銀の匙は打ち切り終了だった？作者コメントや漫画最終回のあらすじも紹介

『鋼の錬金術師』で知られる人気漫画家・荒川弘が初の週刊誌連載として世間に送り出した漫画作品『銀の匙』。そんな人気漫画家が描く『銀の匙』とは一体どんな作品なのでしょうか？まずは、『銀の匙』の漫画概要やあらすじについてチェックしてみましょう！

『銀の匙』は『週刊少年サンデー』にて2011年19号から2019年52号にかけて連載された荒川弘による作品です。単行本既刊は全15巻となっています。なお、『銀の匙』は20114年から不定期連載に切り替えられていました。『銀の匙』の累計発行部数は2012年4月の時点で、1巻〜3巻合わせて250万部を突破し、2013年7月発行の第8巻にて累計1000万部を、2020年2月時点で累計1700万部を突破達成しました。

2012年7月11日時点では、7月18日発売の第4巻の初版が100万部発行となることが明らかになり、これは『銀の匙』の発行元である小学館で最速となる人気っぷりでした。2013年7月〜9月には第1期・2014年1月〜3月にかけては第2期アニメが放送され、2014年3月には中島健人（Sexy Zone）を主演とした実写映画化もされました。

『銀の匙』は北海道の農業高等学校を舞台とした学園漫画です。主人公である八軒勇吾をはじめとする酪農科学科の生徒たちが体当たりで農業業界にぶつかり、嬉しいこと・悲しいこと・人間として必要不可欠となる食についてを考えていくストーリーです。

実写映画化もされた人気漫画『銀の匙』。そんな『銀の匙』は『週刊少年サンデー』の2019年52号にて最終回を迎えたのですが、一部では『銀の匙』の最終回は打ち切り終了だったと言う声が挙がっているようです。とはいえ、『銀の匙』は2013年7月発行の第8巻にて累計1000万部を突破するほどの人気漫画です。

本当に、『銀の匙』が最終回を迎えたのは打ち切り終了からだったのでしょうか？また、連載中は休載や連載再開を繰り返していたようですが、一体なぜなのでしょうか？お次は、『銀の匙』の休載と連載再開についてや打ち切りで連載終了となった噂・作者の最後の巻末コメントについてチェックしてみましょう。

週刊少年サンデーにて2011年19号から連載されていた『銀の匙』ですが、2014年から不定期連載となっていました。『銀の匙』の作者であるる荒川弘は休載しない漫画家として有名でした。荒川弘は2007年に第一子を出産しているのですが、当時『鋼の錬金術師』連載中だったようです。

多くの女性漫画家が妊娠中・出産となると一時的にでも休載するものですが、荒川弘は妊娠中・出産後ともに一度も『鋼の錬金術師』の連載を休載することがありませんでした。この、一連の流れから荒川弘は休載しない漫画家として知られていたのですが、『銀の匙』は休載と連載再開を繰り返して不定期連載されていました。

漫画家の中には、「休載漫画家」と呼ばれるほど、休載と連載を繰り返している方もいます。しかし、そのような呼び名とは無縁そうな作者・荒川弘が『銀の匙』の休載と連載再開を繰り返していたことには必ず理由があったはずです。そこで、休載と連載再開を繰り返していた理由を調査してみたところ、複数の理由が浮上しました。

まず1つ目の理由が家族の介護です。2014年に『銀の匙』を休載することとなった際、作者の荒川弘が「このたび家族が体調をくずしてしまいまして、そちらの療養をサポートするため執筆ペースを調整することにしました。」とコメントをしたことでこちらの理由が浮上しました。2つ目の理由が、作者である荒川弘が病気だという噂です。しかし、こちらの真相については信憑性が低いと考えられているようでした。
 

なぜかというと、当時の荒川弘は週刊連載の『銀の匙』の他にも、『アルスラーン戦記』と『百姓貴族』の3本の連載を持っていました。しかし、『アルスラーン戦記』と『百姓貴族』は休載されずに連載されていました。もしも作者が病気で『銀の匙』が休載になっているのであれば、『アルスラーン戦記』と『百姓貴族』も休載されるはずですから作者の病気による休載理由の可能性は低いと考えられています。

3つ目の理由が出産についてです。第一子は『鋼の錬金術師』連載中の2007年に出産されましたが、第二子・第三子は『銀の匙』連載中に出産しています。家族の介護や子育てに関しては作者自身ものちに触れていたため、信憑性が高く、これらのことから『銀の匙』は休載と連載再開を繰り返すようになり、不定期連載の状態になってしまったようです。

様々なことが重なり、『銀の匙』は不定期連載を繰り返しながらも最終回まで駆け抜けました。そんな中、読者たちは『銀の匙』が最終回を迎えたことに対し、打ち切りで連載終了となったのかどうか、連載終了の詳しい理由は何だったのか気になっているようです。『銀の匙』が打ち切りだったのかどうかについて、結論からお話しすると、『銀の匙』が打ち切りで連載終了となった可能性は低いと考えられます。

こちらに関しては、後述する作者の最後の巻末コメントにて理由を述べさせていただきますので、そちらをチェックしてみてください。さて、『銀の匙』連載終了の理由についてですが、ご主人とお子さんが難病となり、家族の療養サポートのため両立が厳しかったようです。2014年の夏に「家族が病気になったので家を離れなくなり編集部にお休みを申し入れた事が漫画には記載されていました。

また、2015年4月3日の少年サンデーHPにて、「サンデー本誌でちょっと報告した家族の病気ですが、一応ひと通りの治療を終えホッとしているところです。」と述べつつも「しかしまだ油断はできないので、見守りつつぼちぼち漫画を続けていこうと思います。」と報告しており、ご家族の難病で連載が継続できなかった背景がわかります。

2019年11月6日の少年サンデーHPでは、「ここ数年で、旦那と子供と難病連発して」と記されており、やはり仕事との両立が厳しくなっていた事がわかります。しかし、のちに巻末コメントで語られた内容から察すると、『銀の匙』は打ち切り終了ではなく、作者自身が思い描いた結末での連載終了になったようでした。

『銀の匙』最後の巻末コメントで作者・荒川弘が語ったのは、「皆様に支えられまたひとつ物語を完走させる事ができました。大感謝」とのことでした。短いコメントですが、こちらの巻末コメントを読む限り、『銀の匙』の結末に対して未練のようなものはなさそうで、無事に完結できたことに充実感を得ている印象です。このことから、『銀の匙』は打ち切り終了ではなく、連載終了を迎えたと予想できます。

週刊少年サンデーの2019年52号にて最終回を迎えた『銀の匙』。2011年から連載され、約8年にもわたる長期連載となった『銀の匙』ですが、最終回直前の130話あらすじと最終回の結末あらすじは一体どのようなものだったのでしょうか？お次は、漫画『銀の匙』の最終回直前の130話あらすじと最終回の結末あらすじについてチェックしてみましょう。

漫画『銀の匙』が完結！あらすじネタバレ1つめは、『最終回直前の130話』あらすじについてです。大学を卒業した八軒勇吾たち。大川先輩は馬を使って荒れ地を農地に整備しようと目論み、既に酪農業を引退していた御影の祖父に提案を持ち出し、再び農業の道を歩みます。

吉野まゆみはフランス人の彼氏ができて幸せを感じていたものの、実家の畜産業は乳牛やめて肉牛育成に鞍替えすることになり、本来画策していた計画が見事に頓挫していました。八軒勇吾はというと、御影アキが電話をしても通じず、辺り一面に広がる麦畑の中、「どこだここ…」と一人佇んでいました。

漫画『銀の匙』が完結！あらすじネタバレ2つめは、『最終回結末』あらすじについてです。御影アキの連絡もつかずにいた八軒勇吾は、駒場がロシアで「農業ビジネス」を展開していた関係でロシア（極東のアムール地帯）の大地に降り立っていました。八軒勇吾は駒場に会いに行っていたようでした。

駒場はロシアのアムールで生産した小麦をウラジオストック経由で北海道に船便で運び、将来的に日本に安い畜産用飼料を輸出し、北海道からはロシアに農機具といった機械類を輸出しようと考えており、どうやら日本の北海道の銀行とロシア・アムール州の行政機関が共同で経済協力を行おうとしているようでした。

北海道の農業高等学校を舞台とした学園漫画・『銀の匙』。そんな『銀の匙』のモデルとなった高校は一体どこの高校なのでしょうか？また、北海道が舞台となっている『銀の匙』ですが、どのようなところが聖地と言われ、ファンたちに親しまれているのでしょう？お次は、『銀の匙』の高校のモデルと、その他の聖地を一覧でご紹介します。

主人公・八軒勇吾たちが通っている高校のモデルとなったのは、『帯広農業高校』です。『帯広農業高校』は、産業に合わせた専門的な技術や知識が学べる学校で、作者・荒川弘が実際に通っていた学校として知られています。また、NHKの連続テレビ小説『なつぞら』に登場した学校のモデルでもあります。そんな『帯広農業高校』の住所は、北海道帯広市稲田町西1線です。

『銀の匙』の聖地1つめは、『帯広競馬場』です。『帯広競馬場』は、ばんえい競馬が楽しめる場所であり、世界で唯一のばんえい競馬の競馬場として有名です。アニメに登場したラーメンも登場します。『帯広競馬場』の住所は、北海道帯広市西13条南9丁目です。

『銀の匙』の聖地2つめは、『JR帯広駅周辺』です。『JR帯広駅周辺』は、主人公・八軒勇吾が利用していた場所です。そんな『JR帯広駅周辺』は、特急とかちやおおぞらが停まる大きな駅で、利用者も多い駅です。コンコースには、からくり時計が設置されているのも特徴です。『JR帯広駅』の住所は、北海道帯広市西2条南12丁目です。

『銀の匙』の聖地3つめは、『緑ヶ丘公園』です。『緑ヶ丘公園』は、主人公・八軒勇吾とヒロイン・御影アキが出かけた場所です。そんな『緑ヶ丘公園』は、50.5ヘクタールの広さがある総合公園で、児童遊園やパークゴルフ場、テニス場があります。また、おびひろ動物園や北海道立帯広美術館などもあるので子連れはもちろんのことデートでも人気のスポットです。『緑ヶ丘公園』の住所は、北海道帯広市緑ケ丘2です。

『銀の匙』の聖地4つめは、『帯廣神社』です。『帯廣神社』は、主人公・八軒勇吾とヒロイン・御影アキが初デートをした場所です。そんな『帯廣神社』は、大國魂神や大那牟遲神、少彦名神を祀っている神社です。御影アキが合格宣言をした馬形の絵馬も販売されているので絵馬を書くのはもちろんのこと、お土産にも最適です。『帯廣神社』の住所は、北海道帯広市東3条南2丁目 1番地です。

不定期連載を繰り返しながらも無事に最終回を迎えた『銀の匙』。そんな『銀の匙』に対して世間の人々は一体どのような感想や評価を抱いているのでしょうか？最後に、漫画『銀の匙』に対する世間の人々の感想や評価をチェックしてみましょう。

こちらの方は『銀の匙』に対して『銀の匙が最終回をむかえてしまった。不定期掲載でもいいからまだまだまだまだ続きが読みたかった…。普段は単行本派なのに最終回が気になりすぎてサンデー買っちゃったわ！！良い感じで終わったけどやっぱりまだ続きが見たすぎる。』とツイートしています。普段は単行本派の人も『銀の匙』最終回が気になりすぎてサンデーを買ったという方もいました。

こちらの方は『銀の匙』に対して『「銀の匙」最終回…でも続きがあってもおかしくない終わり方だったのでその後のストーリーをいつか描いて貰いたいなぁ』とツイートしています。最終回を迎えた『銀の匙』でしたが、続編があってもおかしくない結末だったことに、その後のストーリーを早くも望んでいるファンもいました。

こちらの方は『銀の匙』に対して『最後のまとめ方、最後のセリフ、どちらもじ〜〜〜んと来た。やっぱ荒川弘さんすげーなぁ。八軒、おつかれさま』とツイートしています。ご家族の療養サポートで大変な中最終回を迎えた『銀の匙』でしたが、最後のまとめ方も最後のセリフもジーンときた読者は多く、最高の最終回で物語が完結できたことがわかります。

『銀の匙』の打ち切りまとめについてはいかがでしたか？『銀の匙』は2014年から不定期連載とされていましたが、この理由は家族の介護や子育てが関係しているようでした。しかしながら、作者・荒川弘の最後の巻末コメントを見る限り、未練のようなものはなさそうで打切りで最終回を迎えたわけではなさそうでした。多くの人の心を動かした人気漫画『銀の匙』、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。