【エヴァンゲリオン】多摩ヒデキは元戦略自衛隊員？性格や名前の由来は？

本記事のメインテーマ・多摩ヒデキの話題に移る前に、まずはエヴァＱの作品情報から解説していきます。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築したヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ。2007年の第1作「序」を皮切りに2009年には第2作「破」が公開されました。本記事で取り上げる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q」は2012年公開のシリーズ第3作。エヴァQという略称が使われています。

第2作「破」で発生した大災害・ニアサードインパクトからの14年後の世界が描かれていますが、NERVと反NERV軍事組織・ヴィレとの戦いなど旧作劇場版場版とは異なるストーリーの展開が特徴となっています。

前作の終盤で発生したニアサードインパクトから14年の歳月が経過。シンジが長い眠りから目覚めると世界は一変していました。葛城ミサトたちは反NERVを掲げる軍事組織・ヴィレを立ち上げ、NERVのエヴァ殲滅をはかります。ミサトはシンジを大災害を引き起こした危険人物としてマークし、2度とエヴァに搭乗しないよう警告します。シンジはミサトに逆らい、行方不明のレイの手掛かりを追ってNERV本部へと向かうのでした。

ここからは、本記事で特集する多摩ヒデキの話題に移っていきます。最初にプロフィールを紹介します。

くせ毛の黒髪とやせ型の体型が特徴の青年・多摩ヒデキ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」で初登場した人物です。葛城ミサトが立ち上げた反NERV組織・ヴィレのメンバーで、ヴンダーの艦橋でのオペレーター業務をしています。ただ、作業の手順・段取りなどを見ると、北上ミドリ同様にヴンダーでの業務に就いて日が浅いと考えられています。

葛城ミサトをリーダーに、NERV（ネルフ）で作られたエヴァの殲滅やフォースインパクト阻止を目的に活動する組織・ヴィレ。NERVの元職員を主体とした組織ですが、不足する人員は素人に毛が生えたくらいの民間人を当てていました。そのため習熟度の低さは否めませんでした。

メンバーには、式波・アスカ・ラングレーを始めとして真希波・マリ・イラストリアス、北上ミドリらが名を連ねていました。本記事で特集している多摩ヒデキもその一人です。ミサト以外のメンバーは皆、腕や首に青いバンダナを巻いているので一目見てそれとわかります。

ヴィレが保有し、ヴィレの存在を象徴する空中戦艦aaaヴンダー。左右には巨大な鳥の翼のような両翼を備え、全長は実に2,000mを超えると考えられています。ヴンダーの艦長にはヴィレのリーダー葛城ミサト大佐が、副長には赤木リツコが就いていました。

多摩ヒデキは、このaaaヴンダーでオペレーターを担当しています。しかし、その手つきはぎこちなく、初心者の域を出ていないように見えました。

ここからは、エヴァンゲリオンの個性的な主役たちの陰に隠れている若者、多摩ヒデキの正体に迫っていきます。巷で噂されているように、多摩ヒデキは本当に元戦略自衛隊員という経歴を持っているのでしょうか？

エヴァンゲリオンにおいて戦略自衛隊とは、世界最強の軍隊という位置づけです。日本国の架空の省庁・国防省管轄し、最先端の装備と選りすぐりの俊英を隊員とする組織・戦略自衛隊と、ぎこちない手つきで操作盤と格闘する多摩ヒデキとはどう考えても結びつかないでしょう。

つまり、多摩ヒデキが元戦略自衛隊員というのはまったくのデマで、おそらくは不足する人員補充のため急遽投入された民間出身者と考えられるのです。

では、本作で描かれている多摩ヒデキの正体とは、一体どのようなものなのでしょうか？きちんとした説明なしにストーリーが展開していくことが特徴のエヴァンゲリオン。こうした考察もエヴァファンにとっては醍醐味の一つになっていると言われています。

そこで多摩ヒデキの正体ですが、マニュアルなしには操作盤の扱いもできないマニュアル人間、そして硬派の葛城ミサトの作戦に恐れをなしたりするところから、北上みどりのような「今風のゆとり世代」でごく一般的な民間人といったところでしょうか？

生死をかけた戦闘に臨むヴィレですが、今風のゆとり世代の若者を隊員として迎えなければならないことから人材不足は逼迫したものと考えられます。

多摩ヒデキ特集の最後に、多摩ヒデキの性格や名前の由来について考察してみましょう。まず、彼の性格からですが、前述のようにミサトが大胆な作戦を決行しようとすると、「えええっ！」と大げさに驚き、「危険すぎる」と声を上げて必死に訴えているところから、かなり怖がりな性格と考えられます。SNSで検索すると、多摩ヒデキは根暗そうという印象を持つ方も多いようです。

次に、多摩ヒデキの名前の由来について考えてみます。彼の名前は、1921年1月29日の完成し第二次大戦末期の1944年10月25日に戦没した日本海軍の軽巡洋艦「多摩」に由来しています。

名前の由来となった「多摩」ですが、最期はアメリカ海軍の潜水艦ジャラオから発射された魚雷を受けて太平洋沖で沈没、クルーは全員死亡したとのことです。

アニメ・ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qで多摩ヒデキの声を演じたのは、声優の勝杏里です。以下にプロフィールを記します。

• 名前：勝杏里（かつ・あんり）
• 性別 男性
• 出生地：神奈川県横浜市
• 生年月日：1977年7月3日
• 年齢：44歳（2021年8月現在）
• 職業：声優
• 趣味：釣り
• 事務所：賢プロダクション

本名も同じく勝杏里。声優で舞台俳優の井上和彦が主催する声優教室出身です（5期生）。井上が社長を務める元氣プロジェクトに所属後、現在の賢プロダクションに移籍しました。師の井上が1981年に出演したアニメ百獣王ゴライオンのリメイク版アニメ「ヴォルトロン」では師と同じ役を演じました。

【テレビアニメ】

• 宇宙兄弟(紫三世)
• ときめきメモリアル Only Love（鈴木一太）
• パックワールド（スパイラル）
• 進撃の巨人(ナイル・ドーク)
• レ・ミゼラブル 少女コゼット（マリウス・ポンメルシーほか）
• 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(ランディ・マクスウエル)
• ダンボール戦機(仙道ダイキ)
• チア男子!!(金田保)
• とある魔術の禁書目録(土御門元春)

ここまでエヴァＱの多摩ヒデキ特集をお届けしてきましたが、最後に多摩ヒデキに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する多摩ヒデキに関する感想や評価は、登場シーンの少ない多摩ヒデキの行動を想像するツイートからです。少尉の鈴原サクラに片思いをしているという多摩ヒデキ。全然相手にされません。

そこで、サクラの友人ミドリにその思いをどう伝えたらいいか相談していそうと空想は広がります。実際にあり得そうと思ってしまうところに、多摩ヒデキらしさがあるのかも知れません。

続いて紹介する多摩ヒデキに関する感想や評価は、1カ月ぶりに多摩ヒデキの評判をリサーチしたというツイートからです。最後は、相も変わらず「影が薄い」という話題が大勢を占めているのに驚いたようでした。影に見える部分こそが本体という量子力学の理論・ディラックの海を持ち出していました。

最後に紹介する多摩ヒデキに関する感想や評価は、多摩ヒデキの正体やイメージを実例を挙げて解説しているツイートからです。多摩ヒデキは頻繁に小さな不幸みに見舞われていると言います。

その小さな不幸とは、別々のコンビニ店員から連続3回弁当の箸を入れ忘れられるというもの。もしかしたら、投稿者自身の経験なのかも知れません。

ここまで、エヴァＱに登場する多摩ヒデキにスポットを当て、「多摩ヒデキは元戦略自衛隊員？」という噂の真偽や彼の性格、そして名前の由来などを解説し、ヴンダーのオペレーションという肩書の多摩ヒデキの正体に迫ってきました。いかがでしたでしょうか？

結論としては、オペレーターとしてのスキルなどから戦略自衛隊員ではないことがわかりました。そして、アニメの総監督が語っていた「今風のゆとり世代」の申し子であることが、彼の言動を通して確認できました。

多摩ヒデキは、ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ完結編・シン・エヴァンゲリオンにも登場します。エヴァＱを観た方は、シン・エヴァもご覧になってはいかがでしょうか？エヴァＱでは影の薄かった多摩ヒデキの成長した姿が見られるかもしれません。