サマーウォーズの裏設定・都市伝説まとめ！栄おばあちゃんの死を描きたくなかった？

アニメ映画「サマーウォーズ」は2009年に公開され、観客動員数は123万人を越える大ヒット作です。そんなアニメ映画「サマーウォーズ」の監督は2021年に公開された「龍とそばかすの姫」などで知られる細田守監督、そしてスタッフには同じく細田守監督作品である「時をかける少女」の脚本の奥寺佐渡子やキャラクターデザインの貞本義行さんといったスタッフが参加しています。

また、舞台となった長野県上田市にはアニメ映画「サマーウォーズ」に登場する建物のモデルとなった建造物などがあり、多くのファンが聖地巡礼に訪れています。

インターネット上の仮想世界OZが普及し、ゲームやコミュニティーツールとしてだけではなくショッピングや行政手続きといった生活に密着した世界。そんな世界で主人公の小磯健二はOZの保守点検のバイトをしていました。そんな健二はあこがれの先輩である夏希からアルバイトをしないかと持ち掛けられます。そのバイトとは、夏希の偽婚約者として夏希の実家へ行くというものでした。

アニメ映画「サマーウォーズ」に登場するOZとは、世界中の人たちが集い楽しめるインターネット上の仮想空間です。ただ単に楽しむだけではなく、このあとに紹介するアバターを通して現実世界のような生活を送れることが特徴です。また、アニメ映画「サマーウォーズ」内の自治体の多くがOZに窓口を設置していて、納税、住民登録、パスポート発行、婚姻届といった各種手続きができます。

アバターは仮想世界OZで、操作するプレイヤーの分身となるキャラクターです。服やヘアスタイルなどは自由に着せ替えができるほか、アバターがもつ権限は実社会に準じたものになります。そのため、水道局員が扱うアバターであればOZから現実世界の水道を管理できます。

ここからはアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧を紹介します。まず紹介するのはOZの名前の由来です。アニメ映画「サマーウォーズ」で重要な役割を果たすOZ、その名前の元ネタは細田守監督の行きつけのお店です。元ネタとなったお店とは「LIVINオズ」という名前です。細田監督が東映アニメーションで働いているときによく通ったスーパーだそうです。

元ネタとなった「LIVINオズ」は、いまも東京都練馬区にあります。そして、「東映アニメーション 大泉スタジオ」「東映アニメーションミュージアム」が近所にあります。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、栄おばあちゃんの死についてです。じつは栄おばあちゃんの死は、細田守監督は描きたくなかったといわれています。その理由は、細田守監督はアニメ映画「サマーウォーズ」を制作するまで、一度も人の死を描いたことがないためです。それは、細田守監督が子供向けのアニメをおもに作っていたため、人の死を描くことに抵抗があったからだそうです。

そんな細田守監督がアニメ映画「サマーウォーズ」で栄おばあちゃんの死を描いた理由は、物語の構成上どうしても死を避けて通れなかったからだとインタビューで語っています。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、花札対決で夏希が代表に選出された理由です。ラブマシーンとの花札対決、そこで夏希が選ばれた理由は作中では語られていません。しかし、その理由となりそうな描写が小説版「サマーウォーズ」に描かれています。それは、栄おばあちゃんが亡くなる前日に健二と花札をするシーンです。

そこに「この家には、私に負けず劣らずの勝負強い子がいる」といいうセリフがあります。これが夏希を示しているのではないかとされています。そして、陣内家のモデルはこのあとにも紹介しますが戦国時代に活躍していた真田家とされています。その真田家の勝負強い血を引いていることが、理由のひとつではないかといわれています。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、健二に送られてきた暗号のモデルや元ネタです。花札勝負で負けたラブマシーンは、最後のあがきとして小惑星探査機「あらわし」を陣内家に落とそうとします。その「あらわし」の落下地点を割り出すために、健二は送られてきた暗号を解きました。

この暗号の元ネタは1977年にアメリカのサイエンス誌で懸賞問題として掲載されたものです。元ネタとなった暗号はRSA暗号というもので、とてつもなく難解です。この暗号文の解読にはかなりの時間が必要でしたが、健二はこれを一晩で解読してしまいました。そんな健二の能力はとてつもなく高いのではないかといわれています。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、作品の元ネタとなったのが「デジモンの僕らのウォーゲーム」ではないかというものです。それは、キャラクターの動きや走り方が「デジモンの僕らのウォーゲーム」と「サマーウォーズ」が似ているとされているからです。

その理由は、パクリというよりどちらも細田守監督が手がけた作品だからではないかとされています。同じ人物が指揮してつくった作品のため、どうしても似ている部分があるのは仕方ないといわれています。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、主題歌「僕らの夏の夢」を歌う山師達郎さんに断れらた場合を想定していなかったということです。アニメ映画「サマーウォーズ」の主題歌を担当することになる山下達郎さんに細田守監督は猛烈にオファーしたそうです。そして、断られたら「主題歌話にする」とまで言い放ったといわれています。
 

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、TV版だとカットシーンが多すぎるという点です。TV版ではどうしても放送時間の関係があり、細かいカットが入ってしまうことがほとんどです。基本的に重要なシーンはカットされませんが、場合によっては重要なシーンであってもカットされるケースがあるようです。そのため、TV版よりBD版や配信版といったノーカット映像がおすすめです。

しかし、2019年7月19日に放送されたTV版「サマーウォーズ」はノーカット放送でした。また、2021年8月15日にはBS放送ですがノーカット放送されました。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、主人公の健二が出られそうだった数学オリンピックについてです。アニメ映画「サマーウォーズ」の健二の設定として、数学オリンピック出場一歩手前といものがあります。それでは、数学オリンピックとはどのくらいすごいのでしょうか?数学オリンピックは毎年開催されていて、高校生を対象として数学の問題を解く能力を試す大会です。

数学オリンピック日本代表を選ぶ過程は、まずは予選をおこないAランクからCランクまで振り分けます。そしてAランクのメンバーで本線を行いAAランク20名ほどが選ばれます。AAランクのメンバーで合宿を行い、最後に代表6名が選ばれるという仕組みです。そのため、健二はAAランクの20名に入っていたのではないかと言われています。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、細田守監督はスタジオジブリの試験では受からなかったという点です。細田守監督はスタジオジブリの採用試験に落ちたとき、「雑用でもいいから使ってほしい」と直談判したそうです。それでも採用されなかった細田守監督、その理由は才能がなかったからではないようです。

後日、宮崎駿監督から細田守監督へ「かえって君の才能を削ぐと考えて、入れるのをやめた」という手紙が届いたとされています。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、陣内家のモデルは真田家というものです。ここでいうモデルの真田家とは、戦国時代に活躍した真田幸村などの家系です。陣内家のモデルが真田家であるとされる理由として家紋があります。モデルの真田家の家紋といえば六文銭を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

しかし、真田家には六文銭以外にも家紋があります。それが陣内家の家紋である「結び雁紋」です。また、ラブマシーンとの戦いを上田合戦と言っていますが、上田合戦の元ネタはモデルとなった真田家が圧倒的な大軍を擁する徳川軍を打ち破った合戦です。また、陣内家のモデルとなった建物は真田家の居城だった上田城です。

続いて紹介するアニメ映画「サマーウォーズ」の裏設定・都市伝説一覧は、キャラクターデザインが「新世紀エヴァンゲリオンシリーズ」などで知られる貞本義行という点です。実際に、アニメ映画「サマーウォーズ」のキャラクターデザインは貞本義行さんです。貞本義行さんはこのほか、細田守監督作品の「時をかける少女」のキャラクターデザインなどを手掛けています。

アニメ映画「サマーウォーズ」で小磯健二役を演じるのは俳優として活躍する神木隆之介さんです。神木隆之介さんは声優としても活動していて、とくにアニメ映画「君の名は。」で立花瀧役を演じたことで話題になりました。

アニメ映画「サマーウォーズ」で篠原夏希役を演じるのは桜庭ななみさんです。女優としてドラマ・映画といった作品で数々の役を演じた桜庭ななみさん。声優としては2012年に公開された「ドットハック セカイの向こうに」の有城そら役や、ゲーム「.hack//Versus」のそら役を演じています。

アニメ映画「サマーウォーズ」で佐久間敬役を演じる声優は横川貴大さんです。子役としてキャリアをスタートさせた横川貴大さんは、アニメ映画「河童のクゥと夏休み」では主人公の上原康一役を演じました。このほか、劇場アニメ「シャギー・ドッグ」などに出演しています。

アニメ映画「サマーウォーズ」で池沢佳主馬役を演じるのは谷村美月さんです。谷村美月さんは、2002年にNHK連続テレビ小説「まんてん」で女優としてデビューしました。アニメ声優としては「時をかける少女」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」といった細田守監督の作品に出演しています。

アニメ映画「サマーウォーズ」で陣内栄役を演じるのは富司純子さんです。女優として長いキャリアをもつ富司純子さんのアニメ声優としてのデビュー作が「サマーウォーズ」でした。また、2007年に紫綬褒章受章、2016年春の叙勲で旭日小綬章を受章しています。

小説版「サマーウォーズ」では、陣内家において健二は夏希の婿という存在になっています。しかし、健二と夏希はいまひとつ距離を縮めることができません。しかし、警察の事情聴取に向かった健二は「帰ってきたら話したいことがあります」と夏希にいいます。それに対して夏希は「待ってます」と答えます。はっきりとした告白シーンは描かれませんでしたが、2人の将来を示唆するエンディングといえます。

漫画版「サマーウォーズ」では、小説版とは違う結末が描かれています。夏希は健二に「大好きです」とまでいいましたが、健二はこの言葉を素直に受け取れずもやもやします。その理由は、夏希が侘助おじさんにまだ思いを寄せているのではないかと思っていたからです。そして、夏希は東大を目指すことに。その理由は「同じ大学に行きたいから」というもの。

詫助おじさんが東大卒のため、東大を目指していると感じた健二でしたが、夏希は健二が東大を目指していることを知って「一緒に行きたい」と言っていました。その言葉の意味に気づいた健二、夏希と両想いの幸せな結末が描かれています。

アニメ映画「サマーウォーズ」の魅力として、アナログ世代とデジタル世代それぞれの姿が描かれている点が挙げられます。OZという仮想空間を舞台とした近未来的なデジタル世代の活躍と、古くからの伝統を守る陣内家のメンバーたち。それぞれのよさを対比して描かれています。

アニメ映画「サマーウォーズ」の魅力として、家族のバトンが描かれている点です。そのキーとなるキャラクターは栄おばあちゃんです。作中で亡くなってしまう栄おばあちゃん、その思いを受け継いで陣内家は一丸となってラブマシーンとの戦いにのぞみます。とくに、夏希は栄おばあちゃんの思いをしっかり受け継いで花札勝負をはじめさまざまな活躍を見せます。

アニメ映画「サマーウォーズ」の魅力として、自然と感情移入できる点が挙げられます。アニメ作品である「サマーウォーズ」ですが、舞台となった長野県上田市をはじめリアリティあふれる描写がたくさんあります。また、生き生きとしたキャラクターたちが魅力的でより感情移入できると評判です。

アニメ映画「サマーウォーズ」では描かれなかったキャラクターの心情や、裏設定などがわかる小説版がおもしろいという感想があります。

この記事で紹介した裏設定・都市伝説以外にも、アバターの設定などさまざまな裏設定や都市伝説を考察しているファンの方がいました。

アニメ映画「サマーウォーズ」のファンのなかには、何度見ても楽しめるという感想を抱く方がたくさんいました。

アニメ映画「サマーウォーズ」の元ネタや都市伝説、裏設定といったことについて紹介しました。さまざまな都市伝説や裏設定がある「サマーウォーズ」は初上映からかなりの時間がたちますが、今なお考察されることがあるほど面白い作品として評判です。すでにアニメ映画「サマーウォーズ」を見た方も、裏設定を意識することで新たな発見があるかもしれません。