【終末のワルキューレ】 ブリュンヒルデの目的は？名言・名シーンや黒幕説も考察

アニメ化もされて話題になっている「終末のワルキューレ」には、戦乙女(ヴァルキリー)の長姉であるブリュンヒルデが登場します。人類滅亡を決議した神々に対して待ったをかけ、すぐに滅亡させるのではなくラグナロクで決するように提案しました。人類のために行動していると思われるブリュンヒルデですが、実は今回の黒幕ではないかという説があるようです。

今回は「終末のワルキューレ」のブリュンヒルデ黒幕説のほかに、ブリュンヒルデの名言・名セリフ・名シーンなどを紹介するのでチェックしてみてください。

「終末のワルキューレ」は2018年1月号より「コミックゼノン」で連載されている漫画で、2021年にはアニメ化されて話題になりました。「終末のワルキューレ」の原作者は梅村真也さん、構成はフクイタクミさん、アジチカさんが作画を担当しています。「終末のワルキューレ」の単行本2巻が発行されるとき、アジチカさんが「終末のワルキューレ」1話をツイッターで公開。

そのことで読者を大きく増やした「終末のワルキューレ」は、2021年9月時点で累計発行部数900万部を突破しています。また、ラグナロク1回戦で人類側として出場した呂布奉先を主人公にしたスピンオフ作品「終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝」が「コミックゼノン」2019年12月号から連載されています。

1000年に1度開かれる「人類存亡会議」で、神々は進歩する兆しがない人類を見限って人類に「終末」を与える決議をしました。しかし、人類とかかわりが深い戦乙女の長姉であるブリュンヒルデはそれに待ったをかけ、超特別条項にもとづいてラグナロクで決着をつけるように提案します。その結果、神々の代表と人類の代表が戦うラグナロクが開幕します。

「終末のワルキューレ」に登場するブリュンヒルデは、戦乙女(ヴァルキリー)たちの長姉で本作の主人公にあたるキャラクターです。かつては、戦乙女でありながら人の身に落ちぶれたこともあり、人類側を見下している神々のなかでは珍しい親人類側のキャラクターです。戦乙女(ヴァルキリー)たちにはそれぞれ能力がありますが、2021年11月現在でまだブリュンヒルデの能力は謎に包まれています。

能力は謎に包まれているブリュンヒルデですが、歴史や英雄といったものに対する知識が豊富なのは間違いありません。さまざまなキャラクターが戦う群像劇というスタイルの「終末のワルキューレ」において、読者に対する解説役のような立場にいます。そして表向きは人類のために行動しているように見えるブリュンヒルデ、しかし黒幕と言われるような面があります。それについては以下の項で詳しく紹介します。

「終末のワルキューレ」に登場するブリュンヒルデは、普段はクールで凛々しい美人に描かれています。しかしストーリーが進むにつれて、普段見せない変顔を見せるようになります。そして、その頻度が「終末のワルキューレ」の物語が進むにつれて増えていきます。基本的にブリュンヒルデが顔芸をするときは、悪だくみをしていたりキレていることがほとんどです。

また、「終末のワルキューレ」に登場したばかりのころは人類のために行動していると思われたブリュンヒルデ。そんなブリュンヒルデにラグナロクの黒幕説が出た理由のひとつがこの顔芸のようです。顔芸や汚い言葉を使うシーンが描かれることで、ただのいいキャラクターではないと感じる読者が増えたためとされています。

ここから「終末のワルキューレ」におけるブリュンヒルデの目的や黒幕説について考察します。まずはブリュンヒルデがラグナロク開催を提案した理由や目的です。ラグナロクが開催された理由は、ゼウスが神々を集めて開いた1000年ぶりに人類存亡会議で人類を滅ぼすと決議されかけたことがきっかけです。ゼウスが決断しようとしたときに「待ってください」と止めたのがブリュンヒルデでした。

しかし、神々はラグナロクを行う目的がありません。さらに、神が人間に負けるとは思っていませんでした。そんな神々を挑発したのがブリュンヒルデ、その結果人類を終末から救うことを目的としたラグナロクが開催されることになりました。しかし、ブリュンヒルデが本当に人類のことだけを目的にしているのかは2021年11月現在では不明です。

それでは、「終末のワルキューレ」に登場するブリュンヒルデはラグナロクの黒幕なのでしょうか?ブリュンヒルデが黒幕ではないかという説は、ここまでで紹介した顔芸をするブリュンヒルデの本性以外にもあります。それは、どうやらブリュンヒルデは人類存亡会議の決議がおこなわれる前からラグナロクの準備をしていた様子があるためです。それではその準備とはなにでしょうか?

本来であれば、神と人類との間には大きすぎる差があり勝負になりません。しかし、勝負になるようにブリュンヒルデが用意したものがあります。それはブリュンヒルデの妹である戦乙女が、人類代表に適した神器に姿を変えそれを使用することです。そうすることで、神々と人類は互角に戦えるようになりました。つまり、準備がよすぎたため黒幕説がささやかれています。しかし、より黒幕ではないかとされるキャラクターがいます。

「終末のワルキューレ」において、ブリュンヒルデより黒幕ではないかとされる怪しいキャラクターがオーディンです。オーディンが黒幕ではないかとされる理由は、ゼウスがオーディンに対して「なかなか思惑通りにはいかんのう」という意味深なセリフを言うことが挙げられます。また、神々側の存在である釈迦もオーディンがなにかをたくらんでいることに気づいた様子を見せます。

2021年11月現在では、まだオーディンが黒幕かどうか、そしてオーディンがなにをたくらんでいるのかについては判明していません。「終末のワルキューレ」の物語の進行とともに、オーディンがたくらんでいる何かがわかるかもしれません。そして、ブリュンヒルデやオーディン以外にも黒幕かもしれないというキャラクターが登場する可能性があります。

ここからは「終末のワルキューレ」に登場するブリュンヒルデの名言や名セリフ・名シーン集を紹介します。最初に紹介するブリュンヒルデの名言や名セリフ・名シーン集は、「ビビってるん…」です。このセリフは「ラグナロクが開催された理由や目的」の項で紹介した、ブリュンヒルデが神々を挑発したシーンで使われました。人類救済のためラグナロクを開きたいブリュンヒルデ。

しかし、神々にとってラグナロクはここまで紹介してきたとおりとくに行う必要がないものです。そこでブリュンヒルデは神々を挑発する手段に出ました。神々はプライドが高いため、挑発すれば簡単に乗ってくると考えてのセリフだったとされています。結果的に、このブリュンヒルデの名言・名セリフのおかげもありラグナロクが開催されました。

続いて紹介するブリュンヒルデの名言や名セリフ・名シーン集は、「人間を舐め腐ってる…」です。これは、ラグナロク1回戦で人類代表の呂布奉先が神々代表のトールに勝てるのかと不安になっているゲルに言った名セリフです。ゲルとは戦乙女の末妹で、その名前には「騒がしい者」という意味があります。神々は人類に負けるとは思っていない、それは観客だけではなく出場者も。

その油断こそが神々を倒すためのチャンスになるという意味の名言・名セリフでした。実際に、神々が圧勝すると思われたラグナロク1回戦でしたが、呂布奉先はトールを追い詰めるほどに善戦しました。呂布奉先はラグナロク1回戦で負けてしまいましたが、その後人類側に勝利者が現れます。ブリュンヒルデは誰もが神々の勝利を疑わない段階で、人類側にチャンスがあることに気づいていたようです。

続いて紹介するブリュンヒルデの名言や名セリフ・名シーン集は、「哀しみ(そんなもん)で…」です。これもまた、ブリュンヒルデがゲルに対して言った名セリフです。ラグナロク1回戦で敗れてしまった呂布奉先、呂布奉先だけではなく神器となったランドグリーズも命を落としてしまいました。このときにゲルは「悲しくないのですか」とブリュンヒルデを責めました。

それに対してブリュンヒルデは怒りをあらわにした表情で「哀しみ(そんなもん)で…」と言いました。哀しみだけで神々を殺せるはずがないというブリュンヒルデの怒り、そしてどうしても神々を殺したいというブリュンヒルデの思いが伝わる名セリフです。また、ブリュンヒルデが人類救済だけではなく神々そのものに恨みがあるのではないかという説があるようです。

続いて紹介するブリュンヒルデの名言や名セリフ・名シーン集は、「奇貨奇貨奇貨…」です。この名言を言ったときのブリュンヒルデの顔芸がかなり特徴的だったため、印象に残るシーンだったという読者が多いようです。この名言・名セリフはラグナロク3回戦の佐々木小次郎とポセイドンの試合で登場しました。ポセイドン戦で苦戦する佐々木小次郎、神器のヴァルンドも折れてしまいました。

もう終わりかと思われたとき、日本の刀それぞれに戦乙女フリストの力が宿りました。これはフリストの特性がなせる奇跡でした。ゲルは計算だったのですねとブリュンヒルデを称賛しましたが、ブリュンヒルデは興奮しながら「奇貨奇貨奇貨…」と叫びます。つまり、ブリュンヒルデ自身がラッキーだと感じる出来事で、佐々木小次郎にチャンスが訪れたことを意味しています。

続いて紹介するブリュンヒルデの名言や名セリフ・名シーン集は、「思っていたよりずっと…」です、この名言・名セリフはラグナロク5回戦で敗れた雷電為右衛門を祀ったときにつぶやいたものです。ラグナロク開催中は冷静でいようと考えていたブリュンヒルデ、しかし2勝3敗となり敗北した人類代表を見送っていくなか、どうしても辛さに耐えきれなくなりました。

この名言・名セリフはブリュンヒルデの本心が現れているものとして人気です。そして、この名言・名セリフをつぶやいたあとブリュンヒルデは「それでも何としても、救わねば」とへたり込みながらも人類を救うために行動していきます。

「終末のワルキューレ」でブリュンヒルデ役を演じる声優は沢城みゆきさんです。沢城みゆきさんは1999年に「デ・ジ・キャラット」の新人声優オーディションで審査員特別賞を受賞し、「デ・ジ・キャラット」のプチ・キャラット役でデビューを果たしました。演技力が高いことに定評があり、2017年に放送された「人気声優200人が本気で選んだ！声優総選挙！3時間SP」で4位に選出されています。

このほか「声優アワード」で助演女優賞（第3回）、主演女優賞（第4回）、海外ファン賞（第5回）と3年連続受賞したほか2015年の第9回声優アワードで助演女優賞を受賞するなどさまざまな受賞歴があります。2011年には増山江威子さんから「ルパン三世シリーズ」の峰不二子役を引き継いだことで話題になりました。

• デ・ジ・キャラット プチ・キャラット
• ギャラクシーエンジェル ミント・ブラマンジュ
• うたわれるもの アルルゥ
• さよなら絶望先生 関内・マリア・太郎
• ストライクウィッチーズ ペリーヌ・クロステルマン
• 〈物語〉シリーズ 神原駿河
• 学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 毒島冴子
• ルパン三世シリーズ 峰不二子
• ゲゲゲの鬼太郎（第6作） 鬼太郎
• 鬼滅の刃 遊郭編 堕姫(上弦の陸)

「終末のワルキューレ」にはさまざまなキャラクターがいますが、そのなかでもブリュンヒルデが好きと言う方が少なくありません。そして「ビビってるんですか」の名セリフのシーンがいいという方がいます。

さまざまな名言があるブリュンヒルデ。ブリュンヒルデ役を演じる沢城みゆきさんの声がぴったりという感想があります。

登場時はクールな印象だったブリュンヒルデ。しかし、クールなだけではなく悪役っぽい表情を見せると話題になっています。

「終末のワルキューレ」に登場するブリュンヒルデについて紹介しました。「終末のワルキューレ」の主人公的なキャラクターですが、クールな面と黒い面の二面性があります。ブリュンヒルデに注目して、「終末のワルキューレ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?