七つの大罪・ヘンドリクセンが魔神化!敵から味方に?【ネタバレ注意】

今回はアニメ「七つの大罪」第一期のラストから「七つの大罪」対ヘンドリクセンの戦いからヘンドリクセンの魔人化、さらに戦いの終結までと、聖騎士長ヘンドリクセンの性格がどのように「七つの大罪」に影響を与えているのかについて考えていきます。

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目次

  1. 「七つの大罪」とは?
  2. アニメ「七つの大罪」のラストの物語「ヘンドリクセンの魔人化」
  3. アニメ「七つの大罪」のラストの物語「ヘンドリクセンの敗北」
  4. アニメ「七つの大罪」のラストの物語「戦の終わり」
  5. 「七つの大罪」におけるヘンドリクセンとは?
  6. 「七つの大罪」のヘンドリクセンの魔人化
  7. 「七つの大罪」のヘンドリクセンのキャラクター
  8. 「七つの大罪」ヘンドリクセンのまとめ

「七つの大罪」とは?

「七つの大罪」は色々な個性をもったキャラクターが敵味方入り乱れて大迫力のバトルを展開する騎士道物語です。元々の原作は「アーサー王と円卓の騎士」ですが、「七つの大罪」の設定された舞台は「アーサー王と円卓の騎士」の前日譚になります。

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そもそも「アーサー王伝説」自体が中世時代に流行した物語であり、巨人から妖精、不死者、魔法使いなどあらゆる生物たちが物語に登場する超人的戦士が活躍する物語です。「アーサー王伝説」のモデルになった実在のアーサー王は、6世紀はじめにブリトン人を率いて敵であるサクソン人を退治した人物だそうです。

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中世時代に物語化されたアーサー王の伝説は21世紀の現在、ゲーム・小説・アニメ・漫画などあらゆるメディアに登場しているほどの超有名人であり、正に伝説上の人物でもあります。漫画「七つの大罪」はそんな「アーサー王伝説」を下敷きにしながら、超人的強さを誇る騎士団の一つ「七つの大罪」を主人公に据えることで、中世時代のロマンスや怪物たちが跋扈する世界を漫画的に物語った正統的「アーサー王物語」なのです。

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アニメ「七つの大罪」のラストの物語「ヘンドリクセンの魔人化」

「七つの大罪」第一期のラストでは、ヘンドリクセンが魔人化しています。その強さは「七つの大罪」と聖騎士団の連合軍が力を合わせても敵わないほどの強さでした。魔人化したヘンドリクセンは「メリオダスは敵として生かしておくと大変なことになる」と判断します。ヘンドリクセンは瀕死の状態に追い込まれたメリオダスに引導を渡そうとして必殺の一撃を放ちますが、ホークがメリオダスや味方を守るために身代わりになりました。

ホークの死に対して怒りに震えるメリオダスでしたが、その時エリザベスの「森の賢者(ドルイド)」と「女神の使徒」の力が目覚め、覚醒したエリザベスは「癒しの超魔力」によって傷ついた味方を癒します。そしてエリザベスはヘンドリクセンを説得して、戦いを止めようとします。その時彼に憑りついているフラウドリンが「魔人族の復活と古の戦いで我々を封印してくれた四種族への報復」を求めていることを語ります。

さらにヘンドリクセンは魔人の復活の為に「女神の使徒の血を欲している」ことをエリザベスに告げるのです。エリザベスは魔人化したヘンドリクセンの圧倒的強さを前にして、絶望の中にいた仲間たちを守り「誰も傷つけたくない」という奇跡を望む気持ちが、力として発現します。

しかしエリザベスの力でさえ一度失われた命までは蘇らせることはできませんでした。絶望に突き落とされたエリザベスを守るためにギルサンダーは敢然とヘンドリクセンという敵に立ち向かおうとしますが、恐怖に飲まれ体が震えてしまいます。しかし、そんな苦境の中で「七つの大罪」率いるメリオダスは勝鬨の声を上げるのでした。

「七つの大罪」メリオダスvsヘンドリクセン

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「七つの大罪」のメリオダスの基本的能力は”カウンター”です。これはメリオダスの生来の強さがあるからこそ、なりたつ絶対後攻のスキルです。またメリオダスは魔人族であるため、自らに害をなす敵に対しても強すぎる自らの力をセーブして戦い、なおかつ殺生を禁じる誓約を立てていました。

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しかし魔人化したヘンドリクセンを倒すために、魔力を解除して使用する”フルカウンター”を使用します。ヘンドリクセンを倒すことはできましたが、メリオダスはさらに真の力に覚醒していく道をたどることになりました。このようにみていくと、メリオダスの”カウンター”の力は敵を殲滅するために力というより、味方を守り、味方を助けるために使われています。

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アニメ「七つの大罪」のラストの物語「ヘンドリクセンの敗北」

魔人化したヘンドリクセンと戦うため、メリオダスは自らの魔力を解きます。そして、七つの大罪と聖騎士団はヘンドリクセンを止めるため、メリオダスをも巻き込んだ攻撃を続けるのです。味方からのダメージも蓄積させていくメリオダスと、ダメージを受けたとしても暴虐を止めようとしないヘンドリクセン。圧倒的な不利の状態でしたが、ネタバレをすると、敵味方どちらからもダメージを受けることもメリオダスの策略でした。

メリオダスは魔力を解いた状態でダメージ受けることで、ダメージを蓄積させ一撃に圧縮して解放する「リベンジ・カウンター」放つことが出来ます。瀕死のなかで最後の一撃である「リベンジ・カウンター」をヘンドリクセンに放とうとするメリオダスですが、ヘンドリクセンは逃げようとします。そんなヘンドリクセンを聖騎士団の一人であるグリアモールが「完全な独房(パーフェクト・シェル)」によって閉じ込めて、動きを封じます。

魔人化したヘンドリクセンを倒すために、かつて敵だった戦士たちが一丸となって戦っているのです。グリアモールの機転によって一手遅れたヘンドリクセンは、メリオダスの「リベンジ・カウンター」を受け、ついに敗北を喫するのです。(実は「リベンジ・カウンター」の命名はゴウセルによるものです。ゴウセルは変幻自在なキャラクターで、ネタバレになりますが魔人ゴウセルの作り出した人形でもあるのです。)

「七つの大罪」の聖騎士長ヘンドリクセンの能力

魔人化した末に敗北を喫したヘンドリクセンですが、彼の能力は二つあります。一つは魔力の「腐食(アシッド)」です。「腐食(アシッド)」は元々「森の賢者(ドルイド)」だったヘンドリクセンが、死体が自然ならざる魂に乗り移ることを監視することを嫌いすぎるため生まれた能力です。

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もう一つは「浄化(パージ)」です。「浄化(パージ)」は「森の賢者(ドルイド)」の秘術の一つで、限定的ですが魔人族に効力があります。ネタバレになりますが、「浄化(パージ)」はヘンドリクセンがメリオダスとの戦いに敗れた後、生き残った後に使用するようになる魔力です。二面性を持つヘンドリクセンならではの能力です。

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アニメ「七つの大罪」のラストの物語「戦の終わり」

戦いが終わったあと、病気の治療をしていたバルトラ王と魔術師マーリンによって、「大儀」という最大の褒美の言葉を受けとったメリオダスと「七つの大罪」のメンバー。一方、聖騎士団は、バルトラ王によって王国の復興と民の救済の指示を受けます。

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エリザベスは今回「七つの大罪」を探し出し、力を借りること出来たことのもエリザベスの行動の結果であるおことをバルトラ王に褒められましたが、彼女は自分が「七つの大罪」の力を借りたことで結果的にホークが犠牲になったことを、自分せいであると責めていました。気落ちをするエリザベスたちを慰めるため、ゴウゼルは「ホークが身を挺して、団長を守ったから、我々はここにいる」ということを独特な言い回しで伝えました。

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怒りをぶつけるバンでしたが、マーリンが間を取り持ちます。悲しみに暮れる「七つの大罪」たちでしたが、実はホークは復活していました。ホークは自分でも何故生きているのかわかっていません。とにかくエリザベスの行動が王国を救ったのでした。そしてホーク師匠も復活したのです。ホーク師匠によると小さくなった理由は「謎」だそうです。

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「七つの大罪」におけるヘンドリクセンとは?

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今回はさらに「七つの大罪」におけるヘンドリクセンの性格を考察していきます。ヘンドリクセンの行動には矛盾が多すぎるからです。そこから実際のヘンドリクセンの性格と、彼に憑りついていた魔人フラウドリンがどのように影響を与えていたかを考えることよって「七つの大罪」の物語の面白さがより見えてきます。

「七つの大罪」のヘンドリクセンの性格

「七つの大罪」に登場するヘンドリクセンは、リオネス王国の聖騎士長の一人です。ヘンドリクセンの容貌は外見上は中年男性であり、銀の短髪と調えられた顎鬚が生えているのが特徴です。またヘンドリクセンの性格は思慮深く、同じ聖騎士長のドレファスは同じ責務を負った無二の友人です。そしてドレファスとヘンドリクセンは共謀して先代の聖騎士長であるザラトラスを殺害しています。

「七つの大罪」のメリオダスに濡れ衣を着せるという悪知恵を働かせています。しかし一方ではヘンドリクセンは「七つの大罪」のメリオダスたちの持つ圧倒的な強さに憧れを抱くといったアンビバレンツ(両義性)な性格の持ち主でもあります。またヘンドリクセンの思索癖は自らの聖騎士長という立場を乗り越えてしまい「平和な世に、自分たちは必要なのか」という疑心暗鬼の念に溺れてしまう生真面目さをも際立たせています。

「七つの大罪」のヘンドリクセンのアンビバレント(両義性)

ヘンドリクセンの内面にはアンビバレンツ(両義性)があります。それは「平和な世の中に自分たちは必要なのか」という生真面目さと「平和は人々を堕落させる悪しき習慣であり、戦と闘争心が人々を輝かせ国に繁栄をもたらす」といった邪悪さを持ち合わせた強者の思想です。聖騎士長ヘンドリクセンの内面は二つの思想の狭間で揺れ動いていました。

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もともと、後者の「平和は人々を堕落させる悪しき習慣~」という思想は十数年前にダナフォール調査の際にフラウドリンに憑りつかれ、洗脳されたときに植え付けられたものでした。洗脳によってヘンドリクセンの中ある戦いに対する強い欲望は呼び覚まし、古の戦いのときに封印された魔神族の復活を行うまでの暴挙を行わせます。

さらに「七つの大罪」に対抗するため、魔神族の血を受け入れさせた新世代の聖騎士を生み出すことになるのです。結果的にヘンドリクセンは、リオネス王国奪還と自分の濡れ衣を晴らそうとするメリオダス率いる「七つの大罪」の前に立ちふさがることになります。この現象だけをみると、聖戦を起こさせたのはヘンドリクセンの持つ強さへの意志がねじ曲がった形で生まれたものと考えられます。

「七つの大罪」のヘンドリクセンの魔人化

ヘンドリクセンが魔人化したのは、赤色と灰色(アッシュ)の二人の魔人族の血を受け入れたからです。そして魔人族の研究を始めたのは、メリオダス率いる「七つの大罪」の圧倒的な強さに対する強い憧れからでした。もしヘンドリクセンがメリオダスたちに出会わなければ、魔人族の血を受け入れることもなく魔人化することもなかったのではないでしょうか。

ヘンドリクスの魔人化とラウドリンの洗脳

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聖騎士長ヘンドリクセンは魔人フラウドリンに洗脳をされていました。ネタバレになってしまいますが、フラウドリンの正体はドレファスの内面に巣食っている魔人なのです。漫画「七つの大罪」におけるリオネス王国奪回事件を起こしたのは、フラウドリンが原因とも考えられます。それはダナフォール王国の消滅がフラウドリンが原因と考えられるからです。

さらにネタバレになりますが、魔人フラウドリンはメリオダスがダナフォール王国で聖騎士長を務めていた時、メリオダスの恋人リズを殺害しているのです。唯一心を開ける存在だったリズを殺されたメリオダスはフラウドリンに対して強い憤怒を覚えてしまいます。その結果、自分の能力をコントロール出来なくなり解放させてしまい、ダナフォール王国を消滅させてしまいます。メリオダスはこの経験が強いトラウマとなるのです。

メリオダスとの憤怒から生き延びたフラウドリンは、国王の指示で消滅したダナフォール王国の跡地の調査に来ていたヘンドリクセンとドレファスの体を乗っ取ろうとするのです。フラウドリンが最初に乗っ取ろうとしてのはドレファスの体でした。しかし強靭な精神力を持ったドレファスの全てを乗っ取ることはできませんでした。そこでフラウドリンはドレファスを利用してヘンドリクセンの洗脳を始めるのです。

ドレファスはヘンドリクセンを殺害することでフラウドリンを殺すこともできました。しかしヘンドリクセンを助けるため自分の体を差し出したのです。結果としてドレファスとヘンドリクセンの二人は体を乗っ取られたまま、先代聖騎士長のザラトラスを亡き者にすることになりました。さらに洗脳したヘンドリクセンを使い、魔人族の復活まで始めました。全てはフラウドリンによる、策略の結果とも言えます。

「七つの大罪」のヘンドリクセンのキャラクター

このように考えるとヘンドリクセンが魔人化したのも納得です。魔人復活の儀式を行っていた時、既に魔人ヘンドリクセンが精神に巣食っていたのです。ダナフォール跡地調査の時から十年の年月が経過しています。あたかも登山する人間が高所の空気に慣れるため少しづつ体を慣らすかのようでもあり、また強い毒薬に対抗するため毒を少しづつ服用することで体内に毒の耐性をつけるかのようです。

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しかし魔人族の復活もヘンドリクセンによる意思ではなく、フラウドリンによる洗脳によって、フラウドリン自身が魔人としての力を蓄えていただけでした。魔人化したヘンドリクセンは「七つの大罪」率いるメリオダスに敗れた後も、フラウドリンに誘導されるがままに「十戒」を復活させるというように、フラウドリンに操られ続けます。

このようにヘンドリクセンは、魔人に人生を操作される悲しみに満ちた一生をたどっているのです。ネタバレですが、リオネス王国奪回編が起きたこと自体、フラウドリンによって起きたことになります。

「七つの大罪」ヘンドリクセンのまとめ

いかがでしょうか?今回は「七つの大罪」のヘンドリクセンの魔人化について、アニメ「七つの大罪」第一期のラストから物語を紐解くことで、より明確にヘンドリクセンのキャラクターを考察しています。是非とも実際のアニメ「七つの大罪」をご覧になってはいかがでしょうか。中世の騎士物語をモチーフにしたキャラクターがバトルしまくる姿が楽しめます。

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