2021年10月20日公開
2021年10月20日更新
【無職転生】ナナホシの正体は転移者?オルスデットとの関係やその後は?
無職転生に登場するキャラクター・ナナホシ(七星静香)。こちらの記事では無職転生のキーキャラクターのナナホシの正体についてネタバレ解説しています。またナナホシと一緒に旅をしているオルステッドとの関係・馴れ初めや、主人公・ルーデウスとの関係、ナナホシが物語の最後に迎えたその後の様子などについても触れています。ナナホシが物語の途中でかかった病気についてもネタバレで解説しているので、今後アニメ版にも登場するナナホシについて詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてください。
目次
無職転生のナナホシとは?
無職転生の作品情報
こちらの記事でご紹介する無職転生の登場キャラクター『ナナホシ(七星静香)』。ナナホシの正体やオルステッドとの関係、無職転生のストーリーのその後についてご紹介する前に、まずは無職転生の概要とあらすじをご紹介していきます。無職転生の原作情報やストーリーをおさらいしたい人は目を通してみてください。
無職転生の概要
こちらの記事でご紹介する登場キャラクター・ナナホシ(七星静香)が登場する物語『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』は、小説投稿サイト『小説家になろう』に投稿された作品を原作とする小説で、理不尽な孫の手さんによって創られた作品です。無職転生の原作小説は2012年~2015年まで連載され、2014年からは株式会社KADOKAWAから紙面版が発行され、現在25巻まで登場しています。
また無職転生は漫画版も作成されており、原作をコミカライズした『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の他にも『無職転生 〜ロキシーだって本気です〜』『無職転生〜4コマになっても本気だす〜』といったスピンオフ作品も登場しています。2021年に映像化されたアニメ版『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』も大変人気となり、同年の人気アニメランキングにも度々名前が上がっています。
ライトノベル版の挿絵はシロタカさんが担当し、コミカライズの『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』はフジカワさん、『無職転生 〜ロキシーだって本気です〜』は石見翔子さん、『無職転生〜4コマになっても本気だす〜』は野際かえでさんが作画を担当しています。
無職転生のあらすじ
引きこもり生活を送っていたひとりの男。両親の葬儀に顔を出さなかったことから兄弟に家を追い出されてしまいます。その後3人の高校生に向かって突進するトラックを目撃した男は、彼らを助けようと身を乗り出しトラックに轢かれ死亡してしまいます。そして次に目を開けたとき、男は魔法と剣の存在する世界に赤ん坊として生まれ変わっていたのでした。
ナナホシのプロフィール
無職転生に登場する少女・ナナホシ。本名を七星静香と言い、無職転生の主人公・ルーデウスと同じく現代日本から無職転生の物語の舞台に転移してきた人物です。無職転生の冒頭で言い争いをしている人物が登場しますが、そのうちのひとりがナナホシこと七星静香です。ルーデウスが無職転生の世界に転生した10年後に転移し、その後は龍神オルステッドとともに行動を共にします。
無職転生の世界に生きたまま転移してきた異世界人の特徴として"老化・成長しない"というものがあり、ナナホシもその特長を引き継いでいます。しかし、老化しないだけであり、ケガをしたり病気にはかかるため、場合によっては死亡してしまうことも考えられます。オルステッドに拾われたその後は元の世界に戻る方法を探しながら、現代で一緒にいた友人2人を探す旅をしています。声優は若山詩音さんが務めています。
無職転生のナナホシの正体を考察!転移者だった?
考察①トラック事故に遭った女子高生・七星静香だった?
無職転生の物語冒頭に登場した3人の高校生たち。そのうちのひとりが無職転生の世界で"ナナホシ"と名乗る少女・七星静香です。ナナホシはその後無職転生の主人公・ルーデウスと同じく、現代日本から魔法と剣のある無職転生の世界へ転移します。しかし、ルーデウスとは違い生きたままの転移だったため、異世界人の特長である"不老"の特長を持つことになります。
無職転生の世界に転移した際には友人2人の姿はなく、ナナホシ1人だけが転移されていました。その後草原をひたすら歩き続け、行き倒れる直前で龍神オルステッドと出会ったことにより彼と行動を共にすることになります。オルステッドとの出会いについては『ネタバレ①オルステッドとの出会い』に詳しくご紹介しているのでチェックしてみてください。
考察②フィットア領転生事件の原因だった?
異世界に転移してしまったナナホシ(七星静香)。このナナホシとの関係の深い事件が『フィットア領転移事件』です。フィットア領転移事件は主人公・ルーデウスが生まれ育ったフィットア領という地域で起こった事件で、突如現れた光によってフィットア領中心部に存在する人や動植物、人工物までもが世界各地に転移してしまった事象です。
どこに転移したのかは各自で違い、安全な地域の地面に移動した者もいれば、ルーデウスのように魔大陸に放り出された者、または空中に転移させられその後死亡してしまった者などそれぞれです。このフィットア領転移事件の原因となったのがナナホシの現代からの転移です。
さらに深掘りすると、ナナホシこと七星静香の友人である篠原秋人が、ナナホシが転移されたこの時間軸よりもさらに後に転生され、彼が死ぬ未来を変えようとした"再生の神子"の能力によって引き起こされました。篠原秋人を生かすためには過去を変える必要があり、ナナホシこと七星静香を過去に召喚し未来を変えようとした結果に起こりました。
考察③ボレアス邸の赤い珠から誕生した?
フィットア領転移事件が起こった時に現れた赤い珠。漫画の中ではこの赤い珠から生まれた黒いシルエットの人物の正体が誰なのかは描写されていませんが、この珠の正体はナナホシ(七星静香)だと判明しています。ナナホシが正体だとされているこの赤い珠は再生の巫女が七星静香を召喚するために甲龍歴400年に作ったものです。
しかし当時は再生の巫女の召喚能力が世界が異物を排除する能力と互角だったため、ナナホシの出現までにはいたりませんでした。その後、甲龍歴407年に現代日本にいたナナホシの近くで死亡したルーデウスの魂のほうが時空の裂け目をくぐり抜け転生したことにより世界の均衡が変化。それにより世界のバランスが崩れ、赤い珠の正体・七星静香はナナホシとして無職転生の世界に転移することになりました。
考察④ナナホシは不老?
正体が前世でルーデウスに助けられた高校生のひとりだったナナホシ(七星静香)。正体が異世界人のナナホシは、無職転生の世界で歳をとらない体になっています。老化することもなく、髪や爪が伸びることもありません。しかし、不老不死というわけではなく、ケガをすれば出血死する可能性もあれば、病気にかかって体を蝕まれることもあります。
この特長はナナホシだけのものではなく、異世界から転移してきた者たちに当てはまるものとなっています。そのため、正体が異世界人ではなく、前世で一度死亡してから異世界に生まれ変わったルーデウスの場合は適用されず、"転移"ではなく"転生"をしたルーデウスは年齢に見合った成長を遂げています。
考察⑤ナナホシは引きこもり?
オルステッドと世界を旅していたナナホシ(七星静香)ですが、主人公のルーデウスと出会ったその後は自分のいた世界に戻るべく、ラノア魔法大学に研究室を作り、ナナホシがいた元の世界に戻るための帰還魔法の研究に明け暮れます。そんなナナホシの部屋に訪れたルーデウス。
部屋のいたるところに脱ぎ散らかした服や、すぐに手の届く場所に置かれた食料、いつベッドメイキングをしたのかわからないベッドなどといったナナホシのずぼらな一面・正体を目撃します。転生前には自分も引きこもりだったルーデウスは、その惨状を目撃し、ナナホシに「引きこもりになる才能がある」と親近感を寄せています。
考察⑥ナナホシは病気になった?
主人公のルーデウスと同じく異世界からやってきた少女が正体のナナホシ(七星静香)。そんな待遇が原因となり、ナナホシはある病気にかかってしまいます。その病気というのは、魔力を持たないものがかかってしまう"ドライン病"。ドライン病はナナホシやルーデウスたちが無職転生の世界にやってくる7000年近く前に流行った病気で、魔力がない者がかかってしまう病気でした。
ドライン病は魔力がない者がかかる病気ですが、その症状はすぐに発症するわけではなく、長い間徐々に体内に蓄積されていく病気で、ナナホシのように魔力を持たず中和できない体質の者は、約10年近くの年月を経て蓄積された病気が発症するのが特長です。
そのドライン病にかかってしまったナナホシたちは、彼女の病気について調べますが、7000年前の病気ということもあり病気の治療法を知るものは誰もおらず、ナナホシの回復は難しいかと思われました。しかしドライン病の病気の治療法を知っている人物が1人見つかります。その人物とは、魔族の少女・キシリカ。
役1万年近く生きているキシリカはドライン病の直し方を知っており、彼女の助言でソーカス草を煎じたものを飲んだナナホシは体調が良くなります。しかし正体が異世界人であるナナホシはその後も魔力を自力で中和することはできないため、定期的にキシリカから教わったソーカス草の薬を飲む必要があるのでした。
無職転生のナナホシとオルステッドの関係
ネタバレ①オルステッドとの出会い
無職転生の物語で龍神オルステッドと共に行動しているナナホシ(七星静香)。こちらの項目ではそんなナナホシとオルステッドの関係をご紹介していきます。まずはナナホシとオルステッドの出会いについて。ナナホシの正体は『考察①トラック事故に遭った女子高生・七星静香だった?』の項目でもご紹介したように、元々は現代日本から転移してきた高校生の少女です。
無職転生の世界に召喚されたナナホシは、見慣れない景色の中にひとり放り出されました。人どころか水や食料もない中を途方もなく歩き続けたナナホシは、ある日限界に達します。そんな時ナナホシの前に現れた人物、それが龍神オルステッドでした。ナナホシと出会ったオルステッドは彼女を保護。その後、ナナホシはオルステッドと共に元の世界への帰り方と友人を探す旅を始めます。
また、オルステッドは”あらゆる生物から嫌悪・恐怖を抱かれる呪い”にかかっているため、無職転生の世界では人間のみならずどんな生き物からも恐怖の眼差しで見られますが、その正体が異世界人であるナナホシにはその呪いが効かずオルステッドと目を合わせて会話ができる類い希な人物の1人となっています。また、その後出会うルーデウスも元は異世界人のため、ナナホシと同じようにオルステッドと問題なく会話ができます。
ネタバレ②オルステッドと世界中を旅する
旅の途中でナナホシ(七星静香)を拾った龍神オルステッド。その後、異世界からやってきてこの世界の言葉や常識を何も知らなかったナナホシに言語や知識を1つずつ教えていきました。そしてナナホシは元の世界に戻る方法と友人を、オルステッドはヒトガミを倒すために旅を続けます。
無職転生のナナホシは帰還できる?その後は?
ナナホシは日本に帰還できる?
無職転生の物語冒頭に登場した現代の女子高生が正体のナナホシ(七星静香)。ナナホシはその後自分の故郷である日本に戻れたのでしょうか?物語の中では、甲龍王ペルギウスの助けを借りて異世界に転移するための魔法陣を完成させたナナホシ。しかしその魔法陣では元の世界に戻ることはできず失敗に終わってしまいました。そのため、この件については原作の『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』の物語では判明していません。
そのため、今後のスピンオフ作品で描かれるのを待つしかないようです。原作である小説家になろうに掲載されている『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』は既に完結していますが、ライトノベル版や漫画版、アニメ版では物語が続いているので、そちらの媒体からナナホシがその後日本に帰還したストーリーが描かれる可能性も残されています。
ナナホシのその後は?
一度は異世界転移をするための魔法陣を完成させたナナホシですが、その努力も虚しく元の世界に戻ることはできませんでした。では、帰還に失敗したナナホシはその後どうなったのか?結果から言うと、ナナホシは元の世界に戻れる条件が整うその時まで眠りにつくことになります。魔法陣の作成に協力してくれた甲龍王ペルギウスの部下・スケアコートの能力によりナナホシは自分の時を止めます。
また別の未来、50年後からやってきた老人のルーデウスが見た世界線では、故郷への帰還に失敗したナナホシは絶望したと言われており、明言はされていませんが自殺した可能性が高いようです。別の時間軸ではそんな結末を迎えたナナホシですが、メインの物語で登場する彼女は、帰れなかった原因について次の3つのように推察しています。
- 転移した友人と一緒でないと戻れない
- ナナホシに課せられた"何かを作る"という目的が達成されていない
- もしくは上記の両方
無職転生のナナホシとルーデウスの関係
ネタバレ①ルーデウスとの出会い
異世界人の前世を持つ主人公・ルーデウス。彼と出会ったことにより、ナナホシ(七星静香)は元の世界に戻ることに希望を持ち始めます。そんなナナホシとルーデウスが始めて出会ったのはフィットア領転移事件が起き、ルーデウスが魔大陸に転移させられた後。ルーデウス一行がアスラ王国に向かう途中ではちわせます。赤竜の下顎を通っていた際にルーデウスが「ヒトガミ」という言葉を発したのが龍神オルステッドの耳に入りました。
その名前を出したことにより、ルーデウスをヒトガミの使徒であると判断したオルステッド。その行き違いから、オルステッドはルーデウスを殺害します。しかし、オルステッドと一緒にいたナナホシの「生かしておいた方がいいかも」という提案を受けルーデウスを蘇生させます。この出会いがルーデウスとナナホシの初めての顔合わせとなりました。
ネタバレ②召喚術の研究を始める
赤竜の下顎での出会いではナナホシ(七星静香)たちに突如牙を向けられたルーデウス。その後ルーデウスが魔法大学に入学した際に再会します。ルーデウスの念願であった魔法大学に通うようになった一方で、ナナホシも元の世界に戻る手がかりを掴むため、魔法大学に席を置いていました。そして魔法大学内で再び顔を合わせた2人は、フィットア領転移事件や召喚術の研究を始めます。
オルステッドと一緒に旅をしていたナナホシがなぜ魔法大学に拠点を決めたのか?それは召喚魔術の世界的権威である甲龍王ペルギウスに「お前は何者かの手によってこの世界に召喚されたのではないか」という一言がきっかけでした。ナナホシが眠りについた後にはペルギウスが研究を引き継いでいます。
ネタバレ③ルーデウスの協力で召喚術の研究がさらに進む
魔法大学で再会を果たしたナナホシ(七星静香)とルーデウスですが、先に大学に身を寄せたのはナナホシでした。ルーデウスが魔法大学にやってきたのは、ナナホシが大学内で研究を始めてから3年後のことでした。甲龍王ペルギウスの言葉を聞いたナナホシは召喚術や魔法陣について調べていましたが、異世界人であるナナホシには魔力がありません。
そのため研究の都度魔力結石の力を借りる必要がありましたが、ルーデウスが現れたことにより、研究の速度が一気にあがります。しかもルーデウスは世界でも稀な魔力量を持つ人物。そのおかげで、ナナホシの召喚術や魔法に対する研究結果は喜ばしいものとなっていくのでした。
無職転生のナナホシに関する感想や評価
ナナホシに一生懸命に言葉教えてたと思うとオルステッドかわいいな#無職転生
— カンピロバクター (@canpirosan) April 30, 2021
無職転生の物語のキーキャラクターの1人ナナホシ(七星静香)。主人公のルーデウスと同じく、現代日本から無職転生の世界へと迷い込んだ人物のひとりです。しかし、ルーデウスとは違い"転生"ではなく"転移"というかたちで異世界からやってきたナナホシ。
土地勘もなく、頼る人もなく転移早々ピンチに追い込まれます。そんなナナホシを見つけ支えたのが龍神オルステッド。言葉も分からず、この世界の常識も知らない彼女にいちから言葉や知識を教えたオルステッドは、ナナホシにとって最大の師となりました。
ある日ぱったりとルーデウスが作る日本食が食べれなくなるナナホシを考えるとシンプルに泣ける
— だダンダン@人面ピカチュウ (@Da_banban) October 6, 2021
ナナホシって無職転生で1番不遇だろ
また、物語の途中で同郷のルーデウスが出してくれた日本食を食べられなくなるシーンがあり、そんなナナホシの姿が不憫だという感想もよせられています。ある日突然見知らぬ世界に連れてこられ、友人ともはぐれ、最後には長い眠りにつくことになったナナホシ。
高校生という若さで生きるために色々なことを我慢しなければならなくなったにもかかわらず、元の世界に戻るため強く生き続けた彼女は、魔法が使えなくとも物語に登場する戦士たちに劣らない勇敢さを秘めているキャラクターです。
無職転生二期
— 紙でコロコロ (@kamidekorokoro) September 20, 2021
社長とナナホシに会うところまでやるんやね♪
そんなナナホシが無職転生のアニメ2期に登場するということで、無職転生やナナホシのファンから注目を浴びています。アニメ1期では、ライトノベル版無職転生の5巻まで放映され、2期ではナナホシたちとの学園生活が描かれる8巻まで到達する可能性が高いようです。アニメ2期では無職転生のキーキャラクター・ナナホシの更なる活躍を楽しみに視聴してみてください。
無職転生のナナホシまとめ
以上、無職転生に登場する『ナナホシ』の正体やオルステッドとの関係、その後についてをご紹介してきました。ナナホシの正体は無職転生の主人公・ルーデウスが前世で助けた高校生のうちの1人で、本名は七星静香。異世界に転移した際に行き倒れになりそうだったところを龍神オルステッドに助けられ、その後行動を共にするようになります。
その後、自分の元いた世界に戻るため、魔法大学に席を置き召喚魔術や魔方陣の研究に明け暮れ、そこで以前出会ったルーデウスと再会します。異世界から転移してきたナナホシは魔術が使えず、それまで魔法結晶を用いて実験をしていましたが、ルーデウスが加わったことにより研究は格段に進歩していきました。しかし異世界人のため魔力を持っていなかったことにより、魔力を中和することができずに病気にかかってしまいます。
その病気はキシリカの助言によって薬を作り改善しましたが、元の世界に戻る方法がナナホシが送られてきた時代ではまだ見つからないということで、解決策が見つかるまで研究をオルステッドに任せ眠りにつくことになります。小説家になろうに掲載されている原作のストーリーでは、その後ナナホシが無事に元の世界に戻れたのかは判明していません。
しかし、現在連載中のコミカライズ版やライトノベル版の無職転生、またアニメ版ではその謎が解き明かされる可能性もあるので、ナナホシのその後が気になった人は原作の無職転生以外にも目を通してみてはいかがでしょうか?