【スラムダンク】山王戦のあらすじ・結末をネタバレ解説!湘北メンバーのその後は?

スラムダンクの中でも最高の試合と言われるのが山王戦です。作者の井上和彦先生もこれ以上の試合は描けないと言わしめた程の試合でその後のあらすじはラストまでダイジェスト形式になった程でした。今回はスラムダンクの山王戦について、試合のあらすじをネタバレありで紹介しつつ、漫画とアニメで異なるラストや判明している主要なキャラクターのその後などもまとめて紹介していきます。

【スラムダンク】山王戦のあらすじ・結末をネタバレ解説!湘北メンバーのその後は?のイメージ

目次

  1. スラムダンクの山王戦とは?
  2. スラムダンクの山王戦のあらすじラストと見所ネタバレ
  3. スラムダンクの登場人物・湘北メンバーの最終回のその後
  4. スラムダンクの山王のメンバーとモデル校
  5. スラムダンクのアニメと漫画の最終回の違い
  6. スラムダンクの山王戦に関する感想や評価
  7. スラムダンクの山王戦まとめ

スラムダンクの山王戦とは?

スラムダンクにて湘北高校がインターハイで戦う事になったのが山王工業高校です。今回はその山王戦について紹介していきます。

SLAM DUNK(スラムダンク)の作品情報

SLAM DUNK(スラムダンク)の漫画の概要

スラムダンクは週刊少年ジャンプにて井上和彦先生が1990年から1996年まで連載されていたバスケットボールを題材とした少年漫画です。主人公の不良少年桜木花道が持ち前の身体能力でバスケットボールに挑戦する作品で、連載時から高い人気を誇り、2013年には累計発行部数が1億部を突破するなどしています。

1993年から1996年にはアニメ化も行われた他、劇場版映画やゲームなどのメディアミックス展開も積極的に行われています。2021年には新作映画の制作も発表されるなど、連載終了後も不朽の名作として高い人気を維持し続けている作品になっています。ジャンプで初めて完全版が発売された作品であり、初めて最終回でカラーを担当するなど週刊少年ジャンプとしても異例な対応が多かった作品になっています。

SLAM DUNK(スラムダンク)のあらすじ

中学時代50人の女性にフラれ続けた不良少年桜木花道は最後にフラれた相手がバスケ部の小田君に好意を持っていた事からバスケットボールが嫌いになっていました。湘北高校に入学した桜木花道はそこで赤木晴子から声をかけられ、バスケ部への入部を勧められます。桜木花道は一目惚れした赤木晴子を目当てにバスケ部に入部する事になるのでした。

山王戦とは?

山王戦とはスラムダンク作中で行われた広島インターハイの2回戦にて湘北高校が対戦した山王工業高校との試合の事です。対戦校の山王工業高校はスラムダンク作中の高校バスケ界に君臨する絶対王者で、特に今の代は現在の3年生が入学してから2年間無敗を続けている高校です。この試合はスラムダンクでラストに描かれた試合でもあります。

この山王戦はスラムダンクの試合の中でも最も長く描かれている試合でもあり、試合開始の25巻から最終巻である31巻までを使って描かれており、山王戦の終了後には後日談としてその後のエピソードが描かれる形でスラムダンクは完結を迎えています。

スラムダンクの山王戦のあらすじラストと見所ネタバレ

ネタバレ①流川と沢北のエース対決

これまでのスラムダンクのあらすじの中で湘北高校の快進撃を支えてきたエース流川はこの山王戦で大きな壁にぶつかります。それが山王工業高校の2年生エース沢北との対決です。前半からお互いにやり合う2人のエースでしたが、ムラっけのある沢北は途中交代をさせられたりもしています。しかし流川はこれをそれまで行ってこなかった味方へのパスで打開、この試合の中で1つ精神的にも大きく成長する事になります。

ネタバレ②赤木と河田のセンター対決

一方で大黒柱対決になったのが赤城と河田の対決です。神奈川県No1センターとまで言われるようになった赤木ですが、河田は「今大学に入っても3本の指に入るセンター」と言われるセンターで攻守両方で圧倒されてしまいます。これまでも自身が活躍する事でチームを支えてきた赤木はなんとか河田に勝とう勝とうと意識しますが、それで試合全体の流れが見えなくなってしまうのでした。

ネタバレするとこの流れを変えてくれたのがライバルだった魚住でした。広島まで応援に来ていた魚住は赤木に「河田は鯛、赤木は鰈」と話、赤木に気づきを与えます。自身が河田に勝てないとしてもチームが勝てばいいという事に気づいた赤木はそこから裏方に徹する事で湘北にいい流れを作っていく事になります。ネタバレするとその試合結果的に赤木はラストまで明確に河田に勝ったと言えるシーンなく終わる事になります。

ネタバレ③桜木花道の活躍

山王戦において、スラムダンクのあらすじで描かれていたこれまでの試合以上の活躍をしたのが主人公の桜木花道です。試合開始すぐの宮城とのアリウープに始まり、河田美紀男との対決さらには試合当初抑えられていたリバウンドでも活躍するようになります。特に安西先生からの助言を得てオフェンスリバウンドに集中すると、その安心感がそのまま三井の活躍に繋がる事になるのでした。

スラムダンクのあらすじの中では練習でシュートの練習もしている桜木花道ですが、試合では基本シュートを打つことが少ないので得点は少ないですが、ラストとなるこの山王戦では得点も比較的多く取っています。オフェンスリバウンドからそのまま得点するシーンはもちろん、河田美紀男とのゴール下対決などもあって個人での得点が多くなっていました。

ネタバレ④三井寿の活躍

山王戦は湘北高校のメンバー全員がそれぞれに活躍していますが、全体的な活躍が多いのが三井寿です。前半からスリーポイントシュートを連発、元々のスタミナ難に加えて山王のディフェンスのスペシャリスト、一之倉のディフェンスによって後半はガス欠を起こしてしまいますが、チームメイトの支えもあって後半にも何度もスリーポイントシュートを決めています。

特にこの試合は流川、赤木の湘北高校の2大得点源が沢北、河田に抑えられていた事もあり、三井の活躍がなければ湘北高校の勝利はなかったといえます。スタミナ難で特に後半にはディフェンスは棒立ちで松本出場時には良いようにやられてしまう場面もありましたがその分を3Pシュートで返しています。

ネタバレ⑤桜木花道と流川楓のハイタッチ

山王戦は流石は山王工業高校という事もあり、後半開始早々に24点差、そこから1度は三井桜木を中心に盛り返しますが沢北の覚醒により再び19点差にまで広がってしまいます。そこから流川の活躍で少しずつ点差を詰めていきますが、ルーズボールを追いかけた桜木花道が背中に怪我を負ってしまうのでした。それでも桜木花道は安西先生らの静止を振り切って強行出場をします。

そんな桜木花道を筆頭に赤木流川が点を取りなんとか逆転した湘北高校ですがすぐに沢北が再逆転シュートを決めてしまいます。残り数秒でのこの再逆転に負けを意識する周囲ですが、そんな中でも桜木花道はゴールに走ります。赤木がロングパスしようとしますが、河田美紀男がブロック、なんとかパスを受けた流川が走りますが、ブロックを振り切れずにシュートモーションに入った中、そこで視線に写ったのが桜木花道でした。

元々パスが少ない流川ですが、特に犬猿の仲の桜木花道にはこれまで1度もパスをした事がありませんでした。しかし流川はここで桜木花道にパス、桜木花道が最後にシュートを決めて湘北高校の勝利が決定。この勝利に桜木花道と流川が無言でハイタッチをするのでした。スラムダンクの長いあらすじの中で2人の関係性を知っているファンからも名シーンと言われるシーンになっています。

ネタバレ⑥山王戦のスコアと個人得点

山王戦に限らずスラムダンクでは漫画の中で①つの試合の全得点が描かれているわけではありませんが、山王戦は比較的多くの得点シーンが描かれています。スラムダンク当時のバスケの試合は前後半20分の計40分の試合ですが、前半終了時点で湘北高校36点山王工業高校34点で折り返し、試合ラストのスコアは湘北高校79点山王工業高校78点というスコアになっています。

個人での点数を見てみると不明点も含めて湘北は三井が25点、桜木が14点、流川が13点、赤木が12点、宮城が2点、不明点が13点になっており、対して山王工業高校は沢北が26点、河田が15点、深津が5点、松本が5点、河田美紀男が4点、野辺が2点、不明点21点となっています。このスコアからも山王戦での湘北は三井桜木の得点が大きく影響していた事が分かる形になっています。

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スラムダンクの登場人物・湘北メンバーの最終回のその後

登場人物のその後①桜木花道

山王戦にて背中を怪我していた桜木花道。強行出場した事もあってかやはりかなりのダメージが残っているようで、神奈川の浜辺の近くにある施設でリハビリをする生活を送っている事が明らかになっています。

ちなみにスラムダンクの最終回のラストシーン以降の物語を描いた「あれから10日後」でもやはりリハビリ生活が描かれており、当時生まれた日本人初のNBA選手についてリハビリの先生と語るシーンが描かれていました。またそこで桜木は「次は俺が行く」とも話しており、怪我が治ったら再びバスケをやるつもりである事も明らかになっています。

登場人物のその後②流川楓

山王戦にて沢北を相手に互角以上の戦いを見せた流川はインターハイ終了後、全日本高校選抜に選ばれた様子が描かれています。ランニング中偶然桜木花道が座っているのを見かけると全日本のユニフォームを見せびらかすようなシーンも描かれていました。あれから10日後では音楽を聞くシーンが描かれており、相変わらずのマイペース振りを発揮している姿も描かれています。

登場人物のその後③赤木剛憲

スラムダンク作中でも深体大からスカウトの話があった赤木ですが、条件であったベスト8を達成出来ませんでした。山王戦中に会場で観戦していた深体大の監督は「これで負けても河田相手にどれほどのプレイをするか次第では取る」と話していましたが、結局破断したようです。バスケ部を引退し小暮と共に元々受験を予定していた大学を受ける事に決めた事が描かれる形が最終回で描かれていました。

あれから10日後では制服姿で勉強する赤木が描かれますがどうも集中出来ていない様子、最後のコマには「バ、バスケしてえ」とイライラした思いが溢れてしまっていました。

登場人物のその後④宮城リョータ

赤木が引退した事で湘北高校の新キャプテンになったのが宮城リョータです。漫画最終回では早速彩子と共にバスケ部を仕切る様子が描かれています。あれから10日後では、「リーダーの条件」「リーダーシップ」と言うタイトルの本を読み勉強する姿が描かれています。

登場人物のその後⑤三井寿

湘北高校バスケ部の3年生の中で唯一引退しなかったのが三井です。三井は冬の選抜も出るつもりでバスケ部に残る意向を示していました。ちなみに新キャプテンとなった宮城リョータからは「目の上のたんこぶ」と思われています。あれから10日後ではそんな三井の心中が描かれており、大学に行ってバスケを続けたいものの赤木と違って学力ではチャンスがない為、冬の選抜で活躍して推薦をもらいたいと考えているようです。

登場人物のその後⑥その他のキャラクター

それ以外に描かれている部分では赤木晴子が湘北高校バスケ部のマネージャーになった事が明らかになっている他、「あれから10日後」では湘北高校以外の高校のメンバーも描かれており、板前の修業を抜け出し毎日のようにバスケ部に顔をだす魚住の姿や、全員が引退せずにバスケ部に残っている翔陽の面々、釣りをする仙道などの選手の姿から、国体について話す田岡と高頭の姿なども描かれています。

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スラムダンクの山王のメンバーとモデル校

山王高校のメンバー

山王工業高校のメンバーは全員坊主なのが特徴的です。主に活躍したのはキャプテンの深津、大黒柱の河田、2年生エースの沢北で他にリバウンダーの野辺、ディフェンスのスペシャリストの一之倉、沢北がいなければどこでもエースを張れると言われる松本、まだ1年生ながらも身長210cmと長身が特徴の河田美紀男がいます。もちろん超強豪校なので他にお多くの選手がいますが湘北戦に登場したのはこのメンバーです。

そんなメンバーの特徴を生かした起用を見せたのが監督の堂本監督です。山王工業高校の強さの要因にもなっている名将で、インターハイ初出場となる湘北高校相手でもしっかりと研究し、三井対策としてディフェンスのスペシャリスト一之倉をスタメンにする、試合のあらすじの中で湘北高校のキーマンが桜木だと理解すると河田をぶつけるなどといった采配を見せています。

山王高校のモデル校

そんな山王工業高校ですが、スラムダンク作中に登場する高校の中で唯一明確にモデルが存在している高校になっています。そのモデルとはスラムダンク連載当時、現実世界で同じく最強の高校として君臨していた秋田県立能代工業高校です。高校バスケ界の3つの大きな大会、インターハイ、国体、選抜にて累計58回も優勝している高校です。

特にスラムダンクが連載の終盤、山王戦が描かれていた頃に前後して能代工業高校卒業後には日本人初のNBA選手となった田臥勇太選手が在籍していた頃で、山王工業高校の「現3年生が入学してから無敗」の記録を超える3年連続3大大会制覇という偉業を達成しています。

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スラムダンクのアニメと漫画の最終回の違い

スラムダンクのアニメ最終回

スラムダンクのアニメはおそよ2年半の間、全101話に渡って放送されていますが、実はそのあらすじは漫画とは異なる形で幕を閉じています。基本的には原作漫画と同じ流れで展開しましたが、原作漫画で描かれた広島インターハイは描かず、桜木達湘北高校がこれから広島に向かう新幹線に乗るシーンがラストシーンになっています。このような終わり方である為、インターハイからの登場である山王工業高校は登場していません。

試合としては原作漫画でも行われた神奈川県大会での湘北高校の2位が決定した後夏合宿やインターハイで戦うように見えた愛和学院、名朋工業、大栄学園高校などが登場、その後アニメオリジナルで湘北高校vs翔陽・陵南連合での試合が行われたのが最後です。

スラムダンクの漫画最終回

漫画スラムダンクの最終回は今回あらすじをネタバレありで紹介した山王戦で勝利した湘北高校でしたが、その後の3回戦愛和学院戦で負けた事や今回紹介したそれぞれのその後が描かれる形で幕を閉じています。漫画のラストはリハビリの先生と桜木の会話の中で桜木の「天才ですから」というセリフで締めくくられました。

余談ですが、実はこの最終回は週刊少年ジャンプでの掲載時には「第一部完」となっており、続刊がある可能性も残される形になっていました。原作者の井上和彦先生は「インターハイの組み合わせを作った時点で山王戦がラストと決めていた」と話し「続編はあるかもしれない」というコメントを残しています。

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スラムダンクの山王戦に関する感想や評価

ここからは既にスラムダンクを視聴した人の山王戦の感想をネタバレありで紹介していきます。あらすじを紹介したように山王戦での試合自体では活躍したとは言い難い赤木ですが、それまでの苦悩などもあり精神面などが描かれている形なのが良いという声も多いです。それまで1人相手に負ける姿が描かれていなかった赤木だけに河田に完全に抑え込まれている様子はびっくりしたという声が多くなっています。

赤木に限らず山王戦はそれまで以上にそれぞれの思いが強く描かれていたという声も多いです。元々絶対王者である山王工業高校が相手という事もあって全員が120%を出し切ったからこその勝利だったという声も多いです。だからこそ次の愛和学院戦で負けたというのも妙にリアルで納得が出来たという声が多くなっています。

今回はあらすじがメインのネタバレ紹介だったので触れていませんが山王戦には名言が多いという声も非常に多いです。それぞれの精神面にフューチャーしたシーンも多く、スラムダンクの漫画の中でも1番しっかり丁寧に長くだけに名言が多く生まれた試合だったという声も多くなっています。

桜木達湘北高校の選手はもちろん対戦相手の山王工業高校の選手、安西先生や山王工業高校の監督である堂本監督などの名言も刺さったという声が多くなっており、様々な視点がしっかり描かれているからこそ山王戦がスラムダンクの中でもベストバウトと言われる要因になったとも言われています。

2021年1月スラムダンクの新作映画制作が発表されると、ファンの間では内容について様々な憶測が飛んでいます。これまでスラムダンクの映画は原作ではナレーションで流れたシーンなどを映像化するほぼオリジナルに近い形の映画がメインでしたが、既に完結して長い作品だけにアニメ化していないインターハイ編を映画でやるのではないかという声も多くなっています。

湘北高校に限ればインターハイでは豊玉と山王工業高校と対戦している為、せっかく映像化するなら山王戦を映像化してほしいという声はかなり多いです。他にはスラムダンク作中では描かれていないインターハイの最終的な結果が気になるという声もあり、この映画に原作者の井上和彦先生も関わっている事から原作漫画で描かれなかった部分も描いてほしいという声も多くなっています。

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スラムダンクの山王戦まとめ

山王戦はスラムダンクにおいてラストに描かれた試合であり、ベストバウトとも言われる試合です。ラストの試合に相応しく名シーンや名言が多い試合でもあり、スラムダンクが累計発行部数1億部を突破する程の名作となった大きな要因の1つとも言われる試合になっています。湘北高校のメンバー全員がそれぞれに活躍、葛藤して絶対王者であった山王工業高校に挑む姿が良いという声が非常に多い試合です。

今回漫画のあらすじをラストまでネタバレしたように最終的には湘北高校が勝利を納めますが、その試合は湘北高校の良さも山王工業高校の良さもどちらもしっかりと発揮された試合になっています。その後のラストシーンまで含めて名作と呼ばれるに相応しいラストなのでまだスラムダンクを読んだことがない人は山王戦を見るべく1度手に取ってみてはいかがでしょうか?

【スラムダンク】山王戦は漫画の何巻から?あらすじや結末も紹介 - Selvy

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