来の可能性も描かれた程でどれだけヒトガミがララを危険視していたのかが分かるように描かれています。

ララ編の内容はヒトガミを倒す旅になると思われますが、その序章とも言える出来事は既に描かれています。グレイラット家で過ごしていたララですが、突然「旅に出る」とルーデウスに申し出ます。突然の出来事に驚くルーデウスは理由を問いますが、「ちょっと微妙な未来が見えた」と説明するのでした。「今のままでは負ける」「次帰る時には男を連れてくる」と断片的に話すララにルーデウスは困惑する事になります。

ちなみにララはこの時、「次帰る時にはパパは死んでいる」ともしており、この旅がかなり長い旅になる事も匂わされています。これらの説明を受けた上でルーデウスは旅立ちを承諾し、傲慢なる水竜王（アクアハーティア）を譲り渡す事になるのでした。余談ですが、「次に帰る時には男を連れてくる」という発言の男はヒトガミを倒す際に協力者になると思われる転生者「篠原秋人」ではないかとされています。

無職転生のスピンオフ作品「ジョブレス・オブリージュ」では主人公はルーデウスの次男のジークハルトですが、ララも登場しています。こちらのララはアスラ王立学校を卒業後ラノア魔法大学で研究者になっていました。子供の頃の特徴をそのまま残し、レオと共に研究室でぐうたらとしている姿が描かれています。

研究内容は「召喚魔術」と「占命魔術」で魔法大学から個人で研究室が持てる程資金提供を受けているとされています。

子供の頃のララは好奇心旺盛でイタズラ好きな性格をしていました。グレイラット家の他の子供達もエリスに怒られる事はありますが、悪いことをしてはすぐに逃げ出す性格をしていたララは他の子供達に増してエリスにお仕置きを受ける機会が多くなっています。イタズラの内容もあのオルステッドに謎の脅迫文を置いて街中を走り回らせるといった過激な内容になっています。

成長するに連れて落ち着きますが、今度は落ち着きすぎて引きこもり一歩手前まで至ってしまう程で、かなりマイペースな性格になり、人に何かを言われたり聞かれたりするのを極端に嫌う傾向を持つ性格になっています。

ミクルド族でありながら念話が使えずに悩んでいた過去を持つ母親ロキシーとは違いララは幼少期から念話を得意としていました。言葉を話せなくなったゼニスや聖獣レオとのやりとりは念話で行っており、また祖父母にあたるロキシーの両親とも念話で話した事があります。

またジョブレス・オブリージュでも研究内容としているように魔術の中でも特に占いの力である「占命魔術」を得意としています。様々な予測が出来る程でグレイラット家の中でも特に魔術に優れた才能に秀でているといえます。

ここまで紹介してきたように未来で救世主になる可能性があるララですが、実は死亡してしまう未来もありました。正確にはララを妊娠したロキシーが死亡する事でララも生まれなかったのです。この事実はその後の未来を大きく変えており、まさに世界の分岐点になった事であると言えます。

ルーデウスはこの事実を未来からやってきた未来のルーデウス、通称「老デウス」からの日記で知る事になります。事前に老デウスからの助言を受け取る事が出来た事でロキシーが死亡する未来を回避する事ができ、結果的に老デウスの知る未来とは違った未来に進む事になりました。

老デウスが来た未来の分岐点はヒトガミからのとある助言でした。その助言自体は簡単なもので「地下室の様子を見てきて欲しい」というものでした。老デウスがそれに従い地下室を見に行きますが、特に何もありませんでした。しかし実はこの地下室には魔石病のキャリアになっていたネズミがおり、このタイミングで逃げ出してしまいます。このネズミがかじった夕食の残りを食べてしまった事でロキシーが魔石病にかかってしまうのでした。

魔石病は妊婦だけが掛かる病気で、胎児が魔石になった後、母親の方も少しずつ魔石になって死亡してしまうという病気で、無職転生の世界であっても治療するには神級の解毒魔術がなければならない程の難病でした。ルーデウスはなんとか神級の解毒魔術を使える者を探しますが間に合わず、ロキシーはララと共に死亡してしまう事になるのでした。

ルーデウスは幼少期にはロキシーを神として崇める程に慕っており、また妻に迎えた際の経緯もあり、ルーデウスにとってはまさに特別な人でした。そのロキシーを失った事による精神的ダメージはルーデウスにとってはかなり大きなもので、老デウスは飲んだくれになって荒れ果ててしまう事になるのでした。その後、ロキシーの死がさらなる悲劇を生む事になります。

老デウスの荒れ果てぶりを最初は励まして支えようとしていたシルフィですが、最終的にはルーデウスに絶望する形で家を出てしまい、その後処刑されるという最後を迎えています。さらにルーデウスはエリスとも和解する事なく立場上敵対したままでアトーフェラトーフェの戦いにて老デウスをかばってエリスが死亡してしまいます。ロキシーの死がその後そのまま最悪の未来に繋がる事になるのでした。

その後最終的に老デウスはこれらの出来事の要因がすべてヒトガミにある事を知る事になりますが、それは3人の死亡から随分経過してからでした。同時に救世主たるララが生まれなかった事でヒトガミを倒す方法を模索しますが、この未来では既に行えなくなっていました。その後、老デウスは思いを託すべく過去転移魔術を開発し、日記を届ける事になるのでした。この日記のお陰で未来が少しずつ変わっていく事になります。

ここからは既に無職転生の小説を読了した方の感想を紹介していきます。無職転生は第一部完とも言える状態で一区切りとされている一方で、今回紹介したララ編のように明らかな伏線となっているものが残っている事もあり、頑張って続きを書いて欲しいという声が多くなっています。作者の理不尽な孫の手先生が書籍化を終えたら書くとしているだけあって楽しみという声はより一層多くなっています。

特に主人公格となる要素を持ち合わせているララに関しては、旅に出る段階で終了していることも相まってどのように成長するのか楽しみという声が多くなっています。

ララは魔術に関しては既に魔術は高いレベルになる事が明らかになっているだけに、剣術も身につけて最強になってほしいという感想も多くなっています。特に長く旅をするという事になっているだけに北神流を身につけて欲しいという声が多くなっており、どこまで身につけるのか気になるという声も多くなっています。

2021年12月現在、最新版であるweb小説版において登場しているララですが、彼女が活躍すると思われるラら編はまだ描かれておらず、構想で止まっている段階になっており、旅をするララがどのように描かれるのかが楽しみという声が多いです。その為にもまずは書籍化される際にどのようになるのかが楽しみという声も多いです。

同時に最終的にはアニメ化をして欲しいという声も多くなっており、分割2クールで放送されたアニメに続き、まずはララが登場する蛇足編までアニメ化して欲しいという声が多くなっています。

無職転生のララは蛇足編に登場したルーデウスとロキシーの娘で、将来は救世主になるとされているキャラクターです。原作となるweb小説でも救世主になる為の旅に出る所で終わっており、その後の活躍がみたいと言われており、今後主要なキャラクターになる事が確定しているだけに要素も多く既に救世主としての片鱗を見せているキャラクターになっています。

無職転生はララが主人公格として活躍する物語のプロローグという話もあるくらいなので、まだ無職転生を読んだことがないという人にはララが登場するまでの過程やララの性格などにも注目しつつ読んでみてはいかがでしょうか？