2021年08月25日公開
2021年08月25日更新
【シャドーハウス】あらすじをネタバレ解説!作品の魅力や不気味な謎に迫る
不思議な洋館「シャドーハウス」を舞台に、顔のない一族「シャドー」とそれに仕える「生き人形」たちの日々と謎が描かれた漫画『シャドーハウス』。ここでは『シャドーハウス』のあらすじをネタバレありで解説。作品の魅力や気になる謎に迫っていきます。生き人形は元は人間だったという説は本当か、「お披露目」とは何なのか、どのようなキャラクターが登場するのか。様々な気になる点を、作品のあらすじネタバレと共に見ていきましょう。物語の重大なネタバレがありますので、何も知らない状態で作品を楽しみたい人は注意してください。
目次
シャドーハウスとは?
シャドーハウスの原作情報
『シャドーハウス』は、2018年から『週刊ヤングジャンプ』で連載されている漫画作品。作者はソウマトウです。不気味な洋館「シャドーハウス」で暮らすシャドー一族と、彼らに仕える生き人形たちの生活と謎が描かれた作品で、その独特な世界観がヒットし、テレビアニメ化もされました。
シャドーハウスのアニメ情報
漫画『シャドーハウス』は2021年4月にテレビアニメ化され、同年7月まで放送されました。アニメーション制作は、アニプレックスの子会社で『約束のネバーランド』や『ホリミヤ』の制作で知られている株式会社CloverWorksが担当しています。
シャドーハウスの漫画あらすじネタバレ
1巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』1巻あらすじネタバレ。シャドーハウスは訪問者のいない巨大な洋館。ここでは、顔のない一族「シャドー」が貴族のように振る舞い、シャドーの「顔役」を務める「生き人形」たちがそれぞれ担当のシャドーの世話をして暮らしています。生き人形の少女・エミリコの主は、シャドーの少女・ケイト。造られて間もないエミリコは数々の失敗をしながらも、ケイトの生き人形として少しずつ成長していきます。
ケイトはエミリコの明るさや前向きさを好ましく思い、エミリコに文字を教えたり自身のパンを分け与えたりと優しく接し、2人は絆を深めていきます。穏やかな日々が続いているように見えましたが、2人の周囲にはどこか不穏な空気が漂い始めていました。漫画『シャドーハウス』1巻ではシャドーと生き人形の生活や互いの関わり方など基本的なことが描かれ、洋館とシャドー、生き人形には大きな謎があることが仄めかされます。
2巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』2巻あらすじネタバレ。生き人形は班を作って仕事をします。エミリコも班での仕事に取り組むようになり、班の皆から生き人形とシャドーに関する様々な知識を教えてもらうようになりました。エミリコはシャドーには「お披露目」と呼ばれる儀式があることを教えてもらいます。
お披露目ではシャドーと生き人形の適正が見られ、お披露目を無事に終えるとそのシャドー家の者は晴れて成人となるそうです。漫画『シャドーハウス』2巻では、生き人形の生活が1巻より詳しく描かれ、シャドーハウスの王である「偉大なるおじい様」なる人物の謎、突如現れた「亡霊」と呼ばれる存在の謎も描かれます。そしてついに、ケイトたちシャドーのお披露目も開始されることになります。
3巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』3巻あらすじネタバレ。2巻に引き続き、3巻ではお披露目の様子が描かれます。お披露目をチェックするのは、大人の生き人形・エドワード。彼はエミリコたちよりずっと上の立場にある生き人形ですが、エドワードの上にも生き人形を監視する存在がいるようです。そんな中、お披露目でエドワードからシャドーと生き人形たちに試練が与えられました。
生き人形はどこかにいる主を見つけて助け、決められた時間内にゴールに辿り着かなくてはなりません。助けるにあたって、生き人形は自身の顔を傷つけてはならず、主であるシャドーのほうは服を汚してはいけないというルールが告げられました。エミリコは他の生き人形たちと協力しながらケイトを探します。
4巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』4巻あらすじネタバレ。エミリコの機転とケイトのすすを操る力で、2人はお披露目を無事に合格することができました。お披露目にはケイトとエミリコを含め全5組が参加していたのですが、不合格だったのは1組だけ、シャドーのシャーリーと生き人形のラムというペアです。シャーリーは盛られたすすが崩れるようにして消えてしまい、ラムはこれまでの記憶をリセットされました。
この巻では、ついにシャドーの正体が明かされます。シャドーの正体は「擬態・模倣」を得意とする妖精・モーフが人格とすす能力を得た存在です。モーフが人格を得てシャドーになるまでの流れを形成したのが偉大なるおじい様だったのです。生き人形は、モーフがシャドーになるために必要な形と人格を得るために近くの村から連れてこられた人間でした。ケイトはシャドーハウスは間違っていると考えます。
5巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』5巻あらすじネタバレ。シャドー家の正体が、人間の子どもと触れ合うことでその姿形と人格を手に入れ、最終的にはその存在そのものを奪うモーフという妖精であるということがわかりました。
シャドーハウスに、そしてシャドーハウスを作った偉大なるおじい様に反抗することを決めたケイトはエミリコに真実を話し、2人でひっそりとシャドーハウスのあり方を崩すための行動を開始します。まず必要なのは、ケイトとエミリコの考えに賛同し協力してくれる仲間。そして動きやすいように、ケイトの地位を上げることです。この難しい目標を達成するために、エミリコとケイトの奮闘が始まります。
6巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』6巻あらすじネタバレ。元々人間である生き人形たち。生き人形を洗脳するのに使われているのが、偉大なるおじい様のすすです。このすすをコーヒーのようにして飲ませることで、モーフは人間に偉大なるおじい様への忠誠心を植えつけ、生き人形にしていました。このコーヒーが何者かに操られた生き人形によって駄目にされてしまうという事件が起きます。その犯人として疑われたのはケイトでした。
ケイトとエミリコはお披露目合格の同期の協力を得て、事件の真相に辿り着きます。騒動の犯人は、ケイトたちより先に成人していたマリーローズというシャドーと、その生き人形であるローズマリーでした。この2人もシャドーハウスのあり方に反抗していたのです。2人は捕まり、牢に入れられてしまいました。
7巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』7巻あらすじネタバレ。偉大なるおじい様からのお仕置きを受けることになったマリーローズとローズマリー。2人が抜けてしまったため、これまで2人が受け持っていた10班の班長にケイトとエミリコが就くことになりました。班長になったエミリコは新たな班員であるベルが仕事に出てこない問題に頭を悩ませます。
漫画『シャドーハウス』7巻では、マリーローズたちの過去の話が描かれ、またケイトたちを反乱分子として怪しむ大人の不穏な行動が描かれています。コーヒーによる洗脳が薄まったため、生き人形としての日常に苦しさを感じるようになったエミリコと、それを支えようとするケイトの絆も見所の1つです。
8巻あらすじネタバレ
漫画『シャドーハウス』8巻あらすじネタバレ。ケイト・エミリコたちが暮らす子どもたちの棟に、大人の視察が入ることになりました。その視察によって、すす入りコーヒーが生き人形たちに行き渡っていないことが発覚します。すす入りコーヒーによってエミリコの洗脳が強まることを恐れたケイトは、コーヒー豆のすり替えを考えます。このコーヒー豆のすり替えによって、子どもたちの棟にまた大きな動きが起こることになります。
シャドーハウスの面白い魅力や不気味な謎
面白い魅力①日常の中の不穏な空気
『シャドーハウス』ではシャドー家と生き人形たちの日常が描かれるのですが、その様子はどこか不穏です。そして物語が進むにつれてその不穏な空気は増していくことになります。光が差し込む廊下にある影が不気味に感じる、そんな雰囲気が作品序盤にあり、読者を一気に物語へと引き込みます。
面白い魅力②エミリコとケイトの関係
シャドー家の者たち、とりわけシャドー家の大人たちは生き人形のことをシャドー家の「顔」、つまりは道具としか思っていない者たちばかりです。しかし、エミリコとケイトは主従関係ではあるものの、互いが同じように相手を思い遣っているため、強い信頼関係で結ばれています。2人の絆がシャドーハウスをどう変えていくのかに注目です。
面白い魅力③シャドーハウスの謎
そもそも「シャドーハウス」とは何なのか。この謎が物語の大きな魅力になっています。シャドー家と生き人形が暮らすシャドーハウスという場所がどういった経緯でできたのか。シャドーハウスの謎を解き明かすことが、シャドー家と生き人形の謎を解き明かすことに繋がります。
シャドーハウスの用語をネタバレ
ネタバレ①シャドーハウスとは?
「シャドーハウス」とは、数多のシャドーとそれに仕える生き人形たちが暮らす洋館。シャドーハウスにはいくつものルールが設けられており、生き人形たちはもちろん、シャドー家の者たちも許可なく外出することはできません。
ネタバレ②生き人形とは?正体は人間?
「生き人形」は、偉大なるおじい様が作った精巧な人形であると思われていました。しかし実は、生き人形の正体は本物の人間。シャドー家の者たちが近隣の村から拐い洗脳している子どもたちです。
ネタバレ③シャドー家とは?
シャドー家とは、シャドーハウスに住む顔のない者たちのこと。彼らの正体はモーフという妖精で、人間に擬態しています。生き人形にされた人間と触れ合うことで人格を獲得し、最終的には一体化して顔を奪うことを目的としています。
ネタバレ④お披露目とは?
「お披露目」とは、シャドー家の者と生き人形の適正を判断するための儀式のことを指します。この儀式でシャドーがどの程度の力を持っているのか、担当の生き人形がシャドー家にとって使える存在かどうかがチェックされます。お披露目を無事に済ませると、シャドーは成人として扱われるようになります。
シャドーハウスのキャラ一覧
キャラ一覧①ケイト
ケイトは『シャドーハウス』の主人公の1人。同じく主人公の1人である生き人形・エミリコの主です。エミリコを自分とは違う「個」として好ましく思っており、エミリコがエミリコらしくいられるよう心を砕いてくれる優しい主。シャドーハウスのあり方は間違っていると感じており、偉大なるおじい様に反抗します。
キャラ一覧②エミリコ
エミリコは『シャドーハウス』の主人公の1人。シャドー家の一員であるケイトの生き人形です。性格は天真爛漫で社交的。純粋な心の持ち主で誰に対しても真っ直ぐに接するその姿はケイトの癒やしとなっています。ケイトのことが大好きで、彼女を信頼しその役に立ちたいと願っています。
キャラ一覧③ルイーズとルウ
ルイーズはシャドー家の一員で、ルウはルイーズの生き人形です。ルイーズはお喋りで自分と自分の顔であるルウに絶対の自信を持っているナルシスト。ルウは明るくお喋りなルイーズとは正反対で大人しく無口。ルイーズに従うことだけを考えており、そんな彼女は生き人形としては模範的だと見られています。
キャラ一覧④ジョンとショーン
ジョンはシャドー家の一員で、ショーンはジョンの生き人形です。ジョンは自由奔放で素直な性格。ショーンがすす入りコーヒーで洗脳されていることを知った際は殴り合うことで彼を正気に戻しており、ショーンの意思を大切にしていることがわかります。ショーンは冷静な性格で、しかし正義感に溢れています。ジョンとの仲は良好です。
キャラ一覧⑤パトリックとリッキー
パトリックはシャドー家の一員で、リッキーはパトリックの生き人形です。プライドが高く繊細で幼稚。しかし尊大なだけではなく、誰かのために従者へと頭を下げられる一面も持っています。エミリコに好意を抱いており、それを許されない感情としてひた隠しにしています。リッキーはとても強気で自信家な少年。繊細なパトリックを常に気にかけ、パトリックからは頼りにされています。
キャラ一覧⑥シャーリーとラム
シャーリーはシャドー家の一員で、ラムはシャーリーの生き人形です。シャーリーは言葉も感情も出さない存在で、お披露目の際にシャドーとしての姿を保てなくなり消えてしまいました。ラムは引っ込み思案で喋るのが苦手。主であるシャーリーと会話したことがなく、彼女との距離感を測りかねていました。お披露目で不合格となった2人ですが、後に思いがけない形で復活することになります。
シャドーハウスに関する感想や評価
シャドーハウス漫画読んだけど、面白い!
— ひよこ。㌠🐥 (@Hiyoko_ErisLove) August 18, 2021
エミリコもケイト様も可愛い
キャラ達が可愛いのとシャドー家の闇が深いギャップが良い
『シャドーハウス』にはエミリコやケイトを筆頭とする可愛らしいキャラクターが多く登場します。そんな可愛らしいキャラクターたちを取り巻く不穏な空気。そのギャップが作品の魅力となっています。
シャドーハウスとても面白かった。
— マキハル@初代 (@ars_harumaki) August 16, 2021
開幕の謎から、謎がわかると次の謎を呼ぶ小気味良いミステリーと、主従とも友情ともとれる絆と対等さが見ていて面白かった。
シャドウがすす人間であるからこそのショッキングな映像と人間とかけ離れていない気持ちの持ちようがギャップがあっていい。
おすすめ
『シャドーハウス』の魅力は謎が謎を呼ぶ展開にあります。また、各シャドーと生き人形たちの関係も魅力であり見所の1つ。シャドーは妖精ですが人間のような人格を持っており、それぞれ違うシャドーたちの人格が物語にどう作用していくのかにも注目が集まっています。
シャドーハウスの単行本はじめて買ったけど、すごく装丁が綺麗で見とれてしまった
— 小鳥遊 (@h__takanashi) July 25, 2021
ざらついたごつい紙の質感とか箔押しのタイトルとか話の世界観にぴったり
『シャドーハウス』の単行本は装丁に力が入れられています。色合いと箔押しのタイトルが美しく、物語の世界観にマッチしたものとなっており、そこも多くの人から高評価を得ています。装丁に惹かれて本を手に取ったという人も少なくないようです。
やっとシャドーハウスみた!OPED綺麗
— 飴玉 (@amedama094) April 15, 2021
声がついたことでケイト様の感情がよりわかりやすくなって好き
アニメ『シャドーハウス』を見た人の感想。動きと声がついたことで、ケイトたちシャドーの感情がよりわかりやすくなりました。シャドーによって差はあるものの、彼らにも優しさや嫉妬、慈しみや怒りなど人間的な感情がしっかりと芽生えていることがわかります。
シャドーハウスのあらすじネタバレまとめ
漫画『シャドーハウス』のあらすじをネタバレありで解説し、作品の魅力や登場キャラクターについて見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?シャドーの正体がモーフという妖精であることや、生き人形たちの正体が人間であることなど、物語が進むにつれて数々の謎が解き明かされ、ますます目が離せない展開が続いています。興味を持った人はぜひ、漫画『シャドーハウス』をチェックしてみてください。