2021年12月11日公開
2021年12月11日更新
【魔女の旅々】ニケの正体はイレイナの母親?根拠・理由やフランとの関係は?
「魔女の旅々」に登場するニケはイレイナの母親なのでしょうか?魔法がある中世の世界観を舞台に、世界を旅するイレイナを描いた「魔女の旅々」はアニメ化もされた人気作品です。イレイナは幼いころに「ニケの冒険譚」に憧れて魔女となり世界を旅することに憧れました。そんな「ニケの冒険譚」に登場するニケの正体は、イレイナの母親だとされています。今回は「ニケの冒険譚」に登場するニケの正体がイレイナの母親なのか、そしてニケとフランの関係などを紹介します。
目次
魔女の旅々のニケとは?
2020年にアニメ化されて話題になった「魔女の旅々」は、主人公のイレイナが世界中を旅する作品です。そんなイレイナが魔女となり世界を旅するようになった理由は、幼いころに読んだ「ニケの冒険譚」に影響されたためです。この「ニケの冒険譚」の登場人物のニケとはどんな存在なのかについて今回紹介します。また、ニケの正体は本当にイレイナの母親なのでしょうか?
魔女の旅々の作品情報
魔女の旅々の概要
「魔女の旅々」は白石定規さんが作者のライトノベル作品で、2014年にAmazon Kindleで公開された自費出版小説が初出です。2016年に原作から大幅に加筆されてGAノベルからラノベ小説版が発行されました。魔法が存在する中世を舞台とした作品で、主人公の魔女であるイレイナが世界中のさまざまな場所へ旅する様子が描かれます。
そんな「魔女の旅々」は2021年12月現在で17巻まで刊行されているほか、スピンオフ作品「リリエールと祈りの国」が刊行されています。このほか漫画版、ドラマCD版があります。また、「魔女の旅々」は2020年10月からアニメ化されて話題になりました。
魔女の旅々のあらすじ
主人公のイレイナは「ニケの冒険譚」を読んで、ニケのような魔女になり世界中を旅することを目標とするようになりました。そんなイレイナは成長すると、魔女になるための試験に最年少で合格します。しかし、そのことでほかの魔女たちに嫉妬され師匠が見つからないという事態に。そんなときに星屑の魔女フランが街はずれに引っ越してきて、イレイナは弟子入りすることになりました。
ニケのプロフィール
「魔女の旅々」に登場するニケは、アニメ「魔女の旅々」内でその正体が判明しました。正体が判明した理由やニケの正体である存在がフランとどんな関係だったかについては次の項で詳しく紹介します。ちなみに「魔女の旅々」内で判明したニケは、イレイナの母親であるヴィクトリカです。現在は平和の国で夫とともに暮らしていて、娘のイレイナにはじめて魔法を教えた存在です。
イレイナが影響を受けた「ニケの冒険譚」の著者であり登場人物でもあるヴィクトリカ、このニケという名前の正体はヴィクトリカのペンネームでした。魔女としてかなりの実力者とされていますが、その本当の実力は判明していません。また、いまは落ち着いた雰囲気ですが若いころはイレイナと同じように自由奔放で自信家という性格だったようです。
魔女の旅々のニケの正体はイレイナの母親?フランとの関係も考察
理由①知り合いのフランが「フランの冒険譚」を出版
ここからは「魔女の旅々」に登場するニケの正体がイレイナの母親であるヴィクトリカだという理由と、ニケの正体とフランが今も連絡を取り合っていることについて考察していきます。まずはフランが書いた「フランの冒険譚」についてです。フランは「ニケの冒険譚」と同じような「フランの冒険譚」を書いていますが、その理由をフランが「ニケの冒険譚」の影響で魔女になったと語っています。
そんなフランは、以前からイレイナの母親であるヴィクトリカと知り合いだったと言います。この話が出た時点では、ニケの正体がヴィクトリカであると明確になっていませんでした。しかし、ヴィクトリカとフランが親密なことなどからヴィクトリカがニケの正体ではないかと言われるようになりました。
また、フランは「ニケの冒険譚」でもっとも好きなエピソードについて話をしています。それはニケが見習い魔女のフーラを弟子にして育て、ニケが魔女をやめて田舎で暮らすのと入れ替わるようにフーラが魔女として旅に出るというものです。ここに登場する見習い魔女の旅々フーラは、その名前からフランのことを指しているのではないかとされています。
このことから、ニケの正体はフランの直接の師匠であり、その師匠とはイレイナの母親であるヴィクトリカだと考察されます。ちなみに、このときのエピソードをイレイナとフランが語り合ったときに「懐かしい」と言いました。このことから、フランはニケの正体と古くからの知り合いで「ニケの冒険譚」に登場するフーラの正体がフランであるとされています。
理由②イレイナの母とフランは今も連絡を取り合っている
ニケの正体とされるイレイナの母ヴィクトリカとフランは、アニメ「魔女の旅々」のストーリーが進行している現在時点で交流があります。そもそも、イレイナをフランの弟子に仕向けたのがニケの正体とされるイレイナの母です。フランは「星屑の魔女」の二つ名を持つ優秀な魔女で、魔法学校「王立セレステリア」の教師として働いていました。そんなフランが1年間職をほったらかしにして姿をくらませました。
フランが教職をほったらかしにして行った場所はニケの正体とされるヴィクトリカやイレイナがいる平和国ロベッタです。そこでフランはイレイナを弟子にして魔女へ成長させました。本来であれば1年も職をほったらかしにしていればクビになるところでした。しかし、優秀な魔女であるイレイナの師匠になっていたという理由のおかげでクビにされずに済みます。
フランはこのときのことをイレイナに「相手があなたでなかったら、もしかしたら私はクビになっていたかも」と語っています。そんなフランがクビになるリスクがあったにもかかわらず平和国ロベッタでイレイナの師匠になった理由は、ニケの正体であるイレイナの母親であるヴィクトリカがフランに連絡をしてイレイナの師匠になってもらったからであるという説が濃厚なようです。
魔女の旅々のニケがイレイナに与えた影響を考察
ネタバレ①イレイナの才能は遺伝?
ここからは正体がイレイナの母親であるヴィクトリカとされるニケがイレイナに与えた影響について紹介していきます。イレイナが魔女を目指した理由はここまで紹介してきたとおり「ニケの冒険譚」を幼少期に読んだことですが、魔女としての才能があったこともまた事実です。この魔女としての才能はニケの正体である母親のヴィクトリカ譲りだとされています。
イレイナの魔女としての才能は14歳で魔女見習いになったことからわかります。イレイナが魔女見習いになった14歳というのは、この時点で最年少の記録でした。「ニケの冒険譚」を読んでからの努力だけでは説明ができないほどの優秀な才能は、星屑の魔女として有名なフランより実力が上のニケ、つまりその正体のヴィクトリカ譲りでることは間違いないようです。
ネタバレ②フランへの極秘の依頼
正体がイレイナの母親であるヴィクトリカとされるニケがイレイナに与えた影響として、フランへの極秘の依頼があります。この極秘の依頼とは、魔女見習いのイレイナを育てる方針についてです。この方針とは「自分の娘にはとびきりキツイ試練を与えてほしい」ということです。これは母親のヴィクトリカがイレイナのことを嫌っているのではなく、母親としての愛情からとされています。
まるで魔女になってほしくないかのようなキツイ試練を依頼したニケの正体とされるヴィクトリカ、その理由は魔女になるだけではなく魔女として旅をするときに役立つようにというものでした。「ニケの冒険譚」のなかにもさまざまなエピソードが描かれているようですが、おそらくイレイナの旅と同じようにヴィクトリカも旅先でさまざまな試練に遭遇したのではないかとされています。
イレイナが簡単に魔女になってしまうと、旅先での試練を乗り越えられないかもしれない、そんな心配からの依頼だったとされています。また、イレイナは天才的な魔法の才能があったためここまで大きな挫折を経験していませんでした。フランとの訓練の間で挫折を経験させることで、世の中には思い通りにいかないことがあることを伝えたかったとされています。
このほか、イレイナは才能があるだけではなく驚くほど我慢強いという一面があります。しかし、我慢強いだけでは旅先で自分の身を守ることができないケースがあります。フランとの訓練で、ときには我慢せずに自分の身を守ることを覚えさせたいというニケの正体とされるヴィクトリアの思いが込められています。
ネタバレ③イレイナへの3つの条件
星屑の魔女であるフランの修行を終えたイレイナは、灰の魔女として世界に旅立とうとします。このときに、ニケの正体とされる母親のヴィクトリカはイレイナへ3つの条件を出しました。その条件とは「危険な目に遭いそうな時は逃げること」「自分が特別な人間とは思わないこと」「いつか必ず帰ってきて、自分たち(家族)に元気な顔を見せること」です。
この条件から、母親としてヴィクトリカはイレイナのことを大切に思っていることが伝わります。それではイレイナはこの3つの条件を守れているのでしょうか?1つ目の「危険な目に遭いそうな時は逃げること」については、トラブルに首を突っ込みがちなところが多いイレイナはあまり守れていないようです。「自分が特別な人間とは思わないこと」は意識して行動している姿が見受けられます。
「いつか必ず帰ってきて、自分たち(家族)に元気な顔を見せること」については、アニメ「魔女の旅々」5話でフランと再会したときに指摘されていることからあまり守れていないようです。
ネタバレ④イレイナに授けた2つのアイテム
「魔女の旅々」でニケの正体とされているイレイナの母ヴィクトリカは、旅立つイレイナに2つのアイテムを授けています。その授けたアイテムとは「予備の魔法帽」と「日記帳」です。この魔法帽についてはイレイナは魔法の国で出会ったサヤに譲りました。「日記帳」については、ニケの正体とされるヴィクトリカの思いが込められています。実は、「ニケの冒険譚」はニケが冒険中に記した日記を書籍化したものです。
イレイナに日記帳を持たせることで、自分と同じことをするよう期待しています。そして「ニケのように旅の日記をつけなさい。いつか帰ってきた時にあなたの物語を聞かせてちょうだい」と言います。それに対してイレイナは「なら、もらっておきましょう」と語り、実際に旅先で日記を記している姿が描かれます。将来は、「ニケの冒険譚」のようにイレイナの冒険譚が出版されるかもしれないとされています。
また、ニケはイレイナだけではなく弟子のフランにも同じように日記帳をつけるように指示しました。しかし、フランの日記帳は旅先でカバンのなかに入れっぱなしにしていて、そのカバンを失くしたことで現在はどこにあるのか不明です。
魔女の旅々のニケの現役時代の冒険譚
考察①「ニケの冒険譚」とは?
ここまで何度も登場した「ニケの冒険譚」について詳しく紹介します。ニケの冒険譚とは、その名の通り魔女の旅々ニケの冒険を記した物語です。このニケの正体とはイレイナの母親であるヴィクトリカとされていて、娘のイレイナは子供のころから「ニケの冒険譚」を楽しそうに読んでいました。ちなみにアニメ「魔女の旅々」7話では、イレイナは「ニケの冒険譚」で読んだ壁の国を楽しみにしながら訪れます。
この7話の冒頭で、「ニケの冒険譚」の回想シーンが描かれます。そこに登場する銀髪の魔女こそがニケでした。このときに描かれたニケの姿が、イレイナと同じような髪の色、そして魔女としての衣装もイレイナとそっくりでした。この時点でアニメ「魔女の旅々」の視聴者の多くが「ニケの正体はヴィクトリカだ」と気づいたようです。
考察②エンドロールの仕掛け
アニメ「魔女の旅々」のエンドロールには、ニケの正体についての仕掛けがありました。それは、アニメ「魔女の旅々」1話と7話にありました。アニメ「魔女の旅々」1話のエンドロールでは、ヴィクトリカは「イレイナの母」と表記されていました。この時点ではニケという名前は本に登場するだけなので、これで問題ありません。しかし、アニメ「魔女の旅々」7話のエンドロールには「ニケ」という名前だけ登場しています。
先ほども紹介した通りアニメ「魔女の旅々」7話には回想シーンでニケが登場しているのでこの表記は間違いありません。しかし、同じく登場しているはずの「イレイナの母」という表記がありませんでした。さらに、「ニケ」と1話の「イレイナの母」のキャストはどちらも声優の伊藤静さんです。このことから、ニケの正体はイレイナの母親のヴィクトリカであるとほぼ確定しました。
魔女の旅々のニケのアニメ声優
伊藤静のプロフィール
アニメ「魔女の旅々」でイレイナの母であるヴィクトリカ、そしてニケ役を演じるのは伊藤静さんです。伊藤静さんが声優を目指したきっかけは、アルバイトをしていたときの同僚からアニメだけではなく歌手やパーソナリティとして活躍する声優について教えてもらい声優という職業に興味をもったからだそうです。そんな伊藤静さんは2003年に声優デビューを果たします。
声優デビューを果たしたあと、同じ事務所の声優である生天目仁美さんと「生天目仁美と伊藤静」を結成したほか、2010年には歌手としてソロデビューをしています。2016年には第10回声優アワードで助演女優賞を受賞している実力派の伊藤静さん、「ToHeart2」の向坂環役や「ハヤテのごとく!」の桂ヒナギクなどさまざまなメインキャラクターを演じています。
伊藤静の主な出演作品
伊藤静の主な出演作品①「ToHeart2」向坂環役
アニメ「魔女の旅々」でニケ役を演じる伊藤静さんはアニメ「ToHeart2」で向坂環役を演じました。「ToHeart2」はもともとPS2で発売された美少女ゲームで、「ToHeart」の続編にあたります。しかし「ToHeart」のキャラクターはまったく登場しません。しかし、舞台や世界観といた点で共通点がかなりあり、どちらも視聴することでより楽しめる作品です。
伊藤静さんがアニメ「ToHeart2」で演じる向坂環はメインヒロインの1人です。主人公の河野貴明やヒロインの1人である柚原このみとは幼馴染、姉御肌でリーダーシップをとることから貴明から「タマ姉」と呼ばれています。その姉御肌なところがファンの間でも人気があり、貴明だけではなくファンからも「タマ姉」と呼ばれて親しまれている人気キャラクターです。
伊藤静の主な出演作品②「咲-Saki-」竹井久
アニメ「魔女の旅々」でニケ役を演じる伊藤静さんはアニメ「咲-Saki-」シリーズで竹井久役を演じています。「咲-Saki-」シリーズは麻雀が社会に浸透している世界が舞台で、女子高生たちが麻雀で戦う姿を描いた作品です。アニメとしては「咲-Saki-」「咲-Saki- 全国編」のほかスピンオフ作品の「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」が放送された人気作品です。
伊藤静さんが演じる竹井久は、主人公の宮永咲が所属する清澄高校麻雀部の部長であるとともに、清澄高校の生徒会長をしています。麻雀は基本的にはデジタル打ちですが、原村和ほど正確な効率を計算できないこともあり、あえて悪い待ちにして相手を翻弄することが得意です。また、部長としてメンバーを引っ張るだけではなく、ほかの高校のメンバーと気さくに交流する面があります。
伊藤静の主な出演作品③「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」澄風桐子
アニメ「魔女の旅々」でニケ役を演じる伊藤静さんはアニメ「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」で澄風桐子役を演じています。アニメ「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-」は科学アドベンチャーシリーズの1作ですが、「STEINS;GATE」などとは違い最初は小説版が発行されました。アニメは2016年に放送され、その後2017年にゲーム版「OCCULTIC;NINE」が発売されています。
伊藤静さんが「OCCULTIC;NINE」で演じた澄風桐子は、オカルト雑誌「月刊ムムー」の記者です。記者という立場から橋上諫征教授殺人事件や井の頭公園の池で256人もの水死体が発見されたニゴロ事件などを追っていきます。そうする中で主人公の我聞悠太たちと出会い、事件の真相へと迫っていきます。
伊藤静のほかの主な出演作品
出典: https://thetv.jp
- 真月譚 月姫 遠野秋葉
- 灼眼のシャナ ヴィルヘルミナ・カルメル
- ガラスの艦隊 シルア=モエ=シルバネール
- パンプキン・シザーズ アリス・L・マルヴィン
- 君が主で執事が俺で 久遠寺森羅
- 真剣で私に恋しなさい!! クリスティアーネ・フリードリヒ
- PSYCHO-PASS サイコパス 六合塚弥生
- 犬とハサミは使いよう 柊鈴菜
- 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 九条櫻子
- 美少女戦士セーラームーンCrystal Season III 愛野美奈子(セーラーヴィーナス)
魔女の旅々のニケに関する感想や評価
明日の魔女の旅々7話
— アトリス (@Amnesia__Love) November 12, 2020
ニケが登場するのが楽しみ!! pic.twitter.com/NfXJkFj3Ml
「魔女の旅々」7話でニケが登場すると予告されたときに、「ニケが見れる!」という喜びの声がたくさんありました。また、ニケが動くシーンを見れて満足したという視聴後の感想があります。
ニケの髪と見た目やイレイナの母cv.伊藤静ニケcv.伊藤静といいもはやそういうことよね?
— なん (@moccan1980) August 31, 2021
この記事でも紹介したアニメ「魔女の旅々」のエンドロールで、ニケの正体がイレイナの母親だと気づいた方がたくさんいたようです。
ニケの冒険譚読みたいなぁ #魔女の旅々はいいぞ
— 氷奈水 雪月 (@Chls_lihdi) October 30, 2020
アニメ「魔女の旅々」視聴者のなかに、「自分もニケの冒険譚を読んでみたい」という方がいました。
魔女の旅々のニケの正体まとめ
「魔女の旅々」に登場するニケの正体について紹介しました。エンドロールをはじめさまざまな証拠から、ニケの正体はイレイナの母親であるヴィクトリカで間違いないとされています。そんなニケはイレイナに大きな影響を与えているキャラクターです。イレイナだけではなくニケことヴィクトリカに注目して、「魔女の旅々」を視聴してみてはいかがでしょうか?