シン・エヴァンゲリオンにトトロが出演？第3村のどこにいる？登場シーンを調査

スタジオジブリの映画作品『となりのトトロ』に登場する生き物トトロが登場していると言われている『シン・エヴァンゲリオン』は、1995年にテレビで放送された新世紀エヴァンゲリオンを原作とする劇場版アニメで、エヴァンゲリオン新劇場版の第4部作の最終章として公開されている作品です。

監督は原作である新世紀エヴァンゲリオンの監督と同じく庵野秀明（あんのひであき）監督が務めています。エヴァンゲリオンに登場するキャラクターたちの声もテレビ版から引き継がれており、主人公の碇シンジ役に緒方恵美さん、メインキャラクターの綾波レイ役には林原めぐみさんがキャスティングされています。

またエヴァンゲリオン劇場版からシン・エヴァンゲリオンにかけてすべての作品で宇多田ヒカルさんが主題歌の歌唱を務めています。シン・エヴァンゲリオンは通常の劇場版以外にもIMAX版、4D版などが公開され話題を呼びました。テレビ番組やイベントなど様々な媒体とコラボしており、様々な世代のファンを獲得。原作である新世紀エヴァンゲリオンの放映終了から10年以上経った現在でも多くの分野で話題を呼びました。

フォースインパクトが収束し、地上に不時着したシンジたち。ヴィレと合流するためコア化した大地を歩いていましたが、シンジはその途中意識を手放してしまいます。次にシンジが目を覚ますと、そこには成長したトウジやケンスケたちの姿がありました。彼らはニアサードインパクトから生存した者たちで、"第3村"という集落を作り生活していました。そしてシンジ達は彼らと共に第3村へ向かうことにします。

物語の考察が活発にされているシン・エヴァンゲリオン。そんなシン・エヴァンゲリオンには物語の考察以外にも様々な話題を呼んでいるものがあります。そんな話題の一つが「スタジオジブリの人気キャラクター『トトロ』が第3村のシーンに登場している」というものです。

そんな噂を裏付けたのが、シン・エヴァンゲリオンのエンドロールにスタジオジブリのクレジットが表記されているということ。このクレジットについては実際に物語の最後に流れるエンドロールに確かに記載されています。実際に映画を観た人でクレジットに気付いた人もいたようで、ジブリ作品がどこのシーンに参加していたのか話題となりました。

エンドロールクレジットにスタジオジブリの名前が表記されていたことで話題を呼んだシン・エヴァンゲリオン。この件についてシン・エヴァンゲリオンのアニメ制作を手がけた株式会社カラーのTwitterの投稿に「スタジオジブリさんにはとなりのトトロで画面協力いただいております」と明言されています。

このツイートでは、どこのシーンでスタジオジブリに画面協力をしてもらったのかについても触れられており、「第3村のシーン」と発表されていました。さらにはシーンや風景といったアニメ制作協力ではなく、「既存の画像を使用させてもらっている」という情報もありました。

第3村のシーンでスタジオジブリのトトロを登場させるという遊び心を見せたシン・エヴァンゲリオン。では具体的にはどこにトトロが写っていたのでしょうか？その答えは『図書館に飾られているシュガシュガルーンのポスターの隣』。シン・エヴァンゲリオンを見たファンの間では「レイが第3村の図書館で子供にじゃがいもを渡されたシーンに映っていたポスターにトトロがいた」と噂になりました。

さらに詳しい情報では、「画面左側の奥にトトロのポスターがあった」という意見があがっています。シュガシュガルーンのポスターが目立つ配置になっており、トトロのポスターははっきりとわかる形ではなく、シルエット程度の描写だったため「トトロのポスターはどこ？」という声も多いようです。

スタジオジブリの協力もあってトトロのポスターが貼られていた第3村。トトロのポスターだけではなく、この第3村についても「モデルはどこ？」というファンの疑問が多く上げられていました。この件に対しても、モデルとなった地域は既に判明しています。そのモデルとなった地域というのは静岡県浜松市にある『天竜区二俣町』。

具体的には天竜浜名湖鉄道株式会社が運営する『天竜二俣駅』が第3村の場所とされており、第3村に登場する特徴的な建物や配置、電車の線路など一致している部分が多数あります。また天竜二俣駅がシン・エヴァンゲリオンの第3村のモデルというのはファンの考察だけではなく、天竜浜名湖鉄道株式会社公認のものとなっています。

天竜二俣駅がエヴァンゲリオンの第3村のモデルになったということが話題となったため、2021年8月1日に天竜二俣駅の駅名看板が『第3村』に書き換えられるというイベントが開催されました。また天竜二俣駅だけではなく、トウジが住んでいる家も天竜区二俣町に実際にある建物をモデルに描かれており、実在している建物を使用しています。

トトロの登場が話題になったシン・エヴァンゲリオン。第3村のモデルは電流二俣川駅と発覚しましたが、ラストシーンに登場する駅のモデルについてもファンの間で話題となっています。その駅のモデルとなった場所として目星をたてられたのは宇部新川駅（うべしんかわえき）です。この宇部新川駅がなぜモデルになった場所とされているのかは明白で、ラストシーンの駅名の看板に「うべしんかわ」と書かれていたから。

この宇部新川駅がある山口県宇部市はエヴァンゲリオンの監督である庵野秀明氏の地元でもあり、NHKの番組『プロフェッショナル仕事の流儀』の庵野秀明監督の回で紹介されています。そんな裏付けもあり、エヴァンゲリオン劇場版の告知ポスターに掲載されていた線路は『宇部新川駅』であると判明し、シン・エヴァンゲリオンの聖地として親しまれています。

スタジオジブリの人気キャラクター『トトロ』が登場していると話題になっているシン・エヴァンゲリオン。ファンの間では『シンエヴァ』や『シン・エヴァンゲリオン』の愛称で親しまれていますが、正式名称は『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』となっています。この最後に記載されている記号『:||』は「物語の伏線になっている」という考察・意見が複数あがっているのでご紹介します。

この『:||』という記号は「対になる記号の位置に戻る」という意味を持つ『反復記号』という音楽記号。シン・エヴァンゲリオンを含む新劇場版はループしている世界という考察がファンの間で定説となっていましたが、この記号があることによってその可能性が更に高まりました。また他にも『：』と『||』を分けて『||』を"終止線"と解釈し、「シン・エヴァンゲリオンでループは終了」という考察も見られています。

スタジオジブリのトトロが登場していることで話題となっているシン・エヴァンゲリオン。このシン・エヴァンゲリオンの邦題は上記でもご紹介したように『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』というタイトルとなっています。一方、海外用に製作された英題には『EVANGELION:3.0+1.0』というタイトルがつけられています。

新劇場版シリーズの『序』『破』『Q』はそれぞれ『EVANGELION:1.0』『EVANGELION:2.0』『EVANGELION:3.0』と連番形式になっていますが、新劇場版の第4章・シン・エヴァンゲリオンのみ『EVANGELION:4.0』ではなく『EVANGELION:3.0+1.0』と表記されています。

このタイトルについて考察をしているファンたちの間では、「『3.0+1.0』の数字を出して"4.0"になるという意味と、"3.0の次は1.0に戻る"という意味でつけられているのではないか？」という意見があがっています。

そしてシン・エヴァンゲリオンの副題である『THRICE UPON A TIME』は、英語の「昔々」の意味"Once Upon A Time"に「3重・3回」といった意味を持つ『THRICE』をつけることによって、シン・エヴァンゲリオンが3回目のループの物語であることを暗示しているのではないかと考察されています。

エヴァンゲリオン新劇場版の第3章までの作品である『序』『破』『Q』は、それぞれ頭に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:』というタイトルが付けられていましたが、最終章のみ『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』とタイトルの形式が若干変更されています。

そんなシン・エヴァンゲリオンのみタイトルが変更されている理由について、ネットでは次のような考察が発表されています。エヴァンゲリオンの監督を務めた庵野秀明氏はエヴァンゲリオン以外にも『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』などの映画も製作しており、どれも頭に"シン"の文字がつけられているタイトルとなっています。

この"シン"という文字の意味について、庵野監督の口からは明言されていませんが、ファンの間では『新』『真』『sin（罪業）』などいろいろな意味を当てはめられる形として使われているのではないかと意見が出されています。そしてシン・エヴァンゲリオンの場合には"先に進む"という意味の『進』のという文字を当てはめられるのではないかと考えられています。

エンドロールクレジットにスタジオジブリの名前が掲載されていることが話題となり、2回目以降の鑑賞時にトトロがどこにいるのか探すファンの姿が多く見られました。そんなトトロが登場するシーンは第3村のポスター。

具体的には、レイが子どもからジャガイモを受け取るシーンの左奥に書かれているポスターです。鑑賞1回目にトトロがどこにいるのか見つけられなかった人は、この情報を元にシン・エヴァンゲリオンの中に隠れているトトロ探しに挑戦してみてください。

シン・エヴァンゲリオンのエンドロールクレジットにスタジオジブリの名前があったことから、トトロがポスターとして登場していたことが話題となりました。スタジオジブリは著作権関連に対して厳しいことで有名なこともあってか、トトロの出演についての話題が広まりましたが、シン・エヴァンゲリオンにはトトロ以外にも庵野秀明監督の作品『シン・ウルトラマン』のキャラクターも隠れています。

他にも庵野秀明監督の妻で漫画家の安野モヨコ先生の漫画『シュガシュガルーン』のポスターも登場しています。そんなエヴァンゲリオンの世界だけではなく他の様々な作品とコラボしているシン・エヴァンゲリオン。次回見る時には、トトロ以外のコラボ作品にも注目して鑑賞してみてはいかがでしょうか？

シリアスな戦闘アニメの『シン・エヴァンゲリオン』。一方トトロが登場する『となりのトトロ』はほのぼのとした現代ファンタジー作品です。この2作品は異色のジャンルなのに、なぜとなりのトトロのキャラクターを使う権利を得られたのか不思議に思った人もいたのではないでしょうか？その秘密は庵野秀明監督ととなりのトトロの映画監督・宮崎駿監督の関係にあります。

庵野秀明監督は宮崎駿監督の人気作品『風の谷のナウシカ』の制作スタッフとして参加していた経歴があり、その時に宮崎駿監督が「この人は面白い！」と興味を持ったそう。その後も映画制作の際に宮崎駿監督から庵野秀明監督に声をかけましたが、断られてしまったそうです。しかしその後も2人は交流を重ね、「師弟でありライバル」といった仲になっていきました。

また2人にはシン・エヴァンゲリオン以外にも接点のある作品があり、その作品というのは1990年に放映された『ふしぎの海のナディア』というアニメ。ふしぎの海のナディアは庵野秀明監督が総監督を務めた人気作ですが、その原案は『天空の城ラピュタ』と同じものを使って製作されています。そんな親しくもライバルという2人の関係性もあって『エヴァンゲリオン×となりのトトロ』という夢のコラボが実現しました。

以上、シン・エヴァンゲリオンにスタジオジブリのキャラクター『トトロ』が登場しているという話題についてご紹介してきました。シン・エヴァンゲリオンを劇場で見た人からは「どこにいるの？」という声が多かったようです。そんなトトロが登場していたシーンは、第3村でレイが子どもからジャガイモを受け取っているシーンの背景ポスターということでした。

トトロの登場シーン以外にも「第3村はどこの地域がモデル？」「実在する場所？」というファンの疑問が上がっており、その答えは静岡県浜松市にある『天竜二俣駅』だということが判明しています。またラストシーンに登場する駅は庵野秀明監督の故郷『宇部新川駅』がモデルになっていることも分かっています。

「以前シン・エヴァンゲリオンを劇場に見に行ったけれど、トトロがどこにいたのか分からなかった」という人は、ビデオレンタルやVODサービスでシン・エヴァンゲリオンが配信されたら上記の点に注目して確認してみてはいかがでしょうか？他にもループ説など考察要素満載のエヴァンゲリオン新劇場版シリーズ。繰り返し鑑賞して隠れた設定を見つけてみてください。