2021年11月11日公開
2021年11月11日更新
【終末のワルキューレ】進撃の巨人パクリ疑惑を考察!似ているとされるシーンは?
「終末のワルキューレ」の進撃の巨人パクリ疑惑を考察し真相を究明します!梅村真也原作・アジチカ作画によるバトル漫画「終末のワルキューレ」。単行本の累計発行部数は900万部を突破、テレビアニメ化や舞台上演も行われている人気作品です。この記事では、巨人の登場など似ているとされるシーンを紹介しパクリ疑惑の真相に迫るほか、人類が神に勝てるのかといった作品のメインテーマの考察もしていきます。ぜひご覧ください!
目次
終末のワルキューレとは?
終末のワルキューレの概要
「終末のワルキューレ」は、原作:梅村真也、作画:アジチカ、構成:フクイタクミによる漫画作品で、徳間書店の「月刊コミックゼノン」2018年1月号に掲載され、以降現在まで連載されています。単行本は、2018年5月発売と同時に品薄状態となる人気ぶりで、その後大量重版され話題となりました。累計発行部数は、2021年9月時点で900万部を超えています。
また、Webアニメが制作され2021年6月17日よりNetflixにて配信されたほか、同年10月2日よりTOKYO MXなどのテレビ局でも放送されました。さらに、2021年11月27日から12月5日にかけて舞台版「終末のワルキューレ〜The STAGE of Ragnarok〜」が上演される予定となっています。
終末のワルキューレのあらすじ
神々による1000年に1度の「人類存亡会議」が開催されます。そこでの議題は、誕生から700万年もの間進歩のない人類に終末を与えること。全会一致で決議されようとしていたその時、ワルキューレ(戦乙女)の長姉ブリュンヒルデが待ったをかけます。彼女は、超特別条項に基づき神対人類の最終闘争で人類の運命を決すべきと主張します。すったもんだの末、最強神と最強の人類による13番勝負の火蓋が切られました。
終末のワルキューレは進撃の巨人のパクリ?
終末のワルキューレと進撃の巨人が似ているシーン
ここからはいよいよ本題に入っていきます。終末のワルキューレの進撃の巨人パクリ疑惑について考察します。最初は、終末のワルキューレと進撃の巨人の似ているシーンの検証からです。両者の似ているシーンは、共に第1巻にあります。
発刊の順番で、まず進撃の巨人の該当シーンを紹介します。巨人の侵攻を防ぐため、人間たちは巨大な壁を造ってその中で生活していました。ところが、突然現れた超大型の巨人により壁が破壊され、巨人たちが次々に侵入してきました。巨人たちは人間を捕えて、貪るように食らいつきました。
一方の終末のワルキューレの似ているシーンを紹介します。天界のアースガルズでは、巨人の侵入を防止するため神々の住む国をグルリと取り囲むように巨大な壁が建造されていました。ところがある日のこと、巨人たちが大群になって押し寄せ壁を破壊してしまいます。そのシーンでは、巨人たちが神様や天使たちを貪り食う、進撃の巨人と似ている光景が描かれていました。
両者を比較すると、巨人たちが壁を破壊して侵入していく様子や、壁の中で暮らしている者たち(進撃の巨人は人間、終末のワルキューレは神や天使)を貪り食らうシーンがよく似ていると感じられることでしょう。この似ているシーンを捉えて、終末のワルキューレは進撃の巨人のパクリだと言われているようなのです。
終末のワルキューレがパクリではないと言われる理由
それでは、逆に終末のワルキューレがパクリではないと言われる理由について考察してみましょう。前項で紹介したように、終末のワルキューレには進撃の巨人とよく似ているシーンがあることは疑いようのない事実です。では、終末のワルキューレは進撃の巨人のパクリをしているのでしょうか?
実は、終末のワルキューレに登場する巨人とは、13世紀頃に創作された北欧神話の巨人伝説に基づいています。つまり、進撃の巨人が登場するよりも遥か昔に、アースガルズの巨人の話は存在していたのです。
このことから、終末のワルキューレの問題のシーンが進撃の巨人のパクリだという説は、いわれのない言説だということになります。結論としては、時系列的に見て終末のワルキューレが進撃の巨人のパクリというのはあり得ないということになります。
終末のワルキューレの人間は神に勝てる?
考察①神はとても強い
終末のワルキューレでは、最強の人類が最強神との間で繰り広げるバトルが描かれます。そこで、終末のワルキューレの人間は神に勝てるのかどうかを考察してみます。
あらすじの項で解説したように、700万年もの間進化しない人類に痺れを切らした神々が人類滅亡計画を実行しようとします。それにブリュンヒルデが異議を唱えたことで神と人類の戦いが始まります。
ところが、この神々の代表の強さが半端ではないのです。終末のワルキューレの神々は強大な力を有していますが、その中でも選りすぐりの最強神が代表となっていました。神がいかに強いかは、アースガルズでの巨人の侵攻に対する神の戦いで描かれています。
巨人の侵攻を食い止めようと、天使や騎士たちが束になってかかっていきますが、まるで歯が立ちません。ところが、神の代表に選ばれている神のトールは、その強力な巨人たちを次々になぎ倒していきます。たった1人で66体もの巨人をやっつけてしまいました。最後の1体を倒した後、トールは一言つぶやきます。「つまらん」と。このように、神の代表選手は異常な強さを持っているのです。
考察②人間は神に勝てない?
前項で解説したように、神は途轍もなく強いのです。真正面から向かっていっても人間側に勝機は殆どないと言って良いでしょう。
ところが、終末のワルキューレでは、人間側が勝利している戦いも描かれています。人間側の勝因は、人間の代表選手が使っている武器にありました。しかし、人間が造った武器では神様にはすべてお見通しです。そこで人間の代表は、ワルキューレ(戦乙女)たちが姿を変えた神器と呼ばれる武器を手にして戦っていたのです。
しかし、ワルキューレ(戦乙女)の神器も神には敵わないとされています。それでは、なぜワルキューレの武器は神に打ち勝てたのでしょうか?
ワルキューレたちは、最後の手段、一蓮托生に打って出ます。これは、武器の使用者と運命をともにすることで、本来の力を大きく凌駕した破壊力を発揮する戦法です。ワルキューレは命がけで人間と戦うことで、神と同じ土俵に立てる力を獲得していたのです。
終末のワルキューレに似ている漫画
魔女大戦
終末のワルキューレのパクリ特集の最後に、終末のワルキューレに似ている漫画をいくつか紹介していきます。最初は、魔女版終末のワルキューレともいわれている「魔女大戦」からです。
魔女大戦とは正式名称を「魔女大戦32人の異才の魔女は殺し合う」といい、河本ほむらの原作、塩塚誠の作画によるダーク・ファンタジー調のバトル漫画です。悪魔に招集された32人の魔女たちが魔女千夜血戦(ヴァルプルギス)でトーナメント形式のバトルを展開します。
終末のワルキューレと同じく「月刊コミックゼノン」で連載されており、終末のワルキューレとはライバル関係にあることを公式に認めています。それぞれの種族を代表する豪傑たちが闘技場で戦うところがよく似ていると言われています。
東京決闘環状戦
続いて紹介するのは、山手線版終末のワルキューレとの異名を持つ、 山田俊明による漫画作品「東京決闘環状戦」です。
タイトルからも明らかなように「東京決闘環状戦」もまたバトル漫画です。ユニークな点は、山手線各駅を代表する用心棒たちによる「駅争奪」の差しの勝負であること。この作品もゼノンコミックスから刊行されており、単行本第1巻では、終末のワルキューレの構成担当・フクイタクミが帯に推薦文を寄稿しています。
テンカイチ
最後に紹介するのは、江戸版終末のワルキューレと言われることもある、漫画「テンカイチ日本最強武芸者決定戦」(略称:テンカイチ)です。
こちらは、講談社のヤングマガジンサードにて連載され、その後月間ヤングマガジンに移籍したバトル・時代劇作品です。織田信長の後継の座をかけて全国から集結した武芸の達人たちが異種格闘戦を繰り広げます。
終末のワルキューレに関する感想や評価
ここまで終末のワルキューレのパクリを特集しお届けしてきましたが、最後に終末のワルキューレに関する感想や評価をTwitterより紹介します。
終末のワルキューレ「ビビってるんですかァ?」と下手に出ているようで大上段にぶち撒けてるブリュンヒルデに惚れて視聴し始めた。楚々とした上品なお姿なのに「えっ」と聞き返したくなる口汚さもお持ちなヒルデお姉さまメッチャ好きですね。顔芸も夜叉みがあって好き。
— 三夜 (@sigumiya5) November 4, 2021
最初に紹介する終末のワルキューレに関する感想・評価は、ワルキューレ(戦乙女)のブリュンヒルデについてのツイートからです。楚々とした上品な顔立ちに耳を疑うような口汚く罵るギャップが魅力なだと言います。また、彼女の顔芸は概ね好評のようです。
ミッドサマーっていう映画を観たときに「始祖の巨人ユミル」の名前が出てきまして…進撃の巨人にもその名前が出てた❗って思ったら気になって気になって…
— 吉原Chateaupetraりん (@chateaupetraRin) November 1, 2021
で、この本を借りてきました‼️
ユミルの名前が出てきたり、終末のワルキューレのトールが出てきたり…でテンションが上がっちゃいました(笑) pic.twitter.com/YKvNv2lUz8
続いて紹介する終末のワルキューレに関する感想・評価は、北欧を舞台としたホラー映画「ミッドサマー」を観た方のツイートからです。
進撃の巨人にも登場した始祖ユミルという名前が出てきたので好奇心が芽生え、図書館で「北欧神話」の本を借りてきたと言います。すると、終末のワルキューレのトールが出てきて、日本の漫画と北欧神話の関係に気づいたようです。自分で発見した事実は、一生涯忘れないのではないでしょうか?
ネトフリオリジナルアニメ、終末のワルキューレを視聴
— アラクマ@ゲーム実況20時配信~🐻 (@arasukakuma) June 19, 2021
神vs人間 最終闘争! まだ3話しかみてませんが
いきなりトール神vs呂布とか熱すぎる!
バトルシーンめっちゃかっこいいしハマるなぁこれは!https://t.co/I9CnKoyb8Ohttps://t.co/uQ28Ly9Abg#netflix #終末のワルキューレ
最後に紹介する終末のワルキューレに関する感想・評価は、Netflixアニメの3話まで鑑賞したという方のツイートからです。いきなりトール神vs呂布というメインエベンターの戦いを目にして、そのかっこよさにハマってしまったようです。こうした感想は数多くみる見られました。
終末のワルキューレのパクリまとめ
ここまで、漫画「終末のワルキューレ」の進撃の巨人パクリ疑惑を考察し、似ているとされるシーンなどを紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
終末のワルキューレには進撃の巨人と似ているシーンが登場しますが、決してパクリではないことが判明しました。ファンにとってパクリ疑惑は気持ちの良いものではないでしょう。しかし、それが根拠のないものであることが証明されたので、心置きなく楽しむことができるのではないでしょうか?