2021年09月27日公開
2021年09月27日更新
【蜘蛛ですが、なにか?】ユーゴーは裏切り者のクズ?強さ・スキルや最後は?
アニメ「蜘蛛ですが、なにか?」に登場する裏切者のクズと悪名高いユーゴー・バン・レングザンド。いったい彼のどんなところが悪評を買っているのでしょうか?この記事では「蜘蛛ですが、なにか?」の人族・ユーゴーに焦点を当て、彼の強さや洗脳などのスキル、そして人気キャラ・シュンとの関係などクズと言われる理由を徹底考察していきます。さらに、彼の最後、死亡についてもネタバレで解説します!
目次
蜘蛛ですが、なにか?のユーゴーとは?強さ・スキルを紹介
蜘蛛ですが、なにか?の作品情報
馬場翁(ばばおきな)によるライトノベル「蜘蛛ですが、なにか?」。この記事では「蜘蛛ですが、なにか?」に登場するユーゴーを取り上げていきますが、その前に「蜘蛛ですが、なにか?」の作品情報からお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。
蜘蛛ですが、なにか?の概要
「蜘蛛ですが、なにか?」は、馬場翁(ばばおきな)による日本のライトノベルです。Web小説投稿サイト「小説家になろう」に連載された作品をベースにして、2015年12月にKADOKAWAのWeb小説レーベル・カドカワBOOKSより単行本が発行されました。「蜘蛛ですが、なにか?」の単行本は2021年8月時点で14巻まで刊行され、シリーズ累計発行部数は400万部を超えています。
「蜘蛛ですが、なにか?」におけるメディア展開としては、かかし朝浩の作画による漫画作品が「ヤングエースUP」にて2015年12月より連載されたほか、テレビアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」が制作されAT-Xなどで2021年1月8日から7月3日まで放送されました(全24話)。
蜘蛛ですが、なにか?のあらすじ
勇者と魔王を首領とする2つの勢力が争い続ける異世界が舞台です。両者が放った魔法は、次元を超えて日本のある高校の教室で爆発します。教室にいた教師と生徒は全員死亡、前世の記憶を維持したまま異世界へと転生することに。ほとんどの者が人間に転生する中、主人公の「私」は蜘蛛の魔物になって生まれ変わりました。ここから主人公「私」の生死を賭けたサバイバルが始まるのでした。
ユーゴーのプロフィール
「蜘蛛ですが、なにか?」に登場するユーゴーはフルネームをユーゴー・バン・レングザンドといい、種族は人族、レングザンド帝国の王太子です。前世の名前は夏目健吾(なつめけんご)、富裕層の家庭に生まれ、わがままいっぱいに育てられました。クラスでボス的存在の高校生でした。
「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーは転生後もわがままな性格は変わらず、むしろ王太子ということでその傲慢さに拍車をかけていました。詳しくは後述しますが、同じ転生者で自分より優れた才能を持つシュンに嫉妬し、さまざまな事件を起こしていきます。
ユーゴーのスキルと強さ
末は傲慢な暴君になりそうな王太子のユーゴーですが、次に「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーにどのようなスキルや能力がるのか見ていきましょう。
「蜘蛛ですが、なにか?」では、転生者の多くは特典の能力を持っていることが多いのですが、ユーゴーの特典能力はフィリメスにより奪われてしまい発揮する場面がなかったので不明です。能力がなくなり一般人と変わらないくらいになってしまったユーゴーでしたが、その後新たに七大罪スキル「色欲」や「強欲」を獲得しました。
特に色欲は人を自由に操れる洗脳という能力を発揮します。ユーゴーはカティアやアナを洗脳し、思いのままに操りました。自分で手を下さず他人に悪事をさせる洗脳というやり口から、この後ユーゴーは皆から忌み嫌われることになります。
蜘蛛ですが、なにか?のユーゴーは裏切り者のクズ?
クズの理由①必要以上にシュンに突っかかる
「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーをSNSで検索すると、クズというキーワードが頻繁に出てきます。彼のどのようなところがクズだと言われているのでしょうか?
前世でのユーゴーはクラスのボス的存在で、現在は勇者サイドのシュン(前世の名前:山田俊輔)とはそりが合わず嫌われていました。レングザント帝国・王太子として異世界に転生したユーゴーですが、シュンを見下したびたびシュンに突っかかっていくところが描かれています。
前世で自分の方が優位に立っていたのに転生後は自分より優れた才能を持っているシュンに嫉妬していたのではないでしょうか?詳しくは後述しますが、その後ユーゴーはシュンをめぐって大変な事件を起こしてしまいます。
クズの理由②わがままで傲慢な性格
異世界に転生する前からユーゴーの性格はわがままで傲慢でした。人の迷惑はお構いなしで自分の得になることしか考えないところが、彼がクズだと言われようになった理由ではないでしょうか?
自分が世界の中心だと考えるところや気に食わないとすぐに切れる性向は、転生後に王太子となったことで助長されたと考えられます。
クズの理由③ユーゴーが起こした学園での事件
前述したように、学園内でユーゴーは大変な事件を起こしました。それは、サバイバル技術を学ぶ課外授業でのことです。生徒たちは小高い山に出かけ、グループに分かれて研修に行いました。ユーゴーは、シュンやフィリメスと同じグループに入ります。
そして、研修は何事もなく進み夜を迎えました。ここでユーゴーが行動を起こします。シュンが1人きりなるのを見計らって、ユーゴーはシュン殺害を企てました。手下を利用し獰猛な魔物を放ったのです。シュン殺害の容疑を魔物に向けさせるためでした。
ところが、フィリメスの活躍でユーゴーの計画は失敗に終わります。部下や魔物は討伐され、ユーゴーのステータスやスキルは奪い取られてしまいます。強力なスキルを持つ転生者から一般人並みにまで弱体化したユーゴー。屈辱を胸に自ら学園を去ることになりました。
クズの理由④洗脳能力がある色欲を使う
学園でのシュン暗殺未遂事件から数年が経ちました。勇者ユリウスが人魔大戦で死亡したことを受けて、シュンが勇者の地位を引き継ぐことになります。そんな時、事件以来表舞台から姿を消していたユーゴーが現れます。
暗殺失敗の屈辱から、憎しみのパワーを糧にユーゴーは復活を遂げます。7大罪スキルの内、「色欲」と「強欲」を獲得していたのです。色欲は人を意のままに操る洗脳の能力を、そして強欲は他人からスキルをはく奪する効果をユーゴーにもたらします。そしてユーゴーがクズと言われる理由が、まさにこの洗脳という能力にありました。
洗脳は、自らの手は汚さず他人を使って悪事を働くことができます。洗脳により悪事をすべて人のせいに出来るのです。洗脳で他人を操り私利私欲を満足させるユーゴーは皆から忌み嫌われる存在になっていしまいました。
クズの理由⑤エルフの里に侵攻する
帝国を事実上支配下に置くユーゴーは、軍隊を動員してエルフの根拠地・エルフの里を侵攻します。一方、ユーゴーの侵攻を阻止するため、シュンたちも立ち上がりエルフの里をめざします。
ユーゴーとシュンによる最終決戦が始まりました。色欲と強欲でパワーアップしたユーゴーでしたが、総合力で勝るシュンには叶いません。軽く一蹴されてしまいました。
実はユーゴーが帝国で実権を握れたのは、ひとえに「吸血鬼」のスキルを持つケレン伯爵家令嬢ソフィアの支えによるものでした。そのソフィアがエルフの里侵攻ではユーゴーを見放したため、ユーゴーはあえなく敗退してしまいます。命の危機に直面するユーゴーでしたが、最後には白の援護で死亡は免れました。
蜘蛛ですが、なにか?のユーゴーの最後は?死亡する?
ネタバレ①ラースに頭を踏みつぶされる
ここからは「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーの最後をネタバレで解説していきます。ユーゴーは最後に死亡してしまうのでしょうか?
「蜘蛛ですが、なにか?」でユーゴーは、エルフの里での攻防で、第八軍団長のラースに頭を踏みつぶされ死亡してしまいます。倒れた時に後ろから踏まれたようです。作中では敵役のユーゴーでしたから、SNSでは最後に死亡することは予想通りという声もありました。
ネタバレ②転生したことを夢だと思っていた
「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーは、転生後に起きたことを夢だと思っていたようです。転生後は傍若無人にわがままを押し通したユーゴー。元からの性格もありましたが、それ以上に現実が夢であることを自覚している夢・明晰夢だと思っていたため、やりたい放題のことができたのでしょう。
クラスの生徒全員が死亡し異世界に転生するという現実ではあり得ないショッキングな体験をしたのですから、それを受け入れられず夢だと思うことにしたのかも知れません。
ネタバレ③死亡する間際に反省する
傲慢の限りを尽くした「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーですが、最期に死亡する間際には反省をしています。死を前にして謙虚さを取り戻したのでしょうか?自らが直面している状況を、「あまり調子に乗るな」というメッセージだと考えました。それまでのユーゴーを知る人にはにわかに信じがたい変化でした。
この悪夢から目が覚めたら謙虚さを心がけようとか、前世での親友・桜崎一成に面倒を賭けたこと、シュンにひどい仕打ちをしたことなどを反省していました。最後に死を前にすると、どんな人でもそれまでの悪行を虚心坦懐に見つめ直すものなのかもしれません。
蜘蛛ですが、なにか?のユーゴーのアニメ声優
石川界人のプロフィール
アニメ「蜘蛛ですが、なにか?」でユーゴー・バン・レングザンド(夏目健吾)を演じたのは、声優の石川界人です。以下にプロフィールを紹介します。
- 名前:石川界人(いしかわ・かいと)
- 性別:男性
- 出生地:東京都文京区
- 生年月日:1993年10月13日
- 年齢:27歳(2021年9月現在)
- 身長:174cm
- 職業:声優
- 所属事務所:プロ・フィット
高校1年生の時に声優になることを志したと言います。最初は両親に猛反対されたものの、最後は界人の熱意に負け両親も承諾したそうです。その後、プロ・フィット声優養成所に入所し声優になるためのレッスン受けます。
2012年テレビアニメ「あの夏で待ってる」で声優デビューを果たします。翌2013年テレビアニメ「翠星のガルガンティア」で主人公レドを演じ初主役を飾りました。2014年に第8回声優アワードで新人男優賞を、また2020年には第14回声優アワード助演男優賞に輝いています。
石川界人の主な出演作品
次にアニメ「蜘蛛ですが、なにか?」でユーゴーの声を担当した石川界人の数多い出演作品の中から、テレビアニメの主な出演作品を紹介します。
- ハイキュー!!(影山飛雄)
- ワンパンマン(ジェノス)
- イナズマイレブンGO ギャラクシー(瞬木隼人)
- 僕のヒーローアカデミア(飯田天哉)
- 初恋モンスター(多賀敦史)
- 境界のRINNE(六道りんね)
- 双星の陰陽師(斑鳩士門)
- 魔弾の王と戦姫(ティグルヴルムド=ヴォルン)
- 東京喰種トーキョーグール:re(瓜江久生)
- ポケットモンスターサン&ムーン(カキほか)
蜘蛛ですが、なにか?のユーゴーに関する感想や評価
ここまで蜘蛛ですが、なにか?のユーゴー特集をお届けしてきましたが、最後にユーゴーに関する感想や評価をTwitterより紹介します。
蜘蛛ですが、なにか? 第7話「王子たち、青春する?」 視聴
— BlueHorizon (@BlueHorizon4374) February 19, 2021
蜘蛛子 順調にスキルUPで カンストする物まで出て来た✨
妬み勘違い野郎の ユーゴー 企み失敗で良かったけどしつこそう😩
蜘蛛子の呟きを管理者が受諾!? ゲームキャラの一人なのか?🤔
次回のタイトルが不穏過ぎです🥺#蜘蛛ですが pic.twitter.com/JvTnPrtmCY
最初に紹介する「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーに関する感想や評価は、第7話「王子たち、青春する?」を観た方のツイートからです。このエピソードで、ユーゴーのシュン殺害計画は失敗に終わります。そんなユーゴーを「妬み勘違い野郎」と表現していますので、やはりユーゴーは嫌われキャラなのでしょう。ちなみに不穏すぎるという次回8話のタイトルは「私、死す?」です。
蜘蛛ですが、なにか? には半端なところで狂気に逃げずに貫き通すことの強さと美しさ、切なさ、悲しみがあるのですよね。
— 東和瞬 (@honyakushiya) June 22, 2020
そんな中である意味異色なユーゴーは絶対に嫌いになれないキャラでもありますが。
続いて紹介する「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーに関する感想や評価ですが、ユーゴーが絶対嫌いになれないキャラだという方のツイートからです。理由は明かされていませんが、貫き通す強さがある「蜘蛛ですが、なにか?」にあってユーゴーは異色なキャラだと述べていますので、臨機応変に対応できるところではないでしょうか?
蜘蛛ですが、なにか?8話!
— 薫🔥完全燃焼🔥 (@TKaoru101) February 26, 2021
前世のターン、ユーゴーあんまり変わらないな、って思ったのと前世からあんなオラオラ系だったらそりゃ力を手に入れたら調子に乗るよねって納得した。
あとシュンがすごい良い子だった。
蜘蛛子さんは若葉さんて言うのね。
今と全然違うw無口www
蜘蛛子さん死す!?
最後に紹介する「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーに関する感想や評価は、現在のユーゴーの状態に納得したという方のツイートからです。前世で既に傲慢な性格をしていたので、能力を手に入れた転生後は調子に乗ってしまうのはむしろ自然だと感じたようです。現在の状態を知るに過去を探ることも必要なのかも知れません。
蜘蛛ですが、なにか?のユーゴーまとめ
ここまで、「蜘蛛ですが、なにか?のユーゴーは裏切者のクズ」と題して、ユーゴーの強さや洗脳などのスキルを検証、シュンとの関係やクズと言われる理由などについて考察してきました。いかがでしたでしょうか?
前世でもクラスのボスとしてわがままで傲慢な性格だったユーゴー。能力を手に入れた転生後ではその傾向に拍車がかかってしまいます。転生したことを夢の出来事と考えていたユーゴー。夢の中のことなので自制心が働かなくなり、やりたい放題に走ってしまったようです。とりわけ他人を洗脳し、自らの手は汚さずに悪事を働いたことでクズだと嫌われたのではないでしょうか?
そんな「蜘蛛ですが、なにか?」のユーゴーも最後死亡する間際になって心から反省し、謙虚さが大切だと理解したようです。しかし時すでに遅し、後悔先に立たずということわざを体現したキャラだったのかも知れません。