【サマーウォーズ】おばあちゃん（陣内栄）の死因は？名言・名シーンや声優も紹介

「サマーウォーズ」に登場するおばあちゃんは、電話で各界の大御所などに連絡するなど幅広い人脈を持っています。そんなおばあちゃんは一体何者なのでしょうか？まず初めに、「サマーウォーズ」に登場するおばあちゃんについて、おばあちゃんの名前や何者なのかについてご紹介していきます。

「サマーウォーズ」は2009年に公開された細田守監督によるアニメ映画です。「時をかける少女」で知られていた細田守監督が、初めてオリジナル作品として製作した映画が「サマーウォーズ」で、前作のヒットもあって注目が集まった作品になっています。そんな「サマーウォーズ」は興行収入16.5億円と言われており、「OZ」という仮想空間を舞台に巻き起こる物語を描いた作品になっています。

高校2年生の健二は「OZ」と呼ばれる仮想空間の保守点検バイトをしていました。「OZ」はアバターを利用して携帯電話などの媒体から買い物やゲームなどを楽しむ事ができるシステムです。そんな健二に、憧れの先輩である夏希が「自分の婚約者のふりをしてほしい」とお願いしてきました。健二は夏希の願いを聞き入れ、夏希の実家へ向かいますが、そこで健二は「OZ」に侵入したAIのラブマシーンと戦う事になりました。

健二が「OZ」に侵入したAIと戦うあらすじをご紹介してきましたが、次はそんな健二が夏希に頼まれて訪れた陣内家の当主・おばあちゃんについて名前や何者なのかを詳しくご紹介していきます。まずおばあちゃんの名前ですが、おばあちゃんの名前は陣内栄（じんのうちさかえ）という名前になっています。健二の先輩である夏希は篠原夏希という名前ですが、栄の息子である陣内万蔵という名前の祖父からの血筋になっています。

そんな陣内家の当主を務めるおばあちゃんは一体何者なのでしょうか？栄おばあちゃんが何者なのかという事ですが、おばあちゃんは元々教師をしていました。その為、教え子には政界の官僚や、地方などの権力者もおり、おばあちゃんの人脈だけで国を動かす事ができると言われている程影響力のある人物です。実際におばあちゃんは自分の人脈を酷使して「OZ」の混乱を軽減させており、ファンの間では何者なのか驚かれていました。

「サマーウォーズ」のおばあちゃんには、侘助という名前の息子がいました。この侘助という名前の息子は、一体何者なのでしょうか？おばあちゃんが90歳手前であるのに対し、侘助は41歳という若さでした。このおばあちゃんと侘助との関係は少し複雑なものでした。おばあちゃんの夫である陣内徳衛には、隠し子がいました。その隠し子こそが侘助でした。孫のような年齢の侘助を、おばあちゃんは幼少期に養子にしていました。

その後10年前に陣内家の資産を持ち逃げして行方不明になっていた侘助は、おばあちゃんの誕生日前夜にふらりと現れました。しかし激怒したおばあちゃんに薙刀で追い払われてしまいます。しかしこんな犬猿の仲に見える2人でも、実はおばあちゃんにとって侘助は可愛くて仕方がない存在だったようです。その証拠に、侘助という名前の幼い子を引き取る事になったおばあちゃんは嬉しくてたまらなかったと、後に遺言に残す程でした。

「サマーウォーズ」に登場するおばあちゃんの名前が、「栄」である事と、「一体何者なのか」と疑問に思う程の人脈を持つおばあちゃんの正体は「元教師」である事をご紹介してきました。次はそんなおばあちゃんに訪れる、作中での「死」について、おばあちゃんの死因や、「OZ」の停止との関係性、さらには細田守監督がおばあちゃんの死を描いた理由などについてご紹介していきます。

おばあちゃんの死因に関する考察ですが、おばあちゃんの死因は明らかになっています。その死因というのが、持病の「狭心症」によるものでした。おばあちゃんの死因となった狭心症は、持病として多くの方が抱えている病気ですが、急変が命取りとなる病でもあります。そんなありふれた持病である「狭心症」が死因となっておばあちゃんは自分の誕生日の前日に亡くなるという悲しい最期を迎えています。

「サマーウォーズ」に登場するおばあちゃんの死因が「狭心症」である事をご紹介してきました。しかしおばあちゃんの死因には「OZ」も関係していると言われています。次はそんなおばあちゃんの死因と「OZ」との関係をご紹介していきます。おばあちゃんの持病である「狭心症」は、息子で内科医の陣内万作が管理していました。それはおばあちゃんの心拍に異常があると万作にアラームで知らせが届くというものでした。

しかしおばあちゃんが心臓発作を起こしていたであろう夜は、「OZ」にAI・ラブマシーンが侵入し、大混乱を起こして「OZ」の機能を停止させていた時です。このラブマシーンによる「OZ」の停止が、万作へおばあちゃんの異常を知らせるためのアラームを届かないようにしてしまっていたと明かされています。その為、おばあちゃんの異常は発見が遅れ、助かるかもしれなかったおばあちゃんは亡くなってしまいました。

「サマーウォーズ」に登場するおばあちゃんは、クライマックスの間際で死んでしまいました。そんなおばあちゃんは、実は当初死ぬ設定ではなかったとインタビューで細田守監督が明かしています。細田守監督は元々、子供も見るであろう自身の作品で「人間の死」を描かないようにしていました。それは「サマーウォーズ」でも例外でなく、細田守監督は当初「サマーウォーズ」でも人の死を描かない物語を作っていました。

しかし物語が進むにつれて、「OZ」に侵入して世の中を混乱に陥れてしまったAI・ラブマシーンと戦う為に、「陣内家」の家族が一致団結するには、「当主である栄おばあちゃんの死」は必要不可欠だったようです。こうしておばあちゃんの死は決定したわけですが、細田守監督は「作中の出来事が現実に具現化」するジンクスも気にされており、あまり作中でキャラクターを死なせたくなかったとも言われています。

「サマーウォーズ」に登場するおばあちゃんは「何者」なのか疑いたくなる程人脈の広い人物である事を前述しました。そんなおばあちゃんの異常なまでの人脈とカリスマ性は、ラブマシーンによって「OZ」が停止し、世界が大きな混乱に巻き込まれた時に発揮されました。携帯電話などのインターネット上で行っていた事が停止してしまい何もできない状態の中で、おばあちゃんは人脈を駆使して電話を至るところにかけています。

おばあちゃんはインターネットではなく、電話という通信手段を使い、自分の持っている人脈を使って「混乱」を落ち着かせようとしました。実際にこの時のおばあちゃんの電話によって混乱は軽減しています。そんなおばあちゃんが、電話で見せた「叱咤激励」の言葉が、名言と話題になっていました。そこで、次はそんな「サマーウォーズ」のおばあちゃんが電話で見せた名言などをご紹介していきます。

おばあちゃんは「OZ」が停止した事で、世界が大変な混乱に置かれている事を知り、ある行動に出ました。それが、かつて自分が教師をしていた頃に築き上げた人脈を利用し、各所へ電話をかける事でした。おばあちゃんの人脈は、政界から地方の権力者など様々な「影響のある人物」に繋がっていました。そんな人物達の師であったおばあちゃんは、それぞれのやるべき事を落ち着いて行うように叱咤激励していきました。

これはおばあちゃんが電話で叱咤激励した時の名言です。「あんたなら出来る」という言葉は、窮地に陥ってパニック状態である人物の気持ちを落ち着かせるには十分な言葉でした。おばあちゃんが、教師としてどのように生徒達に携わっていたのかは分かりませんが、おばあちゃんの電話での言葉から、生徒達に深い信頼を置いて教育を行っていたのがよく分かる名言となっているようです。

こちらは混乱の中自分のするべき事を見失っていただろう電話相手を叱咤する名言になっています。「ここで頑張らないでいつ頑張る」という言葉は、昔は子供だった教え子達も、現在では「人の為に動かなければならない」立場にある事を匂わせるセリフになっており、先生だったおばあちゃんに泣き言を漏らしていただろう電話相手を叱咤する厳しくも優しい名言になっているようです。

こちらは各所に電話を終えた後のおばあちゃんの名言です。現代社会においてインターネットで簡単に連絡が取れてしまう時代では忘れかけていた、「声を掛け合う」という事の大切さを言い得ている名言になっており、おばあちゃんが常日頃から言い続けていた「コミュニケーションの大切さ」を説く名言になっていました。

多くの名言が登場し、「サマーウォーズ」の中でも名シーンと言われているおばあちゃんの電話シーンですが、実は一定数「迷惑ではないか」という意見も寄せられていました。仕事中で混乱の中対応に追われているだろう大人達の元へ、元教師であるおばあちゃんから電話がかかってくるのは「迷惑」と捉えている方も少なからずいるようです。この「サマーウォーズ」の電話シーンは多くの人が感動し、涙したシーンでもあります。

しかし一方で、学生の頃は泣けたシーンでも、大人になって社会人になると「仕事中に電話は迷惑」という考えが浮かぶという方もいました。そういった意見から、「見る人が見れば迷惑なシーン」と言われているのではないかと考えられています。しかしおばあちゃんの電話は迷惑であったとしても、実際にラブマシーンによって引き起こされた混乱を軽減するのに役立ったことは事実で、名シーンと言われていました。

突然亡くなってしまったおばあちゃんですが、一家の当主であるおばあちゃんは遺言を遺していました。その遺言というのが、上記のものです。遺言は、「まず落ち着きなさい」という言葉から始まっています。そしておばあちゃんの遺言は、自分の亡き後に家族達がどう動くべきかという事を遺していました。遺言の中には、勘当状態の侘助への気遣いもされており、「家族揃ってご飯を食べるように」と綴られていました。

「陣内家」という大所帯の一族をたった1人で束ねてきたおばあちゃんの、「家族」へ対する想いと、「一緒にご飯を食べる」という事にどれだけ重きを置いていたのかという事が綴られた遺言は、おばあちゃんの「たいへん幸せでした」という言葉で締め括られていました。この遺言によって、おばあちゃんの死によって落ち込んでいた一族は明るさを取り戻し、ラブマシーンとの戦いへと勇む元気が湧いていました。

陣内家の当主であるおばあちゃんを演じた声優は、女優の富司純子さんです。富司純子さんは声優ではなく女優ですが、「サマーウォーズ」で初の声優として出演されています。声優として初挑戦した「サマーウォーズ」以降は、声優としていくつかの作品に出演されているようです。そんなおばあちゃんの声優を務めた富司純子さんは、数多くの映画に出演した「銀幕のスター」で、司会者としても活躍されています。

2009年に「サマーウォーズ」のおばあちゃん役の声優として出演した富司純子さんですが、2019年に公開された「海獣の子供」ではデデ役の声優を務めています。そんな富司純子さんは声優としての活動は少ないものの、映画「オリエント急行殺人事件」やNHK連続テレビ小説「天花」や「てっぱん」などにも出演されており、NHKの情報番組「情報LIVE ただイマ！」では司会を務めています。

こちらは「サマーウォーズ」のおばあちゃんの遺言を読んだ家族達が、みんなで食卓を囲んでいるシーンで泣けてしまうという方の投稿です。このシーンは、「一番いけないのはお腹が空いていること」というおばあちゃんの遺言を守り、家族が顔を合わせて皆で食事を取る事で、ラブマシーンとの戦いに備える名シーンとなっています。

こちらはおばあちゃんの遺言がほとんど侘助に宛てたものである事に疑問を感じる方の投稿です。おばあちゃんにとって夫の隠し子である侘助は特別な存在で、お金を持ち逃げするような人間でも、その帰りを待っていました。そんなおばあちゃんの様子から、この方のように他の家族よりも侘助に執着している遺言に疑問を感じる方もいるようです。

こちらはあまりにも広すぎる人脈を持つおばあちゃんに「何者」という疑問を抱いた方の投稿です。日本をかけた一大事に、立ち向かっているのは「陣内家」の一族で、国家の一大事に介入できる程の権力を持つおばあちゃんの影響力に「何者」と感じる方も多いようです。

「サマーウォーズ」のおばあちゃんに関するまとめはいかがだったでしょうか？おばあちゃんが世界を守る為に、電話という通信手段で様々な人へ連絡するシーンは、「サマーウォーズ」の中でも名シーンとして多くの人が挙げていました。そんな只者ではない人物、おばあちゃんの登場する「サマーウォーズ」を、まだご覧になった事がない方は、ぜひこの機会にご覧になってみてはいかがでしょうか？