【サマーウォーズ】OZとはどんな仮想世界?実現は可能なのか考察

細田守監督が手掛けたアニメ映画『サマーウォーズ』は、世界中の人々が集う仮想世界を危機にさらす「プログラミングAI」に対抗するために、陣内家の人々と主人公が力を合わせて立ち向かう物語が描かれています。当記事では、そんな『サマーウォーズ』に登場する仮想空間OZ(オズ)について紹介。OZ(オズ)がどんな仮想世界なのかを見ていきましょう。またアバターによる活動や言語変換機能などが実現できるのかを考察しているので伏せてご覧ください。

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目次

  1. サマーウォーズとは?
  2. サマーウォーズのOZ(オズ)はどんな仮想世界?
  3. サマーウォーズのOZの実現は可能なのか考察
  4. サマーウォーズのOZと竜とそばかすの姫の〈U〉を比較
  5. サマーウォーズのOZに関する感想や評価
  6. サマーウォーズのOZまとめ

サマーウォーズとは?

サマーウォーズの概要

『サマーウォーズ』とは、マッドハウス制作のアニメ映画です。キャッチコピーは「つながりこそが、ボクらの武器。」。本作は『時をかける少女』を手掛けた監督の細田守や脚本の奥寺佐渡子、キャラクターデザインの貞本義行などのスタッフが制作しており、長野県上田市を舞台に上田電鉄別所線や城下町の町並みが描かれています。

主な賞として星雲賞メディア部門(第41回)やシッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門最優秀長編作品賞(第42回)を獲得していました。また、『金曜ロードショー』の地上波放送では、視聴率が14.1%を記録するなど人気を博しています。

サマーウォーズのあらすじ

ここでは『サマーウォーズ』のあらすじを簡単に紹介していきます。本作の世界では世界中の人々が集うインターネット上の仮想空間OZ(オズ)が存在しており、主人公はその仮想世界を保守点検するバイトをしていた高校2年生の健二です。

物語は健二が仮想空間OZ(オズ)の保守点検のバイトをしている最中に、健二が憧れる先輩・夏希から一緒に実家に行くという「バイト」に誘われるところから始まります。そこで健二は仮想空間OZ(オズ)の保守点検のバイトを優先するか、はたまた夏希のバイトを優先するか?と迷いましたが、結局夏希と一緒にいるという誘惑に抗えず、夏希のバイトを優先することになりました。こうして健二は夏希の実家に行くことになります…

映画「サマーウォーズ」公式サイト

サマーウォーズのOZ(オズ)はどんな仮想世界?

『サマーウォーズ』のキャッチコピーが「つながりこそが、ボクらの武器。」となっているように、作中では世界中の人々を繋げる仮想世界OZ(オズ)が存在していました。そこでここからは『サマーウォーズ』に登場する仮想世界OZ(オズ)について具体的に解説していき、オズとはどのような仮想世界なのかを明らかにしていきます。

OZとは?

『サマーウォーズ』に登場する仮想世界OZ(オズ)とは、世界中の人々が利用するインターネット上の仮想空間です。仮想世界OZ(オズ)には携帯やパソコンはもちろん、ゲーム機やテレビなどあらゆる機器から接続することができます。

しかし、『サマーウォーズ』の物語で描かれていたように、世界中の人々が利用するからこそ多くの民間企業や政府の情報が揃っているため、仮想空間をハッキングされてしまうと世界中で混乱が起きてしまうというリスクもはらんでいました。

アバターとは?

仮想世界OZ(オズ)を利用する際は「アバター」という自分の分身となるキャラクターを作成しアカウントを設定する必要があります。そして仮想世界OZ(オズ)の利用者はアバターを操作することで、現実世界と変わらない生活をインターネット上で送れるようになります。

仮想世界OZ(オズ)で提供されているサービスは、ゲームやスポーツ及びスポーツ観戦、日常品から高級ブランドまで揃ったショッピング、行政手続き、企業が関わるビジネスなど。このようにアバターを操作するだけで現実の生活のほぼすべてが手軽におこなうことができるため、子供からお年寄りまで年齢を問わず10億人以上の人々がアバターを使い仮想世界OZ(オズ)で活動していました。

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サマーウォーズのOZの実現は可能なのか考察

『サマーウォーズ』に登場する仮想世界OZ(オズ)は世界中の人々が利用するインターネット上の仮想空間であり、ゲームやスポーツ及びスポーツ観戦、日常品から高級ブランドまで揃ったショッピング、行政手続き、企業が関わるビジネスなどあらゆるサービスが利用できる仮想空間であることが分かりました。

もし仮想世界OZ(オズ)が実現できればかなり生活を豊かにできると考えられるのですが、果たして実現可能な世界なのでしょうか?ここからは『サマーウォーズ』の仮想世界OZ(オズ)が実現できるのか?5つの要素を元に実現度を考察していきます。

OZの実現度①自分の分身であるアバターで遊ぶ

初めに『サマーウォーズ』の仮想世界OZの実現度を「自分の分身であるアバターで遊ぶ」という要素から考察。先に仮想世界OZで活動する際はアバターを作成するとお伝えしましたが、アバターの作成時はヘアスタイルや服装を思いのままに着せ替えすることができます。たとえば、健二は耳が付いたネズミのようなアバター、佳主馬はウサギ型のアバター、夏希は袴姿のリスのアバターなどが挙げられます。

現実にもアバターを使ったインターネット上のサービスを利用やアバターを使って交流することを目的としたアプリやゲームが数多く存在しているため、アバターを操作してサービスを利用するのは既に実現されていると言えます。またさまざまなアバター作成サイトやアプリが存在し、作成したアバターをSNSのプロフィール写真に設定するする方もいるため、世界中の人が何らかのサービスでアバターを使用していると言っても過言ではありません。

OZの実現度②仮想空間上でのeスポーツ

続いては『サマーウォーズ』の仮想世界OZの実現度を「仮想空間上でのeスポーツ」から考察。現実ではインターネットを通じて世界中の人と対戦できるオンラインゲームが存在しているため、現実空間上でのeスポーツも実現度が高いと言えます。実際にオンラインゲームやゲームアプリでは知り合いと強力プレイしたり、他の国の人とオンライン対戦・共闘などが可能です。

作中では夏希がラブマシーンと勝負したカードゲーム「こいこい」や佳主馬していた格闘ゲームだけでなく、スコアを競うシューティングゲーム、パズルゲーム、チェスなどのボードゲーム、そしてRPGなどさまざまなジャンルのゲームが登場し、顔も知らない相手とオンラインプレイできるようになっていました。また世界大会が開催されるゲーム「eスポーツ」も増えているため、仮想空間OZのような世界が現実のものとなっています。

OZの実現度③自動翻訳機能

続いては『サマーウォーズ』の仮想世界OZの実現度を「自動翻訳機能」から考察。『サマーウォーズ』に登場する仮想世界OZには自動翻訳機能が備わっているため、世界中のありとあらゆる言語を瞬時に翻訳することができるようになっていました。現実では携帯アプリなどで自動翻訳機能が存在しさまざまな言語を翻訳することができるようになっていますが、それでも仮想世界OZの自動翻訳機能ほど優れているとは言えません。

そのため実現度としては仮想空間上でのeスポーツの実現度よりも低いと考えられます。人間が話す言葉や書く言葉は地域によって方言や訛りが存在するなど、必ずしも正しい文法で構成されているわけではないからです。また、1つの単語に複数の意味が含まれている場合もあるため、自動翻訳機能ではそういった点がネックとなっているようです。

OZの実現度④個人情報管理

続いては『サマーウォーズ』の仮想世界OZの実現度を「個人情報管理」から考察。『サマーウォーズ』に登場する仮想世界OZでは、作成したアバターのアカウントが現実世界の個人情報と紐づいており、その情報はインターネット上で管理されていました。たとえば、夏希の親戚であり諏訪市の消防署の消防士長でもある陣内邦彦のアバターには、緊急発動令を仮想世界から発令することができる権限が備わっています。

もしインターネット上で個人情報を管理したり、仕事上の権限をインターネット上で利用することができればかなり便利ではあるのですが、作中でも見られたようにハッキングされてしまうと人々の生活や財産を脅かされるためかなりのリスクをはらんでいます。特に仮想世界OZで存在する行政手続きや納税などの公的サービスの提供については厳重な注意が必要です。

OZの実現度⑤プログラミングされたAIの脅威

続いては『サマーウォーズ』の仮想世界OZの実現度を「プログラミングされたAIの脅威」から考察。作中で世界中の人々を混乱の渦に巻き込んだAI「ラブマシーン」は、高度な学習機能と学習意欲を持ち合わせていました。

しかしその結果、手あたり次第にアバターを吸収することとなったのですが、現実で知られるiPhoneのSiriなどのAIはラブマシーンほどの高い機能性は持っていません。さらに自動学習機能を持つAIが「何を学ぶか」が問題になっているケースが起こっており、たとえばMicrosoftが開発したAI「Tay」が差別発言を繰り返したケースがそれにあたります。

しかし現実でもAIの研究が進められており、今のところ検索機能やチャットボット、スピーカーの操作、家電の操作などでAIが活かされるようになっています。ただ、『サマーウォーズ』のプログラミングされたAI「ラブマシーン」のように人間社会を乗っ取るようなリスクがあるため、もし実現できるとしてもまだまだ時間がかかりそうです。

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サマーウォーズのOZと竜とそばかすの姫の〈U〉を比較

竜とそばかすの姫の〈U〉とは?

『サマーウォーズ』を手掛けた細田守監督は、2021年に公開されたアニメ映画『竜とそばかすの姫』も手掛けています。『竜とそばかすの姫』とは、『未来のミライ』に続く細田監督の長編オリジナル作品で、高知県の田舎町に住む女子高校生・すずを主人公に据えています。

そんな『竜とそばかすの姫』と『サマーウォーズ』にはある共通点があります。その共通点というのが、作曲だけが生き甲斐となっていたすずが出会った仮想世界〈U〉です。仮想世界〈U〉も『サマーウォーズ』の仮想世界OZと同様に全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間となっていました。

竜とそばかすの姫の〈U〉とOZの違い

竜とそばかすの姫の〈U〉とは、世界の知性を司る5人の賢者「Voices」によって創造された仮想世界です。では竜とそばかすの姫の〈U〉とサマーウォーズのOZの違いとは何なのでしょうか?結論から言うと、違いは〈U〉とOZの利用者数です。OZの利用者数は10億人以上となっていましたが、〈U〉では50億人以上にも上ります。

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サマーウォーズのOZに関する感想や評価

こちらでは『サマーウォーズ』の仮想世界OZ(オズ)に関する感想や評価があがっています。どうやらこの方は、プログラミングに携わりたいと思った理由として『サマーウォーズ』の仮想世界OZのような空間が作りたいと考えたことが挙げられています。かなり難しそうですが、実現しようと考えるだけで凄いと言えるでしょう。

こちらでは『サマーウォーズ』の仮想世界OZ(オズ)の言語変換機能に関する感想や評価があがっています。感想では「英語を日本語に訳す機能が欲しい」と言われているのですが、この感想からは世界的を通じてコミュニケーションをとるようになった現代では日常でも言葉の壁に悩まされることが分かります。言語変換機能があれば日常生活だけでなくビジネスでも有効に活用できそうです。

こちらでは『サマーウォーズ』の仮想世界OZ(オズ)に関する感想や評価があがっています。やはり「オズの世界が実現するとか夢のよう」と言われているように、もしオズの世界が実現できれば日常生活がかなり便利になり、さまざまなスポーツやゲームが楽しめるなど便利で快適な生活を思い起こさせるでしょう。他にも多くの感想で「実現して欲しい」という願望を含めた声があがっているため、オズの空間世界の実現に期待しているのが分かります。

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サマーウォーズのOZまとめ

『サマーウォーズ』に登場するOZとはどんな仮想世界なのか?また実現は可能なのか?ということで仮想世界OZ(オズ)の詳細や実現度を「自分の分身であるアバターで遊ぶ」「仮想空間上でのeスポーツ」「自動翻訳機能」「個人情報管理」「プログラミングされたAIの脅威」といった5つの要素を元に考察紹介してきました。

そして仮想世界OZ(オズ)とは、インターネット上で活動するために必要な「アバター」を作成することで、ゲームやスポーツ及びスポーツ観戦、日常品から高級ブランドまで揃ったショッピング、行政手続き、企業が関わるビジネスなどのサービスが利用できる仮想空間を示しています。

作中では仮想世界でのAIの暴走によって現実世界が脅かされる状況となっていますが、ハッキング問題を解決できればAi技術が大きく進歩するかもしれません。本来意図された仮想世界OZ(オズ)のような便利な技術があればぜひ利用したいものです。

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