【キングダム】ひょうこう将軍（麃公）が盾を信に託した理由は？今後信は使用する？

「キングダム」に登場するひょうこう将軍（麃公）が主人公の信に盾を託した理由や意味を考察し、今後信が託された盾を使うのかどうかについての考察もみていきます。さらに、ひょうこう将軍の作中での活躍や名言を紹介し、アニメ声優・斎藤志郎さんについてもみていきます。まず、ここでは「キングダム」の作品情報をみていきます。

「キングダム」は原泰久先生によって、週刊ヤングジャンプの2006年9号から連載されている中華時代劇漫画です。テレビアニメは第1期～第3期が2012年6月～2021年10月にかけて放送されており、2022年の春頃から第4期の放送も開始となる予定です。さらに「キングダム」の原作コミックは累計発行部数8300万部（2021年7月現在）を突破しており、ゲーム化や実写映画化も実現しています。

舞台は春秋戦国時代末期の秦。下僕の低い身分ながら2人の少年、信と漂は天下の大将軍を目指し、剣の稽古に明け暮れていました。あるとき、漂のみが士官しますが、その後、瀕死の状態で城から帰ってきた漂。息を引き取る前、漂から託された紙に記された場所に信は向かい、そこで漂とそっくりな秦の王・政と出会います。漂の死の原因となった政に当初は反発していた信でしたが、漂との夢を叶えるべく戦乱の世に挑んでいきます。

「キングダム」に登場するひょうこう将軍（麃公）は秦の将軍で、ツリ目な三白眼が特徴的な厳つい見た目をしています。その性格は非常に荒々しく、いつも闘争心が前面に出ています。そして、使用する武器は矛。かなり好戦的であるため、常に自分の身を最前線に置き、戦いに明け暮れていました。

また、ひょうこう将軍（麃公）は本能型の将軍の代表格で、王騎が「武力は自分と五分」「軍の強さは王騎軍をも上回る」と評価していたほどの実力者です。さらに、超軍の李牧でさえも、彼のことを敵ながら「本能型の極み」と、高く買っています。

「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）と主人公・信との関係についてみていくと、ひょうこう将軍が戦の夜に仲間たちと乾杯するシーンで、彼は信が率いる飛信隊とも酒を酌み交わしています。このとき、ひょうこう将軍は信に自分が六大将軍ではなかった理由を話します。

さらに、ひょうこう将軍は六将軍になれなくても、戦場は自分の家だと感じており、戦に勝って、おいしい酒を飲むことができれば満足だと、信に語るのでした。信はそんなひょうこう将軍の将軍としての大きさに感銘を受け、自分が天下の大将軍になったときには、もっとおいしいお酒を飲ませると約束しました。一方、ひょうこう将軍の方でも、信の「炎の色は悪くない」と感じており、彼の将来が楽しみだと期待を寄せます。

もしかしたら、ひょうこう将軍はこのときから信の資質を見抜き、彼がいずれ本能型の将軍として目覚めると、予感していたのではないかと考えられています。また、ひょうこう将軍は信のことを「小童（こわっぱ）」や「童（わっぱ）」と呼んで、気に入っている様子です。次に「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）が自身の盾を信に託した理由や意味を考察していきます。

合従軍と戦う秦軍が南道の戦いをしていた場面で、ひょうこう将軍（麃公）は自身の盾を信に託しました。彼が信に盾を託したエピソードをみていくと、戦場にいたほとんどの兵士が函谷関を陥落させることに夢中になる中、李牧だけは咸陽を落とすべく南道を通っていました。知略型の武将なら絶対に見落としていただろう「南道」の存在に本能型のひょうこう将軍は気づきます。

そして、麃公軍は南道で李牧軍と戦い、李牧の戦術を打ち破りました。しかし、そこへ想定外の人物、龐煖（ほうけん）が現れます。すぐに龐煖が王騎を討った人物だと分かったひょうこう将軍。圧倒的な武を有する龐煖を前に、彼は最悪、道連れにする覚悟で龐煖に挑んでいきます。そこへ信が率いる飛信隊が現れました。麃公将軍は信を自分の方に来させては彼を無駄死にさせるだけだと悟り、自分の盾を信に向けて投げます。

そして「咸陽へ行け！童信！」と叫び、信に前進を促すのでした。その後、龐煖の片腕をへし折ったひょうこう将軍は龐煖に討ち取られてしまいました。ここで、ひょうこう将軍が自身の盾を信に投げた理由は何でしょうか？読者の間ではその理由や意味として、主に2つの説が挙げられています。

「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）が盾を投げた理由や意味、1つ目は「咸陽を守れという意思を示した」説です。圧倒的な武を有する龐煖（ほうけん）を前に、自身の最期を覚悟したひょうこう将軍。一方、信はそんな状況など考えられず、ひょうこう将軍を助けたい一心で、駆け寄ろうとしてきます。しかし、ひょうこう将軍たちは咸陽を守るために南道まで来ました。

そして、自分を助けるために信が戦場の中心まで入って来ると、おそらく無駄死にさせてしまうと、ひょうこう将軍は考えたのでしょう。彼は自分の盾を信に向けて投げました。この行動について、あくまでも自分ではなく「咸陽を守れ」という、意思を伝えたかったのではないかと考えられています。つまり、盾と言えば守りを連想させ、信に盾を託すことで「咸陽を守る」という意思を伝えたかったのだろうという説が浮上しています。

「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）が盾を投げた理由や意味、2つ目は「信に大将軍になる素質があると認めた」説です。ひょうこう将軍は王騎が死の間際に、自らの矛を信に託したことを知っていました。そして、信の戦場での活躍を見て、なぜ彼が王騎から矛を託されたのか、その理由を理解したのではないかと考えられています。ひょうこう将軍は、初陣の蛇甘平原から合従軍戦までの信の戦いぶりをずっとみていました。

やがて彼に戦いの才能を感じ、特に自身と同様に本能型の才があることに気づいていたようです。そして、最後の南道の戦いで、信はひょうこう将軍の後を追ってきました。そんな彼の姿から、自分のような本能型の大将軍に信がいずれなり、中華全土を駆け回ってほしいと願いを込め、ひょうこう将軍は信に盾を託したのではないかという説も上がっています。

「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）から盾を託された信。彼は戦場で彼の盾を使用しているのでしょうか？コミック1巻の冒頭で描かれた信の未来の姿の中で、王騎将軍からもらった矛は使用していますが、ひょうこう将軍から託された盾は描かれていません。そこで、信が今後、ひょうこう将軍の盾をいつ使用するのかについて、作中で主に2つの伏線や意味があると考察されています。

「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）の盾を信が今後使用するかどうかの考察、1つ目は麃公将軍が龐煖（ほうけん）に敗れたことに関してです。信が王騎からもらった矛を初めて使用したのは、コミック46巻に収録の鄴攻めのエピソードのときでした。初めて戦場で王騎の矛を使用した信は、あまりの重量から上手く使いこなせていませんでした。そんな信が矛と盾の両方を使いこなせるようになるには、かなりの技術が必要となりそうです。

そのため、信がひょうこう将軍の盾を使うのは、尊敬する王騎とひょうこう将軍の仇である龐煖を討つときではないかと読者の間で考察されていました。しかし、龐煖を討つときに信が使用したのは王騎の矛のみで、ひょうこう将軍の盾は登場しませんでした。

「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）の盾を信が今後使用するかどうかの考察、2つ目は龐煖（ほうけん）の史実に関してです。龐煖は史実では紀元前236年の鄴攻めのときまでしか記録がありません。しかし、戦死の記録もないようです。さらに、昌平君は鄴攻めが上手くいけば、3年で邯鄲が陥落すると発言していました。これらの情報から、信が盾を持ち出すのは鄴攻めから、3年経った後の邯鄲攻めではないかと考えられています。

つまり、さらに強くなった信が、鄴攻めから3年後の邯鄲攻めで満を持して、王騎の矛とひょうこう将軍の盾を持ち出し、戦場で活躍する姿が期待されてるようです。ここまで、ひょうこう将軍（麃公）が自身の盾を信に託した理由や意味を考察し、信が彼の盾をいつ使用するのかの考察についてもみてきました。次に、信に盾を託したひょうこう将軍のかっこいい活躍に迫っていきます。

ひょうこう将軍（麃公）が初登場したのはコミック5巻の対魏戦です。信の初陣でもあるこの戦いで、ひょうこう将軍は総大将として登場しました。蛇甘平原の戦場で、秦軍は魏の戦車隊に苦戦します。そんな状況下でも、ひょうこう将軍は動かず、一見すると秦の兵士たちがどんどん無駄死にしていくように感じられました。しかし、ひょうこう将軍は戦場で起こる、わずかなきっかけを待っていたのです。

それが信と羌瘣が任された戦場でした。信たちはいち早く魏の戦車隊への対策を発見し、唯一抵抗できていました。ただ、それだけでは状況を動かすほどの影響はありませんでした。しかし、ひょうこう将軍はそんな信たちの活躍を見逃しませんでした。結果、彼は信たちの戦場に騎馬隊を全軍突入させ、一気に戦況を逆転させました。

ひょうこう将軍（麃公）と魏の呉慶将軍との一騎打ちがコミック7巻で描かれます。驚異的な突破力を発揮し、麃公軍は呉慶将軍まで辿り着きます。しかし、明らかにひょうこう将軍よりも武で劣るはずの呉慶将軍ですが、まったく撤退する気配がありません。実は呉慶将軍は他国によって祖国を侵略された経験から、侵略者に対する並外れた因縁を抱いていたのです。

しかし、ひょうこう将軍はそんな因縁など、くだらない私情として、将軍ならば目の前の戦をどう勝つかを考えべきだと諭します。そして、ひょうこう将軍が呉慶将軍の一撃を迎え撃つ形で、一騎打ちが始まりました。

ただ、単純に武だけで戦えば、2人の実力にはやはり明確な差があり、ひょうこう将軍が呉慶将軍を打ち負かしました。しかし、ひょうこう将軍は敗者である呉慶将軍の健闘を称えます。そして、さらなる犠牲者を出すことなく、彼は戦いを終結させました。

コミック30巻で描かれた合従軍編にて、龐煖（ほうけん）と対峙し、自身の最期を悟ったひょうこう将軍は、自分のもとに駆け付けようとする信に自身の盾を投げます。そして、信に対して「童（わっぱ）信」と呼びかけ、下のセリフを言った直後に龐煖の手で討たれてしまいました。

その後、魏の兵に取り囲まれていた信はひょうこう将軍の言葉通り、彼から託された盾を持って咸陽を目指しました。ひょうこう将軍の後ろで燃える炎が印象的な彼の名言として有名です。

• 生年月日：1956年8月31日
• 年齢：65歳（2021年11月現在）
• 出身地：山形県酒田市
• 職業：俳優・声優
• 所属事務所：文学座
• 活動期間：1981年～（俳優）、1997年～（声優）

声優としての主な出演作品は「メガロボクス」南部贋作役、「ソードアート・オンライン」ニシダ役、「アンゴルモア 元寇合戦記」張明福役、 「BLEACH」四楓院夜一（猫状態）役、「GRANBLUE FANTASY」ザカ大公役、「アルスラーン戦記」ジャン・ボダン大司教役、「機動戦士ガンダムUC」ジョナ・ギブニー役、「トリコ」カーネル・モッコイ役、「ガッチャマン クラウズ」三栖立悠役、「ドラゴンボール」ソルベ役などです。

こちらは「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）に関するツイートです。ひょうこう将軍が「キングダム」で最も好きな将軍だという感想で、とてもかっこいいと評価されています。

こちらも「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）に関するツイートです。合従軍編でのひょうこう将軍がかっこいいと評価されています。

こちらも「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）に関するツイートです。ひょうこう将軍が「キングダム」で最も好きな将軍だという感想で、本能型なところなどが高く評価されています。

いかがでしたか？「キングダム」のひょうこう将軍（麃公）が信に盾を託した理由や意味を考察し、咸陽を守れという意思を示した説や、信に大将軍になる素質があると認めていた説などがあることが分かりました。さらに、ひょうこう将軍の盾を今後、信が使うのかについても考察し、龐煖との戦いや邯鄲攻めで使うのではないかと予想されていることなどが分かりました。

また、ひょうこう将軍の作中での活躍やアニメ声優・斎藤志郎さんについてもみてきました。皆さんもぜひ「キングダム」の人気キャラ・ひょうこう将軍の活躍に注目してみてください！