2021年08月21日公開
2021年08月21日更新
【スラムダンク】武里高校の強さは?神奈川県予選での戦績や監督も考察
スラムダンクに登場した高校の中でも強さが分からないと言われているのが武里高校です。海南、陵南、湘北と共に神奈川県大会の決勝リーグに進出した高校ですが、スラムダンク作中ではその試合はほぼ省略される形になっています。今回はスラムダンクに登場した武里高校について、判明している要素や監督について、海南、陵南、湘北それぞれの監督との違いなどをまとめて紹介していきます。
目次
スラムダンクの武里とは?
スラムダンクにて神奈川県大会のベスト4で行われる決勝リーグに出場したのが武里高校です。今回は武里高校についてまとめて紹介していきます。
SLAM DUNK(スラムダンク)の作品情報
SLAM DUNK(スラムダンク)の概要
武里高校が登場したしたスラムダンクは1990年から1996年まで井上和彦先生が週刊少年ジャンプにて連載していたバスケットボールを題材としたスポーツ漫画です。連載当初から非常に高い人気を誇った作品で、連載中はもちろん連載終了後にも様々な賞を受賞した評価も非常に高い作品になっています。メディアミックス展開も積極的に行われ、アニメ化やゲーム化、劇場版映画化なども行われています。
ジャンプの歴史を変えた漫画でもあり、誌上始めて最終回が表紙を飾った作品だったり、2013年には累計発行部数1億部を突破するなどの記録も達成しています。
SLAM DUNK(スラムダンク)のあらすじ
出典: https://ciatr.jp
不良少年の桜木花道は湘北高校に入学してすぐ、赤木晴子に声をかけられます。花道の背が高くがっちりとした体型がバスケ向きだとバスケ部への入部を勧めた赤木晴子に一目惚れした桜木花道は赤木晴子に近づくバスケ部に入部する事になります。バスケはド素人だった桜木花道ですが、その身体能力の高さと並々ならぬ努力、負けず嫌いな性格で少しずつですが着実にバスケが上達しのめり込んでいくのでした。
武里高校の概要
武里高校は神奈川県大会を勝ち上がっていった湘北高校とは別のブロックから勝ち上がり、4校で行われる決勝リーグに進出した高校です。決勝リーグに上がっている時点で県ベスト4に入る実力のある高校で、去年もベスト4に入っていた高校です。ユニフォームの色は赤と白で横断幕には「心技一体」と書かれています。
スラムダンクの武里の強さは?神奈川県予選での戦績・湘北戦を考察
武里の神奈川県予選での戦績
武里高校は決勝リーグまで勝ち進んできた力のあるチームであるのは間違いありませんが、決勝リーグでは0勝3敗の全敗で敗退しています。決勝リーグでの試合では初戦の陵南戦で64対117、湘北戦で81対120、海南戦で51対98というスコアになっています。スラムダンク作中では翔陽の藤真も「そんなに悪いチームじゃない」と評していますが描かれている戦績だけ見るとどうやって勝ってきたのかが分からない戦績になっています。
武里と湘北の戦いを考察
戦績だけ見ると悲惨な結果になってしまった武里高校ですが、その試合はほとんど省略されており、唯一僅かに描かれているのが湘北との試合になっています。
考察①インサイド主体で攻めれば勝てる可能性はあった?
湘北は元々選手層の薄いチームですが、実は武里戦ではその戦力が大幅にダウンしていました。というのもこの試合、決勝リーグ的には2つ目の試合であり、湘北のインサイドの要である赤木は足の怪我を抱えていたのです。試合にこそ出場したものの、早々にベンチに下がり次の陵南戦に向けて温存される事になります。
加えて桜木花道は武里高校との試合の日にまさかの寝坊、なんとか試合中に会場には到着しますが、赤木から罰として試合に出場する事を許されませんでした。これには試合の裏で桜木花道が練習していたゴール下のシュートを陵南に見せない為という意図もありましたが、ともかく武里側からすれば湘北はインサイドの2人が不在の状態だったのです。これがインサイドを攻めれば武里が勝てたのではないかと言われる要因になっています。
考察②得失点差による2位通過がそもそも無理だった?
湘北との試合はどちらも1敗で迎えた試合で2位まで出場出来るインターハイの切符を掴むにはどちらも負けられない戦いでした。その事から武里の監督は湘北に出来るだけ得失点差をつけて勝利をする事で湘北が陵南に勝った場合に2位でインターハイ出場をするという目論見で湘北戦に全力を出すように選手達を鼓舞していたのです。
しかしこれは計算が合わないと言われています。1試合目で武里は陵南相手に64対117とダブルスコアに近い点差で敗れています。仮に武里が湘北に勝って1勝をしたとしても、得失点差で武里が2位になるには湘北が陵南に勝つ事が絶対条件です。つまり自分達を大敗に追い込んだ陵南相手に勝てる湘北を武里が大差をつけて勝利出来るという前提になっているのです。相性もないとは言いませんが流石に破綻していると言われています。
スラムダンクの武里高校の監督の活躍
武里高校の監督の活躍
そんな武里高校において一番目立った存在になっているのが監督です。ここからは武里高校の監督について紹介していきます。
監督の活躍①陵南戦
結果だけみれば初戦となる陵南戦が1番点差をつけられており、117対64と実に53点もの点差をつけられて敗北する事になります。しかもこの時の陵南戦はフルメンバーではなく、魚住や仙道を温存、加えて湘北戦で切り札として使われた福田も出場していませんでした。最後に試合を決めるべく投入された魚住・仙道の登場に武里の監督は「ひいい、あんまりだ」と涙を流すのでした。
監督の活躍②湘北戦
そして湘北戦の前に選手を鼓舞する為に論じたのが上記でも紹介した得失点差による2位狙い理論です。既に紹介したように破綻している理論ですが、これは監督として選手を鼓舞する為の演技だったのではないかとも言われています。
武里高校の監督を他の監督と比較
武里の監督は一見すると無能な監督に見えますが、実は神奈川県大会ベスト4の他の高校の監督よりも優れた監督なのではないかとも言われています。
他の監督と比較①海南監督
海南の監督の高頭監督は湘北戦では確かに桜木封じなど策を用いた事もありますが、そもそもの土台が違うと言われています。海南は去年の全国大会でもベスト4、神奈川県大会に限れば16年連続でインターハイに出場している名門中の名門です。ほっといても強い選手が集まってくる学校であり、その中での競争に勝ち残った選手が強さを発揮するだけで勝てるだけの戦力があるのです。
裏を返せば海南という高校において高頭監督の代わりはある程度誰でも務まり、誰が務めてもある程度の強さは発揮出来るチームといえます。高頭監督自身は点差が詰まってきて余裕がなくなると扇子を叩き折ってしまうなど情緒不安定な一面も見せています。
他の監督と比較②陵南監督
陵南の監督である田岡は監督論が1番描かれている監督でもありますが、どちらかといえば失敗例が多くなっています。仙道と福田の叱って伸ばすか褒めて伸ばすかの間違いや、湘北戦での小暮や桜木を軽視した点など自身でも「敗因は私、選手達は最高のプレイをした」と口にしているなど多数の失敗を犯しているのです。
今年は運が悪かったといえばそうかもしれませんが、実は去年の神奈川県大会では陵南は4位であり、つまり、まだ未完成とはいえ魚住、仙道を擁しながら武里にも負けてしまっているのです。
他の監督と比較③湘北監督
上記2名に比べればまだマシに見える安西監督ですが、安西監督も自身の健康管理が出来ずに大事な陵南戦の前に倒れてしまったりしています。そもそも安西監督自身監督業を「道楽」「指導者失格」と言っているように湘北というチームは決して安西監督が作ったチームではないのです。毎年1回戦敗退だった湘北が勝ち上がっていけたのは偶然にも今年良い選手、才能の塊が集まった為と言えます。
スラムダンクの武里高校の監督のアニメ声優
増谷康紀のプロフィール
アニメスラムダンクにて武里の監督の声優を担当したのが増谷康紀さんです。1990年代から活躍する声優さんで元々は東芝で働いていたサラリーマンでしたが、30歳で脱サラして声優になるという異色の経歴を持った声優さんになっています。
増谷康紀の主な出演作品
増谷康紀さんがこれまでに出演した作品と演じたキャラクターとしては「キン肉マン2世」のガゼルマン役「ワンピース」のジャンバール役、「デジモンアドベンチャー」のエテモン役、「真・三國無双」の魏延及び関羽役などを担当しています。
スラムダンクの武里に関する感想や評価
武里の監督かぁ… スラムダンクはあの終わり方でよかったし、長すぎない話にしたのは流石だった
— ManaーKoi (@maxtomeknow) March 4, 2015
だけど武里高校とかもっと見たかったなぁとも思う 海南の小菅くんとか(笑)
ここからはスラムダンクを既に視聴した人の武里に関する感想を紹介していきます。スラムダンクは2021年現在も名作と言われる作品ですが、その要因の1つになったのが「カットする所はカットする」という割り切った手法であり、その煽りを受けたのが武里高校だったとする声が多くなっています。湘北の決勝リーグまでの試合の方がしっかり描かれており、中心選手も分からない状態だったのには驚いたという声も多いです。
スラムダンクで未だに納得いかないことが一つ……武里の監督が湘北戦前に狙いを語ってたけど、海南以外が全部同じ成績で並ぶという目算って自分らが歯が立たなかった綾南に対して自分らが唯一勝てる相手だわって思ってる湘北が勝つこと前提になってるわけでそこに疑問覚えないのかなっていう
— 深海@八雪至上主義 (@deep_sea_1996) February 13, 2021
特に武里高校の監督が展開した2位通過理論は流石に無理がありすぎるという声も多くなっています。選手がまともに描かれていない事もあり強さの指標になりそうな監督がこのような謎理論を展開している事に疑問を覚える声も多いです。一部では選手達を鼓舞する為に道化を演じたのではないかとする声も多くなっています。逆に中心選手はいなくとも連続でベスト4になっている事を評価する声もあります。
スラムダンク映画化か
— [ぬっきー ] (@NukiJunYurukara) January 7, 2021
できることならアニメで描かれなかった豊玉戦と山王戦(と愛和学院戦?)、インターハイ前後編2本立てという形で見てみたいものだ。
と見せかけて武里戦だったりして
2021年8月現在、スラムダンクの新作映画が公開される事が発表されています。内容については言及されていない事からスラムダンクファンの間では内容について様々な憶測が飛んでおり、まだしっかりアニメ化されていない部分としてインターハイの試合を望む声などもある一方で原作を補完する形で武里がもう少しクローズアップされてもいいのではないかとする声も見られます。
スラムダンクの武里まとめ
スラムダンクの武里高校は海南、湘北、陵南と共に県大会決勝リーグに戦うチームです。決勝リーグでは全敗とその強さは1段階低かったと言わざるを得ませんが、それでもしっかり県大会を勝ち上がってくる強さを持った高校です。県大会でベスト4となれば優れた選手が入学してくる可能性も十分にある為、宮城がキャプテンを務める事になる新湘北のライバルになる可能性もあるのではないかと考察されています。
スラムダンク作中では噛ませ犬的に描かれる武里ですが、こういう高校も描かれているのがスラムダンクが名作と言われる要因になっているという声もあります。まだスラムダンクを視聴していない人は武里高校にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか?